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Posted by ブクログ
肉の部位の図を目次代わりに使う発想は面白い。
肉小説と謳ってはいますが、肉料理主体ではなく、それぞれの部位で様々な人間模様、人生観を描いた短編集でした。
Posted by ブクログ
この本を読むより先に「鶏肉小説集」を読んでいたので、そして鶏肉小説集は個人的にとても爽やかな印象だったので、この本の最初のお話「武戦派の爪先」を読んだとき後味悪くてビックリした。
あれ!?!?あれ!?!?これなんか思ってたんと違うぞ!?!?!ってパニックになった。
でも「アメリカ人の王様」が明るくてとても楽しくて笑いながら読んだので、これこれ~~!!すごく好き~~!!
と思ってからの「君の好きなバラ」でまたずーーーーんってなった。思春期の描写うますぎやろ。つらいんですが。でもめちゃくちゃリアル。つらい。
一番好きなのが「ほんの一部」かな。
「そんな露出の多い服着てるから男に狙われるんだ」と思う身勝手な気持ち悪さを小学生が持ってるのはすごく嫌だったけど、なんというか、その価値観を変える作業は本当に大変なことだと思うので。男を悪者にしないといけないからね。人のせいにできないのはツラいよね。でも彼にはその価値観を少しずつでもいいから変えていってほしい。
偏食小学生というのがすごく良かったな。ここでも思春期つら!!!しんど!!!!という描写は多々出てくるのだけど、でも好きな部分が多くて~~~!!!
太股を舐めるときの産毛の描写も好き…これは気持ち悪さと表裏一体なのかもしれませんが…すごく好き…
そして彼女の血が自分の中に入ることで、「僕の身体のほんの一部は、あいつでできている。」というラストの一文!!!!!くそう!!!!!好き!!!!!
なんかこう、後味の悪さが目立つものも多かったけど、やはり文章の書き方が好きだな~~~!!と思った。
完全に好みになるけど、鶏肉の方はオムニバス形式になってておもしろさ倍増って感じだったから好きなのは鶏肉の方だな。でも私は味としては豚肉が一番好きです。食べ物の話はほんとおもしろいな~~~!!!!