動物園の鳥 ひきこもり探偵シリーズ3

動物園の鳥 ひきこもり探偵シリーズ3

小説・文芸
495円 (税込)

2pt

春が近づくある日、鳥井真一のもとを二人の老人が訪ねてきた。僕、坂木司のお得意先であり年上の友人でもある木村栄三郎さんと、高田安次朗さんだ。高田さんがボランティアとして働く動物園で、野良猫の虐待事件が頻繁に発生しているという。野良猫の姿を見て心を痛めている、同じボランティアの女性のために、二人は鳥井のもとを訪れたのだった。さっそく動物園に向かった僕たちが掴んだ真実、そして鳥井のひきこもりの原因となった少年時代の出来事とのつながりとは――。果たして鳥井は外の世界に飛び立つことができるのか。シリーズ完結編。

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動物園の鳥 ひきこもり探偵シリーズ3 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    〈再登録〉シリーズ初長編にして最終巻。今作は完結ということで、坂木と鳥井が抱えていた問題も明らかになり、二人の関係にも変化が訪れます。鳥井の中学時代のエピソードや、些細な悪意が引き起こした悲劇など読んでいて辛くなるところもありましたが、人間の弱さを描きながらも救いも用意されているところがよかった。
    謎を解くたびに痛みも喜びも分かち合える仲間を得て、鳥井自身もすこしずつ癒されていったのでしょうか。二人とも共依存関係からゆっくり前進していくのでしょう。

    0
    2024年05月27日

    Posted by ブクログ

    シリーズ完結編では鳥井たちそれぞれの傷ついた過去が明らかになる。
    人の心の傷に触れるのはやっぱり苦しい。
    たとえそれが他者のものだとしても、その痛みが想像できてしまうと泣けてくる。
    だからこそ日常の謎を介して自身の問題と向き合い、前に進もうとする彼らを愛おしく思えるのだろう。
    坂木と鳥井。
    大人になりきれない二人をいつまでも見守っていたかったなあ。

    0
    2023年04月30日

    Posted by ブクログ

    シリーズ三部作とは知らずに読んでしまったが充分に楽しめた。単なる謎解きだけでなく人と関わって生きていく中で考えなくてはいけないこと、本当に大切なことは何か、自分はどうあるべきか、登場人物と一緒に感情が揺れ動いた。どんなに大人になっても強く生きるって難しい。美月ちゃんのように人に嫌われることを恐れずに自分をしっかり持ちながら人の意見にもしっかり耳を傾けられる人になりたい。

    0
    2023年01月03日

    Posted by ブクログ

    鳥居と坂木の物語はこれにて終了。
    籠から出るために、彼らは大きな一歩を踏み出した。大好きなシリーズ!

    0
    2022年12月06日

    Posted by ブクログ

    引きこもり探偵シリーズ3作目

    心の柔らかい繊細な部分の表現の仕方がすごく綺麗。
    そしてホームレスの方の生活や、動物園の事情など新しいものの見方を知れてとても面白いです。
    坂木と鳥井の周りに今まで出会ってきたたくさんの人が集まっているこの3作目が1番好きでした。読んでいて心がホッとする作品で何度も読み返したいです。

    0
    2020年10月01日

    Posted by ブクログ

    三部作の ラストです。

    ひとりで 出れたんですね。

    よかった。

    この本の 表紙の絵が すべてを 語っていますね。

    さて 次は どれを読もうかな。

    0
    2020年08月20日

    Posted by ブクログ

    とうとう読み終わってしまったー
    シリーズ1作目は、坂木と鳥井の共依存みたいな関係がどーも受け入れられず。けどなんだかほっこり温かい雰囲気に魅了され。
    シリーズラストとは、寂しいじゃないか!
    最後にその後の話が書かれてて、なんだかスッキリ。

    ご飯や飲み物の描写もなんだか、美味しそうで◎。

    0
    2020年01月29日

    Posted by 読むコレ

    自宅で読んでいて良かった。泣きたいときに
    泣くことが出来たから。

    10代の頃にいきなり観たブルーハーツの
    「リンダ・リンダ」のライブビデオ...嘘臭いほどに
    青臭くて、馬鹿馬鹿しいくらいに幼稚な理想論...
    この3部作はそれと同じだ。

    今からの自分は、まだ一歩を踏み込む勇気
    があるのか? 踏み出せるのか? 間に合うのか?
    後悔はないのか?
    そして今でも「優しい唄が好きで、気が狂いそう」なのか??

    流した涙の分くらいは...まだやれる...よな。

    0
    2013年01月31日

    Posted by ブクログ

    今回は長編だったので、サブキャラの掘り下げも多く内容に深みがあった。あと、事件も前作までよりも重かった…

    坂木と鳥井の関係がまた新たなステージに、ステップアップしたようで。

    0
    2026年08月31日

    Posted by ブクログ

    【説明】美しくもあり、いびつでもある坂木と鳥井の関係はどうなる?
    【感想】僕の周囲には、笑顔の価値を知っている人が多い。(p.219)/あいつは、守っているつもりでその相手にすがっているからだ(p.221)/「永遠」はなくても、もしかしたら「絶対」はあるのかもしれないし。(p.226)/僕たちにとっての檻とはなんだろう。それは考え方の枠ではないだろうか。(p.238)
    【内容】今回は長編。動物園で保護される虐待を受けた猫たち。その事件の波紋は坂木と鳥井や他の登場人物にもかかわってくるのだった。/今回、坂木は泣かなかった。/シリーズ中で鳥井が作った料理のレシピ、お取り寄せリスト付き。

    ■坂木と鳥井についての簡単な単語集

    【安藤純】歌舞伎の傍流の家の息子。芸名は石川助六。ある人物の友人だったが今は断絶状態。
    【栄三郎】→木村栄三郎
    【江畑憲満:えばたのりみつ】動物園の広報課。ボランティアをとりまとめている
    【歌舞伎】長年の間にひとつひとつの言葉、動作、所作が最適化されてきておりどこをとっても完璧な風情。ビデオで撮ったものをどこでボーズしても様になる絵となっている。視覚障害者でも生の舞台は様々に体感できることがあり楽しめるらしい。
    【ガンちゃん】上野動物園近くのホームレス。人がよくてぼんやりしている。いじめられた猫を助けている。《ガンちゃんはきっと、誰に対してもガンちゃんなのだ。》動物園p.136
    【木村栄三郎】保険外交員としての坂木の契約者。初孫ができた。元職人で下町に住んでいる。最近カルチャースクールで木工を教え始めた(専門ではないが)。
    【幸福】《生きていく上での幸福は、誰かとわかちあう記憶の豊かさにあると僕は思う。》p.70
    【小宮弘幸】滝本の後輩で相棒。京都出身で煮豆のよしあしがわかる舌の持ち主。もともと少年課をめざしていた。
    【斎藤】地下鉄職員。下島昭の同僚。
    【坂木司】語り手。外資系保険会社の営業マン。鳥井真一唯一の友人で鳥井の世話を焼くために比較的自由度の高い外資系の企業を選んだ。中学生の時鳥井のありようにあこがれ彼がいじめで不登校がちになったことにつけ込み? 友人になってほしいと申し込んだ。ピュアな人格ですぐ泣く。こいつが泣くと鳥井も泣く。
    【佐久間恭子】坂木司の同期の同僚。知的美人。
    【佐藤隆之】まりおの父。
    【下島昭】地下鉄職員。塚田くんに親切にしてくれた
    【巣田香織:すだ・かおり】美人だが厚化粧で台無し。ご近所らしい。スーバーで助けてくれた坂木に当たりスーパーに当たり散らしたが次に会ったときジュースをおごってくれた。
    【高田安二朗】栄三郎さんの友だち。老人。「永遠の女好き」らしい。動物園(モデルは上野動物園だと思われる)でボランティアをしており女性関係で悩んでいる?
    【滝本孝二】高校で坂木、鳥井と同級生だった。今はお巡りさん。それもご近所の。豪快でラテン系な性格。記憶力は非常にいい。
    【谷越淳三郎】坂木と鳥井が中学のときのクラスメート。鳥井を苛めていた張本人。
    【塚田基:つかだ・もとい】盲学校に通っている美青年。坂木から声をかけ知り合った。双子につけられているらしい。
    【土屋降介】栄三郎さんに木工を教えてもらうことになった人物。手作りの玩具を14個作ろうとしている。
    【寺田結美】滝本の知人。オートバイで全国を走っているらしい。いろいろお土産をくれる。
    【利明】地下鉄の駅で風船を持っていた中学生くらいの少年。
    【鳥井真一】プログラマー。ひきこもり。探偵。坂木以外にはなかなか懐かない。坂木が泣くとおろおろしたり自分も泣いたりする。坂木《彼は僕という一神教の熱心な信者だ。》p.45。ツンデレ属性あり。甘党で全国の銘菓をお取り寄せする趣味がある。料理が上手い。辛辣な物言いをするがかなりピュアな人格。
    【鳥井誠一】鳥井の父。商社マンで現在はバンクーバー在住。
    【鳥井の母】鳥井を生んですぐ離婚し出奔した。
    【中川丈太郎】〈なか川〉の主人。最近アレルギー対応メニューを始めた。
    【被害者】坂木《犯罪者を許す理由だけは与えられるんだね。もう罪はあがなったからと。でも被害者は一生被害者のままだ》p.66
    【美人】鳥井《メリットしかない事象なんて、そうそうこの世にないぜ》p.23
    【檜山利明】→利明
    【松谷明子】安二朗さんが動物園ボランティアで知り合った女性。23歳。男性には好かれるが、女性には好かれないタイプ。
    【まりお】駅前でずっと突っ立ってた7歳から10歳くらいまでの少年。気になって坂木が保護した。が、今の御時世なかなか危険な行為やと思う。ほとんどしゃべらない。
    【美月】滝本の妹。18歳。
    【矢崎明日香】女子高生。坂木をつけ狙っていた。
    【吉成哲夫】坂木司の同期の同僚。スポーツ全般に得意。

    0
    2026年08月25日

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