坂木司のレビュー一覧
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今回の坂木さんのお話は、
父大和さんと子進が軸になっていますが
父の元職場のホスト仲間たちの
面々、
それに今の職場「ハチさん便」の
仲間たちの温かく
そして
にぎやかな日常をドラマを見ているような感覚であっという間に読み切ってしまいました。
シリーズだったとは知らずに
読んでしまいましたが、全然オッケーあっという間に
お話になじみ、すっかりはまってしまいました。
父のヤンチャだけど温かいふるまいや、
主婦のように気配りができる息子のやりとりが、
なんともいえずいい具合で居心地が良かったです。
本当にドラマ化したらいいのになんて思いながら楽しく読めました。
なんというか平和で温かい
そんなお話 -
Posted by ブクログ
「銀座百点」に連載された、各種おやつに関するエッセイ+α
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日常の娯楽、おやつの時間。銀座の名店から量販店のお菓子まで、甘いのもしょっぱいのも分け隔てなく食べ尽くします。かりかりサクサク、こってりあっさり。読んだらすぐに買いに行きたくなる。ページをめくるたびに、楽しいおやつの世界がひろがります。単行本未収録のエッセイも多めに入っています。さあ、召し上がれ!
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「和菓子のアン」で有名な著者による、主に銀座で買えるおやつのエッセイ
どのおやつも美味しそうで食べたくなってしまう
ただ、途中からは文 -
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ネタバレ目次
・江戸と長崎
・秋ふかし
・掌の上
・はしりとなごり
・お菓子の神さま
・湯気と幸福
前巻で、アンちゃんが成長していないことにちょっとがっかりしたのだけれど、それは思い過ごしでした。
自己評価が低くて何事にも自信を持てないアンちゃん。
だから就職も進学もできなくて、居心地のいい「みつ屋」のバイトを続けてきた。
けれど、自分が売っている和菓子について、それが持つ文化について、もっと知りたいと思うようになってきたこと、自分の足で前に進もうとし始めたこと、成長著しいとはこのことだよ。
それに引き換え、立花くんだよ。
今回改めて彼がアンちゃんの上司にあたるということが、本人に強く刺さってし -
Posted by ブクログ
「初めまして、お父さん」って急に言われたらびっくりするよね。元ヤンでホストの目の前に急にしっかり者の小学生が現れるとは。
大和は知性も教養もないけれど、心根は真っ直ぐでそこはやっぱり人間性なんだよなあって思った。
大和は不器用だけど、自分の息子を可愛がろうとする気持ちもあって。また息子の進が最後に「帰りたくない」と泣くシーン。普段はとってもしっかりしているけどやっぱりまだまだ子どもなんだなあと思うとともに、少し安心した。
不器用でも、宅配の仕事をしながら家に荷物を運んであげるとか、自分はびしょ濡れになっても荷物だけは守るとか、そういう些細な気遣いがとても大事なんだよなあと。私もよく宅配を利用す