坂木司のレビュー一覧

  • 仔羊の巣 ひきこもり探偵シリーズ2

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    ネタバレ

    ひきこもり探偵シリーズ第二弾。「誰にもなつかない動物のオンリーワンであることを、杖にしてすがっているのか?」鳥井も坂木も救われないと思ってたことを滝本が言ってくれた。少しずつ関わる人も増えてきて状況がかわるだろうか?「目の前に相手がいなくても、その人のことを思いやったときから友達なんだよ」おばあちゃんの言葉も心に響いた。「困ってる相手に伝えればいいんだよ。」ひとりじゃない。そう教えてあげること。同じ時間を生きている人々。その人たちすべてが、どうぞ幸福な一瞬を誰かと分かち合うことが出来ますように。沁みる。

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    2024年04月01日
  • 動物園の鳥 ひきこもり探偵シリーズ3

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    ひきこもり探偵完結編。

    第一弾、第二弾はさくさくっと読みましたが、第三弾の今作は、引き込まれるように読みました。

    清々しい終わり方でした。

    ただ、どちらかというと自分は松谷さんタイプで…。でもここで凹んでしまってはこの本を読んだ意味がありませんよね!自分を大事に、大切な人を大事に!

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    2024年03月25日
  • おやつが好き お土産つき

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    ネタバレ

    もともとエッセイは苦手だったのだけど、久しぶりに薦められて読んでみたら面白い!

    どのページもきらきらしたおやつでいっぱいで、筆者のおやつへの想いがあふれていて、ページをめくるたびに幸せな気分になれる。「おやつ」の表現もすごくよかった。おやつを楽しみにしている様子もすごく伝わってきた。

    だけど、どの「おやつ」も描写を読むだけでは想像できなくて、とにもかくにも実物を見て食べたくなった。


    そして何よりも、「エッセイは現実の話だから、SFやミステリのフィクションを超えることはないだろう」なんて思いこんでいたのだけど、こんなにワクワクしながらページがめくれるとは!また、読んでみなくちゃ。

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    2024年03月21日
  • おいしい旅 初めて編

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    旅と、食の思い出にまつわるエトセトラ。”初めて”と副題にあるだけあって、非日常。旅に出るきっかけもひとそれぞれ。
    下田に行ってみたくなった。
    台湾へは派遣で働いている彼女が一人旅、のはずが会社のお使いもする羽目に。
    函館はカフェめぐり。函館の話の内容は重たかったけれど、カフェには行ってみたいな。NHKの”ふるカフェ系 ハルさんの休日”を思い出した。
    糸島の彼女たち。出かける前の後ではさぞ印象が変わったことだろう。

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    2024年03月13日
  • ホテルジューシー

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    正義感を振りかざす主人公には共感できないし、読んでてちょっとモヤっとする。でもやっぱり沖縄はいいなぁ、沖縄行きたいなぁと思える作品。

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    2024年02月29日
  • エール!(2)

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    お仕事小説アンソロジー
    「エール!」第2段

    ●職業:スイミングインストラクター
    作品名「ジャグジー・トーク」
    作者:坂木司
    キッズスイミングのインストラクターがスクール後に入るジャグジーでのトーク。子供に教えるには何が大切なのか?やはり子供が好きなことが必要みたい。

    ●職業:社会保険労務士
    作品名「五度目の春のヒヨコ」
    作者:水生大海
    事務のおばちゃんからヒヨコと呼ばれる、なりたての社労士雛子。いろんな壁にぶち当たりながら成長してゆく。頑張れ!

    ●職業:宅配ピザ店店長
    作品名「晴れのちバイトくん」
    作者:拓未 司
    扱い辛いバイトのクルーのピンチに体を張って助ける女性店長、人を使うこ

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    2024年02月28日
  • 鶏小説集

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    鶏料理を軸にいろいろな人の視点でつなぐ連作短編集。あれ?さっきちょろって出てきた人だ!となると、次は次はとどんどん読み進められます。シリアスなところもあるけれど、暗くなりきってないというか、小さく光は見えるなって印象。それが良かったです。みんな良い人っのは違うけれど、悩む姿にみんな生きてるって思えた。やはり坂木司、好きです!

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    2024年02月18日
  • 肉小説集

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    ほんタメ!で紹介されたのをみて読んだ。
    豚の表紙が良い!

    アメリカ人の王様良かった!
    自分とは趣味が全然違うからと言って合わない、嫌いになるということではない。

    アメリカ人と思う、王様だと思うことで他人を受け入れることができる。
    でも歩道の真ん中で土下座はしないようにする笑

    肩の荷(+9)も良かった!
    上司との関係も、部下との関係も最高。
    信頼し合えているのが伝わった。
    正直に、誠実に、嘘はいつか返ってくる!

    ほんの一部も終わり方がオシャレだった。

    ほっとできる短編でめちゃくちゃ読みやすかった。
    鶏バージョンも読みたい。

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    2024年02月18日
  • 青空の卵 ひきこもり探偵シリーズ1

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    ネタバレ

    困っている人をほっとけない坂木司が自称引きこもりの友人鳥井真一に相談しながら謎を解いて行く。女だからという理不尽で傷ついた巣田さんが今回は加害者だった夏。バイク事故で目が不自由になった塚田くんをつけていた犯人を解決した秋。冬の贈り物を栄三郎が簪に作り変えた。春の子供で親子関係を見つめ直した。和菓子のアンを読んだ時、女性だと思っていた著者。デビュー作を読んでみた。「人に話すほどのことでもない小さな不幸を溜めすぎ落ち込んでいる自分を恥じ泥沼にはまりこんでしまう」なんて繊細なんだろう。続きを読むか迷ってしまう。

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    2024年02月16日
  • 何が困るかって

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    これは割とキモい。そして意味不明なのも多くて。それがむしろ恐怖を煽る面もあってますますキモい。
    鍵のかからない部屋なんてホラー感が最高だし、都市伝説も胸糞悪いこと限りなし。いや勝手にこの人の作品に期待していた?感じからのギャップがもう突き落とされるようでまさにギャップ萌えではなかろうか。
    表題作みたいになにか裏があるのかなぁと勘ぐりたくなるような意味不明さのものもあるけど、適当に読んで勝手に妄想するのがいとをかし、てな。

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    2024年02月13日
  • おやつが好き お土産つき

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    読んでたら久々に近所の和菓子屋さんのお菓子が食べたくなって駆け込んだのでした。
    黄身しぐれ最高。
    あと二人静は私もふたりしずかだと思ってました。
    ににんしずかなのかー!
    これすごく好きなお菓子です。落雁の中の至高。

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    2024年01月31日
  • おいしい旅 初めて編

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    「アミの会」のアンソロジー。
    『初めて編』ということで、七編のストーリーは、初めて訪れる旅先での初めての食べ物が登場する。

    料理が美味しそうだったのは、乗り鉄・食べ鉄にも嬉しい「下田にいるか」坂木司さん。なんと言っても下田なら行けそう!と思えるのが嬉しい。観光も楽しそう。

    もうひとつは、サハリンでのロシア料理がたっぷりの「地の果ては、隣」永嶋恵美さん。初めて読む作家さん。作中では、既にロシアとウクライナの戦争の気配が描かれていて、今は…まだ、いつになったらロシアに旅行に行こうと思えるのかわからないけれど。

    コロナ禍のあと、旅に出る物語が描きにくくなっただろうと思うけれど、むしろ、だからこ

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    2024年01月27日
  • ホテルジューシー

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    止まるのが苦手で常に動いていないと死んじゃうマグロのような性格のヒロが自分と重なった。数々の沖縄料理が出てきて読んでいるとお腹がすいてきた。しっかり者のヒロと少しだらしのないオーナー代理はお互いに足りないところを補っていてナイスコンビだと感じた。≠では、ヒロの失言にオーナー代理がまさかビンタするなんて予想しなかったので驚いた。様々な夫婦の形があるのだと感じた。

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    2024年01月18日
  • 短劇

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    ネタバレ


    YouTubeで紹介されていたのをきっかけに初めて坂木司さんの作品を読みました。

    短編で読みやすく、世にも奇妙な物語といったお話は読んでいて楽しかったです。

    個人的には、ケーキ登場が色んな人の思いが交錯しているのが面白かったです。
    星新一のショートショートを思い出す作品でした。

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    2023年12月06日
  • エール!(2)

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    お仕事小説アンソロジー第2巻。
    坂木司さんのスイミングインストラクターのお話が好きです。レッスン後にインストラクターである主人公たちがジャグジーに浸かってお話する場面が印象的でした。
    「明日も仕事がんばろ!」と思える作品です。

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    2023年12月02日
  • ホテルジューシー

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    夏休みにリゾートバイトしに来た、現実的でしっかり者の大学生が主人公。
    沖縄のゆるっとした感じに揉まれて彼女自身も丸くなってくっていうか成長していく話。
    沖縄行ったことないけど、読んだ後夜の沖縄の生ぬるい風がふいてる感じがした
    まっすぐで自分にも周りにも正義をつらぬくヒロちゃんが、オーナー代理とかお客さんのゆるさを認めてくのすごい一夏の成長だなっておもった
    『シンデレラ・ティース』が同時期のヒロちゃんのお友達の話らしいのでそっちも読みたい

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    2023年11月21日
  • シンデレラ・ティース

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    大学生の咲子さんが苦手な歯医者で受付として夏休みだけアルバイトをするという話。私も歯医者は苦手。あの音、確かに聞こえてくるだけでぞわっとする。品川クリニックの皆はそれが分かっている。歯医者に好んで来たい人などいない。そうわかっているから、院長指導の下色々工夫する。中には咲子さんの恋愛話なども書かれていてあっという間に読んでしまった、知れば怖くない、怖いから知りたくない。こと、医学に関してはある程度は知りたいけど、それ以上はお医者様にお任せかな。

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    2023年11月17日
  • ホテルジューシー

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    「楽園ジューシー」の前作にあたる小説。
    私はホテルジューシーの方が好き。まっすぐ過ぎなのはたまにキズの面があるが、わかるわかると思うところがあった。ホテルのスタッフの面々が個性的。このバイトで、いい意味でのいい加減も少しつかめたかな…。沖縄に行きたい思いがさらに増した!早く行きたいな!

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    2023年11月15日
  • 女子的生活(新潮文庫)

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    なるほど女子的!
    最初の数ページすっかり思い込みで読み進めてしまいました。やられたー!

    ほんわかかつ純情な感じの和菓子のアンから坂木デビューした私は、坂木先生ってこんなライトな貞操観念?のお話も書くんだ!?と驚きました。でも全然嫌じゃないし良い。

    性的嗜好は色々あっていいんじゃないかなって元々思ってる。
    声高に自分の利だけを主張して反対意見には「差別だ!」と聞く耳を持たず、多数派の権利を迫害したり生きづらくさせる一部の人達には正直言って賛成できないけれど。
    お風呂やトイレの問題や、装った人に性被害を受けたり…色々あるよね。
    どちらの味方とかじゃなく、みんなを守りたいけれど単純じゃないね。

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    2023年11月01日
  • ホテルジューシー

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    シンデレラティースと対になっている一冊。
    こっちはしっかり者で真面目な女子大生が主人公。

    ギャル2人の章が切なくて、1番印象に残っている。

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    2023年10月31日