坂木司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレぬるま湯のような高校生活をおくり現状になんとなく不満を抱いていた少年がボロロッカにのってみたいという思いをいだき、その実現にむけ、歩きだします。
その夢を実現するために行動していく姿をとてもていねいに描いていて少年が成長していく、また今まで気づかなかったことなどをしり、変わっていく様子にとても引き付けられます。
ブラジルでの様子では異国をとおしてのいろいろな気づきに自分自身もいろいろと考えさせられました。
ボロロッカにのって終わりかとおもいきや、その後、帰国後の話もあり、とても感慨深いなって思いました。
同時に確かに何かの思いをいだき、それを行動に移そうと思うと時はこのように次から次へと縁があり、そのチャンスをものにするかしないかはその時の本人次第だってことを改めて思いました。 -
Posted by ブクログ
地域密着の典型、地元の商店街は
その地域の住民の方にはあってほしいものです。
お米屋さんや八百屋さん、ちょっと休める喫茶店、
肉屋、不動産屋、酒屋、そして・・・クリーニング屋さん。
この作品の主人公は、
そんな商店街の中のクリーニング屋「アライクリーニング店」の長男です。
名前は新井和也。大学4年生の22歳。
本人は店を継ぐ意識なかったのに、父親の急死によって
母と古くからの従業員シゲさん、
松竹梅トリオのパートおばさんに支えられながら、お店を手伝い始めます。
クリーニング屋はお客さんの衣類を預かって綺麗にして返す職業です。
和也がお店を手伝うようになってから、
預かり物の衣類から小さな事件や謎がおこります。
和也は困り果て、友人で商店街の喫茶店でアルバイトをしている
沢田直之に相談をします。
この沢田が探偵のように頭の回転の早いキレ者でした。
相手の心を見透かすような魔法の一言を告げることで、
謎を抱えた問題児は、和也と沢田に心の内を明かします。
2人はこんな調子で
商店街の中の小さな事件を解決していきながら、
いつしか、しっかりと深い絆で結ばれていきました。
クリーニング屋という職業に着眼した点が面白い。
坂木さんは和菓子といい、このクリーニング屋といい、
地味な存在で日常生活の中で埋もれがちな「輝くモノ」を見つけるのが、
とても上手いなあと思います。
クリーニング探偵、なんて
テレビドラマにもなりそうで、これからの続編が楽しみです。
・・・そういえば、そろそろ気候も初夏、のはず。
衣替えの準備をしなければなりません。
近所のクリーニング屋さんへ、衣類を持って向かうとしましょう!! -
Posted by ブクログ
「和菓子のアン」のアンちゃんのお母さんがパートで働くクリーニング店とその商店街のお話。
動物でも人間でも、困っているのを放っておけない、でもお節介なわけではない荒井くんが、すごいいいなー。
突然の父の死や、クリーニングの仕事、商店街での人付き合いや、沢田くんとの関係などなど、等身大の悩みを抱えながらいろんなことをぶつかって乗り越えてちょっとずつ前に進んでいく姿がかわいい。
私も思わず松竹梅トリオのように見守って応援したくなります。
切れない糸のタイトルが意味するものも、なかなかせつない。
クールでそつない沢田くんの振る舞いも、まるで捨て猫のようで。
人と人とのつながりって、実際の距離や会う回数とかより、「離れていても、遠い気がしない」糸のつながりで続いていくものなんだろうなぁ。
あくまでミステリー仕立てといった程度で、謎解きはたいしたことないけど、商店街やクリーニングの豆知識も楽しめました。
アイロンの湯気のように、心も温かくシャキッと潤いますな。