中山七里のレビュー一覧
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期待を裏切らない面白さ。
ワクチン接種と副反応。製薬業界との癒着。
重いテーマですが、副反応の被害者である少女たちと、その接種を勧めた産婦人科協会の女が誘拐されるという、いわば対立する両陣営の少女たちを誘拐、という謎に溢れる誘拐劇。
途中までは予想が当たりましたが、その奥の真犯人までは想像できませんでした。さすがのどんでん返しです。
犬養さんは好きなキャラクターなので、女性には得意の洞察力が働かないのは残念。
明日香は正義感あって好感が持てるキャラクターなのでしょうが、時折見せる暴走と立場を理解していない言動に、もどかしさも募ります。犬養さんの引き立て役、であれば納得の配役なのでしょうが。
次回作も読みたいと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ岬先生の出番が少なくて少しガッカリ。
でもヤンが慕ってたカミンスキーが黒幕だったなんてヤンの気持ちを考えると悲しかった。
・「ミスがあるのは仕方がない。しかしミスを放置するのは望ましくない」
・像を見上げる。二百年前に生まれ、ポーランドを愛し、数多の音楽と心臓だけを故国に残した男。その顔は微笑しているようにも、哀しんでいるようにも見える。
・ベートーヴェンを難なく弾きこなした者がショパンを弾くとたちまちアラを出し、ショパンを見事に弾ききった者は他の作曲家の曲も完璧に弾いてしまうという事実だ。言い換えればショパンを完璧に弾くピアニストは如何なる曲も完璧に弾ける。ショパンを聴くまでその才能に評価を下すのは待て、という言葉さえある。ショパンの曲のみを審査対象とするショパン・コンクールの入賞がピアニストにとって最高の権威であるのはそういう理由だ
・彼の魂は常にポーランドと共にあった。彼の作る曲は故国への望郷と愛情の念で彩られている。
・これが岬のピアニズムの麻薬性だ。どんなに身構えていても、どれだけ拒絶しても、いったん音を耳にすると否応なくその世界に引き摺り込まれ、後は岬の意のままにされてしまう。
・『アースィフ・アリー・ザルダーリ大統領です。ショパン・コンクールのファイナリスト、ヨウスケ・ミサキ。このメッセージを見てくれているか』 突然出てきた岬の名前に口が開いた。『君には礼を言わなくてはいけない。二十日のことだ。アフガニスタン領内でパキスタン市民二十四人がタリバンの人質になっていた。そして救出を依頼したアメリカ軍が敵の攻撃に手をこまねいている時、君の演奏するショパンが戦場に流れたのだ。たった五分間の演奏だった。しかしその五分間、砲撃も銃撃も一切止んだ。あのタリバンがそのピアノの旋律が流れているうちは一発の弾も撃たなかった。そう、ただの一発もだ。お蔭で二十四人の人質はその隙に乗じて脱出することができた』 大統領の語尾が微かに震えていた。
・ミサキよ。コンクールの審査員たちは君に何も与えなかったと聞いた。だが君のピアノは我々に奇蹟をもたらしてくれた。君の奏でたノクターンで二十四人もの命が救われたのだ。審査委員たちが与えないのなら我々が君に感謝と栄誉を与えよう。本当にありがとう、ミサキ。君の音楽がいつまでもショパンの魂と共にあることを願う。最後まで見ずにヤンは今来た道を引き返した。 -
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ネタバレ中山七里さんのヒポクラテスシリーズ。
まだ2作目だけど、引き続き面白い。
扱われている内容は必ずしも簡単ではないが、かなり読みやすくてスルスル読めてしまう。
人の命が描かれているだけあって、亡くなった人の想いに心を馳せるとグッとくるシーンもあれば、利己的な犯人にモヤモヤするシーンもある。
登場人物のキャラもよくて、やはり光崎教授はかっこいい。
今回は真琴と古手川の関係性についてもスポットライトが当たっていたのかな。(ひと昔前のドラマ感はあったけど笑)
数編の短編集ではあるが、最後の章で一冊を通したストーリーが完成する構成になっていて満足感も高い。
早く3作目も読まなくては!
以下、章ごとの感想(超ライト版)
◯堕ちる
アイドルの妊娠。
それに気づいたやばファンの出来心による殺害。
◯熱中せる
美礼ちゃん、かわいそう…
子どもが虐待死する話はしんどいわ…
◯焼ける
カルト宗教の教祖がガンに侵されて自殺。
宗教の話ってだいたいやばい人出てくるから面白いのよねー
◯停まる
切ないねぇ…
限界きちゃったんだと思うけど、それでも認知症の妻を想って行動したおじいちゃん。
保険金支払われたのがせめてもの救い。
◯吊るす
死体を使って再現するなんて、罪の暴き方がえぐい。これは思いつかん…
◯暴く
おおおお犯人お前かい!!
自分の保身のために司法解剖増やしていろんな運用破綻させようとして、なかなか大掛かりなことするやん… -
Posted by ブクログ
「護られなかった者たち」「境界線」に続く宮城県警シリーズの第三弾。前2作では笘篠(とましの)刑事が主人公でしたが、本作は蓮田刑事が主人公となり、これまでの作品とは一線を画す、全く新しい物語という印象を受けました。
中盤で描かれる与野党の議員同士の駆け引きは、リアリティがあり非常に引き込まれました。一方で、物語の核となる密室殺人事件や、シリーズの魅力であった社会問題への鋭い切り込みという点では、個人的には少し物足りなさを感じました。
特に、本作のキモである終盤のどんでん返しについては、これまでの伏線や登場人物の行動と照らし合わせると、少し唐突で不自然さが残るように感じたのが正直なところです。シリーズのファンとして期待していただけに、少し残念な読後感でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ食事をしながらとか
お菓子食べながらとか
本を読む私ですが…この本は無理
色々リアルな表現が多すぎる
グロいのも、いやミスも
むしろ楽しめるタイプなんだけど
蛆虫や小蠅の大群や蛹なんて…
おまけに人間シチューって…
もうやめてーって感じ
お風呂で死ぬと、そんなことに⁈
想像力豊かすぎてヤバかった
でも実際こういう仕事してる方が
いるんだよね?
そこに目を向けた中山七里先生
素晴らしい
ドラマや映画では、ここまでリアルに
見せれないやろうし、小説ならではよね
肝心なストーリーは、読みやすく
分かりやすかった
びっくり展開はなかったし
ミステリーって感じではないけどね
孤独死だけはしないようにしたいと
勉強になった