坂木司のレビュー一覧

  • 楽園ジューシー
    「ホテルジューシー」の続編。まさか10数年ぶりに続編が発売されるなんて!
    久しぶりに前作も再読。

    沖縄の安宿「ホテル・ジューシー」でバイトをすることになったザッくんの短編集。
    まだ20代なのに“余生”を生きてるというネガティブ思考なザッくん。過去のトラウマに縛られ、心の拠り所である思い出にずっと捕...続きを読む
  • おいしい旅 想い出編
    色々な話の中で、お祖母さんが生まれ育った横浜に連れて行ってもらって、家族のお墓参りにレストランで姪達と会えたりと、ほのぼのいい話だなぁと。家族の繋がりが希薄になるとありそうでない話なので、ほっこりしました。

  • おいしい旅 想い出編
    オムニバス形式の短編集でした。
    旅行の想い出ごはん、故郷の想い出ごはん…
    いろんな想い出ごはんがありました!
    国内旅行だけかと思いきや、ドイツの想い出もありました!

    コロナも出てくるので、自由に旅が出来ないことへの寂しさや悲しさには感情移入しちゃいました。
    久しぶりに旅行に行きたくなりました!
    ...続きを読む
  • 青空の卵 ひきこもり探偵シリーズ1
    著者と同名の主人公である外資系保険会社サラリーマンと、その友人で引きこもりの鳥井の物語。シリーズ一作目。

    二人の特異な関係性と、周りの登場人物の個性が面白い。
    鳥井が回転の速い頭脳と勘で謎を解き明かすミステリーでありながら、人間同士の関係に胸が温かくなったり、在り方について考えさせられる人情話のよ...続きを読む
  • ホテルジューシー
    沖縄のホテルで一夏バイトをしながら、新しい考え方に触れる事が出来たヒロちゃん。
    大学生ならではのアイデンティティの確立はこうして少しずつ完成されて行くのかな。
    沖縄の人柄が出ていて読んでいてもとても優しい気持ちになった。
  • 楽園ジューシー
    「ホテルジューシー」の続編。
    前作同様、読んでいると沖縄に行きたくなる。
    首里城、石敢當、紅芋などの知らなかったことも小説を通じて知ることができた。
    主人公がホテルジューシーでアルバイトをし個性豊かなお客様やスタッフと向き合い、最後は自分と向き合い成長していく過程が良かった。
  • ショートケーキ。
    連作短編集。「ホール」片親に育てられたゆかとこいちゃんの友情に胸が詰まった。「失われたホールケーキの会」懐かしい味は記憶を呼び覚ます。無数のかもしれないを積み重ねて生きている。「ショートケーキ」そのケーキ屋でバイトしているカジモトくんの話。頑張ったお姉さんに明るい未来が見えてきてよかった。「追いイチ...続きを読む
  • おいしい旅 想い出編
    秋川滝美さんの「からくり時計のある町で」と、矢崎存美さんの「下戸の街・赤羽」が楽しく読めた。一緒にお店を回ってる気分も味わえるし、最後に元気になれる☆
    新津きよみさんの「ゲストハウス」は見事に騙された(笑)
    大崎梢さんの「横浜アラモード」はほろっとさせられて、温かい気持ちになれました。
  • おやつが好き お土産つき
    坂木さんと言えば、小説の中に出てくる食べ物がやけに美味しそうだなと思っていたけれど、おやつのエッセイ本なんて書かせたらやっぱりすごい。
    だれもが知っているような超メジャーなお菓子から、初めて聞いたような珍しいお菓子、そしてフルコースで出てくるような敷居の高いお菓子から、100円で帰るような庶民的なお...続きを読む
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)
    8つのアンソロジーからなる作品。正直アンソロジー作品は多少はハズレがあるが、この本はそれがなくどれも当たりだなと思った。朝井リョウが大好きなので気になって買ったが、他の作家も良い作品だったのでこれを機会に読んでみたいなと思う。
    各ページ冒頭の間取り図も見ていて楽しい。

    1話目
    ◎朝井リョウ「それで...続きを読む
  • ホリデー・イン
    どうやらシリーズもののスピンオフ小説だったようで、それでもキャラクターたちの立ち位置や性格は、短い文章の中ですぐ分かるように書かれていて有り難かった。クラブジャスミンに関わりのある人たちの、ほんのりとした恋模様や心情の変化を、短編で上手く描ききっているのは上手いなあと思った。
  • 楽園ジューシー
    久々の現代小説(?)
    幾つのも血をミックスした日本生まれ、日本語しか知らないいじめられっ子のザンパ(残念な天然パーマの意)

    いじめは時に壮絶で、曖昧な笑みを顔に張り付かせ、やり過ごして育つ。子供時代は太っちょのロシア人。

    ある日地方都市の大型スーパーで、人と交わるのが苦手な同じ匂いをさせた二人の...続きを読む
  • 鶏小説集
    胃もたれすると分かっているのに「あげチキ」が食べたくなってしまう。
    どの話もちょっと陰気で心がざわつく瞬間すらある。
    だけど、その先に待ち受けるのは予想外の展開と身悶えするようなラスト。
    引き込まれるのは一瞬。
    自分の想像を超える世界へと連れていってくれる小説ってホント最高。
  • おいしい旅 想い出編
    味って、記憶と密接に結びついているよね。
    その時の風景や、人物が鮮明に蘇ってきたりする。
    アミの会は、本当に粒ぞろいで贅沢。
    どれも優しい雰囲気なのもよかった。
    中でも特に「幸福のレシピ」と「横浜アラモード」が好き。
    「ゲストハウス」もよかったなぁ。新津きよみさんなので、ちょっとかまえて読んでしまっ...続きを読む
  • おいしい旅 想い出編
    おいしいものがいっぱい出てきておなかが空きます。年配の女性が思い出の味をめぐる旅なので、ホロリとさせられる。スイーツがかなり美味しそう。
  • ホテルジューシー
    大学2年生のヒロちゃんが、夏休みに沖縄のホテルで住み込みアルバイトをする話。
    幼い弟妹の面倒を見て、家事をこなしてきたからこそ、面倒見がよくて、責任感と正義感が強くて、でもだからこそ融通がきかなくて、自分の正義をふりかざしてしまうところがあるヒロちゃん。
    そんなヒロちゃんが、良くも悪くも「テーゲー」...続きを読む
  • おやつが好き お土産つき
    たくさんのおやつについて書かれたエッセイ。
    おやつのおいしさを伝える表現がとてもうまくて、思わず食べたくなってしまう。
    おやつが好きな人も、おやつよりご飯が好きだよって人も、この本を読んだらいろんなおやつを食べてみたくなること間違いなしです。
  • ワーキング・ホリデー
    坂木司さんの本を買い漁るようになり、ワーキングホリデーとウィンターホリデーを購入しました。
    昔別れた彼女との子供が大きくなって急に会いにくるというお話。
    めちゃくちゃ面白かった!とかではないけど、読みやすくてホッコリさせてくれる本でした。

    ウィンターホリデーも楽しみ!



    〜心に残ったフレーズ〜...続きを読む
  • 紙魚の手帖Vol.03
    ○澤村伊智『特撮なんて見ない』第1回
    澤村さんの新作長編!読み始めたらこれが面白い。
    最初の掴みから、次号への続きまで気になるー
    〇短編ミステリーの二百年…読みたくなる。欲しい。
    〇近藤史恵『幻想のフリカッセ』
    パ・マルシリーズ。パ・マルを訪れた兄弟のお母さんが急に料理が不得...続きを読む
  • 女子的生活(新潮文庫)
    読み始めてすぐに、かつてTVドラマで放映された作品だと気がついた。
    明るい調子のドラマだったような記憶があって、だから原作もそれなりに明るくてポップな作品だろうと思いながら、流して読んでも良いかなと思っていました。
    申し訳ありませんでした。
    心と身体の不一致に悩む人々の思い、辛さ、不自由さ。けれどそ...続きを読む