あらすじ
似てるけど似てない俺たち。思春期のゆらぎと成長を描く(「トリとチキン」)。死にたがりだった漫画家が描く、エピソードゼロとは?(「とべ エンド」)。肉と人生をめぐるユーモアと感動に満ちた短篇集。
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2話でレンの親父が来るとは。タスキがけかなぁと思って次は誰かと思い読み進める。同時期の気持ちが手に取って分かるのがいいね。息子を心から好きになれない、大人になったら思いっきり俺を捨てろよってなんだか全然共感出来ず。学校という世界で息子は戦っている、思った以上に辛い事ばかりなんだよ。昔とは違うって思う、自分でももし今生まれたら大変だろう、SNSとか下らないものに絡まれて気にして、まるで顔色見て生きる自分がいるのでは。ファミレスで10人とかでお茶飲んでる高校生が無言でSNS、時折会話する、あの光景は異常
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鶏料理を軸にいろいろな人の視点でつなぐ連作短編集。あれ?さっきちょろって出てきた人だ!となると、次は次はとどんどん読み進められます。シリアスなところもあるけれど、暗くなりきってないというか、小さく光は見えるなって印象。それが良かったです。みんな良い人っのは違うけれど、悩む姿にみんな生きてるって思えた。やはり坂木司、好きです!
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胃もたれすると分かっているのに「あげチキ」が食べたくなってしまう。
どの話もちょっと陰気で心がざわつく瞬間すらある。
だけど、その先に待ち受けるのは予想外の展開と身悶えするようなラスト。
引き込まれるのは一瞬。
自分の想像を超える世界へと連れていってくれる小説ってホント最高。
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鶏料理を軸に展開する人間模様短編5作。
・トリとチキン
・地鶏のひよこ
・丸ごとコンビニエント
・羽のある肉
・とべ エンド
・あとがき
ある町のある時代を生きる各主人公たちは、家庭に違和感を覚える高校生から、わが子を愛せない父親、人生の先の見えないバイトに、漫画家など。
憂いや友情、人情がないまぜになって、時が過ぎていく連綿とした日常を描く。
こういう構成好きですね。
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2021年、18冊目は、お久しぶりの坂木司。『肉小説集』のPt②。
今回は、各々、料理名と一言コメントを添えて。
トリとチキン:焼鳥
今っぽく言えば、「親ガチャ」「家族ガチャ」の話。まぁ、無い物ねだり。
地鶏のひよこ:炭火焼風もも焼き、チキン南蛮(コンビニの)
『トリとチキン』に呼応する一編。仕事人間、父親になる(⁉️)。
丸ごとコンビニエント:(X'mas用)ローストチキン
今回、一番のドライブ展開。でも、個人的には……。
羽のある肉:鶏手羽の照り煮
ココで甘酸っぱいの、キタ━━。イイ年のオッサンが忘れて久しいヤツww。
とべ エンド:鶏ハム
いや、まさか、ソコに焦点あてるか⁉️納得出来るトコ半分。えっ⁉️コレがラストなの、半分。
貧乏神とあだ名されるテンチョーがいるコンビニ。彼が作るあけチキは絶品。そのあげチキが各短編の縦糸となる、連作短編。しかも、前作『肉小説集』とも地続き。第二弾は、そぅきたか。
坂木司作品は、平易な言葉と、カジュアルな表現で読みやすいモノが多い。ソコに、「ソレ、解るわ~」「そぅ、そぅ、そぅなのよ」フレーバーたっぷりまぶして、ページを繰る力にしているような気がする。誰も死なないし、誰も大きく傷付かない。なので、マッタリ&ホッコリ系多し。
悪くないが、飛び抜けた一編がないのも事実。★★★★☆評価は、ギリギリと言ったトコ。
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短編集で、とても読みやすかったです!!
それぞれのキャラクターの葛藤などが詳細に描かれていて、「こういう考え方もあるんだなー」と勉強になりました!!
この作者さんのモノローグの書き方が読んでいて楽しいです!好み!
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一部屋一部屋のぞいてって、気付くと家全体把握してる感じ。こういう短編集好き。
すごくモヤモヤするけどわかりやすい悪もいない。ぶつけるところが鶏肉って微妙過ぎてとても人間らしい。
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鶏肉に関連した短編集。全ての話の主人公や登場人物が絶妙に絡み合っている。冴えない部分もあり,哀愁漂うような主人公もいるけれど,全体的に優しく切ない話だった。
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ずっと待ってたよ、文庫化を!
坂木司はミステリーもだけど、胸がキュンキュンする話もかけるからすごい。いい塩梅でそれが収録されている。
息子を愛せない父親の、不器用な愛の話がよかった。
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久しぶりの坂木司さんの短編集。
お安い鶏肉料理と人生模様。
なかなかに皮肉が効いていて面白かった。
コンビニの料理もそれなりにおいしいのだけど、私はあまり食べないしな~。(上品ぶってるとかじゃなくて、食べたいけど、家族が嫌いなので食べられない
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「鶏」がテーマの短編集
それをテーマに、こんなに愉快なストーリーをいろいろ生み出すなんてサスガだと思う。
読みながら人のつながりが見えてきて嬉しくなりました。登場人物の別の顔、人間模様を楽しめるのがいい。
軽い読み心地の短編だけど、ちゃんと坂木ワールドを楽しめました。
著者の作品には思わずクスリとなるおもしろさがある。坂木さんの文章が好きだなぁって思ってたけど、
登場人物にしゃべらせてるセリフが好き!
キャラクターが好きなんだ!
…って読んでて、ふと思った。
『子供ってのは、奇跡のタイムマシーンやぞ』
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前作とちょっぴりリンクしている部分もあり面白かった。
坂木先生は、登場人物の頭の中の描写が上手くて、わたしが普段ボソッと脳内で呟いているような言葉ととっても似ている気がする。
前作今作共に「非リアなお肉」の話だったけど、まあそんなこともあるよねーって感じが逆に新鮮だった。
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*塾友のレンと俺は、似てるけど似てない―夜のコンビニで出会った少年たちの葛藤を描く(「トリとチキン」)。我が子を好きになれず悩む父親が、たった1人だけに打ち明けた本音とその答えとは…(「地鶏のひよこ」)。他人の意見に振り回され、疲弊する漫画家が思い出す、彼のデビュー作を生み出した強烈な友人(「とべエンド」)。トリドリな味わいの全5編*
どこかにはありそうなお話だけど、ちょっぴりやるせなく、切ない側面を見せてくれるような連作短編集。
親子だけど、なんだか合わない…ってことも世の中にはあるだろうな、もちろん。
けれど、よそ様の子を「夢の息子」って思わず言ってしまう状況、なんて切ないんだろう。親にとっても、子にとっても。
最後はゆるーくふわっと希望が垣間見えるような終わりだけど、なんとなく寂しさが拭えない読後感でした。
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鶏肉繋がりの連作短編集
それぞれの登場人物がちょっと繋がりがあったり
ってか、鶏肉と言うよりはコンビニのあげチキが一番の共通点なのでは?
収録は5編
・トリとチキン
・地鶏のひよこ
・丸ごとコンビニエント
・羽のある肉
・とべ エンド
・トリとチキン
毎年、花火大会を共に過ごしている塾友
二人は他人にも関わらずまるで兄弟のよう
そしてお互いの家族に対して憧れを感じている
隣の芝生は青いって言いますからねぇ
お互いにないものねだりな気がしますが……
・地鶏のひよこ
息子に対して世間が言うほどの親近感を感じられない父親
自分は地方出身だけど、息子は都会生まれ都会育ちという隔絶感
ま、所詮親も人なんだから、いくら自分の子供でも無条件で好ましい存在になるとは限りませんわな
それをうだうだと愚痴をこぼす姿が情けない
・丸ごとコンビニエント
コンビニのアルバイト店員が遭遇したクリスマスの夜の事件
コンビニ店員の話は現代のプロレタリアート文学なのではなかろうか?
ま、実際は廃棄品を有効活用するのは本部からの厳しい指導でできなくなってるんでしょうけどね
あと、商品に衛生上の問題があるのはけっこうやばいんじゃねぇの?
・羽のある肉
高校受験を控えた中学3年生のひと夏の青春
いやぁ~、若さですなぁ
・とべ エンド
自殺願望のある漫画家の誕生秘話
相手の嘘がわかるってすごい能力では?と思ったけど、実際は「嘘をつかれていると自分が感じたら吐き気がする」のがより正確な表現なんだろうか?
ある程度優しくしてくれる「いい人」か、嘘を言わない理不尽な乱暴者か
編集者と編集長の違いも似たようなもの
まぁ、人生誰が自分の本当の味方なのかはわかんないですよねー
全体を通して、前作は豚肉繋がりで、今回は鶏肉というかあげちき繋がり
順当に行けば次作は牛肉ですかね?
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坂木さんの文章はやっぱり読みやすいなぁ。少し疲れている時でも、スルスル読める。
登場人物たちも味があっていい。
揚げチキと鶏ハムが食べたくなった。
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連作短編集、トリニク編。お昼ごはんにコンビニに寄ってトリチキをよく買っていた頃を少しだけ思い出した。男の子、お父さん、男子それぞれの思いとトリニクがちょっと切なく描かれていて面白く読めた。足湯に浸かるくらいの軽さでじんわり、いいバランスだと思う。
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肉小説集に続き、今度は鶏。
今回も鶏肉料理が毎話出てきますね。
短編集ですがどの話も少しずつ繋がりがあるので前の話にちょっと戻ってみたりしながら読みました。
「丸ごとコンビニエント」が個人的には好み。
結局先が気になって一冊一気読みでした。