坂木司のレビュー一覧
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購入済み
らしくなく、らしい
連続の1話目と最終話が、自分の読み慣れた作者の作品とは感じが違っていました。
1話目はそれが違和感として残り、最終話はこういうのもいいなと。
他の作品は、好きな作家 近藤史恵さんも書いてるように、ユーモアたっぷりで、ちょっとクスッとしながら読みました。 -
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最後に2を読みました。
じつは垣谷 美雨さんの「心の隙間を灯で埋めて」の冒頭、遺品整理業のすさまじい描写に出会って、ちょっと臆しました。でも、作品としてはこれがいちばん印象に残りました。
PCで簡単なデザインをするパートをしたことはあるけれど、夫の死後、まったく未知の仕事に、しかも身内の会社に救われるかたちで入社した星湖さん。追い詰められた状況から展開する話に、できすぎてると感じるところがあっても、これを構成した小説家の技を素直に楽しんでしまいました。
ほかにも、名前を知っていても読んだことのない作家さんに出会えるのが、アンソロジーのよいところですね。 -
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ネタバレ働く女性アンソロジー、第二弾。
今回は、下記のラインナップ。
スイミングインストラクターが主役の「ジャグジー・トーク」…こうやって言い合える同期がいるのは良いよね。いるだけで大分気分が楽になる。
社会保険労務士が主役の「五度目の春のヒヨコ」…これ良かったな。ミステリーっぽい雰囲気もあり、飽きのこない展開の仕方だった。丹羽さんが良いね。かっこいい。あんな女性近くにいたら良いね。
宅配ピザ店店長が主役の「晴れのちバイトくん」…マネージャーとして働く女性って多いと思う。私の親友もショップの店長やってるし。管理する立場ならではの悩みは必ず存在する。そんな女性に、あるある!と共感してもらえるであろう作 -
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ネタバレぬるま湯のような高校生活をおくり現状になんとなく不満を抱いていた少年がボロロッカにのってみたいという思いをいだき、その実現にむけ、歩きだします。
その夢を実現するために行動していく姿をとてもていねいに描いていて少年が成長していく、また今まで気づかなかったことなどをしり、変わっていく様子にとても引き付けられます。
ブラジルでの様子では異国をとおしてのいろいろな気づきに自分自身もいろいろと考えさせられました。
ボロロッカにのって終わりかとおもいきや、その後、帰国後の話もあり、とても感慨深いなって思いました。
同時に確かに何かの思いをいだき、それを行動に移そうと思うと時はこのように次から次へと縁があ -
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地域密着の典型、地元の商店街は
その地域の住民の方にはあってほしいものです。
お米屋さんや八百屋さん、ちょっと休める喫茶店、
肉屋、不動産屋、酒屋、そして・・・クリーニング屋さん。
この作品の主人公は、
そんな商店街の中のクリーニング屋「アライクリーニング店」の長男です。
名前は新井和也。大学4年生の22歳。
本人は店を継ぐ意識なかったのに、父親の急死によって
母と古くからの従業員シゲさん、
松竹梅トリオのパートおばさんに支えられながら、お店を手伝い始めます。
クリーニング屋はお客さんの衣類を預かって綺麗にして返す職業です。
和也がお店を手伝うようになってから、
預かり物の衣類から小さな事