中山七里のレビュー一覧

  • 能面検事の死闘

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    駅前での無差別殺傷事件がロスジェネ世代の就職難問題や検察庁への爆破テロにまで繋がっていく。
    ストーリー的に仕方ないのかもしれないが、真犯人を知った時(何となく予想はついていたが)いくら無差別殺傷犯に復讐するためとはいえ、罪のない人を巻き込み過ぎではないかと感じてしまい、真犯人の悲哀みたいなものが薄れてしまった気がした。
    検察官が不在の時には事務官が代理を務めるのは初めて知った。美晴が上手くやれなかったのは想定内ではあった。
    彼女が感情的に動くのに賛否あれど、個人的には不破との対比を考えると彼女にはこのまま進んでもらいたいと思う。

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    2025年08月12日
  • 鬼の哭(な)く里

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    これが最近たまに聞く嫌ミスってやつなのかな。

    排他的な農村×コロナ禍の閉塞感の舞台装置は抜群で、全くもって住みたくないクソ集落が誕生している。
    若干、最近問題視されるところの「嫌な場所」のモデルケース的な因習村という描き方の気もするが…。

    真相が明かされるものの、推理のカタルシスは薄く、胸がすくような思いもなく終わる。ラストに投げかけられる真実も、そこまで意外でもなく、「お前ら嫌な思いだろ~」という作者が前に出ているようでそんなに心に響かなかったな。

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    2025年08月12日
  • 魔女は甦る

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    中山先生はサツ害方法の描写が生々しくて、でもの描写力に惚れ惚れしているのだけれど
    この作品はまた、、、
    理性が無い故の残酷さが凄かった。
    そして犯人がわかった時の救いようの無さも最上。

    ちょっとスムーズに話を飲み込めない部分もあったので、個人的には星3で。

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    2025年08月12日
  • ハーメルンの誘拐魔 刑事犬養隼人

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    期待を裏切らない面白さ。
    ワクチン接種と副反応。製薬業界との癒着。
    重いテーマですが、副反応の被害者である少女たちと、その接種を勧めた産婦人科協会の女が誘拐されるという、いわば対立する両陣営の少女たちを誘拐、という謎に溢れる誘拐劇。
    途中までは予想が当たりましたが、その奥の真犯人までは想像できませんでした。さすがのどんでん返しです。
    犬養さんは好きなキャラクターなので、女性には得意の洞察力が働かないのは残念。
    明日香は正義感あって好感が持てるキャラクターなのでしょうが、時折見せる暴走と立場を理解していない言動に、もどかしさも募ります。犬養さんの引き立て役、であれば納得の配役なのでしょうが。

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    2025年08月11日
  • いつまでもショパン

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    ネタバレ

    岬先生の出番が少なくて少しガッカリ。
    でもヤンが慕ってたカミンスキーが黒幕だったなんてヤンの気持ちを考えると悲しかった。

    ・「ミスがあるのは仕方がない。しかしミスを放置するのは望ましくない」

    ・像を見上げる。二百年前に生まれ、ポーランドを愛し、数多の音楽と心臓だけを故国に残した男。その顔は微笑しているようにも、哀しんでいるようにも見える。

    ・ベートーヴェンを難なく弾きこなした者がショパンを弾くとたちまちアラを出し、ショパンを見事に弾ききった者は他の作曲家の曲も完璧に弾いてしまうという事実だ。言い換えればショパンを完璧に弾くピアニストは如何なる曲も完璧に弾ける。ショパンを聴くまでその才能に

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    2025年08月11日
  • 能面検事の奮迅

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    ネタバレ

    国有地の払い下げに関する収賄事件に挑む、不破と美晴。
    ストーリー展開としてはオーソドックスに事件関係者の隠された繋がりを見つけ、表面化されていない事件が炙り出される。そこから軽いどんでん返しがあるところがこの作者らしい展開。不破のスタンスは全くブレてないが、その中に彼の人間性も垣間見れる結末は良かったと思う。
    ネタバレになってしまうが、小春の遺体を彼女の家族が心配するのが分かっていてなぜ遺棄したのか疑問であったが、真相を知るとその点も納得いくものであった。

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    2025年08月10日
  • 嗤う淑女 二人

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    ネタバレ

    カエル男シリーズと繋がりがあるのは知っているけど先にこのシリーズを読み終えておこうと思った。3作目ということで巻き込まれる人間の数も増えに増え、もはやテロ。タッグを組む女がどうやら…と察しは付いた。しかしミチルはまだ続けるのだろうか。次は世界でも相手に天下でもとりそうな勢いだ。それまでに、カエル男シリーズを読破せねば!さゆりと決着をつけて欲しい。

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    2025年08月10日
  • 中山七里 短いお話ほぼ全部 短編&掌編&エッセイほぼ全仕事!

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    書名のとおり短編からエッセイ、解説文まで作者の短い著作を集めたもの。

    短編は作者の技法が凝縮されて、読みやすいが最後に捻りを効かせたもの。ただ捻りの効き具合は期待したほどではない印象。

    エッセイや解説文は作者の嗜好や交友関係などがわかって興味深い。
    多作で知られる作者だが、読書や観ている映画の量も半端なく、やはり仕込みというか充電というか、仕事量に見合う努力は欠かせないものだと思った。

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    2025年08月10日
  • 武闘刑事

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    前作の越境刑事は、大学生に代筆でもさせたのかと思うほどひどい内容でしたが、ちゃんと高頭冴子の話になっていたことにまずホッとしました。米軍を相手取るとなるとまた破天荒な話の展開になるのかという懸念も当たらず、蓋然性のあるストーリー展開の上、オーソドックスながら綺麗などんでん返しで座りのいい終わり方。
    強いて言うなら、カエル男などのような目を剥くレベルのインパクトはなくて、少し刺激にかけた印象です。

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    2025年08月08日
  • 隣はシリアルキラー

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    ネタバレ

    メッキ工場の安普譜の寮。隣の部屋の風呂場からギリッギリっぎりっ,と何かを解体している音がする。気になって眠れない神足友哉。寝不足で,あわや職場で死にそうになる。でもこのままだと、本当に事故死してしまう。
    隣は徐浩然(じょはおれん)と言う中国人。交渉しても「ニホンゴワカラナイ」と言って取り合わない。
    そうしていると25歳女性の腕が見つかる。
    まさか隣で本当に人の遺体を解体してるのか!?
    そうしているうちに、第二、第三の遺体の一部も見つかる。それらは全部,一部だけ。そして被害者は若い女だ。
    徐が、腕を捨ててるのを見た。それを警察に匿名でリークするが、腕は見つからない。だがしばらくして少し離れた場所

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    2025年08月07日
  • 追憶の夜想曲

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    敏腕であるが、高額報酬を要求することから「悪辣弁護士」と揶揄される御子柴礼司を主人公に据えた法廷ミステリ長編シリーズの第二作目。一審では求刑通りの量刑で有罪判決となった妻による夫殺しの被告の弁護人を、前任者を脅迫してまで交代した御子柴。法廷では因縁のあるこちらも実力派の検事との一進一退の攻防がぐいぐいとページを捲らせる。そうは言ってもどこか被告が非協力的なところもあり当初見立て通りに形成不利に追い込まれていく御子柴。そもそもなぜ金にも名誉にもなりそうにない事件の弁護を引き受けたがったのか、そこのホワイダニットに御子柴礼司という弁護士の弁護士たる所以を詰め込んだ構成は見事。その見せ場をつくるため

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    2025年08月05日
  • 鬼の哭(な)く里

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    ネタバレ

    コロナ禍の限界集落の鎖国感の恐ろしさ。理由は関係なく、排除したいから排除する。人が考えなくなった時にこれほど浅はかになってしまうのか…
    最後はまさかの展開だったが、あっさりと結末にいってしまったので少し物足りない。

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    2025年08月05日
  • 祝祭のハングマン

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    ネタバレ

    父親を殺された女性刑事が元刑事の私立探偵と共に復讐する話。といいつつ復讐するまでの過程が長すぎて途中まで正統派の警察小説だと思ってた。いわゆる「法の代わりに我らが裁く」的な勧善懲悪ものなのでそれなりに面白かったけど、システムに侵入してうんたらかんたら、ってちょっとありがち過ぎてちょっと物足りなかった。

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    2025年08月03日
  • 彷徨う者たち

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    宮城県警シリーズ第三弾。東日本大震災の復興を題材としているが、設定や展開に共感できる内容があまりなかった。父親の悪事をバラされて恨むとかただの逆恨みではと設定とはいえずっと引っかかった。それでもストーリーとしては楽しめるしさすがだと思う。

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    2025年08月03日
  • 越境刑事

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     千葉県警のアマゾネス高頭冴子シリーズ第2弾。

     中国の留学生が殺害された事件捜査から、連れ去られたレイハンという活動家の妻と犯人を追って部下の郡山とともに新疆ウイグル自治区に渡った高頭冴子…。

     う~ん…ひどすぎて、痛すぎてこれ以上のレビューは無理っ(;´д`)
     えっ?これ、大丈夫??こんなの、小説にしても??

     ハードボイルドとかアクションとか、別次元っ!読むのがとってもつらかったけど、そこは中山七里先生の作品なんで最後まで読めましたけどね…。ホント、無事に帰国できてよかった…!!

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    2025年08月02日
  • 隣はシリアルキラー

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    中山七里先生の作品2作目

    壁の薄いアパートの隣の部屋に連続殺人犯住んでいたら……とてもじゃないけど落ち着いて生活なんて出来ないですよね。

    背筋が寒くなりました。
    最近の暑さにへばり気味のところで読んでたので、気持ち耐えられずちょいちょいページ捲る手を止めて、深呼吸してまた進むの繰り返しでした。

    元気な時に読んでください。

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    2025年08月02日
  • 境界線

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    「護られなかった者たちへ」に続く宮城県警シリーズ第二弾。東日本大震災をキッカケに人はどう変わるのか。行方不明者の戸籍を悪用する設定には驚いたが、真相は特に意外性がなかった。目の前の人間を助けられなかった心情は痛いほどわかる。胸に迫る物語だと思った。

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    2025年08月02日
  • 能面検事の奮迅

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    ネタバレ

    シリーズ第2弾

    今回は国有地払下げとその疑惑に関する文書の改竄というモリカケ問題を思わせる事案

    不破が能面なだけに、事務官の美晴を狂言回しのようにするしかないのだろうが、ちょっとうるさくも感じてしまう

    事案の割に、元となる真相が微妙
    20年以上、そんなに広大な土地が開発もされずに野放しになるのだろうか?
    彼らは、家族や社会的地位よりも守りたかったのか?
    白骨死体はなぜ衣服も所持品もなかったのか?
    彼女はいつかのためにブラシを残しておいたのか?

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    2025年08月02日
  • ヒポクラテスの憂鬱

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    ネタバレ

    中山七里さんのヒポクラテスシリーズ。
    まだ2作目だけど、引き続き面白い。

    扱われている内容は必ずしも簡単ではないが、かなり読みやすくてスルスル読めてしまう。
    人の命が描かれているだけあって、亡くなった人の想いに心を馳せるとグッとくるシーンもあれば、利己的な犯人にモヤモヤするシーンもある。

    登場人物のキャラもよくて、やはり光崎教授はかっこいい。
    今回は真琴と古手川の関係性についてもスポットライトが当たっていたのかな。(ひと昔前のドラマ感はあったけど笑)

    数編の短編集ではあるが、最後の章で一冊を通したストーリーが完成する構成になっていて満足感も高い。
    早く3作目も読まなくては!


    以下、章

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    2025年08月02日
  • 祝祭のハングマン

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    ネタバレ

    ストーリーとしては面白かった。会長に対して刃を突きつける場面は、ヒーローが怪獣を倒すなんて洒落た演出だと思ったし、悪いことした奴に対して被害者家族がきちんと復讐する構図が描かれている。

    司法には委ねられない。国がやらないなら自分でやる、“私刑”というやり方でしか悪に立ち向かえないところに、モヤっと感が残った。

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    2025年08月01日