坂木司のレビュー一覧

  • うまいダッツ

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    坂木司さんらしい作風の一作。集まってダラダラお菓子を食べるという何とも羨ましい活動内容の部活に所属する4人組、通称おやつ部が舞台。主人公はそのうちの1人、アラタという男子高校生で終始彼の視点で語られる。4人ともおやつ部以外でそれぞれに好きな趣味がありそれに注力したいからゆる部に入っているが何となく馬が合い、放課後にお菓子を囲みジュースを飲んでダベる。

    格別に陽キャではなく少しオタク気質が有る主人公たちに自分を重ねるのは容易く、性格がぶっ飛んでいないのでゆったり安心して読み進めるられる。サラッと読める短編がいくつか連なり、その一つ一つにテーマとなるおやつがある。普通の日常の中で少しのミステリー

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    2024年11月23日
  • うまいダッツ

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    高校の「おやつ部」が繰り広げるお菓子にまつわる?謎の5つの物語。
    主人公は高校の喫茶部の中にある「おやつ部」の個性ある4人のメンバー。
    それぞれ違う趣味があるのに、何かと気の合う4人。
    うまい棒でお願いを聞いてくれるおじさんの謎を追ったり、おばあちゃんの家のブローチを探すと言う名目で、おばあちゃんに起きている困りごとを解決したり、いつもどおりの日常の謎もちゃんと盛り込んでいる。
    ただ、高校生複数が主人公のせいか、途中で古典部とか小市民シリーズを読んでいる感覚に陥ってしまう。
    その辺より、ずっとずっとライトなんだけど。
    他の方のレビューにもあった気がするが、本のタイトルのセンスがイマイチなんじゃ

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    2024年11月21日
  • うまいダッツ

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    オタクっぽい会話が合わなかったが、主要人物4人が良い人達なので安心して読むことが出来た。
    最後の話はつまらなかったけど、シリーズ化してほしいと思えた作品。

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    2024年11月15日
  • 何が困るかって

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    日々やけどちょいとズレたらスリリング/掌編集十八編/それぞれ一人称で軽く語られる、日常に忍び寄るなんとなく怖いもの、というよりスリリングという感じ話/多くの作品で、読み進めているとある瞬間、不意に裏返る。その瞬間がおそろしい/すれっからしな読者のための本なのかも。

    ■メモ

    でも、それってきっと本当の話だからだよ。現実には、オチなんてつかない話の方が多いからね。(p.22)

    けれど既存の単語について「なぜ」から考えることは、けっこう新鮮だと日々感じている。(p.30)

    娘という、一冊の辞書。(p.30)

    もしかすると鍵をぶら下げるということは、所有物を見せびらかすための行為なのだろうか

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    2024年11月08日
  • ウィンター・ホリデー

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    【要約】ヤマトは元ホストで、現在は配送業に従事している。ある日、かつての交際相手との間に生まれた息子・進が休暇中に訪ねてくる。ヤマトは進との交流を通して、親としての愛情や責任を感じ始める。日々の配送業務を通じて、人々が物に託した思いや感情に触れることで、自らのこれまでの生き方を見つめ直し、成長していく物語である。。

    【感想】この作品を読み終えた後、シリーズの2作目であることを知る。ホスト時代のオーナー・ジャスミンの言葉、「どこまでも近づくだけの人間関係なんて存在しないのよ」「お手軽は馬鹿を作る近道」が非常に深く印象に残る。物語は元彼女との関係がハッピーエンド風に締めくくられるが、その結末がや

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    2024年11月07日
  • 肉小説集

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    「武闘派の爪先」「アメリカ人の王様」「君の好きなバラ」「肩の荷(+9)」「魚のヒレ」「ほんの一部」お肉の部位にひっかけて、笑いあり、ブラックユーモアありの6話の短編集。和菓子のアンとはまた違った雰囲気の坂木さんが楽しめました。

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    2024年11月05日
  • うまいダッツ

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    4人ともいい子だなぁ。
    「概念のおっさん」私の中にもたくさんいるなぁ。
    気をつけないと。
    この本は、少数派というかどちらかというと弱い方の人たちの声を掬い上げて、ふんわりと昇華させてる気がする。
    お菓子も懐かしいし、良い本だった。

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    2024年11月04日
  • 鶏小説集

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     無性にコンビニのフライドチキンが食べたくなりますね。

     あんま夜中とかに読まない方が良いかもです笑。

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    2024年10月26日
  • ウィンター・ホリデー

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    ホリデーシリーズ2
    夏休みから冬休みに移行
    今回も大和よ…もっと大人らしく素直になってよ笑笑
    進が今回もかわいくて健気で…進の気持ちを考えるとキューってなる。
    ゆきこももっと素直になればいいのに…
    2人とももっと子供の事考えてよ…って感じ。

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    2024年10月22日
  • ワーキング・ホリデー

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    ホリデーシリーズ1
    なかなか現実味のないお話かな。
    でも進がかわいい!
    しかし五年生ってこんなにしっかりしてるの?!
    もう少し大和が大人らしく接して欲しい笑笑

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    2024年10月22日
  • うまいダッツ

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    坂木司さんは、「和菓子のアン」シリーズ以外の作品は初。作者あとがきに「他愛もない楽しさ」を書きたかったとあり、作者の意図通りの、お菓子をつまみながらお茶のお供にゆるゆるページを繰るのがピッタリな一冊だった。登場人物たちのリベラルな感覚が、自分が高校生だった時よりずっと大人びていて、そのあたりのさらっとした乾き加減が、おやつっぽい。

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    2024年10月18日
  • ホリデー・イン

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    大好きなホリデーシリーズのサイドストーリー。
    実はシリーズ本編の「ワーキング・ホリデー」は、私がお仕事小説の面白さに目覚めた思い出深い作品。

    主人公の大和のキャラがかなり好き。元ヤンで元ホスト、バカだけど情にもろくて真っ直ぐなバカなのが愛しい。

    本編につながる登場人物のエピソードを知れて嬉しい。
    楽しくなったり、ちょっと切なかったり、しんみりしたり…。いろいろあるけど、どれも温もりのある余韻がいい感じ。
    個人的に特に良かったのはジャスミンの短編でした。

    坂木さんの作品は、読んでいて心が弾むような楽しさを感じる。
    他作品「ショートケーキ」とか本当に読んでいて楽しくてめちゃくちゃ好き。


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    2024年10月05日
  • 動物園の鳥 ひきこもり探偵シリーズ3

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    まだ掘り下げられそうなネタありそうだったけどおわった。
    まぁ、主人公の二人が気持ち悪い…話は悪くないけど

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    2024年10月01日
  • 仔羊の巣 ひきこもり探偵シリーズ2

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    やはり鳥井真一好きになれない。
    主人公の坂木司もか…
    物語中でも言及されているけどホモじゃないって、そう見えるよねぇ…
    でも人死にのない日常の謎解きは良い。
    最後の解説が、有栖川有栖って同じように主人公の名前が作者の話を書いてる人だった。

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    2024年09月29日
  • アンと愛情

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    ネタバレ

    シリーズ3作目にして、椿店長が異動に……。
    同い年の仕事ができる社員の女の子と出会って落ち込んだり、椿店長に彼氏ができてショックを受けたり。アンちゃんの自分に自信がなくて恋愛なんて興味ないなんて思うところとか、女の子の心の機微に共感できるし、応援したくなる。
    そしてやっぱり和菓子の魅力がすごい。巻を重ねるごとに和菓子の知識がより奥深い。
    椿店長が辞めたみつ屋もこのままではいられないし、立花さんとの恋愛の行方も楽しみ。


    ●印象に残ったところ

    「癒やされるというか、この場合は美意識が変わったのかもしれません」
    立花さんは、カウンターの上に生けてある一輪挿しを示す。
    「破綻がなく、完全に整った

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    2024年09月19日
  • アンと愛情

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    主人公アンちゃんの可愛らしさ、純粋さがギュッと詰まった一冊。和菓子の魅力はもちろんですが、デパート内でのプチ事件を覗きに、定期的に読みたくなるシリーズです。

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    2024年09月05日
  • 青空の卵 ひきこもり探偵シリーズ1

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    3.4
    ほんの少しの会話や状況から、びっくりする程の情報を引き出していく鳥井にびっくり。とても繊細な2人の関係性が今後どうなって行くのかも気になる。あんちゃんシリーズもそうだけど、人の心の繊細部分を描くのが上手な作家さんだな。

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    2024年09月25日
  • アンと幸福

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    このシリーズ好きです。
    読むとデパ地下に行きたくなってしまう。

    毎回、和菓子の興味深さについても
    日本の文化の良さについても、
    アンちゃんの疑問や謎解きを通して再認識させてもらっています。

    立花さんってめんどくさい人だな~と
    思いながらも、二人の関係が気になってしまいます。
    登場人物たちの心根が基本的に
    お茶目でいい人ばかりなのは
    アンちゃんの愛されキャラのおかげでしょうか。

    アンちゃんも正社員となり、これからの成長も楽しみです。

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    2025年06月06日
  • エール!(2)

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    ネタバレ

    初野晴さんの短編が目当てで購入。

    働く女性の疲れを吹き飛ばすお仕事小説集、とありますが、あまり背中を押す内容ではないような?

    小説のジャンルがバラバラで、普段読まない作家さんに出会えたのは僥倖でした。

    当の初野さんの作品では初野節が炸裂していて、このラインナップでは浮いているように感じました。

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    2024年07月22日
  • 仔羊の巣 ひきこもり探偵シリーズ2

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    ひきこもり探偵シリーズ第二弾
    相変わらずひきこもり探偵の鳥井と
    坂木君の関係性は相変わらず
    謎も殺人などの殺伐としたものではなく
    普段の生活の中のささやかなミステリーを紐解く

    時々登場するご当地おやつなどを楽しみながら
    ゆっくりとした読書にピッタリだと思う
    今回は梅むらの豆かん!←私の大好きなオヤツ!
    ああ 食べたくなってきたな…

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    2024年07月18日