坂木司のレビュー一覧

  • 切れない糸

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    寒い冬の夜にもほっこりとあたたまれる
    そんな東京下町のクリーニング店を取り巻く小さな謎の物語。

    坂木作品はどれも読後感がいい。
    悪意のある人間が出てこないせいなのか
    主人公がどれも好感が持てる感情移入しやすい人物だからなのか。

    こんな商店街が近くにあったら。
    こんな友達がいたら。
    物語の中に自分も入りたくなる、そんな1冊。

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    2013年12月29日
  • 切れない糸

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    下町、商店街のクリーニング屋さんを舞台にした、連作短編、人情味たっぷり、常の謎系ミステリー。
    沢田くんかっこいい。

    和菓子のアンを読んでから、ずっとよんでみたいなと思ってた作品。
    坂木司作品は2作目だけど、肌に合いそうだから、もっと読んでみたいな。
    アンと、この作品は、是非続編を出してほしい!

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    2013年10月07日
  • 切れない糸

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    「和菓子のアン」のアンちゃんのお母さんがパートで働くクリーニング店とその商店街のお話。

    動物でも人間でも、困っているのを放っておけない、でもお節介なわけではない荒井くんが、すごいいいなー。
    突然の父の死や、クリーニングの仕事、商店街での人付き合いや、沢田くんとの関係などなど、等身大の悩みを抱えながらいろんなことをぶつかって乗り越えてちょっとずつ前に進んでいく姿がかわいい。
    私も思わず松竹梅トリオのように見守って応援したくなります。
    切れない糸のタイトルが意味するものも、なかなかせつない。
    クールでそつない沢田くんの振る舞いも、まるで捨て猫のようで。
    人と人とのつながりって、実際の距離や会う回数とかより、「離れていても、遠い気がしない」糸のつながりで続いていくものなんだろうなぁ。

    あくまでミステリー仕立てといった程度で、謎解きはたいしたことないけど、商店街やクリーニングの豆知識も楽しめました。
    アイロンの湯気のように、心も温かくシャキッと潤いますな。

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    2013年06月16日
  • エール!(2)

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    お仕事アンソロジーの2冊目。

    働く女子はカッコイイ。
    それはとっても。

    どれも面白かったけど、
    1よりもちょっといろんな環境の女子がえがかれてたかな。
    子どもを持つ人が働く時のあのジレンマ、
    それはとっても、あの頃の心を
    ギューッと掴まれたようだった。
    なので
    垣谷美雨の「心の隙間を灯で埋めて」(遺品整理会社社員)に
    一番感情移入しかも・・・

    いろんな人が元気になれる。
    そんな1冊。

    ちょっとおつかれの女子に、是非!

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    2014年08月24日
  • 切れない糸

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    商店街は小さな規模のプロフェショナル集団

    なるほどね。私が子供だった頃の近所の小さな商店街を思いだすと、確かにって思う。
    八百屋さんもお魚屋さんも、見慣れない商品が置いてあるときは食べ方を教えてくれたり、よく行くお店は好みを覚えてくれていたり。
    そういう関係がうっとおしいと思う風潮が、商店街を寂れさせたのかなあ。

    主人公の荒井くんは、父親の急死によってその気のなかったクリーニング店を継ぐことになってしまった。
    と言っても、やっぱり店屋でそだった子は、商売向きに育つのかな。着実にクリーニング店の仕事を身に着けていく様子が、ホッコリと温かい気分にさせてくれる。

    日常ミステリーなので、探偵役に沢田くんと言う人物が出てくるんだけど、彼の良さは謎を解いたその後を考えているところ。

    横溝さんの金田一 耕助。彼は名探偵って事になっているけれど、例えば連続殺人で、自分が登場してから後に起こる方の事件を防ぐこともできず、全部終わってからコレコレこういう事ですって言うだけ。名探偵と思えない。
    そんな私にとっては、探偵沢田くんはとても素敵。

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    2013年03月23日
  • 切れない糸

    Posted by 読むコレ

    坂木作品としては異例の「短劇」の内容が薄ら分かっていたので
    敢えて、坂木さんらいしい作品を一つ未読にしておいたのが今作。
    短劇の余韻のまま新作を待つのは結構ツラいと思ったからw。

    やはりこの方の作品には自分が手に出来なかったものや、成れなかった
    自分、そして恥ずかしいし青臭いけど、間違っていないものが
    そっと詰め込まれています。
    煩わしいし、面倒な近所の個人商店街が無くなっていったこの時代は
    経済効果以外のものを失った。確かに、昔は良かったのだ。確実に
    今なんかよりは良かったのだ。

    こういった事を坂木作品を読んだ後にいっつも思ってしまう。

    もちろん作品としても当然面白いです。始終ニヤけっぱなしだし
    美味しそうなコーヒーの香りや食べ物の暖かさに
    包まれているような感覚のする作品です。

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    2013年02月16日
  • アンと愛情

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    シリーズの第3弾。アンちゃんの成人式、バレンタインフェアの応援に来てくれた同い年の社員さんとの話、友達との金沢旅行、灰太郎さんと謎かけの話、そして最後は椿店長の話と盛り沢山。
    相変わらず和菓子を食べたくなるし、金沢に行きたくなった。
    アンちゃんが知識を増やしながら、周囲の人たちとの関わりの中で徐々に成長してるのを見るのがとても楽しい。立花さんとの関係も気になるので、続きが楽しみ。

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    2026年10月22日
  • ショートケーキ。

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    ショートケーキにまつわる群像劇短編集。
    甘いだけじゃないビターな話だけど、読んだ後はショートケーキが食べたくなる。特に銀座コージーコーナーの。
    経理さんがかっこいいのには理由があったし、正体に「なるほどね〜」となった。みんなショートケーキとともにお幸せに。

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    2026年10月22日
  • 和菓子のアン

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    百貨店の和菓子屋のあんちゃん物語 短編集

    要点
    ・和菓子屋でバイトに入った主人公の奮闘物語。
    ・近藤史恵作、タルト・タタンの夢に近い。
    ・奮闘+日常の謎を椿店長が解決する。

    読みやすさ☆☆☆☆☆
    騙された感★★★★★
    中だるみ ☆☆☆☆★
    納得感  ☆☆☆☆☆
    再読したい★★★★★

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    2026年10月24日
  • 本屋さんのある街で

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    大好きな三浦しをん先生、瀬尾まいこ先生、凪良ゆう先生、そして一穂ミチ先生の作品が入ったアンソロジー。坂木司先生の作品ははじめまして。

    特に好きだったのは以下の2作品。
    ・一穂ミチ先生『歌うように生きて』
    ・凪良ゆう先生『小鳥たち』

    一穂先生は『イエスかノーか半分か』で知り、凪良先生は『美しい彼』で知った作家。どちらもBL作品だが、その頃から読みやすくて美しい文章が好きだったので、BL以外の作品でも同じように感動できることがとても嬉しい。

    それにしても一穂先生は、どれだけ大きな引き出しをお持ちなのか。作品を読むたびに驚く。

    瀬尾まいこ先生と三浦しをん先生は大好きなのだが、今作ではあまりハマらなかった。残念。

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    2026年10月16日
  • 本屋さんのある街で

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    本屋の経営が厳しい今の時代、街の本屋さんを経営する人の人生。地域で経営を続ける意味。

    作者が違うけど、どれも本を通してココロ温まる話だったなぁ。

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    2026年10月13日
  • アンと幸福

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    探究心、何かに興味を持つことはどんなことでも素敵。素直に反省できるところ、そこがアンちゃんの素敵なところ。にこにこしながら読める。日本人であることを誇らしく、もっと知りたいと思える本。

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    2026年10月12日
  • 本屋さんのある街で

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    書店をテーマにした5つの短編集。全て人気作家によるものなので、文章も読みやすい。内容はどの作品も、ほっこりしていて、優しい雰囲気に包まれます。秋の爽やかな天候の中、のんびりと読書をして過ごしたい本好きの方にお薦めします!

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    2026年10月11日
  • 本屋さんのある街で

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    姉おすすめ本。

    本が好きだからさ、
    形のある本が。

    本にまつわるこんな人間関係、めちゃくちゃ素敵だな!
    こんな本屋さん、家の近くにあったらいいな!
    てかむしろ、本屋さんやりたいな!
    て思っちゃうよね。

    でもどの本屋さんばなしも、
    本屋は利益が少ない、経営厳しいってのがすごい書いてある。

    これは本が大好きな人がこの本を読んでも、
    安易に本屋をひらくなよというメッセージ。笑

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    2026年10月09日
  • 本屋さんのある街で

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    評価は3.7
    ショートストーリーの密度が丁度良い
    本屋さん縛りだけれども 縛りは関係なく優しくてほっこり

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    2026年10月09日
  • この部屋で君と(新潮文庫nex)

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    部屋にまつわる8名の作家の短編集。それぞれに具体的な間取りが描かれてあるので、物語に入りやすい。

    特に三上延の『月の砂漠を』が良かった。関東大震災で亡くした婚約していた妹の姉と結婚する話。

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    2026年10月03日
  • 本屋さんのある街で

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     人気作家5名による本屋に関係ある短編集。いずれもホッコリする佳品です。本屋で生き生きバイトする青年男子と占い師の小母さん「続きは書店で」〈瀬尾まいこ〉、中国から来た男性との大学生生協書店での出会いに始まる不思議な縁とその真相?「歌うように生きて」〈一穂ミチ〉、瀬戸内海の島で地元に愛される鳩豆書店・駄菓子屋を開店する「手に取って見てみろよ」〈坂木司〉、離婚して実家の本屋に戻った女性(44歳)の中学時代の級友男性との出会い「小鳥たち」〈凪良ゆう〉、曾祖父からの書店を4代目で受け継いだ女性の仕事ぶり「見晴らし書店の一日」〈三浦しをん〉。書店の経営が厳しい環境にあることをいずれの話からも感じさせられ、業界の動向についてもいずれの作品からも学びとなった。

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    2026年10月03日
  • アンと青春

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    第二弾
    人間模様が面白くなってきた。
    アンちゃんは図太いひとかと思っていたが、アルバイトであることを色々悩んでる場面があり、やっと共感できるようになったから面白く感じたのかも。

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    2026年09月30日
  • 和菓子のアン

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    デパ地下の和菓子店でアルバイトをするぽっちゃり可愛い女の子の、甘くて美味しくて、美しい和菓子ミステリー♡

    このお菓子はどんなお菓子ですか?とお客さんが質問する度に、味や材料以外に、そのお菓子の持つ意味や日本の文化を交えた美しい物語が背景にあるのがロマンチック。
    和菓子の印象が変わりました!私も四季を頼みしながら和菓子を嗜むなんて粋なことをしてみたくなっちゃった♪

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    2026年09月29日
  • 和菓子のアン

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    職場の後輩がいう事には「日常系の中に少しのミステリー」だそう。
    デパートに出店した和菓子屋ではたらく杏さんの日常のおはなし。和菓子業界の専門用語や符牒が同僚や客との会話中にでてきて、それが小出しのうえすぐに解説されないためもったいぶり感がある。それが小さなミステリーとなるわけだが大事件にはならず、他愛無いことで謎が解明され平和裏に完了する。
    その過程で和菓子からその歴史や季語、源氏物語まで蘊蓄が展開してゆく。ミズテリー自体よりはこっちのほうが面白い。フォーチュンクッキーの起源は日本の「辻占」だとはここで知った。

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    2026年09月24日