【感想・ネタバレ】肉小説集のレビュー

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Posted by ブクログ

肉を描いた小説って面白そう!とこの本を手にとった。
やっぱり面白かった。
私にとって肉って美味しいご馳走だけど、そうじゃない人もいるところが新たな視点だった。
不味そうに食べる描写も、何だか食べてみたくなるのが面白い。
豚足、食べたことないから食べたいな。
『アメリカ人の王様』と『肩の荷(+9)』と『魚のヒレ』が特に好き。
『アメリカ人の王様』は、お肉の味は変わらないのに主人公の意識は変わっていくのが面白い。
『肩の荷(+9)』は途中苦しくて読むのに躊躇する場面もあったけれど、読み進めていったらラストは気持ち良かった。
『魚のヒレ』は青春の甘酸っぱさが好み。
彼の必死さに対応するエピソードの強さが面白かった。

豚肉食べたい!となる作品でした。
そして食べたあかつきには読み返したいです!

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2022年08月31日

Posted by ブクログ

肉にまつわる短編6作

・武闘派の爪先
・アメリカの王様
・君の好きなバラ
・肩の荷(+9)
・魚のヒレ
・ほんの一部
・あとがき

会社の人間関係や、これから家族になろうとしている親子関係、40代の悲哀など、肉にまつわる話から、人間模様を描く。


先に鶏小説を読んでしまいましたが、こちらも秀作。

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2021年12月17日

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短編集だが、どれもストーリーが似ていなく、そこが良い。共通点は、物語のバイプレーヤーに必ず肉料理があることのみ。タイトルに惹かれて読んだだけだが、大当たりだった。

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2019年01月07日

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ほんタメ!で紹介されたのをみて読んだ。
豚の表紙が良い!

アメリカ人の王様良かった!
自分とは趣味が全然違うからと言って合わない、嫌いになるということではない。

アメリカ人と思う、王様だと思うことで他人を受け入れることができる。
でも歩道の真ん中で土下座はしないようにする笑

肩の荷(+9)も良かった!
上司との関係も、部下との関係も最高。
信頼し合えているのが伝わった。
正直に、誠実に、嘘はいつか返ってくる!

ほんの一部も終わり方がオシャレだった。

ほっとできる短編でめちゃくちゃ読みやすかった。
鶏バージョンも読みたい。

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2024年02月18日

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ネタバレ

肉の部位の図を目次代わりに使う発想は面白い。
肉小説と謳ってはいますが、肉料理主体ではなく、それぞれの部位で様々な人間模様、人生観を描いた短編集でした。

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2023年09月28日

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豚肉にまつわる短編小説集

課題本ではないけど読書会のために再読
前にも読んで感想を書いたはずが、記録が残ってない
何故だ?

収録は6作
・武闘派の爪先
・アメリカ人の王様
・君の好きなバラ
・肩の荷(+9)
・魚のヒレ
・ほんの一部

あと、あとがきと近藤史恵さんの解説


・武闘派の爪先
田舎でいきがりたいヤクザっぽい人
豚足が苦手だという
田舎には田舎でヤベェ輩がゴロゴロいたりするんだろうか?

私は豚足の食感は結構すきですけどね
ボイルしただけのやつも、煮込んだのも美味しくいただけます


・アメリカ人の王様
上品か下品かという判断基準の男
結婚したい女性の態度はときに上品とは言えず、その親も……

まぁ、本人の気質もあるんだろうけど、読んでいて若干の嫌味に感じる部分がある
それってあなたの好みなだけど、他の人がそれに合わせる必要ないですよね?という感じ

それでも、最後まで読むと、彼女のお父さんとの共通点に言及されていて面白かった


・君の好きなバラ
微妙なお年頃の男の子
親との関係もそんな感じになるでしょうねぇ
ましてや茶化してくる母親なんて


・肩の荷(+9)
おっさんとホルモン

私はホルモンも結構好き
焼肉でも頼むし、もつ煮も作るし

ってか、そんなに噛み切れないか?
私の歯が衰えてきたらまた考えが変わってくるんだろうか?


・魚のヒレ
若干のエロさを感じる
遺言のトリックwww

まぁ、本当に料理上手な人って名前のつかない料理を作れる人ですからね
あながち間違いではないと思うよ


・ほんの一部
エローいw

人によっては気持ち悪く感じるんだろうか?

まぁ、これが酷くなると猟奇的になっちぁうんですけどね

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2023年03月27日

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豚足、トンカツ、角煮、ホルモン焼き、豚のヒレ肉、ハムを中心にした物語が6篇だが、様々な食事風景が描写されており、それぞれ楽しめた.どれも旨そうな感じだが、角煮が特に賞味してみたい.フィレがヒレに変わったことを発見した「魚のヒレ」も意味深な展開が楽しめた.

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2022年11月20日

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さらっと、人の心情を表現できるのすごい。
違和感なく入り込んでくる。

「君の好きなバラ」の男子中学生の視点がすごく可愛かった

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2022年05月31日

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ネタバレ

この本を読むより先に「鶏肉小説集」を読んでいたので、そして鶏肉小説集は個人的にとても爽やかな印象だったので、この本の最初のお話「武戦派の爪先」を読んだとき後味悪くてビックリした。
あれ!?!?あれ!?!?これなんか思ってたんと違うぞ!?!?!ってパニックになった。
でも「アメリカ人の王様」が明るくてとても楽しくて笑いながら読んだので、これこれ~~!!すごく好き~~!!
と思ってからの「君の好きなバラ」でまたずーーーーんってなった。思春期の描写うますぎやろ。つらいんですが。でもめちゃくちゃリアル。つらい。
一番好きなのが「ほんの一部」かな。
「そんな露出の多い服着てるから男に狙われるんだ」と思う身勝手な気持ち悪さを小学生が持ってるのはすごく嫌だったけど、なんというか、その価値観を変える作業は本当に大変なことだと思うので。男を悪者にしないといけないからね。人のせいにできないのはツラいよね。でも彼にはその価値観を少しずつでもいいから変えていってほしい。
偏食小学生というのがすごく良かったな。ここでも思春期つら!!!しんど!!!!という描写は多々出てくるのだけど、でも好きな部分が多くて~~~!!!
太股を舐めるときの産毛の描写も好き…これは気持ち悪さと表裏一体なのかもしれませんが…すごく好き…
そして彼女の血が自分の中に入ることで、「僕の身体のほんの一部は、あいつでできている。」というラストの一文!!!!!くそう!!!!!好き!!!!!

なんかこう、後味の悪さが目立つものも多かったけど、やはり文章の書き方が好きだな~~~!!と思った。
完全に好みになるけど、鶏肉の方はオムニバス形式になってておもしろさ倍増って感じだったから好きなのは鶏肉の方だな。でも私は味としては豚肉が一番好きです。食べ物の話はほんとおもしろいな~~~!!!!

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2021年10月12日

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まず装幀がめちゃくちゃかわいい。
そんな単純な理由で手に取りました。
お肉をテーマに紡がれる連作短編集。
表紙のぶたさんに書いてある番号、それぞれのお話でキーになるお肉の部位です(笑)


好きだったのは2本目に収録の「アメリカ人の王様」。
「僕」と性格が正反対の婚約者、その強烈な父親とのツーショット。これから義父になろうとする相手との会話の攻防の中で、
「義父(予定)」、「義父(確定寄り)」と、かっこの中で義父との距離が開いたり、縮まりかけたり、また開いたり(笑)
入り込んでいくうちに、にやにやせずにはいられませんでした。
でもなんだか他人事ではないような気もしてしまいす...。
やはり母娘、女性陣の懐の深さには勝てないのかもしれません。笑


鶏小説集もあるのでおすすめですよ!!

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2021年05月22日

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豚肉の部位をテーマに様々な男達が繰り出す彩りのある、そしていい味がする短編小説だった。どうしようもないお父さんから、エロティッシュな小学生まで幅広い内容で肉を食べるように最後まで飽きなかった。

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2021年02月09日

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ちょっとひねくれ気味の男のひと(男の子も!)が主人公の短編集。

見た目(タイトルとか表紙のイラスト)から想像するより、心の琴線に触れまくりです。
わざとグルメ小説っぽくして、期待を裏切らせたのかな?

とにかく、お上手でした。
ああ、わかるなっていう、生きていく上でどうしても経験してしまう“みじめさ”とか“胸きゅん”とか、そういうのがぎゅぎゅっと生絞り。

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2021年02月04日

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長い人生、時には自分の中で折り合いをつけてやっていかなくちゃいけないことなんていっぱいある。そんな時にでも、相手を理解しようとする器の大きさが欲しいし、それを前向きに楽しもうとする姿勢があれば尚良し。他人はみんな、どこかの国の王子様かお姫様と思えれば。

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2021年02月04日

Posted by ブクログ

心温まる短編集のかたまり。
こんなハートウォーミング。
ずるい。。

文章化しない。
あえて語らない文章の使い方が秀逸。

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2020年08月17日

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肉と男性をテーマにした短編集。1話目だけちょっと怖い終わり方ながら、それ以外はさっぱりしだ読後感。脂っこいもの好き家族と結婚する、アッサリ好きデザイナーの話が一番面白かったかな。

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2018年01月07日

購入済み

らしくなく、らしい

連続の1話目と最終話が、自分の読み慣れた作者の作品とは感じが違っていました。
1話目はそれが違和感として残り、最終話はこういうのもいいなと。

他の作品は、好きな作家 近藤史恵さんも書いてるように、ユーモアたっぷりで、ちょっとクスッとしながら読みました。

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2017年11月26日

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豚肉が出てくる短編6編を収録。豚足、ロース、バラ肉、肩肉、ヒレ、ハムが登場。グルメ話とは違う。はじめは何の話かと思うが、ちゃんと肉の話で終わる豚肉絡みのヒューマンドラマ。

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2023年08月18日

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お肉にまつわる短編集。たた、求めていたものと少し違った感じ。それはそれでいいかなぁと思えた。「ほんの一部」が一番よかった印象。

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2023年08月01日

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食べ物をテーマにした心温まる短編集!とは真逆。でも読み終えるとお肉を食べた時のような満足感がたっぷり。

主人公は自己分析をして、あーだのこーだの考えているけど、読んでるこっちからすれば、そうじゃないんだよなあ、むしろそういうところなんだよなあ、と。そこがおもしろい。

作品に出てくる女の人がみんなステキで、男の子のしょうもなさをいい意味で諦めていたり、意地っ張りでツンとした冷たさの中にも可愛らしさがあったりする。

どの短編も、主人公が男の人というところでは共通しているが、年代も切り口も全く違っていて、それぞれで別の楽しみ方ができたように思う。

特に好きだったのは、「魚のヒレ」。大学生の男女のもどかしい雰囲気と、なんとも可愛げのある女の子。最後の展開には、まさにわたしも「ぐわっ」となった。

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2023年03月11日

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肉の部位と人生の瞬間。
本来交わるはずのないものが交わってしまった。
ニッチすぎるけど面白い発想だなあ。
美味しそうな豚肉料理とちょっと情けない人たちに焦点を当てた短篇集。
話によっては恐いものや笑えるもの、泣きそうになるものもある。
その中でも「ほんの一部」は、いろんな意味で“肉”小説にふさわしい

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2022年07月19日

Posted by ブクログ

豚肉の部位をモチーフにした短編集。
すべて男性(男児含む)が主人公だ。
印象にのこった話をいくつか。

「武闘派の爪先」
なんかこわい話。世にも奇妙な物語の、ホラー要素強めのやつみたいな。
美味しそうな料理が出てくるのを期待してたのにそうじゃないし、可愛い豚の絵の表紙と全然合ってないじゃないか、こういうこわい系の話が続くなら嫌だなぁ…と思った。
結果、こわい不気味はこの話だけだった。ほっ…。

「君の好きなバラ」
豚の角煮が美味しそうだったー。
一番、食べ物描写がたまらん話。
豚の角煮丼食べたい。
そんで、中学生男子にそこまで「お母さん」として妄想されて憧れられるおばさんってどんなだ?笑
私がパッと思いついたのは、西田尚美かなぁ。原田知世や石田ゆり子も綺麗で可愛らしいけど、彼女たちからは「この人が自分のお母さんだったら…妄想」は湧き立たないだろうな〜。

「肩の荷(+9)」
40代後半って、こんなふうに噛みきれない、硬いもの食べられないってなるのかなぁ。
今30代後半の私。あと10年くらいで食べる楽しみを感じられなくなるなんて、嫌だー!
そして、老いについても、他人事とは思えないほどリアルな描写。
見た目を売りにして生きてないけど、自分の老いに向き合うって、結構つらいことなんだろうな、と思った。

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2022年07月10日

Posted by ブクログ

表紙がかわいいし、グルメ小説が好きなので読んでみた。坂木司さんの本はあまり読んだことがないので、ドキドキしながら読んだ。
表紙の可愛さからは想像しなかった鳥肌がたつようなシーンもあったけど、独特でおもしろかった。

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2022年07月08日

Posted by ブクログ

「武闘派の爪先」、「君の好きなバラ」、「肩の荷(+9)」、「魚のヒレ」、「ほんの一部」の5編。個人的には「君の好きなバラ」と「魚のヒレ」が好きかな。出てくる料理は、基本的においしく描かれていない。でも、その味覚が印象に残るようなよくマッチしたストーリーで、ある意味よい定食になっていると思った。

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2021年11月12日

Posted by ブクログ

こう言う感じなのね!?

っていう肉食男子。いや、肉食は勘弁男子やら、肉食系女子とお付き合いする男子やらとにかく肉にまつわりつつストーリーが展開する短編集。

どのストーリーも共感できそうな出来なさそうな、ファンタジーのようなそうでもないような。笑笑

恋愛小説のようなそうでもないような。

この絶妙に人間関係が肉に調理されてる様子は、見て楽しむご馳走のようです。笑笑

短編なので、途中途中味が変わるのも楽しめる。読みやすいので、吉牛くらいの気持ちで入れます。

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2021年03月31日

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出てくる料理があんまり美味しそうに見えない…ˊᵕˋ ;

個人的に、『鶏小説集』の方が共感できる部分が多かった…かな?

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2020年10月22日

Posted by ブクログ

豚の部位に応じた料理が毎話出てきますが、人間模様を主軸とした短編集かな。
冒頭の「武闘派の爪先」では豚足が出てきます。私も主人公同様どうも苦手なので、どういったところがダメなのか共感できましたね。話の内容はかなりブラック…

個人的には「肩の荷(+9)」が好みでほっこりしました。

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2020年08月14日

Posted by ブクログ

豚肉をテーマにするという斬新な短編集。
食に対する個人的なこだわりや記憶の数々は、同意できなくても理解できるものが多く、面白く読むことができました。
少しシニカルだったりセクシーだったり、普段の坂木作品とは少し違うテイストが新鮮でした。

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2019年11月29日

Posted by ブクログ

坂木先生。本当に面白いです。
肉が出てくる短編小冊。一つ一つ面白くてまた暖かい。読んでいて最後ににこっとなるそんな短編。
すっごくおもろー。
ただ、連続短編や長編と違うので、読みやすい反面もっと深く読みたい!!って感じます。
とにかくおもろー。再読はずっと先。たぶん。

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2019年10月18日

Posted by ブクログ

2019年、20冊目は、坂木司の短編集。六編収録。肉小説集ですが、より具体的には、豚肉小説集です。

今回は、部位と料理を添えた一言感想を。

武闘派の爪先:豚足、スライスと沖縄おでん
コレがツカミなの?何かズレまくった主人公の、どこまでも的外れな、ドタバタ系ヴァイオレンス喜劇。

アメリカ人の王様:ロース、トンカツ
コレは大真面目に喜劇。オチはホッコリ系。自分、揚げたてのトンカツは、辛子だけで食べますが……。

君の好きなバラ:バラ、角煮+豚バラ炒め+豚バラキムチ炒め
坂木司が描く、厨二病。理想(妄想)と現実。

肩の荷(+9):肩肉、バーベキュー料理・カレー他
タイトルが凝ってる(最初気付かなかったけど)。上手くまとめて、最後オトすトコも好き。

魚のヒレ:ヒレ、豚ヒレ肉のトマトソース煮込みピザ風
言葉遊びの与太話。それを軽妙なタッチで読ませちゃう。ラストはベタな終わり方だが、洒落てる。

ほんの一部:腿肉、ハムサンド
主人公は小学六年生。厨二病の手前のこの感じ。甘酸っぱい、エロス展開。自分には、甘酸っぱ過ぎなトコあるが、匙加減が絶妙。

あくまでも、美味しい肉料理がメインの話達ではない。出てくる料理が、美味しそぅだとは限らない。それでも、それが日常。好みのモノが、毎日食卓に並ぶ訳でもなければ、食の好みが合わない上司、先輩との会食もある。それらも含めて、上手いこと調理されている。

六編それぞれ、年代の異なる男性主人公で描かれているからか飽きはこないし、各話の言葉のチョイス、会話回し、テンポ感も自分の好みのタイプ。それでも全体評価が伸び悩んだのは、隙間読書用でも良かったかな?と、突き抜けるインパクトを残せるモノがなかったという点。

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2019年07月31日

Posted by ブクログ

最初の短編、結局どうなっちゃうのか気になる。コメディタッチの話なのでさくさく読めてよかった、頭使いたくない(けど本よみたい)って時に読むと楽しめるかなあ

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2018年10月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「肉小説集」という名前ですが美味しそうな料理が出てくることはなく、それどころかマイナスイメージが付きそうな描写もあります。さすが坂木司。

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2018年09月08日

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