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Posted by ブクログ
audible 。さすがの中山七里というほかない。
近ごろ、ドラマ「能面検事」をみているが、笑わない上川隆也の評判がいいらしい。北川景子の「ヒポクラテスの誓い」も見た。うーん、ピタリとは来ないもんだ。
比べてaudible での緊張からどんでん返しの感じの方が優っていると思う。中山七里とaudible は相性がいい。
追加。忘れるところだった。作中の春潮社って新潮社のことだよね。7年前ヘイト議員に誌面を与え、猛烈な反撃にあって廃刊に追い込まれた「新潮45」の出版社。
主人公はその社の編集者だということをわかって読むとひと味違うと思う。
中山七里あっぱれだね。文学が分断社会に対し何ができるかを示している。
あら、週刊新潮コラム終了だって(8/20朝日)。
またヘイトだ。桐野夏生さんや柚木麻子さんら40人が抗議メッセージを出していた。懲りない出版社だな。
排外主義の伸長に慎重に対処しなさいよ新潮社さん。
三題噺だ。
Posted by ブクログ
久しぶりに中山七里を読んだ。古本屋で何冊かまとめて買ったのだが、ずっと読めずにいた。その古本屋に先日久しぶりに行くと、「七里さんはぜ〜んぶ読んだわ」と店主と楽しそうに話すマダムがいた。あぁ、「中山七里の本は先日まとめて売れてしまったんですよ」と申し訳なさそうにレジで言われたことがあったが、犯人はこの婦人だったんだ。数ヶ月?1年以上?経って、心中密かに答え合わせをしていた。
さて、本作は読みながらな〜んか知ってるぞ、と思っていた。場面のところどころで映像が頭に浮かんでくる。読後に調べると、上川隆也主演でWOWOWでドラマ化されてた。納得。
殺人事件の被害者遺族である女子中学生。加害者遺族である男性。この2人の関係性がどうなるのか。確か、この男性はまだまだシリーズ物の小説にも登場するので、ここで変な終わり方はしないだろうとは思っていたが。2人については、表紙のイラストがよく物語っている。初っ端からすごい勢いで話は進んで行く。読者を飽きさせない。中山七里ここにあり。悲しい話だけど、最後ほんの少し希望が。
そして、唐突に西原理恵子のマンガ?!なんで?!と、これはいわゆる「解説」のようだ。マンガ家だからマンガで解説。すげーな中山七里。
Posted by ブクログ
【無関係の第三者の残酷さと、逆境で手を取り合うことのできる強さ】
主人公は雑誌『週刊春潮』の敏腕副編集長・志賀倫成。順調にキャリアを積み上げていた彼のもとに、ある日一本の電話が入る。大学生の息子がストーカー殺人を犯し、その直後に自殺したという警察からの連絡だった。
追い回す側から、追い回される側へ。
加害者家族となった倫成はマスコミに連日追われ、ネット上では正義の名を借りた憂さ晴らしの標的となる。妻とは別居状態となり、仕事も思うようにいかず、精神をすり減らす日々が続く。
そんな中、息子の事件の被害者遺族である奈々美と出会う。彼女もまた、妬みやあらぬ噂、心ない言葉にさらされ、友人を失い嫌がらせを受けながら生きていた。
無関係の第三者がここまで残酷になれるのかと思うほど、加害者家族と被害者遺族を追い詰めていく描写は、タイトルの「夜」を通り越して暗黒そのもの。犯人探しよりも、社会が人間を追い詰める構造がしっかり表現されている印象がある。
諦めずに生きる倫成と奈々美。そして水面下で真相解明に奔走する刑事・宮藤と葛城。追い詰める側も、光を求めて足掻く側も同じ人間である。人間の残酷さと、それでも互いに支え合おうとする強さの両方を描いた一冊。
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