坂木司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
日々やけどちょいとズレたらスリリング/掌編集十八編/それぞれ一人称で軽く語られる、日常に忍び寄るなんとなく怖いもの、というよりスリリングという感じ話/多くの作品で、読み進めているとある瞬間、不意に裏返る。その瞬間がおそろしい/すれっからしな読者のための本なのかも。
■メモ
でも、それってきっと本当の話だからだよ。現実には、オチなんてつかない話の方が多いからね。(p.22)
けれど既存の単語について「なぜ」から考えることは、けっこう新鮮だと日々感じている。(p.30)
娘という、一冊の辞書。(p.30)
もしかすると鍵をぶら下げるということは、所有物を見せびらかすための行為なのだろうか。(p.179)
お釈迦さまの不幸って「持てる者」の一番になっちゃってたことだよね。(p.227)
家出をひっくり返すと出家。なんかね、やっぱり同じものな気がするなあ。(p.228) -
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【要約】ヤマトは元ホストで、現在は配送業に従事している。ある日、かつての交際相手との間に生まれた息子・進が休暇中に訪ねてくる。ヤマトは進との交流を通して、親としての愛情や責任を感じ始める。日々の配送業務を通じて、人々が物に託した思いや感情に触れることで、自らのこれまでの生き方を見つめ直し、成長していく物語である。。
【感想】この作品を読み終えた後、シリーズの2作目であることを知る。ホスト時代のオーナー・ジャスミンの言葉、「どこまでも近づくだけの人間関係なんて存在しないのよ」「お手軽は馬鹿を作る近道」が非常に深く印象に残る。物語は元彼女との関係がハッピーエンド風に締めくくられるが、その結末がやや理想的すぎるのではないかとも感じられた。 -
Posted by ブクログ
大好きなホリデーシリーズのサイドストーリー。
実はシリーズ本編の「ワーキング・ホリデー」は、私がお仕事小説の面白さに目覚めた思い出深い作品。
主人公の大和のキャラがかなり好き。元ヤンで元ホスト、バカだけど情にもろくて真っ直ぐなバカなのが愛しい。
本編につながる登場人物のエピソードを知れて嬉しい。
楽しくなったり、ちょっと切なかったり、しんみりしたり…。いろいろあるけど、どれも温もりのある余韻がいい感じ。
個人的に特に良かったのはジャスミンの短編でした。
坂木さんの作品は、読んでいて心が弾むような楽しさを感じる。
他作品「ショートケーキ」とか本当に読んでいて楽しくてめちゃくちゃ好き。
『未来なんてのは結局、今の積み重ねでしかないのよ。一足飛びに未来へ行けるわけじゃなし』
『ここまで来るのに、どれだけ頑張ったの?どれだけの気持ちを振り絞ってお話ししたの?』
『ちゃんと悩んだ道なら、間違いなんてひとつもない。あたしは、そう信じてる。』 -
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常に悪い想像をしてしまうクセのせいで極度の怖がりである伊藤二葉。それゆえにミステリすら読めないが、断れない性格のせいで、推理小説研究会に所属することになってしまう。
うなだれている二葉の前に現れたのは、頭脳明晰でイケメンな中学生、瀬川隼人。親を納得させるために必要のない家庭教師を探している隼人は二葉に目を付けて声をかけたのであった。
二葉は半ば押し切られるように家庭教師となり、先生として勉強を見る傍ら、生徒として、ミステリについて隼人に教えてもらうこととなった。
なんの変哲もない日常を過ごす中で、隼人は持ち前の観察眼と好奇心で、ちょっとした謎を発見し、首を突っ込んでいく。二葉の特技である記憶力も生かしながら、隼人を中心に謎に挑む二人。
雑誌に残された謎のメッセージ、カラオケから突如消えた客、プールに現れた怪しい男、値段のない絵の正体、消えた盗品
中学生ながらに非常に卓越した推理力を披露する隼人は、自分の容姿や人の扱いが上手く、それらを駆使して謎を解き明かす。葉は見たものを映像としてすぐさま記憶する特技を用いて隼人の推理を助ける。日常に潜む、ありえなさそうで、ありえそうな謎に凸凹コンビが挑んでいく。
先生と僕というタイトルからわかるように二人の関係はそれである。しかし、面白いのは大学生である二葉が生徒で中学生である隼人が先生であるという点である。ミステリが苦手な二葉の為に隼人が読みやすい小説を教えるのである。その甲斐があって二葉は徐々にミステリの魅力に気付く。
そして、二人の関係も、先生と生徒だけでなく年の離れた友達、もしくは兄弟のように微笑ましいものである。そして時折、達観した隼人にとっても学びになることを二葉がぽろっというのである。そんな二人の関係もあってミステリながら殺伐とした様子はなく、読みやすいのである。
読んでいて、時折、社会情勢がふるいなと思って、確認すると2011年の作品であった。ちょっと懐かしい気持ちになったのである。双葉文庫の40周年記念カバーの一冊で手を取ったため、このような作品にも出会えて感謝である。そんな、ちょっと懐かしい、軽いミステリが読みたい方にオススメの一冊です! -
Posted by ブクログ
誰かと一緒に楽しく暮らしたいのに
何か上手くいかない、アンソロジー8編
各部屋間取り付きでイメージが湧きますね
「それでは二人組を作ってください」朝井リョウ
これは「何様」に収録されていた短編ですね
ぞわり、隠しきりたい心情をえぐるタイプの
大好きなやつ。何者→何様で読んでいただけたら幸いです
「女子的生活」坂本司
これは、もしかしたら、昔NHKドラマ10で志尊淳が、めちゃかわ女装男子を演じていた原作ですかな?
意味深なストーリーへの入りも良い
吹っ切れた、女の子になって女の子と付き合いたい、今はまだ女装男子の切れ味良い攻め気味の会話がそそる
「十八階のよく飛ぶ神様」似鳥鶏
悪い神様と良い神様との同居
シュール 似鳥さんはこちらが本領なのかな
「冷やし中華にマヨネーズ」吉川トリコ
十三年という時間を過ごしたカップル
最初は確かに好きだった
生活感の食い違い 目に付く悪癖
いつしか 部屋をシェアする関係に
クズな男が浮気を繰り返し部屋を出ていく
そうそう、今は悲しくても別れて正解
「ジャンピングニー」越谷オサム
好きな男はどうも生き方が甘い
嫌いになったわけではないが、自分次のために別れを告る
「隣の空も青い」飛鳥井千砂
「鳥かごの中身」徳永圭
彼女がインコを逃して出ていく
そのあとに迷い込む隣の部屋の少女
「月の砂漠を」三上延
順不同でしたー