あらすじ
とある高校の喫茶部。それぞれ好みのおやつを持ち寄る四人は、
不思議な噂を耳にする。
「うまい棒一本で、世界の秘密がわかるらしい」
それはただの都市伝説か、それとも――!?
ゆる部活のメンバーがたどりついた「答え」とは。
「おやつ部」のメンバーが、世界の謎にゆるく挑む。
スナックをつまむ指先が光るのは、油のせいだけじゃない、かも。
おいしく楽しく、ときどき切ない5つの物語。
うまい棒一本で、世界の秘密がわかるらしい――
学内で囁かれる噂の真相とは?(「うまいダッツ」)
おばあちゃんが失くしたブローチを探すことになったおやつ部の面々。
探し物の過程で見えてきたものとは。(「チロル・ア・リトル」)
お菓子当てクイズに参加することになった四人。
果たして、その勝敗はいかに。(「バカみたいにウケない」)
SNS上の友達と気まずくなってしまったメンバー。
会いたくない彼女と会いたい彼女、それぞれの理由とは。(「それは王朝の」)
学年が上がり、初めてできた後輩。
しかし彼らは全員、妙にまじめで――。(「百年の愛」)
感情タグBEST3
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おかし部楽しそうすぎ。喫茶部の先輩たちも好き。私も仮入部のお菓子に釣られてボラ部に入ったし、今も職場でお菓子補充する係なので分かる、お菓子選ぶのも皆でお菓子トークするのも楽しいよね!
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読んでてすごく楽しかったー!!坂木さんの文章は相変わらず読みやすいし、おやつ部のみんなのキャラも良い。そして出てくるのが身近なお菓子たちで親近感。どんなだっけ〜と思ったものは思わず調べちゃった。いや〜私も食べたい!
うまい棒、チロルチョコ、ばかうけ、ホワイトロリータ、マリー…みんなおいしいよね〜。こんな部活あったら最高。アラタ、コウ、タキタ、セラのゆるい感じも好きだった。日常ミステリー?感もほんのりありつつ、おやつ食べてるシーンばっかでそれもまた楽しかった。会話の間に食べる描写多すぎて。笑
「チロル・ア・リトル」が一番好きだったかも。ミツコさんの策士な感じが、侮れない…。その後も四人と交流が続いてるのも良いなと思った。人と人の関係っていろいろで、みんな違うけど、自分は自分として生きられると良いなぁと思った。
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坂木さんの美味しい小説にハズレなし!
身近なお菓子で、懐かし美味しい描写&ミステリで楽しい。
「自分にはわからない楽しいことを見つけて、好きな気持ちを思いっきり出せるものと出会って羨ましいーだから妬んで、馬鹿にして下に見ることで安心したい」
この気持ち、無意識にしたこともされたこともある。言葉にするとコワイ。他人を尊重しつつ、自分も胸張って好きなことを全うしたい。
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坂木さんの本は『和菓子のアン』シリーズとあともう1冊何かを読んだことがある。坂木さんの本は読みやすい文章で、読んでいるとこちらもほんわかとした温かくて穏やかな空気が流れる。お人柄?
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読みやすく、後味のいい本でした。なかなか好きなことを堂々と好きだと主張できなかったり、他の人に遠慮したり、人目を気にしてしまいがちな自分からしたら、それぞれのこだわりを尊重しながら楽しく好きなことを追求できるっていいなあと思った。
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かわいー!!!!!
陽ではないかもしれないけど別に楽しいオタクたちの日々
青春
声出して笑ったし、坂木司が書く日常の謎って大好き!
「せめて、今よりちょっとはましな生き物へ。」という一文もすごく好きだった。
坂木司はおいしいものをおいしそうに書くのがほんと得意だな。久しぶりにお菓子食べたくなっちゃった!
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高校の喫茶部4人。おやつ部と言われています。駄菓子を食べておしゃべりしているのです。オタクな趣味があったりおばあちゃん子だだたり…。それぞれの個性を大切にしながら仲良くしています。とても楽しいお話です。
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オカルト好きのアラタ、鉄オタのコウにセラとタキタが加わって予言者を探す。ポテト食べ比べたい。予言者ではなかったが好きに生きなよと言われた「うまいダッツ」コウのおばあちゃんのブローチを探しに4人で会いに行った。こだわり強めのクセ強め。何が問題なの?「チロル・ア・リトル」先輩とお菓子クイズに挑戦。楽しそう。「バカみたいにウケない」タキタが推し活で知り合ったサノイとギクシャクした理由を当ててアラタは冴えてた「それは王朝の」何度も練習して身についたり型はなぞるだけで落ち着く効果がある「百年の愛」続編出ればいいな。
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高校生がおやつ食べながら、
ゆるーく過ごしてる肩の凝らないお話。
と思いきや、
概念のおっさんとかぶっ込んで
ドキッとさせてくれるあたりが、
さすがの坂木司さん。
ご馳走様でした。
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おやつ部、なんて楽しそうなんだろう。4人の個性が上手いこと物語にマッチして、ラストにはせらちゃんにもスポットが当たったのが嬉しい。コロナ禍で悶々とする中で馴染みのあるお菓子を題材にしたのはさすがだなぁと。謎解きあり、淡い恋愛もちょっぴりあって、オタクトーク、生意気な後輩との邂逅などなど盛りだくさんの内容で大満足。そのままもう少し見届けたい。続編希望です‼️
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うまい棒など、スーパーに売っているような身近なお菓子が登場してきてわくわくするし、久々に食べたい!と思う。お菓子の箱を模した装丁もテンションが上がるかわいさ。4人の関係性にも、読みながらずっとニコニコしてしまう。
好みや考え方の違う人たちが歩み寄ったり分かり合っていくストーリーなのだと思うが、4人のキャラクターがつかめないまま読みすすめてしまった気がするのが残念。
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おやつ部の高校生男女4人
小さな事件を解決するたびに、いつのまにか仲良くなっていく様が楽しい
登場するお菓子も身近なものばかり。
マリーとミルクティが食べたくなった
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ダッツの意味があるのか?
最後まで安定の作品
今回は駄菓子
身近で、いい関係の高校生に和む
さすが、これもテンポの文章を書かれる作者♪
うまいダッツ♪
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「おやつ部」の高校生男女4人(アラタ、コウ、タキタ、サラ)が、おやつを食べながらわいわいするお話。
世界の秘密を教えてくれるという謎の男を探したり、コウのおばあちゃんの無くしたブローチを探したり、先輩の依頼でおやつに関するクイズバトルに参戦したり。
とにかく時間の使い方が高校生っぽくていい!
「なんだか楽しそう!」というノリで行動するのが、青春っぽい。
あとがきに「これはコロナ禍で書いたお話です」と書かれているのを読んで、あのコロナ禍真っ只中では、おかしを交換したり、ましてや一緒にシェアしながら食べるなんて言語道断!といった緊張感があったことを思い出す。
そして、思い出すと同時に、「こんな風におやつを一緒に食べながら過ごす時間が、なんて幸せなことか」と改めて感じ入った。
そんな幸せな瞬間がたくさん詰まったお話たちです。
おやつを食べながら、気楽に読める一冊。おすすめです!
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1話目は本そのもののジャンルが分かってなくて何となくで読んだか、やっぱり、日常の些細なミステリーを追っていく内容で安定感あり。
4人の高校生のキャラもそれぞれクセがあり(主人公はそこまでないかな)、それぞれの性格やコンプレックスを関する悩み、考え方は今時の中・高生にぜひ読んでもらいたい。
前向きに考えられる一冊。また、こんな考え方もできるんだなと思う。
四話「それは王朝の」は勝手な自分の思い込みで、相手が気付くまで攻撃し続けるのはいかがなものかと思った。
五話「百年の愛」はセラの優しさ、芯の強さ、可愛らしさが詰まってて、良かったな。
また4人のお菓子を交えたお話を読みたいと感じた。
坂木さんの食べ物愛が伝わってくる作品。
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書店で見かけたとき、タイトルよりも帯にある「うまい棒」の4文字が目立っていた。『和菓子のアン』シリーズを手掛ける坂木司さんの新刊は、全5編に誰でも食べたことがある有名菓子が登場する作品集である。
某高校に存在する緩-い部活動、その名も喫茶部。1年生のあるグループは、普段は部室で持ち寄ったおやつを食べるだけ。そんな彼らに、「うまい棒」にまつわる噂話が持ち込まれる。「うまい棒」一本で世界の秘密がわかる?
「うまいダッツ」。大真面目に噂を検証するべく、週末のショッピングモールに集う面々。噂の真相は、至って真面目なのだった。「チロル・ア・リトル」。本作中では嫌な話。高校生に難題を処理させるなよおい。その4文字に対する理解はまだまだ低い。チロルチョコが和らげてくれる? とだけ書いておく。
「バカみたいにウケない」。先輩のたっての願いで、インスタライブのクイズ大会に参加した面々だが…。インスタはやっていないが、こういうタイプは実際にいそう。「それは王朝の」。難しいファン同士の関係。やっぱり不自然だよねえこの作戦。その菓子の名前の由来は知らなかった。
最後に「百年の愛」。「おやつ部」の1年生たちも進級し、新入部員を迎えたが…どうやら緩さを許容できないらしい? そんな後輩に戸惑いつつ、面倒臭い奴と片づけないのが「おやつ部」のよいところ。骨がある後輩じゃないか。
基本的に緩―く読める作品集だが、中年読者なりに思うところもある。思春期特有の潔癖さに起因する「痛み」を、我々世代は受け流せたが、生まれながらにネットやSNSに触れてきた現代の10代は、簡単に受け流せない。
あとがきによると、本作はコロナ禍で気軽に食べ物のシェアもできない時期に書かれたそうである。我々の子ども時代から、現在に至るまで販売が続いている菓子たち。時代が変わっても、その味だけは不変であってほしいものだ。
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お菓子とハッピーをシェアしよう。
うまい棒、チロル、ばかうけ、ロリータ、マリーなど実際にあるお菓子が登場する連作。おやつ部の活動は、おやつを持ち寄って食べること。男2人女2人の高校生がちょっとした日常の謎をお菓子をシェアしながら解いていく。都市伝説、祖母の頼み事、インスタでのクイズ、過去の友人の動向、そして後輩との関係。ほんの些細なことに大切なものが潜んでいる。お菓子を食べながら話す時間の尊さを、コロナ禍を経た自分は知っている。そんなたわいもない、でもかけがえのない時間が描かれている。
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坂木さんの食べ物が出てくる本が好きで借りた一冊。身近なお菓子たちを中心に、お菓子部の高校生たちの会話が楽しい。ゆるくミステリーなところも良かった!
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高校生たちの謎解きミステリー短編5作
・うまいダッツ
・チロル・ア・リトル
・バカみたいにウケない
・それは王朝の
・百年の愛
高校の喫茶部に所属する男子のアラタとコウ、女子のセラとタキタ。
だらだらとお菓子を食べながら、日常に潜むちょっとした問題を解決する。
少年たちのほとばしる青春が眩しい。
コロナ禍で、人とのふれあいが減少した中で描いた作品とのこと。
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今回のはちょっと好みと違ったかな。高校生のゆるーいゆるーい部活とちょっとした謎のお話。作者さんがあとがきに書いてあったようにとにかく楽しい、他愛もない楽しさが描かれてて眩しすぎたかなぁ。人のこだわりをめんどくさいとすぐ流してしまう私には、受け入れる懐の深い高校生たちがうらやましい。
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男女四人のおやつ部のゆるさがいいなぁ。
性別関係なく、ただシンプルに仲間として繋がってるかんじ。
スーパーやコンビニで気軽に買える、身近なお菓子ばかりなので、懐かしかった!
久しぶりに買いたくなっちゃいます。
日常のささやかな事件とお菓子とゆるい高校生たち。
四人ともこの関係のまま大人になってほしいなぁ。
大学生編や社会人編なんかも書いてほしい。
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★3.5
表紙が好みドストライク。タイトルも、ダッツというお菓子が本当にありそうな素敵な語感。
割とポピュラーでいて、どこか懐かしいおやつをテーマに垢抜けない高校生4人が美味しく楽しく、お菓子をいただくショートストーリーに日常の謎をトッピング。
作者はサブカルに造詣深いんだろうなと思われる言葉の数々があちこちに散りばめられていて、思わずくすりとしてしまう。
おやつの中でも、和菓子の記載がやはり最高に美味しそう。
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「物事に良いも悪いもないんだ。この世界にー世界に、意味なんてないんだよ」
「わからないから、楽しいこともあるんじゃないかな。ドキドキしながら話すのも、楽しいよ、きっと。」
喫茶部(ほぼお菓子ばかり食べてるのでお菓子部)という名のゆる部活でそれぞれお菓子をきっかけに仲良くなった高校生男女4人のお菓子にまつわる日常・青春ストーリー。
それぞれが鉄ヲタ、アニメ・声優オタク、オカルト好き、実家が空手道場など一見、個性のぶつかり合いだけれども同じ系統のお菓子が好きということだけでなくて、互いに好きなものに対して打ち込む姿勢をバカにしない所がいいなーと思った。
お菓子を食べながら喋るのって子供でも大人でも楽しいよね。
そして、こうした日々ってきっと彼らにとってキラキラした大切な思い出になるんだろうなと思った。
最後の著者のあとがきから、この話がコロナ禍で書かれた話で、コロナだけでなく戦争や災害などでお菓子をシェアして楽しくおしゃべりすらできない状況の場所や国があるというのはとても悲しいことだなと思う。
みんなでお菓子を食べて、楽しくお喋りできる状況が当たり前になっていけたら、そんな願いが詰まってもいる作品。
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最後の最後に「ロッテの生チョコパイで指をべっべたにしながら 坂木司」と書いてあって、わっかるー!!指ベタベタにしながら食べるチョコパイ美味しいんだよねー!!と思っていたら、…ん?“生”チョコパイ?“生”??
“生”チョコパイとはなんぞや??
調べたよね。
なんだこれ!?めちゃくちゃ美味しそう!!!!
チルドデザートって!えぇぇぇ!?
夢のようなデザート!!!!
食べたい!!!!!
うぉぉぉぉ!!!!!
と本の感想そっちのけで生チョコパイに心全部持っていかれました笑
戻ってこい、私の感想…笑
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坂木司さんらしい作風の一作。集まってダラダラお菓子を食べるという何とも羨ましい活動内容の部活に所属する4人組、通称おやつ部が舞台。主人公はそのうちの1人、アラタという男子高校生で終始彼の視点で語られる。4人ともおやつ部以外でそれぞれに好きな趣味がありそれに注力したいからゆる部に入っているが何となく馬が合い、放課後にお菓子を囲みジュースを飲んでダベる。
格別に陽キャではなく少しオタク気質が有る主人公たちに自分を重ねるのは容易く、性格がぶっ飛んでいないのでゆったり安心して読み進めるられる。サラッと読める短編がいくつか連なり、その一つ一つにテーマとなるおやつがある。普通の日常の中で少しのミステリーや諍いを解決する程度で大きな事件があるわけではないので、日常ものが好きな人にオススメです。テーマのおやつとうまく絡めながら、最終的に誰をも不幸にせず爽やかな読後感に持っていくのは坂木さんの真骨頂だなと思う。
うまい棒、ハーゲンダッツ、チロルチョコ、バカウケ、ホワイトロリータ、マリービスケット…特定の商品名を出した理由や、おやつ部のゆるさに託した想いがあとがきに書かれていて、あーそういうことだったのねって、なぜかそこで泣いた。
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高校の「おやつ部」が繰り広げるお菓子にまつわる?謎の5つの物語。
主人公は高校の喫茶部の中にある「おやつ部」の個性ある4人のメンバー。
それぞれ違う趣味があるのに、何かと気の合う4人。
うまい棒でお願いを聞いてくれるおじさんの謎を追ったり、おばあちゃんの家のブローチを探すと言う名目で、おばあちゃんに起きている困りごとを解決したり、いつもどおりの日常の謎もちゃんと盛り込んでいる。
ただ、高校生複数が主人公のせいか、途中で古典部とか小市民シリーズを読んでいる感覚に陥ってしまう。
その辺より、ずっとずっとライトなんだけど。
他の方のレビューにもあった気がするが、本のタイトルのセンスがイマイチなんじゃないかと、私も思う。
Posted by ブクログ
オタクっぽい会話が合わなかったが、主要人物4人が良い人達なので安心して読むことが出来た。
最後の話はつまらなかったけど、シリーズ化してほしいと思えた作品。
Posted by ブクログ
4人ともいい子だなぁ。
「概念のおっさん」私の中にもたくさんいるなぁ。
気をつけないと。
この本は、少数派というかどちらかというと弱い方の人たちの声を掬い上げて、ふんわりと昇華させてる気がする。
お菓子も懐かしいし、良い本だった。