坂木司のレビュー一覧
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デパ地下の和菓子屋「みつ屋」で働く梅本杏子(通称アンちゃん)の日常と成長を綴ったエッセイのような小説だが、和菓子にまつわるほのぼの謎解きミステリーが進行の中心にある。
高校卒業したアンは食べるのが大好きなぽっちゃり型の18歳の素直な女の子。
近所のデパ地下にお惣菜を買いにいった時、みつ屋でアルバイト募集の張り紙を見つけたのだ。和菓子は詳しくなかったが、近所の商店街には幼いころから通っていたし、愛嬌の良い見た目も相まって接客が得意と思っていた。が、、その思い込みはみごとに砕け散る。和菓子の説明ができない、敬語がちゃんと使えない、困った客の応対ができない、従業員との人間関係のギクシャク……と、日々悩まないことはない日常が繰り広げられる。
それでも、和菓子に詳しいプロだが趣味全開の店長、和菓子職人を目指すイケメンだが中身は乙女の立花、有能な先輩であるが元ヤンが時々顔を出す桜井など、固定的な人たちに助けられながらひとつずつ解決していき、社会人として、人として成長する姿が描かれている。
そして物語の進行の中心は謎解きミステリー。花や鳥、月などに見立て四季の移ろいや自然の美しさなどを表現し、名前の由来にも言葉遊びやダジャレなんか使われる和菓子(上生菓子)にはたくさん意味合いがあり、和菓子に本当は言いたいけれど言えない想いを込めて送ることができるのです。そのメッセージをアンは持ち前の洞察力と優しさで読み解き、送り主の本当の気持ちを知る。
謎を解く面白さと共に、知らなかった和菓子の世界も垣間見ることができる。 -
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入りは乃木坂46の星野みなみちゃんの装丁買いで、そのまま積本でしたが、読み始めたら面白く、一気に読みました。
デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めたアンちゃんが、和菓子にまつわる小さな謎や、お客さんとの出会いを通して少しずつ成長していく物語です。
和菓子の知識を学ぶほのぼのした作品なのかと思って読み始めましたが、思った以上に仕事小説として面白く、気付けばアンちゃんの成長を見守るような気持ちで読み進めていました。
季節や行事に込められた意味、それぞれのお菓子にある由来を知るたびに、日本の文化はこんなにも奥深いものだったのかと改めて感じます。
お客さんが和菓子を買う理由も、お祝いだったり、お供えだったり、大切な人を想う気持ちだったりとさまざまで、一つのお菓子の向こう側には必ず誰かの物語がありました。
派手な事件が起こる作品ではなく、少し展開が穏やかに感じる場面もありますが、その分、一人ひとりの気持ちや日常が丁寧に描かれていて、不思議と心が落ち着きます。
読み終えた後には、“人の心を動かすのは特別な出来事ではなく、誰かを思いやる何気ない気持ちなのかもしれない”という温かい余韻が残る一冊でした。 -
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ネタバレデパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子。
個性的な同僚やお客様との日常を送る中で、どんどん和菓子の世界にはまっていくことに。
アンちゃんがそんなに可愛くない。
太めでも、愛嬌があって魅力的な人もたくさんいる。むしろ、ふくよかなことが親近感につながって、逆に良いみたいなパターンもある。でもなあ、アンちゃんはどうなんだろう。「なぜか」みんな私のことが好き物の典型っぽく見えた。
私からしたら大したことない理由で大学進学を投げ、なんとなく和菓子屋でバイトという浅慮な若者って感じで、彼女がいろんな人から目をかけられる理由が最後まで分かんなかった。立花さんが登場した時点で、気に入られる未来しかないとは思ったが、関係が薄っぺらいので、ありきたりという感想を抱いてしまった。
作者さんは、どんな人なんだろう。
なんとなく女性なんじゃないかと思うのだが、強烈に抱いた思いがある。「容姿が劣ってスキルも金もない女に、世間はこんなに甘くない」。なんとなく優しくされるとか、なんとなくスキンシップとかとられないのよ社会人になって。アンちゃんがナチュラルに人を誑す様に、非現実感が半端ない。ご都合主義すぎるのが気になって、私はあまり気持ちの良い読書ができなかった。
和菓子屋さんのお仕事小説としては面白かった。
元々ジャンル的には好きなので、仕事中の描写は楽しく読むことができた。注文された和菓子をお盆にとって包装する描写がすごく素敵で、魅力的だった。和菓子を食べる機会がほとんどないので、上生菓子が新鮮だった。見た目も華やかで素敵で、食べてみたくなった。 -
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沖縄を舞台にした明るい宿泊施設お仕事小説
ヤシの木陰でドンジャラホイ、太陽がサンサン七拍子、アナコンダで縄跳びお腹が空いたらエッサエッサエササヤセッセー 気分はパプワ晴れである
(誰がこんな物を覚えているのか)
さて、とても明るい作品であるのだが気になった事がある。僕が北海道育ちというのもあるのかもしれないが、主人公目線の沖縄第一印象が最悪も最悪に描かれていることである。何もそんなにと庇いたくなるほどボロクソに主人公は思う。
当然物語を描こうとすると展開として「最悪」と思いながらも現地で過ごすことで魔女の宅急便のように「私ここが大好きです」とエンディングを迎えるのが大団円なのはわかるのだが
北海道もよくそういう描かれ方をする土地である。
そういう作品を観る度に静かな怒りを感じるのだ。コノヤロー!みたいなのではなく、「ええ…?」という感情が近い
正直、北と南とド田舎、離島でしかこの傾向は見ない。故に、物語の盛り上げアクセントというよりは僕の中で「意識のない差別」と思っている
田舎から都会、だと大体そこの人間とのカルチャーショックにクローズアップされるのに上記の展開だとほぼ土地を貶す
どうなんすかね。下げ落とす必要ありますかね
ただこれは全然そういう作品ではなく楽しい小説と思います。ただね、その悪意のなさがまた、怖いなあと思っちゃうんですよ僕は
ンババンバンバンババンバンバーパプワァ〜でいいのに、って思いました
その点、あまちゃんって良かったなぁ