あらすじ
デパ地下の和菓子屋「みつ屋」のアルバイト店員・アンちゃんが成人式を迎えます。大人になるには、まだ早すぎる気がするけど……。さらに深くなる和菓子の謎と、少しずつ経験を積むアンちゃんの日常が楽しい、大ヒットシリーズ第3弾。シリーズ累計100万部突破!
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シリーズ3作目。
1作目は主人公の自虐や偏見が気になり過ぎて、読み進めるのに苦労した。
今作はどの章も興味深く読めた。
陰陽道から、適材適所の話、最初から唸った「透明不透明」、つづいて「かたくなな」
掘り起こしてみると、どの道も繋がっているんだなと痛感する。
人も動物も自然も切り離せないもの。
著者では書かれていないが、尊重しながら共存していくことで、守られていくものもあるのではないか、と思う。
和菓子に関わらず、洋菓子、茶道、歌、宗教、着物、文学、芸能などなど、どんどん発展していくのも頷ける。
だから「変わらない」って凄く難しいのかもしれない。
その時代で常識とされていたものが、別の時代ではそうでもなかったり。
自分の正しさを箱に詰めると、息苦しくて逆に形が崩れ無くなるのかも。
思うのは仕方ないけれど、不必要に口に出さないよう、だから教養や知識が大事になってくるのかも。
主人公には、お客様に寄り添えるという強い武器がある。
接客業の奥深さも知れて面白い。
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相変わらず勉強熱心なアンちゃんだけど、今作は少し心が痛くなる。成長の時だね。がんばれアンちゃん。
『透明不透明』と『かたくなな』でお客さんの態度に少しムムッとなってしまった。アンちゃんを困らせないで..。
しかしながら、このシリーズ読むと和菓子食べたい欲がすごい。わらび餅食べたい。
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東京百貨店の和菓子のみつ屋のアンちゃん。
今回はお友達と金沢に旅行をした話、みつ屋の空港店からバレンタインの催事場に応援に来たシャキシャキな社員さんと比較して勝手に落ち込む話や、出張帰りにやってくれるお客さんとの宿題の話が面白かった。
くず餅、わらび餅、お煎餅の歴史など、知らないことが色々あることにも気付かされました。
一番は椿店長がお店を移るところかな。。
次は誰が店長になるのか、楽しみ。
そしてアンちゃんはいつまでアルバイトなのか。。
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大好きなシリーズ。今回もアンの成長が見られて面白かった。
でも、アンはすぐに私なんかって思うけど、はっきり言えばかなり出来のいい子だと思うんだよね。
全然悲観しなくっていいと思う。そんなところも成長してくといいなぁ。次も楽しみ!
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シリーズ3作目。
今回はアンちゃんの成長の回だった。(毎回成長してるけど)
このシリーズは面白いだけでなく、勉強にもなる。
そして和菓子が食べたくなる!
金沢旅行、読んでるだけでもなんだか楽しそうで、行ってみたくなった。
そして…立花さん今回は残念ながらあまり進展なし。
タイトルがタイトルだったから期待してたんだけど…
次回は期待してるぞ!!
すあまって関東だけなんだ…ってびっくりした。
すあま大好きだからなくならないでほしい。
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ライトに楽しく読める本。
金沢に旅行している間に味わう食事や甘味、足を運んだ観光地の描写がたまらなく良くて、私も行きたくなってしまう。
アンちゃんの成人式の振袖についての表現も素敵だなあと思った。日本語表現って奥深い。
美味しいものを美味しく食べる工夫が出来る人って良いなあと思った。
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今作も面白かった!
和菓子は深い。名前や歴史、色々わかってくると、食べる前と後では味わいが変わってくる。
アンちゃんと立花くんの距離が近づいているのかそうでもないのか。焦ったいのがまた楽しい。柏木くんも加わって三角関係とかもあるのか?
店長の件もあるし、今後の東京デパートのみつ屋が楽しみ!
Posted by ブクログ
あまいは、うまい。
和菓子の描写がすごく美味しそう!!
慣れてきて、知識を蓄えても
その使い方って大事よね。
アンちゃんは人に寄り添って成長していく…
豆大福たべたい
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ちょうど読んでる時期に仕事でしんどい思いをしていた。人間関係や本当にこのままこの場所で働いていて良いのかとても悩んでいて、孤独な気持ちだった。
物語の中でも主人公が同じような境遇にいて、自分だけではないんだと、もう少し頑張ろうと感じた。それと同時に、自分の周囲の人への感謝を感じた。このタイミングでこの小説を読めて良かった、救われた。
主人公の成長を身近に感じられるこの小説が大好きです。
Posted by ブクログ
すあま って ちくわぶ みたいに関東だけのものなんですね。初めて知りました。うちは 子供が小中学生の時 東京だったので すあまは みんな大好きです。
最後にでてくる 豆大福も可愛いですね!
出てくる和菓子 片っ端から食べたくなりますね。
Posted by ブクログ
またまた今回も面白かったー
アンちゃん確実に成長してるしこれからますます大人になって成長していく姿が楽しみです。
アンちゃんも鈍感だから恋の展開もドキドキしながら楽しんでます。
すっかり和菓子のファンになりました。
Posted by ブクログ
和菓子のアン第三弾。
成人式を迎えたアンちゃん。
着物は和菓子以上に日本文化の「いろいろ」がある世界なので、
楽しく着ることができて良かった。
そうそう、色合わせの感覚が洋服とは全然違うんだよね。
前作の京都旅行の次は今回は金沢旅行。
三人旅でもそれぞれ個人行動するとは、
なんだか大人になった感じ。
でもまさか、
前作で洋菓子屋の柏木さんと出会った時の感じの悪い客が、
柏木さんのお兄さんだったとは。
空港店から催事の応援に来た同い年の桐生さんと
お互いに接客について学びあって成長したと思ったら、
慕っていた店長が異動になってしまった。
Posted by ブクログ
「和菓子のアン」シリーズ三作目
前巻の終わりには立花さんの衝撃的な事実が発覚してすべて持ってかれたわけだけれど
果たして、今作で進展はあるのか?
以下、公式のあらすじ
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累計100万部突破のベストセラー
「和菓子のアン」シリーズ第三弾!
今回は金沢も旅します!
デパ地下を舞台にしたほの甘ミステリー
成人式を迎えても、大人になった実感のわかないアンちゃん。同い年の優秀な「みつ屋」の社員と自分を比べて落ち込んだり、金沢で素晴らしいお菓子に出合って目を輝かせたり。まだまだアンちゃんの学びの日々は続きます。
これからもそんな日常が――と思いきや、えっ、大好きな椿店長が!?
和菓子に込められた様々な想いや謎に迫る、美味しいお仕事ミステリー第三弾。
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成人式の着物選びに迷ったり、地味ではなく落ち着いた色と言い換えたり、成人式の写真を皆に見せたり
バレンタインデー用の催事場に同い年の優秀な正社員の子がやってきたり
友人と金沢旅行で、柏木さんの実家に行ったり
椿店長の行動が怪しかったり
今作もやはりタイトル通りに和菓子の知識がところどころに散りばめられている
あと、前巻では柏木さんに対する立花さんの態度がイヤーな感じだったけど、今作では和解というか態度が軟化している
「宇宙」な和菓子という外国のお客さん
わらび餅が間違っていると言われたお客さん
日本アゲなお客さん
柏木さんの実家のお菓子
本物のわらび餅
椿店長からアンちゃんへの「理想形が一つしかない」という指摘はなかなかよかった
要はTPOに合わせた振る舞いが必要なわけで
なので、アンちゃんは今の職場には合っているけど、他のお店や違うシチュエーションではまた異なった能力が求められる
果たして、それができるだろうか?
加賀友禅と京友禅の違い
加賀友禅は、朽ちる姿も含めての美なのだろうな
金沢旅行で行った柏木さんの実家
なぜ新しいパンフレットにしないのか?という疑問
その解釈があってるかどうかはわからないけど、そんな絆は感じられる
わらび餅を渡すの相手がどうであっても、可能性を否定しなくともよいという立花さん
これって、自分の気持ちもアンちゃんの気持ちもそうあって欲しいという願望が含まれているのかもね
それにしても、本わらび粉100%のわらび餅の表現が「でゅるんでゅるん」
一度食べてみたいものだなぁ
日本アゲなお客さん
でもそこは流石は坂木司さんだけあって、悪い真相ではない
終盤の椿店長の不穏な行動と結末
続巻があるけど、その時点ではどうなってるのでしょうね?
それにしても今作も最後に立花さんの告白に全部持っていかれる
まぁでも、アンちゃんにはまったく伝わってないんだろうなぁw
続きが気になるし、続編「アンと幸福」の単行本は発売されているけど、文庫化はいつになることやら
Posted by ブクログ
和菓子のアンシリーズ第3弾。シリーズも3冊目となると、アンちゃんの活躍を見守るのがだんだん親目線になりつつある。笑
みつ屋で働き始めたアンちゃんの姿を思い返すと、仕事の楽しさ厳しさやりがい、個性豊かなメンバーと彩る職場の雰囲気作り、食や和菓子への想いがどんどん強くなっているのがよく分かる!みつ屋での職歴が徐々に長くなってきたからこそ、いろんな新しい壁にぶつかることもあり、その度にハラハラが止まらない…!
落ち込んでもそこで終わりじゃないのがアンちゃんの強さ。彼女の成長をずっと見守っていたいと思わずにはいられない作品。読む度に和菓子の知識が豊富すぎて本当勉強になる。
今作では椿店長の異動があってちょっと衝撃だったけど、4作目ではどうなるんだろう?忘れちゃいけない立花氏との関係も見どころ!♡
次作がシリーズラストなのかな?だとしたら寂しいな~(T_T)またアンちゃんの新たな成長を垣間見れることを期待☆
Posted by ブクログ
アンシリーズ3作目。
これまでの和菓子を中心とした謎解き、という主軸は変わらないものの、アンちゃん自身が20歳となり(執筆された当時の)成人式を迎え、これまでとは違うものの見方や、より深く考えていく、と言ったまさに大人になるためのステップを登っていく過程が丁寧に描かれていたと思います。とくに今回の話の中には、生きていく上で何度も経験する「出会いと別れ」がテーマの話もあり…
また、この本だけではなく、シリーズ全体食べ物の描写が美味しそうで、上生菓子に至ってはそのビジュアルも浮かんできて、実際に目の前にしているかのよう。
物語でありながら、身近さを感じる、そんな一冊でした。
Posted by ブクログ
今までに続き、今作も面白かった。
甘いお菓子だけではなくてお煎餅に広がったりしてお菓子の歴史やそこから更に文化の継承なんてところまで。
それでもメインはやっぱりお菓子。どれも美味しそうで…
そしてもう一本の柱のアンちゃんの成長は躓きそうになりながらもしっかりと階段を上っているようで何より。周りの人がいい人ばかりなのもあるし、アンちゃんは素直でしっかり考える子だし、そりゃあまっすぐスクスクと成長するわけだ。
掌篇も面白くて得した気分。
『豆』大福いいなぁ〜
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シリーズ第3弾
今回も美味しそうなものがいっぱい。花びら餅も、巻き柿も、切り山椒も食べてみたい。歴史や由来も知ることができて、とても興味深い。
アンちゃんも少しづつ成長していて微笑ましい。でも、若い時だからこそあるよね。他の人と自分の働きを比べてしまったり、言われた一言に悩んだり。いや、若さとか関係なく働いてる限り多かれ少なかれあるか〜。
アンちゃんをみていると、出会いと別れが人を成長させるって素直に感じられます。
そして、問題に対して逃げずに真摯に取り組む姿って、応援したくなりますね。
あと、アンちゃんはもっと自分に自信を持ってもいいと思うわ〜。
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日本文化、和菓子の奥深さ、日本人の感受性の豊かさ、どれもが上品。金沢旅行の章は、文章だけで趣を感じられる。和菓子の魅力も巧みに表現されてて◎。アンちゃんは自己肯定感高めてほしい。日常の謎解き。
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美味しいお仕事ミステリー、和菓子のアンシリーズの第三弾。
アンちゃんのお菓子を食べる様子は相変わらず美味しそうで、、本わらび粉100%で出来たプルプルのわらび餅、舌の上でとろりと溶ける金沢の上生菓子などなど…あー食べたいっ!
本作で1番印象に残っているストーリーは「こころの行方」かな。
同年代と思えないほど仕事ができる販売員・桐生さんの登場で落ち込んでしまうアンちゃんだけど、椿店長のヒントから短所は長所になること、適材適所を知ってステップアップしていく姿は応援したくなる。
勉強熱心で、お客様の声に寄り添って一緒に考えを巡らせてくれるアンちゃんは本当に素敵で、今回もほっこりした〜(*´꒳`*)
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読み進めていくほどアンちゃんシリーズにハマっていく。今回もまたみつ屋の店員さんとして成長していく!自分に自信がないアンちゃんだけど、勉強熱心で言われたことを素直に受け入れて他人の良いところを吸収できるのはアンちゃんの良いところであって、そこに人柄が表れてて好きだなぁ。
今回も素敵な一文見つけて、振袖の絵や柄の話で、"完全に整っていなくても傷んだ葉っぱがあってもいい"って優しい素敵な言葉!頑張って美しく見せようとしなくても自然のままが一番美しいって考えがいいなぁって。
あと茶太郎さん灰太郎さんは私も使おうかな。
Posted by ブクログ
和菓子のアンシリーズ第3弾。
今作も面白かったです!
同い年の助っ人・桐生さんがやって来る「こころの行方」が好き。
お互いの良いところを吸収したので、さらに成長するんだろうなあと思います。
アンちゃんもちょっとは自信になったかな。
あとは「かたくなな」
心地よい居場所だと、それがずっと永遠に続いてほしいなと思うけれど難しいですよね。人にはそれぞれ人生の岐路があって、それがたまたま重なっていただけ。だから離れることもある。
アンちゃんとみつ屋の面々はどうなっていくんだろう。
Posted by ブクログ
シリーズ三作目。
煎餅を含め、和菓子の話が深くて勉強になった。少しずつ主人公の周りに変化が出てきて、ずっとこのままでいたい気持ちも分かるけど、成長のタイミングなんだろうな。
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シリーズ3作目にして、椿店長が異動に……。
同い年の仕事ができる社員の女の子と出会って落ち込んだり、椿店長に彼氏ができてショックを受けたり。アンちゃんの自分に自信がなくて恋愛なんて興味ないなんて思うところとか、女の子の心の機微に共感できるし、応援したくなる。
そしてやっぱり和菓子の魅力がすごい。巻を重ねるごとに和菓子の知識がより奥深い。
椿店長が辞めたみつ屋もこのままではいられないし、立花さんとの恋愛の行方も楽しみ。
●印象に残ったところ
「癒やされるというか、この場合は美意識が変わったのかもしれません」
立花さんは、カウンターの上に生けてある一輪挿しを示す。
「破綻がなく、完全に整ったデザインはもちろん美しい。けれど現実の花は咲き、散り、やがて枯れるものです。自分も人として枯れつつある中で、本当の花を描きたいと思ったら、そこまで描かなければと思ったのかも」
「自然は不完全である、という美意識ね」
Posted by ブクログ
主人公アンちゃんの可愛らしさ、純粋さがギュッと詰まった一冊。和菓子の魅力はもちろんですが、デパート内でのプチ事件を覗きに、定期的に読みたくなるシリーズです。