中山七里のレビュー一覧
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中山七里『祝祭のハングマン』文春文庫。
世の中には悪事を働きながらも警察にも捕まらず、のうのうと暮らしている奴らが多数居る。政治家の連中からして、国民の生活を蔑ろにし、裏金や賄賂を集め、税金で夜な夜な美食を堪能しているのだから腹立たしい限りだ。
本作は、そんな警察に捕まらずに悪事を働く奴らに正義の鉄槌を下す私刑執行人、ハングマンを描いているのだが、どうにも爽快感に欠ける。
一つには私刑執行人が超人的な能力を持っている訳でもなく、私刑執行も大胆さに欠ける点がスッキリしない。
二つ目には私刑の対象となる悪人がごくごく普通に居そうな奴らである点が、共感出来ないのだ。
三つ目は3人もの同じ会 -
Posted by ブクログ
公安のエリート刑事の息子がイスラム国のテロリスト募集に志願した、という作品の舞台設定は異色ですし目を引きます。
せっかく「公安警察」というあまり表舞台に出てくることがないキャラクターだったので、もう少し普通のミステリ作品と違う展開を期待していたのですが、少し物足りない印象もありました。
作中では、数年前に日本人がイスラム国に殺害されたという経緯もあって、志願者の息子だけでなく家族までもが「非国民」と国民全員から(それこそテレビや新聞、SNSで)バッシングを受ける様子は昨今のネット炎上を正しく描いているように思いますが、読んでいて楽しい場面ではありませんでした。主人公は職場でも自宅でも居場所 -
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中山作品は「さよならドビュッシー」ともう一作以降追ってなかったので、10年ぶりに手に取りました。面白くないわけじゃなかったのに、何となく追わなくなっちゃう作家さんってミステリに限らず時々いるよね。まあ単純に私のアンテナの問題なんだけど…。
だけど今作は!
久しぶりの想定外の装丁買いです!(嬉
というのも、YouTubeで「ほんタメ」っていう「本のエンタメ」に特化したチャンネルに出会って、久しぶりに読書熱が高まったんですよね。MCの1人であるたくみさんがめちゃくちゃミステリ推してて、よっしゃ久しぶりに読みたくなったぞ〜!って思わせてくれて、もう本当に感謝。動画もいいけどさ、やっぱ本はいいね… -
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「淑女」シリーズ第三弾!
ダークヒロイン蒲生美智留の物語。
しかし、本作では淑女二人ということで、カエル男に出てくる有働さゆりが参戦!
美智留とさゆりのストーリ展開です!
今までの淑女シリーズは、巧みに人を操って死に至らしめるというパターンだったと思うのですが、本作ではテロの様にバッタバッタと人が死んでいきます(笑)
短編連作のようなストーリ展開で
ホテルの同窓会で大量毒殺
大型バスの爆破
中学校の放火
フィットネスクラブの爆破
それぞれの実行犯にさゆりの影がちらつきます。
それぞれの事件の目的は?
そしてラスト、美知留VSさゆり
という展開です。楽しめました。
これ、淑女シリ