坂木司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
地域密着の典型、地元の商店街は
その地域の住民の方にはあってほしいものです。
お米屋さんや八百屋さん、ちょっと休める喫茶店、
肉屋、不動産屋、酒屋、そして・・・クリーニング屋さん。
この作品の主人公は、
そんな商店街の中のクリーニング屋「アライクリーニング店」の長男です。
名前は新井和也。大学4年生の22歳。
本人は店を継ぐ意識なかったのに、父親の急死によって
母と古くからの従業員シゲさん、
松竹梅トリオのパートおばさんに支えられながら、お店を手伝い始めます。
クリーニング屋はお客さんの衣類を預かって綺麗にして返す職業です。
和也がお店を手伝うようになってから、
預かり物の衣類から小さな事 -
Posted by ブクログ
「和菓子のアン」のアンちゃんのお母さんがパートで働くクリーニング店とその商店街のお話。
動物でも人間でも、困っているのを放っておけない、でもお節介なわけではない荒井くんが、すごいいいなー。
突然の父の死や、クリーニングの仕事、商店街での人付き合いや、沢田くんとの関係などなど、等身大の悩みを抱えながらいろんなことをぶつかって乗り越えてちょっとずつ前に進んでいく姿がかわいい。
私も思わず松竹梅トリオのように見守って応援したくなります。
切れない糸のタイトルが意味するものも、なかなかせつない。
クールでそつない沢田くんの振る舞いも、まるで捨て猫のようで。
人と人とのつながりって、実際の距離や会う回 -
Posted by ブクログ
商店街は小さな規模のプロフェショナル集団
なるほどね。私が子供だった頃の近所の小さな商店街を思いだすと、確かにって思う。
八百屋さんもお魚屋さんも、見慣れない商品が置いてあるときは食べ方を教えてくれたり、よく行くお店は好みを覚えてくれていたり。
そういう関係がうっとおしいと思う風潮が、商店街を寂れさせたのかなあ。
主人公の荒井くんは、父親の急死によってその気のなかったクリーニング店を継ぐことになってしまった。
と言っても、やっぱり店屋でそだった子は、商売向きに育つのかな。着実にクリーニング店の仕事を身に着けていく様子が、ホッコリと温かい気分にさせてくれる。
日常ミステリーなので、探偵役に -
Posted by 読むコレ
坂木作品としては異例の「短劇」の内容が薄ら分かっていたので
敢えて、坂木さんらいしい作品を一つ未読にしておいたのが今作。
短劇の余韻のまま新作を待つのは結構ツラいと思ったからw。
やはりこの方の作品には自分が手に出来なかったものや、成れなかった
自分、そして恥ずかしいし青臭いけど、間違っていないものが
そっと詰め込まれています。
煩わしいし、面倒な近所の個人商店街が無くなっていったこの時代は
経済効果以外のものを失った。確かに、昔は良かったのだ。確実に
今なんかよりは良かったのだ。
こういった事を坂木作品を読んだ後にいっつも思ってしまう。
もちろん作品としても当