坂木司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ミキは身体は男性。いわゆる女性らしい格好が好き。そして女性が好きである。女性よりも女性らしくあるようにお洒落を楽しみながらも、心の強さもある。決して、彼女の悩みや日常のネガティブな面に関する話ではない。強い女性の物語。
こういう話を読むと私は、性別というものをあまり意識していないのかもしれないと思う。何が好きなのか、どんなことに興味があるのか、どんな人生を歩んできたのか。その人の魅力は性別とは別にあると思ってしまう。
ただそれは、恐らく自分がたまたまマジョリティに属しているから意識せずにいられただけであるとも感じてしまう。
世の中で暗黙知としてあるルールに対して、人と同じではないからという理由で苦しむことはある。それが言えないことが苦しいときもあるが、そういう自分がいることを受け入れて生きていきたい。 -
Posted by ブクログ
2作目。
和菓子店で働くアンの成長と、和菓子の興味深い銘や意匠、歴史の蘊蓄、そして和菓子が絡んだ謎が楽しめました。
今回のアンは「働くということ」について思い悩みます。バイトという立ち位置にいる自分。夢や将来について何の考えも持たずただ働いて稼げばそれで良いのか、と。自分の行動や考えの甘さに気付き1人反省し泣く場面も。アンの成長の糸口を感じ応援したくなりました。
実は私はアンの自分を卑下した自虐的なことばかり呟くところは好きではないのですが、自分なりに一生懸命考え頑張っているアンはとても魅力的。スローペースながらも着実に前進していっている姿に目が離せません。そしてある人との関係も。アンなら「甘酒屋の荷」の意味、いつか自分で気づくのでしょうか。 -
Posted by ブクログ
「物事に良いも悪いもないんだ。この世界にー世界に、意味なんてないんだよ」
「わからないから、楽しいこともあるんじゃないかな。ドキドキしながら話すのも、楽しいよ、きっと。」
喫茶部(ほぼお菓子ばかり食べてるのでお菓子部)という名のゆる部活でそれぞれお菓子をきっかけに仲良くなった高校生男女4人のお菓子にまつわる日常・青春ストーリー。
それぞれが鉄ヲタ、アニメ・声優オタク、オカルト好き、実家が空手道場など一見、個性のぶつかり合いだけれども同じ系統のお菓子が好きということだけでなくて、互いに好きなものに対して打ち込む姿勢をバカにしない所がいいなーと思った。
お菓子を食べながら喋るのって子供でも大人でも楽しいよね。
そして、こうした日々ってきっと彼らにとってキラキラした大切な思い出になるんだろうなと思った。
最後の著者のあとがきから、この話がコロナ禍で書かれた話で、コロナだけでなく戦争や災害などでお菓子をシェアして楽しくおしゃべりすらできない状況の場所や国があるというのはとても悲しいことだなと思う。
みんなでお菓子を食べて、楽しくお喋りできる状況が当たり前になっていけたら、そんな願いが詰まってもいる作品。