坂木司のレビュー一覧
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最後に2を読みました。
じつは垣谷 美雨さんの「心の隙間を灯で埋めて」の冒頭、遺品整理業のすさまじい描写に出会って、ちょっと臆しました。でも、作品としてはこれがいちばん印象に残りました。
PCで簡単なデザインをするパートをしたことはあるけれど、夫の死後、まったく未知の仕事に、しかも身内の会社に救われるかたちで入社した星湖さん。追い詰められた状況から展開する話に、できすぎてると感じるところがあっても、これを構成した小説家の技を素直に楽しんでしまいました。
ほかにも、名前を知っていても読んだことのない作家さんに出会えるのが、アンソロジーのよいところですね。 -
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ネタバレ働く女性アンソロジー、第二弾。
今回は、下記のラインナップ。
スイミングインストラクターが主役の「ジャグジー・トーク」…こうやって言い合える同期がいるのは良いよね。いるだけで大分気分が楽になる。
社会保険労務士が主役の「五度目の春のヒヨコ」…これ良かったな。ミステリーっぽい雰囲気もあり、飽きのこない展開の仕方だった。丹羽さんが良いね。かっこいい。あんな女性近くにいたら良いね。
宅配ピザ店店長が主役の「晴れのちバイトくん」…マネージャーとして働く女性って多いと思う。私の親友もショップの店長やってるし。管理する立場ならではの悩みは必ず存在する。そんな女性に、あるある!と共感してもらえるであろう作品。
遺品整理会社社員主役の「心の隙間を灯で埋めて」…このお話も好きです。こういう仕事をテーマにした小説、初めて読んだ。肩身を狭くし、周りの目を気にして、どういう風に思われてるんだろう?って不安に感じながら毎日働いている人も、たくさんいると思う。でも、終盤のように、実は思い過ごして、自分は必要って思ってもらえてたんだ、と気づくことも。この女性の行く末、続編があれば是非読みたいな。きっと明るい道が開けているはず。
コミュニティFMパーソナリティーの「黄昏飛行」…うって変わって少しコメディタッチな作品。上司との淡い恋愛模様がちょっぴり。そして自分の意思で突き進む主人公が潔かった。
OL主役の「ヘブンリーシンフォニー」…少しファンタジー要素のある作品。せっかく普通のOLが主役なんだから、設定もここはすっごい普通の日常を描くっていうのもアリだったのでは?と思ってしまった。 -
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ネタバレぬるま湯のような高校生活をおくり現状になんとなく不満を抱いていた少年がボロロッカにのってみたいという思いをいだき、その実現にむけ、歩きだします。
その夢を実現するために行動していく姿をとてもていねいに描いていて少年が成長していく、また今まで気づかなかったことなどをしり、変わっていく様子にとても引き付けられます。
ブラジルでの様子では異国をとおしてのいろいろな気づきに自分自身もいろいろと考えさせられました。
ボロロッカにのって終わりかとおもいきや、その後、帰国後の話もあり、とても感慨深いなって思いました。
同時に確かに何かの思いをいだき、それを行動に移そうと思うと時はこのように次から次へと縁があり、そのチャンスをものにするかしないかはその時の本人次第だってことを改めて思いました。 -
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地域密着の典型、地元の商店街は
その地域の住民の方にはあってほしいものです。
お米屋さんや八百屋さん、ちょっと休める喫茶店、
肉屋、不動産屋、酒屋、そして・・・クリーニング屋さん。
この作品の主人公は、
そんな商店街の中のクリーニング屋「アライクリーニング店」の長男です。
名前は新井和也。大学4年生の22歳。
本人は店を継ぐ意識なかったのに、父親の急死によって
母と古くからの従業員シゲさん、
松竹梅トリオのパートおばさんに支えられながら、お店を手伝い始めます。
クリーニング屋はお客さんの衣類を預かって綺麗にして返す職業です。
和也がお店を手伝うようになってから、
預かり物の衣類から小さな事件や謎がおこります。
和也は困り果て、友人で商店街の喫茶店でアルバイトをしている
沢田直之に相談をします。
この沢田が探偵のように頭の回転の早いキレ者でした。
相手の心を見透かすような魔法の一言を告げることで、
謎を抱えた問題児は、和也と沢田に心の内を明かします。
2人はこんな調子で
商店街の中の小さな事件を解決していきながら、
いつしか、しっかりと深い絆で結ばれていきました。
クリーニング屋という職業に着眼した点が面白い。
坂木さんは和菓子といい、このクリーニング屋といい、
地味な存在で日常生活の中で埋もれがちな「輝くモノ」を見つけるのが、
とても上手いなあと思います。
クリーニング探偵、なんて
テレビドラマにもなりそうで、これからの続編が楽しみです。
・・・そういえば、そろそろ気候も初夏、のはず。
衣替えの準備をしなければなりません。
近所のクリーニング屋さんへ、衣類を持って向かうとしましょう!!