坂木司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
姉妹作「シンデレラ・ティース」を読んでから早数年。
坂木司さんの本をずっと読み続けていたからか、登場人物がカブっているだけの独立したお話として読めるからか特に違和感もなく楽しく読みました。
ほかのお仕事小説より、ヒロちゃんの成長のほうに重きが置かれているかな。
あと、沖縄の空気感。ガツガツしてない、長い間が多い感じの。
その中でヒロちゃんがひぃろちゃんとして、だんだんと肩から力が抜けていくのが読んでいて気持ち良い。
ただ、沖縄がこれほど豚肉にまみれていたとは!
読んでてちょっと胸ヤケしてしたんで、私と同じく胃弱のかたはそこんところに注意すると良いかもです。 -
Posted by ブクログ
短編集。
坂木さんのどこかあたたかくて優しい物語が好きだ。
この短編集には、どちらかというとブラックな物語ばかりが収録されている。
最初に収録されている「カフェラテのない日」は、謎めいてはいるけれどけっしてブラックではない。
多少の歪みは感じるけれど、ちゃんと最後には良い気持ちで読み終わることができた。
ところが…。
読み進んでいくと、ブラックさは激しく加速していく。
ときに、「ちょっとこれは限度ギリギリ」と思ってしまう方向へのブラックさのある物語もあった。
本当にショートショートなので、1話ずつ読んでいくこともできる。
物語によって出来不出来のバラツキはあるようにも感じたけれど、中には「なるほど」と思う物語もあった。
でも…。
正直に言ってしまえば、やはり坂木さんにはあたたかな物語を書いてほしいと思ってしまった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレデパ地下の、和菓子屋のアンちゃんの物語を読んで
物語の雰囲気や文章の流れ、言葉の選択、
なんとなく気に入って、続けて読んでいます。
今回は『切れない糸』
子供の頃から困った動物や人が「困り顔」で寄ってくる
不思議な運命の主人公。
突然の父の死で、つぐ気持ちもなかった
商店街のクリーニング店を継ぐことに。
はじめは成り行きで、他の未来にも未練タラタラ。
しかし、家族や従業員、大学時代の知人に
助けられながら、困った事件を解決してゆくことに。
3冊目のなる「坂木司」さんの本ですが
やっぱ好き!いい感じです。
ほろり具合がいい、謎解きがスパイシー、
人の背景も魅力的。
登場人物がそれぞれに魅力的で、嫌いになれない。
ほっこりほんわかな物語。
さて、次の作品は? -
Posted by ブクログ
6作品の短編。
ちらほらと見知った店名が出てきたりで
微妙なリンクが楽しかったです。
最初のインストラクターには驚きです。
体育大を出て…みたいな事は思ってましたが
まさか試験があるとは。
よくよく考えれば、語らないと分からない経歴より
そういうものがあった方がいいのかも?
逆もまた言える、という説もありますが。
言う事でストレス発散。
確かに男性や体験してない人には
分からない事かも知れません。
ラストに、ツンデレ? とか思ってしまった…。
社労士、というのは身近な職業。
しかしここに出てきた会社の人…すごいです。
まさかクレーマーもどきだけかと思ったら
すごい落ちが。
とりあえず、わけがわからないけど判子を押すのは
止めておいて方がいいよ、という教訓はできました。
だまして失業保険もらっても、ばれてしまうと
しっぺ返しがすごいですよ、というのは知ってましたけど。
3つ目に出てくるバイト君は…駄目駄目かと。
見る目がない、とかいう問題ではなく
確かにあの能力は重宝しますけど
食品系が不潔に見えるのは駄目だというのは
当然なのではないか、というぐらい気づきましょう。
いや、見た目を気にするなら、それ系に
変わった方がよいのでは??
整理遺品の職場は、1回行ったらもう無理、と
聞いた事があります。
中途半端なやる気では無理な職業。
生活のためとはいえ、それでもやっているのは
尊敬に値する事です。
とはいえ、これうまくいったで終わってますが
世の中には逆鱗に触れたまま、という事もあります。
上司に言われているならなおの事。
言葉にする前にこそっと取っておく、程度でよいかと。
FM放送をする女性。
曲目がなかった事に、自力で歌ってしまったのに
ちょっと笑ってしまいました。
自分の声が電波に乗って…無理無理w
というか、落ちはそこですか、でした。
ある意味分かりにくく、ある意味予想通り。
最後の話は、不思議状態でした。
社の屋上に住んでいると思っていたホームレスは
実は…という。
まったくそこには思い至りませんでしたし。
驚きの、男の存在。
それをいうなら主人公も、ですが。
自己陶酔型?
そりゃ補充も来ませんよ、という話です。
2つ目の話の女性ではないですが、もう少し
こそっと動かすように生きていく、べきでしょうか?
人と人との繋がりってもろい、です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ1が思いの外良かったので読んでみた。
特に大きなことがなくても、問題が解決しなくても
ちょっとしたことで頑張ろうと思えるような平凡な中でも
自分にとっては大事だったり重大事だったりする日々。
それぞれの短編の世界が微妙に繋がって同じ世界になっていて
この世界で色んな人がいて、いろんな仕事をしながら
色んなことを経験しているのだなと思える。
そのリンク以外にも、たとえにジブリが出てきているのも
共通して出そうという試みだったのだろうか。
リアルで共感するし、読み終えてちょっとほっとできる。
多少オチがいまいちかな、などと思うものもなくなかったが
楽しんで読めた。