【感想・ネタバレ】うまいダッツのレビュー

あらすじ

とある高校の喫茶部。それぞれ好みのおやつを持ち寄る四人は、
不思議な噂を耳にする。
「うまい棒一本で、世界の秘密がわかるらしい」
それはただの都市伝説か、それとも――!?
ゆる部活のメンバーがたどりついた「答え」とは。

「おやつ部」のメンバーが、世界の謎にゆるく挑む。
スナックをつまむ指先が光るのは、油のせいだけじゃない、かも。
おいしく楽しく、ときどき切ない5つの物語。

うまい棒一本で、世界の秘密がわかるらしい――
学内で囁かれる噂の真相とは?(「うまいダッツ」)

おばあちゃんが失くしたブローチを探すことになったおやつ部の面々。
探し物の過程で見えてきたものとは。(「チロル・ア・リトル」)

お菓子当てクイズに参加することになった四人。
果たして、その勝敗はいかに。(「バカみたいにウケない」)

SNS上の友達と気まずくなってしまったメンバー。
会いたくない彼女と会いたい彼女、それぞれの理由とは。(「それは王朝の」)

学年が上がり、初めてできた後輩。
しかし彼らは全員、妙にまじめで――。(「百年の愛」)

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Posted by ブクログ

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オカルト好きのアラタ、鉄オタのコウにセラとタキタが加わって予言者を探す。ポテト食べ比べたい。予言者ではなかったが好きに生きなよと言われた「うまいダッツ」コウのおばあちゃんのブローチを探しに4人で会いに行った。こだわり強めのクセ強め。何が問題なの?「チロル・ア・リトル」先輩とお菓子クイズに挑戦。楽しそう。「バカみたいにウケない」タキタが推し活で知り合ったサノイとギクシャクした理由を当ててアラタは冴えてた「それは王朝の」何度も練習して身についたり型はなぞるだけで落ち着く効果がある「百年の愛」続編出ればいいな。

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2025年02月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

うまい棒など、スーパーに売っているような身近なお菓子が登場してきてわくわくするし、久々に食べたい!と思う。お菓子の箱を模した装丁もテンションが上がるかわいさ。4人の関係性にも、読みながらずっとニコニコしてしまう。
好みや考え方の違う人たちが歩み寄ったり分かり合っていくストーリーなのだと思うが、4人のキャラクターがつかめないまま読みすすめてしまった気がするのが残念。

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2024年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 書店で見かけたとき、タイトルよりも帯にある「うまい棒」の4文字が目立っていた。『和菓子のアン』シリーズを手掛ける坂木司さんの新刊は、全5編に誰でも食べたことがある有名菓子が登場する作品集である。

 某高校に存在する緩-い部活動、その名も喫茶部。1年生のあるグループは、普段は部室で持ち寄ったおやつを食べるだけ。そんな彼らに、「うまい棒」にまつわる噂話が持ち込まれる。「うまい棒」一本で世界の秘密がわかる?

 「うまいダッツ」。大真面目に噂を検証するべく、週末のショッピングモールに集う面々。噂の真相は、至って真面目なのだった。「チロル・ア・リトル」。本作中では嫌な話。高校生に難題を処理させるなよおい。その4文字に対する理解はまだまだ低い。チロルチョコが和らげてくれる? とだけ書いておく。

 「バカみたいにウケない」。先輩のたっての願いで、インスタライブのクイズ大会に参加した面々だが…。インスタはやっていないが、こういうタイプは実際にいそう。「それは王朝の」。難しいファン同士の関係。やっぱり不自然だよねえこの作戦。その菓子の名前の由来は知らなかった。

 最後に「百年の愛」。「おやつ部」の1年生たちも進級し、新入部員を迎えたが…どうやら緩さを許容できないらしい? そんな後輩に戸惑いつつ、面倒臭い奴と片づけないのが「おやつ部」のよいところ。骨がある後輩じゃないか。

 基本的に緩―く読める作品集だが、中年読者なりに思うところもある。思春期特有の潔癖さに起因する「痛み」を、我々世代は受け流せたが、生まれながらにネットやSNSに触れてきた現代の10代は、簡単に受け流せない。

 あとがきによると、本作はコロナ禍で気軽に食べ物のシェアもできない時期に書かれたそうである。我々の子ども時代から、現在に至るまで販売が続いている菓子たち。時代が変わっても、その味だけは不変であってほしいものだ。

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2025年02月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

お菓子とハッピーをシェアしよう。

うまい棒、チロル、ばかうけ、ロリータ、マリーなど実際にあるお菓子が登場する連作。おやつ部の活動は、おやつを持ち寄って食べること。男2人女2人の高校生がちょっとした日常の謎をお菓子をシェアしながら解いていく。都市伝説、祖母の頼み事、インスタでのクイズ、過去の友人の動向、そして後輩との関係。ほんの些細なことに大切なものが潜んでいる。お菓子を食べながら話す時間の尊さを、コロナ禍を経た自分は知っている。そんなたわいもない、でもかけがえのない時間が描かれている。

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2025年10月08日

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