【感想・ネタバレ】ヒポクラテスの悔恨のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年04月23日


ヒポクラテスシリーズ好きです。。。
毎回はっとさせられます。

鉄壁で死体のことしか考えてない光崎教授が少し人間味ある今回のお話。
教授のような人こそ悔しい思いしてきたからこそ強いんだなと思いました。

ひとつひとつのお話が日本の解剖数の少なさの怖さを感じさせる内容で原因不明で死んでいく人が多いこ...続きを読むと、この作品に出会わなければこんなに思い悩むことなかったと思うので、中山七里さんに感謝です。

自然死ってなんなんだろう
法医学の世界にもっと力を入れる日本になればいいな

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Posted by ブクログ 2022年02月10日

中山七里法医学ミステリーシリーズ第4弾?
今までの作品を読まずにいきなりこれを読んだけど、すごくおもしろくて、過去作も読もうと誓った。

犯人全然わからなくて…
最後の章であれ??とは思ったけど。。

法医学の権威である光崎教授への挑戦的な犯行予告から始まって、いろいろな遺体の声をきいてきて
結末は...続きを読むあまりにも悲しかったな。
本当に当時の犯人とおなじところまで堕ちてしまうというのはすごい皮肉だなと感じた。

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Posted by ブクログ 2024年03月22日

光崎教授のテレビ番組出演したあと、放送局のホームページに犯行予告とも思える書き込みがあった。自然死に見せかけた殺人を行うというその文言のせいで、普段なら単なる病死や事故死とされるような異状死体を調べなければならない羽目に陥った古手川と真琴。一方で、光崎には犯人の心当たりがあるのではないかという疑惑も...続きを読む。相変わらず目の離せないシリーズです。
今までこのシリーズを読んだ人ならみんな思うでしょう。光崎教授の言うことは圧倒的に正しいですが、彼をテレビに出してはダメだと(笑)。そりゃあこうなるわ。しかしこの犯行予告にはぞっとさせられます。そして解剖率が低い日本の現状もまた、このシリーズを読んでいれば恐ろしく思えますね。
死者の声を唯一聴くことができる法医学者だからこそ、彼らが死者に敬意を持っていることは疑うまでもないのですが。やっぱり「死体を切り刻む」と思えば抵抗があるのかなあ。その心情は分からなくもないけれど。このように見過ごされている死が多いであろうことは、問題ですね。しかし最終話の犯人、本当にいくら事情があっても許せない……。

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Posted by ブクログ 2023年12月25日

「誓い」「憂鬱」「試練」に続いてのシリーズ第4弾!
最終話、何とも言えない後味の悪さでした。
あの光崎教授の過去に迫る作品ということで、これまでとは違った意味でのドキドキ。

法医学ミステリー。五つの遺体が語った内容には、毎回驚かされました。
解剖しないと解明できない死因。世の中にはどれだけ真実が闇...続きを読むに葬られた「死」があるのか、想像するとゾッとする。

解剖に関して、遺族感情としては頭での理解と感情は全く別もの。
死因究明とは言っても、正直小さな子どもが解剖されることには私も自分の身にに置き換えると抵抗を感じるだろうなぁ。
それにしても、身勝手な理由で他人の命を奪う輩の多いことよ…。

シリーズを読めば読むほど解剖について詳しくなっていくような気がするし、安定のおもしろさ。
法医学教室の真琴の成長っぷり(光崎化?)もすごい。
社会問題に絡めてのミステリーなので、感情だけじゃなく頭も使ってる感じがします。

『人は失敗の数だけ学ぶ。失敗の多さに恥じるべきではなく、奮起するべきだ』

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Posted by ブクログ 2023年06月19日

先が気になってイッキ読みしてしまった…。中山七里さんの作品はドラマか映画を観てるようでハマってしまう。過去のシリーズ、もう一度読み返そうと思った。

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Posted by ブクログ 2023年06月05日

斯界の権威である光崎に対し、自然死に見せかけた殺人の犯行予告が届く。
真琴は古手川刑事と共に、管内の異状死体を調べる羽目になる。
この二人の関係性が好きすぎてニヤついてしまう瞬間がある。
ただ、解剖によって判明した死の真相には、どんよりさせられる。
珍しく光崎の人間らしい部分が見られるシリーズ第4弾...続きを読むも面白かった。

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Posted by ブクログ 2023年05月21日

シリーズ4作目
海堂尊さんと同じく、死因究明を主軸にしていますが作風はやはり違いますね

今回は犯行予告があり、その解明も含めて5つの案件を扱うという展開です
さらにそれぞれに社会問題を絡めてあり、シリーズ中もっとも重い(まともな)作品だと感じました

必ず表れる死の場面における論理と感情の対立
...続きを読む悔しないための選択とは・・・

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Posted by ブクログ 2023年02月17日

「老人の声」「異邦人の声」「息子の声」「妊婦の声」「子供の声」
5話収録の連作短編集でシリーズ第四弾。

冒頭で光崎藤次郎まさかのテレビ出演。
それに端を発し翌朝、放送局ホームページに書き込まれたのは自然死に見せかけた殺人の犯行予告。

今回も死者に真摯に向き合い声を聴き、死の真相を解明し最後は犯人...続きを読むに迫って行く。

光崎教授、助教・真琴、歯に衣着せぬ発言をするキャシー、埼玉県警捜査一課の古手川刑事、其々の登場人物が生き生きと脳内に浮かんで来た。

解決までの流れはパターン化されているので新鮮味はないが安定の法医学ミステリー。

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Posted by ブクログ 2023年01月06日

シリーズ4作目。真琴の成長が著しいですね。今作は光崎教授の過去が掘り下げられていますが、やはりメインは真琴と古手川のコンビ。ややパターン化してきたので、次作は2人の関係に何らかの進展が欲しいところです。

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Posted by ブクログ 2022年10月25日

シリーズ4

浦和医大法医学教室 教授・光崎藤次郎が、司法解剖をテーマにしたテレビ番組に出演した。

助教の栂野真琴の心配をよそに光崎教授は、仏頂面を隠しもせず、司法解剖の問題点を厳しく指摘し「カネさえあれば、全ての異常死体を解剖できる」「世の中の問題の九割はカネで解決できる」と言い放った。

翌朝...続きを読む、放送局のホームページに「親愛なる光崎教授殿」と名指しで奇妙な書き込みがあった。
「これからわたしは、一人だけ人を殺す。絶対に自然死にしかみえないかたちで。だが死体は殺されたと訴えるだろう。その声を聞けるものなら聞いてみるがいい」

老衰の疑いで死亡した老人。
ベトナムからの技能実習生の肝臓ガンの破裂死。
バイクによる自損事故死。
フィリピン女性の、熱中症死。
生後間もない嬰児の死。

それらを解剖する、光崎教授。

その光崎教授の様子が、いつもと違っていることに、真琴達は、気がついた。

埼玉県警捜査一課の古手川刑事と、真琴のコンビが、とても、いい感じになってきたが、この作品が、最終なのかな。
次作が待ち遠しいが・・。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年09月24日

「これから私は一人だけ人を殺す。絶対に自然死にしか見えない形で。だが死体は殺されたと訴えるだろう。その声を聞けるものなら聞いてみるがいい」光崎教授に挑戦ともとれる犯行予告が届いた。
老人、異邦人、息子、妊婦、子供、5人の死者が最後に発しようとした声を聞く。教授の過去も明かされ、犯人のねじ曲がった復讐...続きを読む心から生まれた新生児の事件は、とっても悲しくやりきれない思いがした。
ずいぶん逞しくなった古手川刑事と経験を積んだ真琴先生だけど、最後の光崎教授の一喝はお見事!そして父親で産科医でもある吉住に示した自分の信念と、かけた言葉の優しさにも。
全部持っていかれたはその通り。

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Posted by ブクログ 2022年09月16日

「ヒポクラテス」シリーズの第4弾。

1.老人の声 / 2.異邦人の声 / 3.息子の声 / 4.妊婦の声 / 5.子供の声
の5つの短編連作。

やはり今回も一気に読めました。古手川刑事と栂野先生の関係性も最初に比べて深まってきたように感じました。
今回は光崎教授の過去の事も。
お話によっては残酷...続きを読むな部分もありましたが真相が解明されて良かったです。
ぜひ第5弾を、、!

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Posted by ブクログ 2022年06月26日

「これから私は一人だけ人を殺す。絶対に自然死にしか見えないかたちで。」
脅迫文に該当する死体かを確認し犯人に迫る短編5本から構成される長編。
5編ともに死因はいろいろだが、最もわかりやすそうなものが最後に持ってこられていて意外だった。
既に、真琴、キャシー、光崎、古手川、渡瀬のキャラクターが確立され...続きを読むていて、続編が楽しみで仕方ない。

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Posted by ブクログ 2022年06月20日

シリーズ4作目ともなるとややマンネリ感も否めないけど、キャラ立ちがしっかりしているから安定感は抜群。どっぷりと法医学の世界に漬かれる。登場人物みてこうくるなぁとか読めてしまうのもなかなか面白い。反面、読んでいて辛くなるくだりが所々あって。子どもが絡んでくる犯罪は切なすぎる。大人の復讐の材料であっては...続きを読む決してならない。

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Posted by ブクログ 2022年05月30日

連作風の構成でそれぞれの事案で異なった趣向の謎解きを楽しめる。文章は切れ味があり心地よく、揺るがない登場人物たちの行動に心が揺さぶられました。

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Posted by ブクログ 2022年05月16日

シリーズ4作目。
「これから一人だけ誰かを殺す。自然死にしか見えないかたちで。」
この脅迫文を光崎教授の元に送った犯人を追うために。
様々な自然死の謎を解いていく物語。
連作短編の流れになっているので、ひとつひとつの物語としても面白く。
とても引き込まれるように読み終わりました。
脅迫文を追うにつれ...続きを読む探る事になった光崎の過去。
反発し合うように見える古手川と真琴のコンビもなかなか良好で。
シリーズものですが単体としても面白かったと思います。

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Posted by ブクログ 2022年03月25日

ヒポクラテスシリーズ。面白かった。
が、光崎教授をメディアに出しちゃダメでしょ。大学側が阻止しそうなのに。
今回は真琴の刑事さん的な動きが多かった印象。古手川刑事の「まだ付き合ってない」の「まだ」が気になった(笑)。
おじいちゃんの事件と、最後の赤ちゃんの事件が、特に気の毒だと思った。

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Posted by ブクログ 2022年03月07日

これ一回読んだことある気がしたんだけど登録されてないのかな
死体は事実を語るのです。
面白い本でした

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Posted by ブクログ 2022年02月05日

法医学なるものにはこれまで馴染みも知識もなく、ここに学ぶことが多い。そりゃあ医者をめざす皆さんは、病める生者を救わんとの使命感を抱き、勉学に励まれるんであろう。その過程で医者としての進路を死者、それも変死者相手に向けるって、おいそれとは計り知れぬ覚悟に思う。そんな分野に、光崎教授とはまた強烈なキャラ...続きを読むを仕立てたもんである。よくもまあ次々と・・・。犯人どもの動機において軽さを否めんのだけれど、小難しい展開にならぬぶんテンポよく読み進むことができる。ヒポクラテスシリーズ4冊目とのこと、また遡って読む本が増えた。

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Posted by ブクログ 2022年01月18日

だいたい光崎教授をテレビ番組に出演させること自体が間違っていますよね。
どういう条件だったのか。
古手川くんも変な経験積んで、カエル男のころよりかなり逞しくなってることだし、真琴も巻き込まれながらも成長?してるようです。

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Posted by ブクログ 2023年06月11日

光崎教授がテレビに出演して現状の司法解剖の状況について、予算不足で、金がない!といった途端、自然史に見せかけた殺人予告がネットに載った。また古手川と真琴のコンビが怪しい死に対して、色々理由をつけて光崎教授に解剖をさせていく。やはりすることによって見えなかった原因が見えてきて殺人を仕掛けた人物が判明。...続きを読む最後の回ではとうとう予告の犯人が明らかになり、終わるが、確か2、3話に予告のように出演していたとは。なかなかどんでん返しがあっていつもながら面白い。早くあの2人もくっ付けばいいのに。。。

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Posted by ブクログ 2023年12月06日

連作短編になっていてそれぞれ事件が起きる。
面白いけど、がつんとくる感じはないかな。
古手川と真琴は付き合うのか相変わらず気になるー。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年12月03日

前作「ヒポクラテスの試練」の後に読んだからちょっとパンチが弱く感じてしまったかも。
でも、面白い。前作の方が面白かったというだけ。

ひとつひとつの話がほぼ独立しているから
長編が苦手な人には前作より読みやすいかも。


不慮の事故で亡くなってしまった人たちもいたけれど
基本的には人間の私利私欲のた...続きを読むめに
罪なき人たちが亡くなってしまって。
なんだか切ないシリーズだったかなという感想。

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Posted by ブクログ 2023年09月01日

光崎教授を脅すかのような声明文が。蓋を開けたら、数十年前の事件に根ざされていた。
自然死に見えて、解剖すると他殺なのがわかる。今の日本はどれだけ自然死に見える他殺があるのだろうか…そう考えると怖くなる

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Posted by ブクログ 2022年07月14日

おなじみの法医学教室の面々+強面刑事が、一見自然死のように見える遺体を解剖して事件の真実にたどり着くお話、オンリーの短編集です。いつものような?大技もそれほどなく、テーマ的にも仕方ないのですが流れが大体同じなので、今回は話へのカタルシスはあまり感じられませんでした。

このシリーズのキャラクタはとて...続きを読むも好きなので毎回楽しみにしているんですが…、会話も似たり寄ったりで、もちろん事件は毎回異なるものの、長年つづいた1時間の刑事ものドラマの中だるみを感じてしまいました。

それにしてもフィクションでも新生児の事件や解剖はぞっとするものだな…、と妙な胸苦しさが残りました。

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Posted by ブクログ 2022年07月04日

光崎教授の過去の話も出てきてとても楽しかった。

全4作品を読んだがやっぱり疑問に思うことが1つある。
それは死者の身内の解剖に対するアレルギーだ。
なぜそんなに解剖を嫌がるのだろうか?

解剖について、死体を切り刻む感覚は私にはなく、死因を特定するための手段のため、やらない選択肢はないと思う。
...続きを読むからこそ本書で出てくる解剖を嫌がる家族の気持ちが分からない。

日本の異常体全てが解剖されるようになることを切に願う。

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Posted by ブクログ 2022年06月10日

ややマンネリ化。登場人物少ないから、すぐにあの人かな〜と犯人発覚。流れがお決まりで安心して読める分、解剖エラーもなく、開けば必ず何か出てくる仕様。キャラ立ちしてるから最後まで読めるけど、新たな発見はない。

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Posted by ブクログ 2022年05月24日

❇︎
法医学ミステリー 第4段

老人の声
異邦人の声
息子の声
妊婦の声
子供の声

医学に真摯に向かい合い続ける光崎教授、
キャシー准教授、真琴の法医学教室のメンバーが
死者の最後の声を掬い上げる。

打てば響くような会話のラリーと
流れるように軽快なストーリー展開に
読む手は止まりません。

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Posted by ブクログ 2022年03月24日

まずはシリーズ最新刊から読んでみました。
医療系ミステリーとしては、やはり知念実希人の天久鷹央シリーズの方が内容が濃くて深いです。
でも、法医学ミステリーと言う点でなかなか楽しめました。海外ドラマのBONESに似てましたが(^_^;
栂野Dr.=ボーンズ、古手川刑事=ブースと言った所でしょうか。
...続きを読む医学ミステリーでは、椹野道流のシリーズも面白いですが、あちらはホラーミステリーで、こちらは犯人当てのミステリー、毛色は違いますがどちらも面白いので、ゆっくりシリーズ読破しようと思います。

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Posted by ブクログ 2022年01月26日

ヒポクラテスシリーズ、4作目。

光崎教授宛に出された犯行予告をきっかけに炙り出された5つの事件。一見、事故死、病死に見えた事件の裏に隠された真相を暴き出す。

5話の連作短編形式で描かれているので、一話ずつサクサクっと読み進められる。あの手この手で遺体を司法解剖に持っていこうとする小手川の強引さが...続きを読むちょっと気にかかるけれども、そこを真琴が上手く助っ人役として立ち回っていて、二人の絶妙なコンビ感が良き。光崎教授の手腕も切れ味抜群で良し。犯行予告の事件の犯人はちょっと分かり易過ぎたかな。『慟哭』の煽り文句はちょっと大げさに感じてしまった。

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