坂木司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
2作目。
和菓子店で働くアンの成長と、和菓子の興味深い銘や意匠、歴史の蘊蓄、そして和菓子が絡んだ謎が楽しめました。
今回のアンは「働くということ」について思い悩みます。バイトという立ち位置にいる自分。夢や将来について何の考えも持たずただ働いて稼げばそれで良いのか、と。自分の行動や考えの甘さに気付き1人反省し泣く場面も。アンの成長の糸口を感じ応援したくなりました。
実は私はアンの自分を卑下した自虐的なことばかり呟くところは好きではないのですが、自分なりに一生懸命考え頑張っているアンはとても魅力的。スローペースながらも着実に前進していっている姿に目が離せません。そしてある人との関係も。アンなら「甘酒屋の荷」の意味、いつか自分で気づくのでしょうか。 -
Posted by ブクログ
「物事に良いも悪いもないんだ。この世界にー世界に、意味なんてないんだよ」
「わからないから、楽しいこともあるんじゃないかな。ドキドキしながら話すのも、楽しいよ、きっと。」
喫茶部(ほぼお菓子ばかり食べてるのでお菓子部)という名のゆる部活でそれぞれお菓子をきっかけに仲良くなった高校生男女4人のお菓子にまつわる日常・青春ストーリー。
それぞれが鉄ヲタ、アニメ・声優オタク、オカルト好き、実家が空手道場など一見、個性のぶつかり合いだけれども同じ系統のお菓子が好きということだけでなくて、互いに好きなものに対して打ち込む姿勢をバカにしない所がいいなーと思った。
お菓子を食べながら喋るのって子供でも大人でも楽しいよね。
そして、こうした日々ってきっと彼らにとってキラキラした大切な思い出になるんだろうなと思った。
最後の著者のあとがきから、この話がコロナ禍で書かれた話で、コロナだけでなく戦争や災害などでお菓子をシェアして楽しくおしゃべりすらできない状況の場所や国があるというのはとても悲しいことだなと思う。
みんなでお菓子を食べて、楽しくお喋りできる状況が当たり前になっていけたら、そんな願いが詰まってもいる作品。
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Posted by ブクログ
日々やけどちょいとズレたらスリリング/掌編集十八編/それぞれ一人称で軽く語られる、日常に忍び寄るなんとなく怖いもの、というよりスリリングという感じ話/多くの作品で、読み進めているとある瞬間、不意に裏返る。その瞬間がおそろしい/すれっからしな読者のための本なのかも。
■メモ
でも、それってきっと本当の話だからだよ。現実には、オチなんてつかない話の方が多いからね。(p.22)
けれど既存の単語について「なぜ」から考えることは、けっこう新鮮だと日々感じている。(p.30)
娘という、一冊の辞書。(p.30)
もしかすると鍵をぶら下げるということは、所有物を見せびらかすための行為なのだろうか。(p.179)
お釈迦さまの不幸って「持てる者」の一番になっちゃってたことだよね。(p.227)
家出をひっくり返すと出家。なんかね、やっぱり同じものな気がするなあ。(p.228)