坂木司のレビュー一覧

  • アンと幸福

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    和菓子屋みつ屋でアルバイトとして働く杏子。通称アンちゃん。シリーズもの。
    新しい店長との出会いや、お客様とのやりとりから色んなことを吸収して成長していきます。
    今回は印象に残ったのは、女性社員が多い職場の課長が、頑張ってくれてる社員たちのために毎週末の土曜にお茶会を開く、って話。
    お菓子を手作りしてきた子がいて、それならば、と、みつ屋で和菓子を買って手作りだと持ち寄ったら、半分くらいのメンバーが勿体無いから家で食べる、と、持ち帰った、嬉しかったよーって話してくれたという話。
    このことについて、まず、毎週の週末に自由参加とはいえ召集をかけるのは、週末忙しい若い女の子達にはパワハラに当たるのではな

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    2025年05月11日
  • アンと青春

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    アンちゃんシリーズ二作目。
    今回も面白かったけど前作より重い話が多かった気がする。
    結構グサグサきた。
    自己肯定感低いアンちゃんに何度もそんなことないよって言ってあげたくなった。
    でもラストでちょっとホッとしたしきちんとアンちゃんが成長していくのがわかるのがよい。
    和菓子は相変わらず美味しそう。
    個人的には立花さん頑張れって気持ち。

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    2025年05月06日
  • 青空の卵 ひきこもり探偵シリーズ1

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    坂木君も鳥井君も一生懸命、不器用にでも生きているなぁ。
    だから人が集まってくるのかな。優しい人たちが。

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    2025年05月04日
  • アンと愛情

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    アンシリーズ3作目。
    これまでの和菓子を中心とした謎解き、という主軸は変わらないものの、アンちゃん自身が20歳となり(執筆された当時の)成人式を迎え、これまでとは違うものの見方や、より深く考えていく、と言ったまさに大人になるためのステップを登っていく過程が丁寧に描かれていたと思います。とくに今回の話の中には、生きていく上で何度も経験する「出会いと別れ」がテーマの話もあり…
    また、この本だけではなく、シリーズ全体食べ物の描写が美味しそうで、上生菓子に至ってはそのビジュアルも浮かんできて、実際に目の前にしているかのよう。
    物語でありながら、身近さを感じる、そんな一冊でした。

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    2025年05月04日
  • 肉小説集

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    装丁もポップで可愛いし、坂木さんだし面白そう!おいしそうな豚肉料理がたくさん出てくるのかなぁ、とウキウキしてページをめくるとなんとびっくり。
    出てくる料理たちは全く美味しそうじゃないのに、美味しそうで、各章に登場する男たちはどこか情けなくて、愛らしい。

    そしてどの話も全部、面白かった!
    特に「アメリカ人の王様」、テンポが良くてずっとにやにやしながら読み進めた〜
    食の好みって本当に人によって全く違うから、自分と全く違う星からきた生き物みたいに感じる気持ち、すごく分かる。

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    2025年04月30日
  • アンと青春

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    みつ屋で働き始めて1年になるアン。
    シリーズ二作目のタイトル「アンと青春」ということもあり、少し甘酸っぱい乙女な立花さんのお話も多い。
    二章「女子の節句」で、ライン(一線)について椿店長とアンが考えるシーンがあった。それぞれくくられた集団の「常識」というラインがあり、その一線を越えなてはいけないという社会の暗黙のルールがある。しかし、時にはそのラインを越えることも必要だったりする。
    最後のアンと立花さんのシーンはまさに、みつ屋の店員という枠を越え、精神的な繋がりが強くなったように思えた。
    シリーズの続きが早く読みたい。

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    2025年04月26日
  • ショートケーキ。

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    苺が乗ったショートケーキにまつわるちょっとほっこりする短編集。両親が離婚した女の子2人にとっての失われたホールケーキのイベント。姉の大好きなショートケーキ。ケーキ屋のバイト先の後輩を追いいちごで祝福する気持ち。物語が少しずつ重なり合う心温かなお話。

    坂木司さんのお話は穏やかな夜にすっと心に溶け込む

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    2025年04月24日
  • ショートケーキ。

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    ショートケーキにまつわる短編集。
    短編なので気軽に読めますが、しっかり心に響く物語でした。

    装丁もキレイで、癒される作品でした。

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    2025年04月22日
  • アンと青春

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    シリーズ2作目

    百貨店の和菓子屋さんで働くアンちゃんのちょっと成長した話

    今作に登場する和菓子もどれもおいしそうで、全体的なほっこりした雰囲気ながら考えさせられるストーリーもよくて、とても読後感がよかった

    1巻から間空いちゃったけど、やっぱりこのシリーズ好きだなと思った

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    2025年04月18日
  • おいしい旅 初めて編

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    旅と食がテーマの作家さん達の短編集。まんまと食べたく、行きたくなっていますw
    ちょうど季節や状況が、一緒の作品が多くて、するりと作品に入って ご飯共にもぐもぐしたかのようでした。

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    2025年04月12日
  • シンデレラ・ティース

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    小さい頃に歯医者で痛い目に遭い、その後、歯医者に行かなくなった大学2年のサキ。夏休みのバイトに母に騙されて叔父の勤める歯医者の受付をすることになった。
    単純なお仕事小説かと思ったが、通って来るお客様(患者)の人知れずの悩みやトラブルを解決する推理小説のよう。3人の医者と3人の歯科衛生士と技工士などの皆んなで雑談しながら進めて行く。特に中心となるのは凄腕の技工士。何気ないお客様の仕草や言動から見抜いて行く。サキも受付で会話を通して解決に導く。
    サキも含めて、いくつかの恋愛進行もドキドキさせられながら読み進められた。一ヶ月だけの夏休みのバイトなのでギュッと濃縮された感がある。

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    2025年04月08日
  • ワーキング・ホリデー

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    坂木司さんの本は大好きで何冊も読んでいるが、ホリデーシリーズはうっかり抜け落ちていて。このすーっと入ってきて気がついたら愛すべきキャラ達の虜になってしまうのは本作品も健在だった。ヤマトが父親として熱い想いに目覚めていくさまや、進くんとのやり取りは涙が溢れてきてホントに困った(笑)由紀子さんとの今後も大いに気になるところで、続編もすぐに追いかける予定。みんなの成長が楽しみ。

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    2025年04月07日
  • ショートケーキ。

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    ショートケーキにまつわる5つの物語。

    どこかで登場人物とかが繋がっていたりして、どこか切なくもあり、ほっこりもする素敵な物語ばかりでした。
    ショートケーキの魅力がすごくて、久しぶりにいちごの乗ったショートケーキを食べたくなりました。

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    2025年03月28日
  • アンと幸福

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    みつ屋で働き始めてから色んなことを経験して、仕事ももちろんだけどまたこれを読んでさらにさらに成長してて、立花さん同様少し寂しいし嫉妬しちゃった。全然なにも変わってないように思えて周りから見たらすごく輝いていて置いてかれてる気分になっちゃうんだよね。今回は立花さんの気持ちにも共感してしまった。アンちゃんの優しい気持ちは変わらず、友達として、仲間として仲良くいたいという気持ちもすごくわかって切ないね。椿店長は異動しちゃったけど、離れてた時間を忘れるくらい心の距離が縮まってて、なんかいいなぁ〜と思った。春は出会いと別れの季節だって言うけどその通りで、それを転機ととらえて、いいご縁に出会えるといいな。

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    2025年03月26日
  • 楽園ジューシー

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    「ホテルジューシー」から 久しぶりだけど
    面白かった。
    ミステリー仕立てだけど ザッくんの 成長もあり 沖縄のいろいろもある

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    2025年03月26日
  • アンと青春

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    あなたは、『あんこ』が好きでしょうか?

    “小豆などの豆類を煮て砂糖を加え練り混ぜたもの”を指す『あんこ』という食材。和菓子に欠かせない『あんこ』は、私たちの生活に喜びを与えてくれる大切な食材です。『あんこ』をご飯の上に乗せて食べるのが好きですと話す同僚には驚きましたが、私も『あんこ』は大好きです。そもそも『あんこ』が嫌いという方に出会ったことがありません。

    そんな『あんこ』は小説家の皆さんにも人気の食材のようです。お話を伺ってみましょう。

     “昨年も何回か、あんこに助けられました。ものすごく疲れて、お腹がへって、でもしばらく立ち上がれないような気分のとき。大ぶりでふかふかした虎焼きにかぶ

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    2025年03月23日
  • ワーキング・ホリデー

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    あなたは、突然目の前に現れた小学生にこんなことを言われたらどうするでしょうか?

     『初めまして、お父さん』

    いやいや、これはまずいでしょう。そもそも、『お父さん』に、『初めまして』なんて言葉がつくこと自体意味不明ですし、そんなことを言われる側が、当人を知らないなんてことはあり得ません。

    しかし、そこが人間というものです。自分の名前をフルネームで当てられてしまった暁には動揺も走ります。もちろん、なんの心当たりもなければ動揺する必要など全くありませんが、そうでない方もいらっしゃるでしょう(笑)。では、もしですよ。もしもあなたに何かしらの心当たりがあったとしたら、あなたはそんな小学生になんと声

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    2025年03月17日
  • 動物園の鳥 ひきこもり探偵シリーズ3

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    ひきこもり探偵シリーズ完結編とのことだが初めて読んだ。ひきこもりだが推理力もある鳥井、その友人であり相棒坂井。事件自体は動物園での猫虐待という軽犯罪だが、関係する人々の悩みまで解いていく様が鮮やかであった。ただ、前作までを読まないと意味が通じないところもあり。実質3.5といったところか。

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    2025年03月15日
  • 楽園ジューシー

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    ミックスのいじめられっ子(この呼び方、初めて知った)が沖縄でバイトして、いろんな宿泊客の謎を解きつつ埋もれてた才能が見つかるとか、新しい人生が開ける話かと思ったら違った。
    沖縄がただ観光地として素晴らしいと言うわけでは無く、ところどころ長い間培われてきた風習の闇があったり、最後の方で昔からの友達や沖縄の友達?から突き放されて、自分だけが取り残されたのだけが分かるのはこっちも胸が痛かった。
    これからどう変わるのか(もしかした変わらないかも)分からないけど、殻を破るまではいかないけど一皮、それも薄皮が剥けたかなーという感じ。
    読後感は良かった。
    前作の「ホテルジューシー」を知らなかったので、そっち

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    2025年03月15日
  • ショートケーキ。

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    「失われたホールケーキの会」とか「ほめる世間」活動とか言葉選びが好きだなぁ。
    経費さんの苗字、後から出してくる感じ大好きだわァ、、、

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    2025年03月06日