感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「やはり、鳥井にとって僕はひとつの宗教なのかもしれない」
「だからこそ、僕はその日が怖い。彼が神を捨て去る、その日が」
最高すぎるだろ
真似したい文章すぎるよ
完全にキャラ萌えしているけれど、内容も濃くておもしろい……
ジェンダー的なことをすごく考えて作り込まれている……
安心して読める小説……すごい……
Posted by ブクログ
引きこもり探偵シリーズ二作目
個人的に坂木司さんの言葉の紡ぎ方がすごく好きで、読むたびに新しい価値観、自分にはなかった見方・考え方を知れる面白い作品。
精神的、身体的にハンディキャップを持った社会的弱者とされる人たちが登場する。作品の中でその人たちと関わり、いろんな生き方を知ることができるので素敵な物語だと感じました。
Posted by ブクログ
引きこもり探偵 第二弾。
ちょっと したことに いろいろな 意味がある。
殺人事件のない 推理は どうかなと思いましたが。
意外と 奥が 深く
のめりこみますね。
もちろん 第三弾 つづけて 読みます。
Posted by 読むコレ
もうね...なんていうか...。あざとさも、ベタベタなところも
ウソ臭い部分もね、分かってるんです。
でも好きなんなんです。仕方ないよね。
今回は地下鉄をキーワードにしながら彼等の
輪が少しづつ、ゆっくりと広がっていく様を
読んでるだけで楽しいんです。
文庫の解説で有栖川有栖氏が書いている
ような解釈が正しい読み方かもしれないですが、
自分のように純然たる単なるファンタジーとして
読んでる人間もいる。
自分にとっては絵本なんです。
さて次作で完結。そこまで涙はとっておこう。
Posted by ブクログ
ひきこもり探偵シリーズ第二弾。「誰にもなつかない動物のオンリーワンであることを、杖にしてすがっているのか?」鳥井も坂木も救われないと思ってたことを滝本が言ってくれた。少しずつ関わる人も増えてきて状況がかわるだろうか?「目の前に相手がいなくても、その人のことを思いやったときから友達なんだよ」おばあちゃんの言葉も心に響いた。「困ってる相手に伝えればいいんだよ。」ひとりじゃない。そう教えてあげること。同じ時間を生きている人々。その人たちすべてが、どうぞ幸福な一瞬を誰かと分かち合うことが出来ますように。沁みる。
Posted by ブクログ
自称ひきこもりの人嫌い。
口も態度も悪く、友人である坂木司だけを信奉する鳥井真一。
そんな彼の周辺に少しずつ広がる人の輪。
きっかけは日常の謎でも、本当に嫌な奴と繋がり続けるお人好しはそういない。
心は開かないけど、ちゃんと言葉にしてくれる。
それこそが鳥井の美点だろう。
共依存ともいえる二人の関係がどう変化していくのか。
お互いのためには自立した方が良い。
だけど、このままでも良いんじゃない?と思ってしまうから困る。
Posted by ブクログ
引きこもりの名探偵鳥井と、彼とは特別な依存関係で繋がっている親友の坂木。二人とその周りの人々が織りなす日常に潜むミステリー小説第二弾。
第一弾と同様、事件を解決するだけではなく、今回も関わった人たちとの関係が優しさでどんどん連鎖していく。坂木くんにまつわる事件が多め。身近な問題で毎回考えさせられるけれど、読み終わったときには心がほわっと温かくなっています。
少しずつだけれど鳥井くんの行動範囲が広がっていますね。次がシリーズラストとのことで少し寂しいけれどそちらも楽しみです。
Posted by ブクログ
引きこもりの鳥井と保険会社営業マンの坂木司のホームズandワトソンコンビが日常のささいな事件を解決するお話。連作の2巻目です。
あたたかい気持ちになれる不思議なミステリー。
本作でも優しい人間関係やちょびっと美味しいご当地銘菓が登場してとても楽しめた。
Posted by ブクログ
シリーズ二作目。
一作目をちょっと忘れかけているけれど…鳥井が関わる人数が少しずつ増えているような。相変わらず坂木はいい人過ぎて、こんな友人がいて良かったねと思う。年齢も関係なく、友人のように思える仲間が沢山いるのは、とても良いなぁ。
それにしても鳥井は坂木と組んで探偵を仕事にしたらいいのでは。。笑
幼い頃に無条件に愛を注がれるのは、とても大切なことなんだなぁ。
次作が完結編なので、どうなるのか楽しみ。
Posted by ブクログ
目次
・野生のチェシャ・キャット
・銀河鉄道を待ちながら
・カキの中のサンタクロース
三部作の最初と最後を読んだのは10年以上前。
で、残っていた真ん中を読んだのですが…人間関係忘れてる。
もちろん鳥井と坂木の関係は覚えている。
最終的にどうなったのかも含めて。
けど、これは真ん中なので、どうにも宙ぶらりんなのよね、坂木の覚悟が。
坂木がいないとすべての人間関係を拒否して家から一歩も出ない鳥井。
そして自分が鳥井の唯一の世間との窓口であることに自身の存在意義を置く坂木。
この関係は歪である。
少なくとも坂木はそれをわかっていながら、鳥井の手を離す勇気が持てない。
だけど、誰かの一生をずっと保護するなんてできない。
それは親にだって出来ないことなのだ。
これらの作品で鳥井と坂木が出会った人たちがまた、彼らの世界を大きくしてくれる。
そしてそれが、二人の関係をも変えていく、その途中の話なのだった。
Posted by ブクログ
羽仁進の「学校で教えてくれないこと」や、「君たちはどう生きるか」みたいな本になれそうな部分が光ってる。むしろそっちを突き詰めた方が良いのでは?ミステリーは軽く読ませるための味付けにしてさ。あとは、ホモファビアという聞き慣れない言葉への解説やみんなの反応が面白かったです。
Posted by ブクログ
いろんな年齢のいろんな事情を抱えた人たちが、不思議な関係を築き上げながら、少しずつ成長していくところがいいと思える作品でした。少しずつ変わっているような変わっていないような鳥井と坂木の関係も面白いです。
Posted by ブクログ
ひきこもり探偵シリーズ第2段。
登場人物がみんな魅力的。年齢はバラバラだけど、こういう仲間に大人になってから出会えたら素敵だろうな。
でもやっぱり坂木と鳥井の関係、良いな。坂木さんの心の葛藤もわかる気がする。
印象的だったのは地下鉄の話。読んでからは地下鉄乗るたびに思い出す。
悲しいから泣く。それのどこがおかしいんだい。
2013年09月20日 22:54
Posted by ブクログ
「僕」坂木司の同僚の様子がおかしいー野生のチェシャ・キャット
地下鉄で1時間も立ち続ける少年の目的はー銀河鉄道を待ちながら
僕はなぜか女子高生に嫌がらせをされていてーカキの中のサンタクロース
以上、すべて登場人物や流れがつながった3本。
ひきこもり探偵鳥井と彼と外界のパイプである「僕」坂木司の、日常の謎シリーズ第2弾。
1作目より読みやすかったです。
それはたぶん、登場する「いい人」が増えてきたから。
このシリーズは最初鳥井と坂木だけの閉ざされた関係に、巣田さんが加わり、滝本と小宮君が加わり、安藤君が加わり、栄三郎さんが加わり、中川夫妻が加わり、マリオ親子が加わり、と回を追うごとにかかわった人間が増えてゆき、そして彼らは消えることなく鳥井と坂木に交わり続ける。
今回も地下鉄をメイン舞台にしてキャラクターが増えてゆきます。
ある回で加害者だった人が代えがたい友人になったり、敵対していた人が別の回では素晴らしい知恵を授けてくれたりする。
常に探偵が最上位(あるいは別次元)にいる従来のミステリーとは一線を画しているのはここではないかと。
(有栖川センセの解説読んだばかりだから、影響うけてるなぁ・・・)
個人的には栄三郎さんが出てくるとホっとして安心してお話が読める。だって鳥井は無礼で不安定なやつだし、坂木はお人好しですぐに泣くんだものー。
ほっこりと面白かったです。
未読の方はぜひ「青空の卵」を読んでからどうぞ。
Posted by ブクログ
心温まる話だった。
シリーズ1作目は、坂木と鳥井の共依存が受け入れられなかったが、今回はまだなんとか受け入れられた。
次回でラスト。なんだか寂しい!
Posted by ブクログ
短編集
佐久間さんの言葉が響く。
ねぇ、生きていくってなに?仕事ってお金のための手段?結婚しなきゃいけないの?結婚したら、子供を産まなきゃいけないの?人生ってなに?書かれたあらすじをなぞるだけの時間なの?いくつになったら、なにをしなくちゃいけなくて、いくつになったら、なにを諦めなくちゃいけないの?ねぇ、教えてよ!
坂木が鳥井にプレゼントすると、おもむろに自分の作品をプレゼントする鳥井が可愛い。
うるさい。やるといったらやる。
小学生みたいな、愛すべき性質な気がする。
有栖川有栖が解説なんだけど、登場人物が著者で、男性二人が主な登場人物で、推理モノって共通項。
遠き目にありてって読んでみたい。
牡蠣を食べたくなった。
さなづらも食べてみたい。
今流行りのコラボカフェでやったら行くなぁ。ご当地ものもあり、お茶あり、お食事あり。
掘炬燵も!
Posted by ブクログ
ひきこもり探偵2冊目。
安定の共依存。
坂木が世界の全てである鳥井と、鳥井を手放すことができない坂木。
この関係を気持ち悪いと思う人はわりと多いんだろうけど、でも一度は憧れたりしない?わたしだけ?
誰かの鳥井、あるいは坂木になりたかった。恋人ではなく、特別なともだち。
それか、坂木みたいなひとを横で見ていたいとも思う。巣田さんポジションほしい。
滝本が坂木に言ったことがすべて。坂木は鳥井という杖にすがっている。
全体的にディスコミュニケーションのはなし?
もっとみんなコミュニケーションとろう、つながろう、みないな謎解きを、鳥井がしてるのがおもしろい。
坂木は本当にみんなもっと話して、友だちになったら楽しい!と思っているみたいで、なんだか健全だなあと思うのだけど、鳥井に対してだけ闇が深いのはなぜなのか…
Posted by ブクログ
嫌なヤツが良い人ぶるよりも、良い人がとことん良い人でいる事の方が難しい事ってあると思う。
人ってなぜか、私はそんな良い人じゃありませんよって見せようとする所ありますよね。良い人でいる事が恥ずかしい様な、うしろめたい様な…。
だから、バカがつくほどいつでもお人好しの坂木はかっこいい。でも、そんな心を持った坂木だからこそ、今後が心配…。
少しずつ世界が広がっきた鳥井。それに引き換え坂木は…。鳥井の世界が広がれば広がる程心配になります…。
それにしても栄三郎さんの存在がありがたい〜
Posted by ブクログ
安定の(?)不安定な2人で、そわそわしながら読み進めてしまう。
自分に危害を加えられても「気持ちはわかるよ」で許してしまう坂木や周りの優しすぎる人の態度に、「それでいいのか?」ともやっとしたけど、栄三郎さんがガツンと喝を入れてくれたのでスッキリ。
他人の子どもの頭をゲンコツで殴るのは、今どき暴力事件にもとられそうだけど、子どもをしっかりと叱ってくれる親以外の大人がいてもいいじゃないか。
利明くんや矢崎さんは、叱られた上で、やり直す機会を与えられた、恵まれた子たちだと思う。
鳥井と坂木の交友関係が広がっていくのも良い傾向。不安定な2人のバランスを取るように、違う良さを持った人たちが集まる。それがこのシリーズの魅力の一つでもある。
Posted by ブクログ
読み終わってちょっと経ってしまって新鮮な感想ではないですが、一番心に残っているのは「地下鉄を止めてお説教程度でいいのか…?」「下手したら死んでたかもしれない暴行罪もそれでいいのか…?」です。
Posted by ブクログ
ひきこもり探偵シリーズ②
野生のチェシャ・キャット
坂木くんの同僚、佐久間さんがいつもと違う。どうした?
銀河鉄道を待ちながら
地下鉄ホームで風船を持ってる少年。一体何してる?
カキの中のサンタクロース
坂木くんが女子高生にイジワルされる。何したの?
前作と同じように坂木司目線で話が進み、
友人のひきこもってる鳥井が日常のミステリーを
解き明かしていく話。
今回はミステリー自体もあんまり好きじゃなかったー。
アレルギーとか、家族に言わないのー!?
そんな昔に発行されてるわけじゃないし、
ちょっと違和感あったなー。
あと、鳥井と坂木くんの友情が歪んでるように感じ、
あんまり好きになれなかった…。
とにかく、鳥井が好きになれないー(。´Д⊂)
偉そうな喋り方をしてるかと思えば、
坂木くんが悲しいと子供のように泣く鳥井。
ただ解説で有栖川有栖さんが
「鳥井が好きになれないことこそ、
このシリーズの眼目である」と言っている。
どうやら、鳥井は読者から嫌われてこそ、
鳥井らしい…笑
そうすると…あれ…私、作者の罠にはめられてる…笑
Posted by ブクログ
友人でありヒキコモリの鳥井が実は名探偵でという設定で、事件を解決ということではないのだが、主人公の周りの出来事を解決してく。同僚が実は自分が自分のことが好きだったり、父に愛されていないと思いこんでいる少年の父は食べ物にアレルギーを持っているだろうとか、そういうの。一話一話という形式ではなく、流れるように話が進みながら、登場人物たちが絡んでいく話の構成はうまいなあと思うが、そううまいんだけどあんまり面白くないなとも思った。
Posted by ブクログ
2人の関係性にも少し慣れて読みやすくなったひきこもり探偵シリーズ第二作目。
有栖川有栖の解説が非常にわかりやすく納得する点や気づきが多かった。ただ私は鳥井のこと好きです、、、。イラッとするけど憎めない感じ。
でも1番好きな登場人物はやっぱり栄三郎さん!
ほんとに下町のおじいさんって感じで、栄三郎さんが出てくる場面はどこも安心して読める気がする。
まぁこの物語は人も死なないしヒヤヒヤする場面も特にないんだけれども。
Posted by ブクログ
デビュー作ほどのインパクトはなくなってしまったものの、よくぞここまで日常から推理ネタを探したものだと驚かされる。また少ないヒントで隙もなく大団円となり新しい仲間が増えることには安心感がある。
Posted by ブクログ
青空の卵の続編。
僕、坂木と、ひきこもりの友人鳥井が、周りで起きる小さな謎を解くシリーズ。
今回は警察官の友人滝本が坂木に、木工教室の先生になった栄三郎さんが鳥井に、
良い感じに扉をノック(またはパンチ?)したなぁと思う。
謎解きのたびに新しい仲間が増え、二人だけの世界が少しずつ広がっていく様子が温かく気持ちよい。
続きが楽しみです。
Posted by ブクログ
ひきこもり探偵物語り第二段。相変わらず泣き虫な男子たちのつながりの話、読んでて「僕」の逆依存ぷりが少し辛くもなったがおおむね面白く読んだ。
つながりの話しだから登場人物が増えていくのは仕方ないが、だんだん誰が誰かわからなくなりそうだ。
次の本「動物園の鳥」も読まなければ。
Posted by ブクログ
引きこもり探偵シリーズ二作め。
引きこもりから少し脱出しかけているお話。
色々とアラもあるのですが、うーむ…そこがこの作品の魅力なんですよねえ。
最近の坂木司作品で好きになった方はちょっと戸惑うかも。