坂木司のレビュー一覧

  • 青空の卵 ひきこもり探偵シリーズ1
    日常の謎ミステリー短編集。いわゆるバディものなんだけど、今までに読んだことないタイプの2人の関係性。語り手の主人公が坂木司くんなのが面白い。坂木と鳥井がお互いに依存関係にあるのが、気味が悪く思えたりもする。。美味しそうな紅茶やお菓子が出てくるところに坂木さんを感じた。
  • ウィンター・ホリデー
    このドタバタ感がやっぱ良い。
    喧嘩したり遠慮し合ったりで、すれ違いの絶えない大和と進。
    それでも少しずつ思い出を積み重ねて、着実に親子としての関係が形成されていく。
    由希子との今後も気になるところ。
    おせちの配達にどれほど注意が必要か、という宅配事情には驚いた。
  • おいしい旅 想い出編

    色々な人達の美味しい旅

    色々な人達の美味しい旅が、いっぱいに詰まっている。ちょっと、えっ?思うような話も有ったけれど、大好きな作家さんの、最後の二つの話が、感動的だったので、星四つ
  • おいしい旅 初めて編
    旅と美味しいものがテーマのアンソロジー。
    糸島の塩、台湾のパイナップルケーキ&北京ダック、アムステルダムのコロッケ。
    旅で食べるものは、その空気感ごといただくので、何倍にも美味しくなる。一期一会で出会う人、風景、温度、時に音楽…様々な要素が絡み合って、思い出しても幸せな気分になる。
  • おいしい旅 想い出編
    久々のアミの会だ〜!どれもこれも美味しそうな料理が出てきたけど、3話目の赤羽編がとても良かった。甘いスイーツに囲まれてこっちも幸せな気分になる。スイーツたくさん買ってアフタヌーンティーごっこしてみたい(笑)
  • 仔羊の巣 ひきこもり探偵シリーズ2
    シリーズ第2作。
    1作目同様、坂木や鳥居の周りで起こる日常のミステリー。どの話も少しの切なさ、温もりを感じることができる。
  • ワーキング・ホリデー
    父のちょっとバカで不器用な様がとても良い感じに描かれている。そして息子の出来が良過ぎる!料理習いたいくらい。
  • ウィンター・ホリデー
    ホリデーシリーズ第二作。
    人との繋がり、親子愛…。ハチさん便を通してありふれた日常の大切さに気づくお話。
  • 女子的生活(新潮文庫)
    キラキラ女子の生活ストーリー
    …かと思って読んでいたら、東京に上京して生活しているトランスジェンダー女子のお話でした。

    さすがミステリ作家!
    ストーリーにすぐ引き込まれた。

    性を全うし、自分らしく生きる。
    当たり前のように思えて実は難しいときもある。

    女子あるある的な話もあり、毒付くというかド...続きを読む
  • 女子的生活(新潮文庫)
    坂木司の本はハズレが無い。映画「ミッドナイト・スワン」を観た時も思ったけど自分の中にある無意識の差別や偏見に気がつかされる。後藤もはじめは図々しすぎて好きになれなかったけど学習するし言わなきゃいけないことはちゃんというナイスな男。ドラマ化されたの知らなかった、観たかったなぁ。
  • 動物園の鳥 ひきこもり探偵シリーズ3
    シリーズ3作目、完結編。
    事件を解決しながら、人と人との関わりや考え方について考え、坂木が鳥井を解放してお互い独り立ちしようとするまで。

    「僕の飼育係は僕だけなのだから、きちんと世話をしてやらないといけない」
    「手をのばし続けること。誰かと関わり続けること。それが、これこそが生きているということ」...続きを読む
  • 肉小説集
    豚足、トンカツ、角煮、ホルモン焼き、豚のヒレ肉、ハムを中心にした物語が6篇だが、様々な食事風景が描写されており、それぞれ楽しめた.どれも旨そうな感じだが、角煮が特に賞味してみたい.フィレがヒレに変わったことを発見した「魚のヒレ」も意味深な展開が楽しめた.
  • おいしい旅 想い出編
    心がきゅっとなってホロッときそうなお話。
    神戸の話や、最後の横浜の話なんかは特に。

    ゲストハウスの話も好きかも。
    なんとなく娘さんはわかったけど、そっちかって感じで。

    どれも結構好きでした。
  • 切れない糸
    「和菓子のアン」で知った著者。この本の出発は更に前だが、ライトミステリーと言う点では変わらないんだな、と。主人公と推理をする人物が別だが、なるほど、タイトルとはこうしてリンクするんだなと気付いたのは終盤だった。ミステリーとして読むのが最適な作品、とは思わないからこそ読み始めたので、特に問題無し。
  • ホテルジューシー
    主人公ヒロちゃんが大学の卒業旅行のために沖縄でアルバイトをするお話。
    訳ありなお客さんに翻弄されながらもなんとか自分の軸を持って仕事をしていくヒロちゃんも良かったですが、個人的にはホテルで一緒に働く個性豊かな人たちとの何気ないやりとりや、殺風景だけど妙に居心地が良い路地裏を描く情景描写が好きでした。...続きを読む
  • 仔羊の巣 ひきこもり探偵シリーズ2
    シリーズ二作目。
    一作目をちょっと忘れかけているけれど…鳥井が関わる人数が少しずつ増えているような。相変わらず坂木はいい人過ぎて、こんな友人がいて良かったねと思う。年齢も関係なく、友人のように思える仲間が沢山いるのは、とても良いなぁ。

    それにしても鳥井は坂木と組んで探偵を仕事にしたらいいのでは。。...続きを読む
  • 女子的生活(新潮文庫)
    たっくさん頭の普段使わない領域を使ってSF小説を読んだ後だったので、次は何か軽く楽しく読めるものを。そう思って選んだ一冊。

    私の中で坂木さんはハズレのない作家さん。『和菓子のアン』シリーズが有名ですが、昔から穏やかで優しくて、でも少しだけほろ苦さを含んだ心理描写がとても上手な方という印象。この本は...続きを読む
  • エール!(3)
    世の中には色々な仕事があるんだなぁと改めて思う。
    救急センターの電話は、読んでるだけで手に汗握りました。
    農業のゑいさんが、かっこよくて素敵でした☆こんなおばあちゃんになりたい(笑)
    あと、スプーンひとさじの砂糖、というメリー・ポピンズの歌の中の言葉が心に残りました。
  • おいしい旅 初めて編

    旅に出て美味しいものを食べたい

    旅行に行きたい!
    多くの人が、そう思っているだろうな。
    観光して、美味しいもの食べて…
    そこには「人」がいる。
    コロナ禍を過ごしてきたから、その大切さが理解できる。
  • 楽園ジューシー
    「ホテルジューシー」の続編。まさか10数年ぶりに続編が発売されるなんて!
    久しぶりに前作も再読。

    沖縄の安宿「ホテル・ジューシー」でバイトをすることになったザッくんの短編集。
    まだ20代なのに“余生”を生きてるというネガティブ思考なザッくん。過去のトラウマに縛られ、心の拠り所である思い出にずっと捕...続きを読む