坂木司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めたアンちゃんが、お客様と和菓子にまつわる小さな謎を通して成長していく日常ミステリー。
心ほぐれる、やさしい甘さ。まるで和菓子のような日常ミステリーだった。登場人物はみんな個性豊かで、気付けば自分も「みつ屋」の常連になったような気分になっていた。身近な存在だと思っていた和菓子にも、まだ知らない世界がこんなにも広がっていたことに驚かされる。和菓子は、季節を味わい、想いを包む文化。まさに季節感を大切にする日本文化のど真ん中にあるものなのだと感じた。ロマンチックな気持ちになったり、胸が熱くなったりと、和菓子でここまで感情が動くとは思わなかった。次に和菓子を手にするとき、その小さな一つに込められた季節と想いを探したくなる。 -
Posted by ブクログ
面白かった~!!!
わりと最初はついていけなくて
「これはつかめないタイプの坂木氏か」
と、思ったのに、二章からはぐいぐい引き込まれて一気読み。
お菓子についてのあれこれももちろん面白いけど、高校生の日常(?)…というには深い。
今はやりの(?)言葉で言えば「多様性」が、常に著者には見え隠れするけど、こんな言葉がここまでフューチャーされるよりずっと以前から、著者はこういったテーマを優しくえがくよね…。
すごい、好き。
著者の本は、既読でも時折読み返すのがいいんやろな…。そのときどきで受け取る者がすごく変わりそう。
ひきこもり探偵シリーズを読んだのはたぶん20代やったので、こちらももう一度読み返してみようかな。
当時は、わたしはもっととがっていて、いうたらわりと他者を排除し歩いてたと思う。
他者の「好き」をいちいち否定することについての定義がズバンと書かれていてめちゃくちゃ唸った。
確かにそう。なんとなくわかってるけど、それを言語化されるとすごく刺さる。
一言でいうなら「妬み」やね。それはそう。
「自分の」(←ここが大事)「好き」な気持ちを思い切り出せる、また、そうまでできる「好き」に出会えることがうらやましい。
「うらやましい」という気持ちがねじれて、そうやって「好き」を追求している人を馬鹿にして下に見ることで安心する。そういうムーブは、著者いわく「概念のおっさん」らしいよ。
わたしはそういうことをするタイプではないけど、ときおりそういう気持ちは出る…。
やっぱり他者をねたむときって、ひまなんよね。ひま。(他者への気持ちに対して)こねくりまわした理由をつけたがるけど、そんなこねくりも含めて、ひま。ひまやねん。
もうほんま、他者を妬むひまがあるんやったら自分のことに忙しくしよう、って反省する。
とはいえ、その「忙しくする」の対象が、若いころは仕事でよかったけど、50才になった今、仕事で忙しくしているだけではいかん、と、思っているのも前述の通り。
(そこでSNSでは筋トレを勧めるよね。わかる。でもわたしは筋トレが好きではない。笑)
悲しいかな、手の届くような「熱中できるもの」が、ない…。
ないわけではないけど、仕事と生活と「熱中できるもの」の、バランス? 体力分布? これが下手。
仕事や生活にマックス(体力等を)かけすぎて、いざ休みの日に何かしようという気になれない。
ここらへん、もうすこし仕事や生活への比重を軽くして、個人的な熱中できるものにまわしていかんとな…。
そうでないと、わたしのなかにも「概念のおっさん」ができてしまう~!
わたしの場合、同年代や若い子に対して「概念のおっさん」はでないけど、わたしより上世代にめっちゃ出そう。あかんあかん。
あとどうでもいいけどすごい新しいハードカバーやったので、ページがキリッとしてていい匂いすぎて最高やった。
何回か本の匂いを吸ってしまいました。すいません。 -
Posted by ブクログ
進と大和の出会いと夏休みを描いた「ワーキング・ホリデー」の続編!
今度は冬休みからホワイトデーあたりまでが描かれている。
この本でついに大和と由紀子が再開する。それも進とその友達の計画によって。小気味いい会話が多めでテンポよく進む話の中で、たびたび出てくるジャスミンの深い言葉が心に刺さる。
感動の家族の話が進む裏で、大和とかかわりのある人たちの人生も進んでいく。サブ的なキャラクターたちの絡み方がすごく良くて、一人一人の魅力が凄まじい
続編を買いたくて調べてみたら、スピンオフがあるみたい。さっそく買ってみよう。大和と由紀子のその後まだ描かれてないんだな。気になる