坂木司のレビュー一覧
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本屋さんをテーマにした豪華執筆陣によるアンソロジー。
本屋さんが好きなので楽しみにしていた作品。
本屋さんをテーマにしつつ、本屋さんを利用する人だったり、本屋さんで働くする人だったり、本屋さんを始める人だったり、本屋さんを受け継ぐ人だったり、舞台も関係性も様々。
どの作品も本屋さんへの愛が描かれていて、どの作品も短編ながらおもしろかったけど、一穂ミチさんの「歌うように生きて」が衝撃的で切なかった。
この始まりからこの結末に着地するのかと驚かされた。
でもどの作品も読み終えた時はスッキリとした気持ちになって、家の近くの本屋に行きたくなる。
本屋さんの現実的な危機とかも描かれてはいるけれど、それ以 -
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優しくて、柔らかくて、ほんのり甘い物語。
日常的なお仕事の中で起こるミステリー。作品の中で共に考えているような気持ちにさせてくれます。
主人公の存在や、成長の描き方で華やかになっていて、個性的な登場人物達がさらにそれを彩ってくれました。
1エピソードずつ大きな満足感が得られる、とても心地よい作品です。
そして、とにかく和菓子が食べたくなります。
文字だけでこんなにも美味しそうと感じられるものなのかと、感動しました。
普段は洋菓子ばかり食べていますが、明日のお休みは和菓子屋さんに行ってみようと思っています。
物語も楽しめて、その後和菓子も楽しみたくなる、1冊で2度美味しい素敵な名作です。 -
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最近わが町の本屋さんもとうとう店仕舞いした。すでに徒歩圏内に本屋はなく、車か電車で行ける範囲に大手の書店があるばかりになってしまった。
そんな状況にあって、本作を手に取った。読んでいて、本屋を経営することの厳しさ、難しさとともに、本屋があることのありがたさ、心強さを実感した。
5つの短編それぞれが違った切り口から本屋を描写しているがどれも面白く、本屋で働くのも楽しそう…などと、さっきその困難さを言ったばかりなのに、思わず主人公たちと一緒に働く自分を想像してしまった。
とりわけ、一穂さんの作品は中身がぶっ飛んでいて、そんなふうに着地するのかと読み終わってしばらく放心状態になったほど…。おす -
Posted by ブクログ
デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めたアンちゃんが、お客様と和菓子にまつわる小さな謎を通して成長していく日常ミステリー。
心ほぐれる、やさしい甘さ。まるで和菓子のような日常ミステリーだった。登場人物はみんな個性豊かで、気付けば自分も「みつ屋」の常連になったような気分になっていた。身近な存在だと思っていた和菓子にも、まだ知らない世界がこんなにも広がっていたことに驚かされる。和菓子は、季節を味わい、想いを包む文化。まさに季節感を大切にする日本文化のど真ん中にあるものなのだと感じた。ロマンチックな気持ちになったり、胸が熱くなったりと、和菓子でここまで感情が動くとは思わなかった。次に和菓子を手にす