中山七里のレビュー一覧

  • ふたたび嗤う淑女

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     「嗤う淑女」シリーズ第2弾。
     前作は、繋がりのない個人個人をターゲットにしたのに対し、本作は1人の人間を軸にその取り巻きを1人ずつターゲットにして破滅させていく内容。連作短編集といった趣。ただ、破滅のさせ方は基本的には同じ。ターゲットの懐に入り込み、気にしていることをあぶり出し、動き出すのを待って一気に破滅に追い込む。自分の手は一切汚さず、自爆したと見せかける巧妙な手口。ホントに人心コントロールに長けている快楽犯罪者が描かれている。

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    2025年01月27日
  • 殺戮の狂詩曲

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    ネタバレ

    最初の殺害シーンが生々しくて、読み進めるのが少し辛くなった事件。
    犯人も犯行を認めているのに、何故弁護するんだろう?とずっと疑問をもちながら読み進めていった。
    まさか来也の弟だったとは!!
    御子柴しか知らない本当の理由。御子柴が依頼者の心を救うようになるなんて…だんだんと御子柴の人間らしさが育っていっているような気がする。

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    2025年01月26日
  • 人面瘡探偵

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    Audibleにて。
    内容全然知らない状態で聞き始めたから、傷跡が話し始めた所では、そういう事ーってなった。
    内容的にはありがちな遺産相続問題からの殺人で、特別な驚きはなかったけれど、気楽に楽しめるミステリー。

    そして最後の最後でまたそういう事ーー!ってなった。

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    2025年01月26日
  • 作家刑事毒島の暴言

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    短編5作品その総てに独島登場。短編のため独島刑事の活躍が淡白過ぎて残念!ただ文芸界のドロドロにはびっくりしウンザリし!

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    2025年01月24日
  • 警官の道

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    警官にまつわる有名作家たちの小説まとめ集で、半分以上は面白かった。私の好きな中山七里はもちろん面白いが、深町秋生のクローゼットも良かった。最後の柚月裕子の作品は心を掴まれうるっとくる。

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    2025年01月21日
  • アポロンの嘲笑

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    ネタバレ

    爆弾云々の件は、フィクションなので、冷静に読めたけど、それ以外の震災の描写、逃走犯の生い立ちは生々しく読んでいて辛かった。
    でも、こういった自己犠牲をもってでも為すべきことをやり通すって話には弱いのです。
    終盤は込み上げるものがありましたよ。

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    2025年01月21日
  • 七色の毒 刑事犬養隼人

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    七色の毒 刑事犬養隼人 「刑事犬養隼人」シリーズ
    中山 七里 (著)

    ### あらすじ
    中央自動車道を岐阜から新宿に向かっていた高速バスが防護柵に激突。1名が死亡、重軽傷者8名の大惨事となった。運転していた小平がハンドル操作を誤ったとして逮捕されるも、警視庁捜査一課の犬養は事故に不審を抱く。死亡した多々良は、毎週末に新宿便を利用する際、いつも同じ席に座っていた。やがて小平と多々良の過去の関係が明らかになり……。(「赤い水」)
    人間の悪意をえぐり出した、どんでん返し満載のミステリ7編!

    ### 感想
    本作は「刑事犬養隼人」シリーズの第2弾であり、7編からなる短編集です。

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    2025年01月18日
  • 帝都地下迷宮

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     鉄道マニアの公務員、小日向巧が主人公。廃駅を訪ねることに何よりも喜びを感じる小日向は、立ち入り禁止となっている地下鉄萬世橋駅へと潜り込んだ…。そこで、出会った謎の集団「エクスプローラー」…彼らはいったいなぜ地下空間で生活しているのか、その日から「特別市民」となった小日向…。その後「エクスプローラー」内で殺人事件が発生、殺害されたのは住民になりすましていた公安刑事だった…。

     廃駅マニアって初めて聞いたけれど、面白そうだなぁ~と思っちゃいました。ちょっと廃駅がどんな風なのか、見て見てみたくなりました!

     この作品ですけど、どんどん…スケールが大きくなっていくんですけど、最後はえっ?これでお

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    2025年01月18日
  • 彷徨う者たち

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    こちらへ、こちらへと誘導されるから、
    こちらではないんだろうな、と思いながら読むのは
    中山七里ならでは、か。
    サクサクと読んでしまいました。

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    2025年01月17日
  • テロリストの家

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    公安刑事の息子がテロリストに志願したとして逮捕されるストーリー。序盤は良かったけど、しんどい内容も多く結末もあまりしっくりこなかった。読者の好みによる。

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    2025年01月16日
  • ワルツを踊ろう

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    ネタバレ

    みんな不愉快な人ばかり。了衛くんもこんな追い詰められるまで閉鎖的な田舎住まいに固執しなくてもよかったのに。優雅なタイトルからは想像もできない血みどろのエンディング。後味悪し。

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    2025年01月15日
  • 作家刑事毒島の暴言

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    相変わらず露悪趣味全開のシリーズ。

    世間が見た作者自身のイメージを主人公に投影している感もある。
    作者自身が二足の草鞋刑事だと面白いが。

    題材は出版界の恥部、暗部を抉るもの。
    各編の結末は今ひとつ捻られていない。

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    2025年01月14日
  • 境界線

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    東日本大震災後7年して、妻の死体が見つかる。その真新しい自体は妻の戸籍を買った人物だった。
    妻の個性を売ったのは誰か?調べるうちに、もう一人の殺人の被害者も震災で行方不明になっている者を語る死体があがる。
    震災で倫理観を失った者、死そのものが怖くなった者、失踪宣言もできず、踏ん切りをつけれない者、様々な人生が工作する。人が落ちる境界線とはなんなのか?
    震災で倫理観を失い、殺人まで犯す人が理解できず、取ってつけたきになって、イマイチだった…
    五代と鵠沼の友情もわかるようでわからず…

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    2025年01月13日
  • 境界線

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    私も死亡宣告をしないのはよくないと思うので区切りをつけるべきだと思う。実際に犯罪に使われたことがあるかどうかはわからないけど、故人にも迷惑だし辛い思いをするだけだと思うんだよなぁ。
    とにかく宮城や岩手の地名がそのまま使われているのでおっ!と思った。

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    2025年01月13日
  • 作家刑事毒島

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    テンポの良い短編集。タイトルにもある作家刑事 毒島が、作者 中山七里さん本人にしか見えない!と思ったら、解説で知念実希人さんがまさに本人だと書いていた。YouTubeで中山七里さんを見て、その強烈な個性に惹かれてから読むようになって2冊目。多作な作家だから、デビュー作から順に、、なんてやってたら追いつかないだろう。適当に目についたものを読んでいくことにする。しかし2冊目で中山七里本人のような面白い主役の本に遭遇するとは、アタリだ!

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    2025年01月13日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

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    オーディブルで聴きました。
    臓器募集。肝臓半分X万円。腎臓一つX万円。優秀な医師が術後のケアまで担当。入院費、その他の経費、全て負担します。なんて広告後出たら、多くの人が応募するのでは。親族ならok、それ以外は犯罪ってのも、もし自分の大切な人が移植をしないと助からないとしたら、やりきれないだろうなと思う。

    対して、親族がドナーになることを断ったら、人非人扱い。対価もそれほどもらえそうにない。ありがとう、では飯は食えない。

    それにしても中山七里氏の知見が幅広すぎる。中国の貧民層は今でもそんなにひどいのか。

    借金が返せなくて、風俗で働く覚悟をしても働けないというのもすごい話。法律を変えるか、

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    2025年01月13日
  • テロリストの家

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    ネタバレ

    中山七里先生の作品を読むのは2作目ですが
    中山七里先生特有の日本語の妙が炸裂していて
    読んでいて心地よいです。

    序盤の公安刑事の父からだんだんと人間味が出てくるところは見ていて面白い描写だったが、内容的に読み終えてスッキリするものでもなく
    真相解明のところがあっさりまとめられて
    少し秀樹が可哀想すぎる設定だなと思いました。

    父親として勇一郎みたいにならないように
    家族に関心を持ってコミニュケーションを取らないとな。と考えさせられた一冊でした。

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    2025年01月13日
  • 人面島

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    なんか前作より愛着が湧いてしまうなあ。
    このコンビはキャラが真反対だから読んでいて楽しい。
    善と悪、静と動、無能と有能。
    そんな相反する二人(?)が向かうは人面島と称される孤島。
    骨肉の争いに巻き込まれ、密室殺人に遭遇し、隠れキリシタンや埋蔵金の話も飛び込んできたりと何とも慌ただしい。
    愚鈍な六兵を罵るジンさんも良いな。
    そんで既知とはいえ、最終頁の真実が一番不気味なんだよな。

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    2025年01月12日
  • 人面島

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    まさかの続編だった。順番逆でも楽しめそうなので、「人面瘡探偵」も読んでみようと思う。何となく設定が古いなぁと思ったら、先生自身も令和の横溝正史になったとおっしゃっていた。まさに金田一耕助っぽい。

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    2025年01月11日
  • 闘う君の唄を

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    話の6割を占める幼稚園の話があまりにも現実的でなさすぎて何も入ってこなかった。3歳児の言動ではなさすぎるし、3歳児に合奏は無理だし、あのセリフ量の劇も無理。幼稚園の先生側も、3歳児へあんな話し方はしないですし、送迎バスは迎えの親御さんがいない場合子どもを降ろさないですよ。
    後半の殺人事件の真実が暴かれる部分も、何だかとってつけたような感じで入り込めなかった。もう少し謎解きメインだったら面白かったかも。

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    2025年01月11日