坂木司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小さい頃に歯医者で痛い目に遭い、その後、歯医者に行かなくなった大学2年のサキ。夏休みのバイトに母に騙されて叔父の勤める歯医者の受付をすることになった。
単純なお仕事小説かと思ったが、通って来るお客様(患者)の人知れずの悩みやトラブルを解決する推理小説のよう。3人の医者と3人の歯科衛生士と技工士などの皆んなで雑談しながら進めて行く。特に中心となるのは凄腕の技工士。何気ないお客様の仕草や言動から見抜いて行く。サキも受付で会話を通して解決に導く。
サキも含めて、いくつかの恋愛進行もドキドキさせられながら読み進められた。一ヶ月だけの夏休みのバイトなのでギュッと濃縮された感がある。 -
Posted by ブクログ
ミックスのいじめられっ子(この呼び方、初めて知った)が沖縄でバイトして、いろんな宿泊客の謎を解きつつ埋もれてた才能が見つかるとか、新しい人生が開ける話かと思ったら違った。
沖縄がただ観光地として素晴らしいと言うわけでは無く、ところどころ長い間培われてきた風習の闇があったり、最後の方で昔からの友達や沖縄の友達?から突き放されて、自分だけが取り残されたのだけが分かるのはこっちも胸が痛かった。
これからどう変わるのか(もしかした変わらないかも)分からないけど、殻を破るまではいかないけど一皮、それも薄皮が剥けたかなーという感じ。
読後感は良かった。
前作の「ホテルジューシー」を知らなかったので、そっち -
Posted by ブクログ
「正しさの尺度」とは?主人公ヒロは極端な正義感の持ち主ですが、誰しもヒロに共感する気持ちを持っているのではないでしょうか。私の中での正しさ尺度ってなんだろう?それって自己満足じゃないかな?と深く考えさせられる本でした。この本は、十人十色という言葉があるように人との関わり方も色々あっていいんだなぁ、正解ってないかもしれない、正解にこだわらなくていいんだって思わせてくれました。本を読んでいる間、肩の荷がスッと降りた瞬間が何度もありました。
それから、文庫版あとがきと解説がとてもお気に入りです。まっすぐな言葉で的確にまとめられていて一番じっくり読みたくなる部分かもしれません…