坂木司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ本作は、日常の探偵ではなく、純粋に小説。
733頁の分厚い1冊の中で、主人公が成長していく物語。
ぼんやりと毎日を過ごしていた泳君が、やりたいことをみつけ、それにむかってまっすぐに、突き進んでいく。
信じていれば道が開ける。流れが自分にむかってくる。
色んな事があり、色んな人に出会う。
そして、大人に近づいていく。
泳君はえらい。その道の途中では、イヤな事も、面倒くさい事もあった。しかし、きちんと正面から立ち向かっていった。(あとから、全て正面から立ち向かう必要はない。場合によっては迂回する事も必要と、後である人から教わるんだけどね。)
読んでいて、ああ、うらやましいなぁと。こんな風に、まっす -
Posted by ブクログ
久しぶりに坂木司さんの作品に触れた。
本当に素晴らしい作家さんだと思う。
その作品には必ず、人と出会い、その出会いから受けた刺激を糧に自らが自らの変化を促し、その化学変化を受け入れて、大きく成長してゆく人間の姿が描かれている。
連載作品を一冊にまとめてしまっただけあって、異様に分厚い文庫本だったが。
泳と私には少しの接点も共通点もないはずなのだが。
興奮を抑えられないくらいに共感を覚え、彼の怒りや寂しさにシンクロしてしまった。
トムソーヤの冒険…なんとなくそんな名作を思い起こした。佳作である。大人としては、若者に読んでもらいたいが、そんな大人のアドバイスに素直に従う若者には、わからな -
Posted by ブクログ
ネタバレずっと気になっていた作家さん。やっとご縁がありました。
とある商店街のクリーニング屋の息子和也と、その友人沢田が、商店街に起こる日常の謎を解いていく日常系ミステリー。
謎解きについては、なるほど~と言う感じ。
誰も傷つく人がいない出来事ばかりで、面白かったです。
それよりもこの本の魅力は、登場人物たちと、その周辺のエピソード。
家業のクリーニング屋を手伝うことになった和也が、仕事に自信と誇りを持つようになり、成長していく感じが、とにかくいい。
ちょっと謎めいた沢田、アイロン職人のシゲさん、大学の同級生糸村さん、クリーニング店のパートの松竹梅の3人のおばさん、マジシャン渡辺さん、離婚調停中