坂木司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
漱石関係の話か?と思ったら、違った。
田舎から出てきたばかりの素朴な大学生、伊藤二葉くんと、家庭教師の教え子である金持ち美少年中学生、瀬川隼人。
「先生」のはずの二葉が、ミステリーを隼人少年に「指南」される。
しかも、隼人は次々とプチ犯罪を見つけ出し、名探偵よろしくそれを解決してしまう。
けれど、二葉くんには「特殊能力」がある。
極度の怖がりの二葉くんは、人が死ぬ小説なんて読めない。
これはー私だ!
こういう人物が視点人物なので、この小説は安心して読める。
彼の存在は安心弁のようなものだ。
そうして、隼人から差し出される、「二葉さん向けミステリー」は、きっと比較的ライトなやつに違いない。 -
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購入済み
もっと女子を楽しもう♪
女子って逞しいんだ。
そう、敢えての女子。
楽しむことに貪欲で、強かで。
自分を認めることで、手に入るものの何て多いことか。
でも、そのためには強さや根性、知恵や工夫も必要。諦めちゃ駄目なんですよね。
主人公は、色んな事を教えてくれる、たおやかに。
去年ドラマ化されていたそうですね。見たかったなー
作者の新しい世界を見たような。
でも、差別は絶対許さないというのは通じてるのかな。 -
Posted by ブクログ
桐島や何者の朝井リョウさんとビブリアの三上さんに惹かれて購入。自分の中ではキャラ文芸と小説の間くらいを攻めているというイメージの新潮文庫nexってこともあって読んでみたけど、まさしく印象の通りだった。
小説というカテゴライズがしっくりくる話から、これはもはやラノベだろって言いたくなるような話まで盛りだくさん。どれもこれもきっと作者の個性がありありと出ているに違いない。最初から最後まで様々なメニューを楽しめるお店に入ったような感じでした。個人的には「それでは二人組を作ってください」「ジャンピングニー」「月の砂漠を」「冷やし中華にマヨネーズ」の4作がお気に入り。
こういうアンソロジー系って、作家さ -
Posted by ブクログ
坂木司さんの肉小説集と何が怖いかって、にはまって短劇も購入。やっぱこのくらいのショートショートは面白さが詰まっててお得感がありますね。
わたしが特に好きなのは、
カフェラテのない日
ケーキ登場
しつこい油
物件案内
ビル業務
かな~
なんか、なるほどやられた!って思う話と、
心がほっこりする話が好きみたい
カフェラテのない日は、最悪だいらいらするという日常もどこに幸せが転がっているかわかんない
ケーキ登場は、周りが見ていても結局は本人たちしか本当のことはわからないってところがすき
しつこい油は、まさに女の執念(笑)女を倒すのはいつだって女
物件案内は、よかったね主人公!この案内のおばあさん -
購入済み
ホントは…
いい人の実は腹黒い一面を見てしまった、そんな感じ。
「青空の卵」での出会いから、ほんわかミステリーの作家さんだと思ってたから。
でも、その裏切りが面白かった。
これもギャップ萌え、ですかね(笑)