坂木司のレビュー一覧

  • 切れない糸
    坂木さんのお仕事が舞台の小説は、いつも読むとその職業に興味が湧くし、なんとなく好きになっちゃいます。
    今回はクリーニング店。

    坂木さんのミステリーはよくある殺人事件が起こる類のものではありません。
    今回、本の巻末の解説を読んでいてそこに書いてありましたが、1話限りで去ってしまう使い捨ての人物を作り...続きを読む
  • 切れない糸
    面白かった。
    日常のミステリー。謎解きを追いながらも、ほのぼのとしたり、ほろりときたり。
    クリーニングの意外な知識も得る事ができて、主婦にもオススメです。

    さあ、クローゼットの服のビニールカバー剥がさなくちゃ!
  • 切れない糸
    初 坂木司,父親の急死により「アライクリーニング」店を継ぐことになった主人公カズを描いた連作短編。大学の同級生だった沢田との会話で日常の些細な出来事の謎を解き明かすミステリー・・・ほんわりとした人と人とのふれあいと繋がりを感じさせる作品。大きな出来事がないのだが沢田との会話との会話を読み進めるうち引...続きを読む
  • エール!(1)
    作家6人による 30代女子お仕事アンソロジー。
    あー、よかったぁ。

    漫画家や通信講座の講師、プラネタリウム解説員
    ツアー・コンダクター、ディスプレイデザイナー にスポーツライターと
    馴染みがあるかといわれるとそうでもない職業だけど、
    結局、根っこは同じようなことで苦しんだり悩んだりするのだなぁと...続きを読む
  • 青空の卵 ひきこもり探偵シリーズ1

    自分にとっては本を読む事と音楽を
    聴く事は殆ど同じ行為だと思っています。

    例えばそれぞれの売り場に並ぶ大量の
    書物やCDの中からその一つを選ぶ行為は、
    自分が好き(であるだろう)という雰囲気を
    察知するという事だ。

    そしてその作品は、その曲のイントロの数秒を
    聴いただけでで確信...続きを読む
  • 仔羊の巣 ひきこもり探偵シリーズ2

    もうね...なんていうか...。あざとさも、ベタベタなところも
    ウソ臭い部分もね、分かってるんです。
    でも好きなんなんです。仕方ないよね。

    今回は地下鉄をキーワードにしながら彼等の
    輪が少しづつ、ゆっくりと広がっていく様を
    読んでるだけで楽しいんです。
    文庫の解説で有栖川有栖氏が書い...続きを読む
  • 動物園の鳥 ひきこもり探偵シリーズ3

    自宅で読んでいて良かった。泣きたいときに
    泣くことが出来たから。

    10代の頃にいきなり観たブルーハーツの
    「リンダ・リンダ」のライブビデオ...嘘臭いほどに
    青臭くて、馬鹿馬鹿しいくらいに幼稚な理想論...
    この3部作はそれと同じだ。

    今からの自分は、まだ一歩を踏み込む勇気
    ...続きを読む
  • 動物園の鳥 ひきこもり探偵シリーズ3
    本作を読んで私が2作目で感じたもやもや感を
    見事にすっきりとさせてくれました。

    世間体や常識との距離の取り方
    いじめ、ポイ捨てなど自分の気付かない行動で
    誰かが傷つく怖さ
    ハッとさせられる事の連続でした。
    猫の虐待事件を通して鳥井がはなった一言に
    坂木くん同様、胸が痛かった

    少しの善意と思いやり...続きを読む
  • 切れない糸
    ミステリーというより、謎解き小説だね。おまけに、極上の下町純情青春小説でもある。

    さりげない日常の中にある「物語」を書かせると、坂木さんは本当にうまいなぁ。どこの町にもある、どこにでもあるクリーニング店が舞台。そうそう、こんな人たちいるよなぁ、がしみじみとしたタッチで描かれる。
  • 切れない糸
    クリーニング屋の長男和也は、父の急死で店を手伝い始めることになるが・・・少しいい話過ぎる感じはするが、心暖まる話で「きれない糸」で良かった
  • 切れない糸
    軽くて乾いていて、どこまでも自由。
    それは裏を返せば、孤独な姿なのかもしれない。

    02/06/09〜02/09/09
  • 紙魚の手帖Vol.12
     全部は読んでいない。GENESISが雑誌になって、ノリの良さが前面に出た感じ。これもまた良いな。
     ゲラゲラ笑った青崎有吾さんのメカくらりは別枠として、高山羽根子さん、笹原千波さん、の作品が特に好きだった。

    ■笹原千波『手のなかに花なんて』
    肉体を捨てて情報人格として生きることを選べる世界。花と...続きを読む
  • アンと青春
    今回も面白かった。和菓子の知識を聞くのも面白いし、あんちゃんの恋模様もドキドキしながら読めた。現代の問題?とかもあるから自分の身になって分かるのも、ストーリーに入り込めて良かった。やっぱり和菓子が上生菓子が食べたくなる。近所にあったら良いのに。
  • 和菓子のアン
    感想
    軽快テンポで話が進み、主人公の人柄や感情に共感できることが多いのでサクサク読める。

    季節ごとにお菓子があって色々工夫がされてるなんて知らなかった。読んでいると口が和菓子仕様になっていたw

    あらすじ
    高校を卒業する梅本杏子ことアンちゃんは、ぽちゃり体型の平凡な女子。特にやりたいこともなく、何...続きを読む
  • アンと青春
    読んでると和菓子が食べたくなる。主要人物はみんないい人で、主人公は可愛い。すらすら読めた。和菓子に色々と意味があるのも素敵だなあ。
  • アンと愛情
    今回も美味しそうで、楽しくて可愛くて★

    立花さん、アンちゃんのことが好きそうなのに、アンちゃんに厳しくない?!
    前巻でもこの本でも、
    ああ!立花さん、どうしてそんな言葉の表現を!
    アンちゃん、絶対悲しむし落ち込むよー。
    どうしてー!って幾度となく思いましたー。
    もっと優しい表現をチョイスしてくださ...続きを読む
  • うまいダッツ
    どのおやつも知っているからか、この連作短篇集には妙に親しみが持てる。
    おやつ部に所属する高校生4人。
    テンポ良く交わされる会話は微笑ましく、時折クスリと笑ってしまう。
    常時ゆるーい雰囲気を纏っているものの、彼らがぶち当たる謎は少し苦くて切ない。
    端から見れば些細な事でも人によっては重要だったりする。...続きを読む
  • 女子的生活(新潮文庫)
    クスクス笑えて読みやすかった。
    こうゆう世界もあるのかと、私的新発見させられた本。
    もっと女子を楽しまないとって思った。
  • アンと愛情
    前作を読んだのが5年前だったので、内容を忘れている部分もあったけど、楽しく読めた。
    そして、今回もアンちゃんは素直でかわいかった。そんなアンちゃんも成人式を迎え、いよいよ進路を考えていかないといけない。是非みつ屋の社員になって欲しいな。

    アンちゃんが友達といく金沢旅行の仕方がとても素敵。それぞれが...続きを読む
  • 和菓子のアン
    ほっこり日常系が読みたい時はピッタリの作品です!!和菓子のことも知らないことが多くて詳しくなりました。和菓子の描写が美味しそうで読みながらお腹がすいてしまいます!
    ミステリー系の小説を読んで頭が疲れた時に読みたくなる小説です。