坂木司のレビュー一覧

  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    思ってたより面白かった。どの話もそれぞれの色が出ているなと。カラフルな表紙通りの作品群。その部屋で生活している住人たちの頭の中、独り言、生活模様を覗き見しているような気分になる。
    印象に残ったのは、三上延さんの「月の砂漠を」。
    ちなみに一つだけ異色な部屋が混ざってます(笑)

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    2023年01月14日
  • ワーキング・ホリデー

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    大好きな坂木司作品 2007年作品 
    ちょっと昔だけど 文庫本が出ているのでカバンに忍ばせてお出かけするにはもってこいです。

    元ヤンでホストの主人公 沖田大和。
    かっこいいけど 口が悪くて直情型 けんかっ早くてホストではヘルプばかり。
    そんな大和の職場に「はじめまして。お父さん」と見知らぬ小学生が訪ねてきた。名前は進。
    この二人の夏休み限定のドタバタ親子劇。

    坂木司らしく 料理がはなしのスパイスに出てきて、二人を取り巻く人たちは 個性的で温かい。
    ちょっとしたハプニングも 元ヤンだけど まっすぐな性格の大和は心地よく みんなが手助けしたくなる。

    この親子 冬休み編もあるらしいので 次の週

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    2023年01月13日
  • 先生と僕

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    大学生の二葉がひょんなことから推理研究会に入り、ひょんなことからミステリー好きの先生、
    中学生の隼人と出会う。
    二葉は隼人の家庭教師となり隼人にミステリーを教えてもらうという話の連作短編集。
    巻末に特別便という素敵なお話もあり、
    坂木司ファンとしては嬉しい登場人物が出て来て思わずにやけてしまいました。楽しい一冊でした。

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    2023年01月12日
  • おいしい旅 初めて編

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    【収録作品】「下田にいるか」 坂木司/「情熱のパイナップルケーキ」 松尾由美/「遠くの縁側」 近藤史恵/「糸島の塩」 松村比呂美/「もう一度花の下で」 篠田真由美/「地の果ては、隣」 永嶋恵美/「あなたと鯛茶漬けを」 図子慧

    「下田にいるか」で、もう旅情をかき立てられる。旅に行きたくなるアンソロジー。

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    2022年12月30日
  • おいしい旅 初めて編

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    「行きたいところは行きたい時に行く」「次があるかは分からない」
    世界で起きているあれこれで、壊されてしまうかもしれないし、パンデミックが起きたら出国すらできない。
    ここ数年で分かっていたはずだけど、今一度「今度なんて言って逃げるな」と押された気がした。

    おいしい旅、というだけあって、もちろん食べ物が出てくるのだけど、それらが魅力的に美味しそうに惹かれるように書かれているかというと、そこは疑問。
    お話は悪くないけど、おいしいにはそれほどフィーチャーされていないと思う。

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    2022年12月25日
  • ホリデー・イン

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    ホリデーシリーズの番外編。
    大和を取り巻く愉快な人々の、知られざる事情に触れる短編集。
    ジャスミン、大東、雪夜、ナナ、進。
    本編ではコミカルに見える彼らにも当然ながら陰がある。
    どの話もちょっと切ない気持ちになった。
    裏事情を知った後だと、彼らの言動に対する印象も変わってしまうなあ。

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    2022年12月23日
  • 女子的生活(新潮文庫)

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    みき
    小川幹生/小川みき
    専門学校を卒業後、アパレルの会社に就職。

    とも
    専門学校時代の同級生。みきとルームシェアしていた。卒業後にはメイクアップアーティストのアシスタントをしている。

    後藤
    小川の高校時代のクラスメイト。IT企業ではたらいている。小川とルームシェアする。

    仲村
    小川の同僚。ちょっい年上。中国語が得意。

    かおり
    小川の同僚で同い年。

    ゆい
    合コンに来ていたセレクトショップ店員。

    ケンイチ
    合コン相手。

    高山田
    小川、後藤の高校時代のクラスメイト。

    ケイコ
    タワーマンション合コンに参加。ナチュラル風に仕上げたテクニカル美人。

    ケンイチ
    タワーマンション合コン主催

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    2022年12月12日
  • シンデレラ・ティース

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    私のママは、怒ると凄い勢いで掃除をはじめる。物を壊したいという気持ちを上手に転化させると、気分が上向きになった頃には部屋も綺麗になっていて一挙両得なのだそうだ。

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    2022年10月22日
  • 短劇

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    一般に言われるショートショート(掌編)集。
    『最後の別れ』や『眠り姫』は何だか良い話だなって
    思ったけれど、基本的にはブラックな話が多くて読む
    のがしんどい時もあった。『しつこい油』・『最先端』・『物件案内』はオチの付け方が秀逸で気に入った。
    しかしまぁ、ショートショートの可能性を見い出せるような本だったので良かった。星新ーも読もう。

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    2022年10月11日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    一つの部屋と二人をお題として八名の作家が書いたアンソロジー。同じお題なのに全然違ってて面白い。朝井リョウさん目的で買ったけど、他の作家さんのも面白くて、なるほど、こういう風に好きな作家さんを発掘していくのも面白いなと思いながら読んだ。吉川トリコさん好き。

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    2022年10月10日
  • 夜更けのおつまみ

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    アンソロジー どれも読みやすいし、初めての方に出会えるので、こういうのは好き。 三浦しをんさんはやはり酒が好き。 料理のイメージが全くないからか、簡単なレシピでもすごくめずらしく感じる。 お酒好きには嬉しい一冊。こんな時だから、家で飲むことの楽しさをもっと知りたいと思う。

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    2022年10月10日
  • 夜更けのおつまみ

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    ビール好きへというポップをみて購入しました。
    さくっとよめて、お腹が空く作品でした。
    お酒、いいですね。

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    2022年10月09日
  • 先生と僕

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    海外のミステリーばかり読んでいた頃を思い出しながら、さらっと読めた。背伸びしたいお年頃に、ミステリーは欠かせない。

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    2022年09月20日
  • 仔羊の巣 ひきこもり探偵シリーズ2

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    友人でありヒキコモリの鳥井が実は名探偵でという設定で、事件を解決ということではないのだが、主人公の周りの出来事を解決してく。同僚が実は自分が自分のことが好きだったり、父に愛されていないと思いこんでいる少年の父は食べ物にアレルギーを持っているだろうとか、そういうの。一話一話という形式ではなく、流れるように話が進みながら、登場人物たちが絡んでいく話の構成はうまいなあと思うが、そううまいんだけどあんまり面白くないなとも思った。

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    2022年08月31日
  • 切れない糸

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    商店街の横の繋がりは時に頼もしく、時に鬱陶しい。でも無いと不安になってしまう。作者のこれを書く!という意識が必要以上に感じられる。

    切れない糸とはよく言ったものだ。

    気になった所として一点。探偵紛いの友人の超人ぶりは少しどうかと思う。

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    2022年08月27日
  • 先生と僕

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    男子大学生と男子中学生が日常の謎を解き明かすべく奮闘するコージーミステリー。
    コミカルな二人の掛け合いが微笑ましい。
    また、本書で紹介されるミステリー作品にも興味がそそられる。
    そのうち読んでみよう。
    序盤で登場する『ミステリー作品ばかりが並べられた隼人君の本棚』がめちゃくちゃ気になる。

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    2022年07月26日
  • 肉小説集

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    肉の部位と人生の瞬間。
    本来交わるはずのないものが交わってしまった。
    ニッチすぎるけど面白い発想だなあ。
    美味しそうな豚肉料理とちょっと情けない人たちに焦点を当てた短篇集。
    話によっては恐いものや笑えるもの、泣きそうになるものもある。
    その中でも「ほんの一部」は、いろんな意味で“肉”小説にふさわしい。

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    2022年07月19日
  • 何が困るかって

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    “奇妙な味”を楽しむために読んだけれど、ダークサイドの次元が違った。
    平凡な日常に潜む「人の悪意」や「残酷さ」を引きずり出すショートショートが18篇。
    この言い様のない恐ろしさは何だろう。
    淡々と進むストーリーがひどく不気味でゾッとしてしまう。
    よくこんな話思いつくなあ。

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    2022年07月17日
  • 肉小説集

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    豚肉の部位をモチーフにした短編集。
    すべて男性(男児含む)が主人公だ。
    印象にのこった話をいくつか。

    「武闘派の爪先」
    なんかこわい話。世にも奇妙な物語の、ホラー要素強めのやつみたいな。
    美味しそうな料理が出てくるのを期待してたのにそうじゃないし、可愛い豚の絵の表紙と全然合ってないじゃないか、こういうこわい系の話が続くなら嫌だなぁ…と思った。
    結果、こわい不気味はこの話だけだった。ほっ…。

    「君の好きなバラ」
    豚の角煮が美味しそうだったー。
    一番、食べ物描写がたまらん話。
    豚の角煮丼食べたい。
    そんで、中学生男子にそこまで「お母さん」として妄想されて憧れられるおばさんってどんなだ?笑
    私が

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    2022年07月10日
  • 肉小説集

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    表紙がかわいいし、グルメ小説が好きなので読んでみた。坂木司さんの本はあまり読んだことがないので、ドキドキしながら読んだ。
    表紙の可愛さからは想像しなかった鳥肌がたつようなシーンもあったけど、独特でおもしろかった。

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    2022年07月08日