【感想・ネタバレ】夜がどれほど暗くてものレビュー

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ネタバレ

中山七里さんにしてはちょっと珍しい路線!前半は地獄絵図で辛すぎました……
いつしかの調べによると、誹謗中傷を行う人は1%にも満たないそうですが、纏まるとすごい数になってしまう。
あまりにもドン底な日々を見せつけてきたあとの、奈々美ちゃんと志賀さんの奇跡シーンは嬉しすぎました。
いいじゃないの、そんな展開があったって…!
本当よかった…残された人間全てに希望と幸あれ…

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2024年03月08日

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加害者家族と被害者家族それぞれの辛さが描かれていて悲しい.....切ない..... マスコミの行き過ぎた取材やSNSによる誹謗中傷に晒されてしまう怖さも....

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2023年04月19日

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ネタバレ

~2022.10.23

最初から急展開。志賀の絶望が生々しい。健輔のことを知らなかったと反省する心、奈々美と徐々に打ち解けていったこと、「逃げるような真似だけはしたくない」というセリフが印象的だった。最後のどんでん返しが見事。

加害者家族だけでなく、被害者家族への攻撃。マスコミ、SNSによる誹謗中傷。人の心の闇。

故意に他人を踏みにじることは絶対にしたくない。自分の弱さにしっかり向き合っていきたいと思った。

苦しみを味わい成長する。
苦しみに耐えて努力を続ければ、思いがけないことが起こる。

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2022年10月23日

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WOWOWドラマを先に観てから読みました。ドラマはかなり原作に沿って作られてるのが分かって、WOWOWドラマやっぱり凄いってなりました。

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2022年05月21日

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善意の暴力とか、無駄な正義とか、いろいろ考えた。自分にそれらが向かってきたら?とても恐ろしい。
途中、どうにも辛かったが、読後感は良かった。

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2022年03月15日

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「被害者が突然加害者になり、加害者が被害者になりうる」、とはこの小説にある言葉だ。被害者も場合によって誹謗中傷、嫌がらせなども被る場合もある世の中なのだ。世の中の情が薄っぺらく細く狭くなったことで、ちょっとした世の中の矛盾にでも憤りを感じる人が増えているのは頷ける。特にTwitterやSNSでの一言が最も簡単に悪夢に引っ張り込み、引き込まれるのだ。人は弱者には何事も強要したがる動物なのか。

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2021年12月21日

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今の時代によくあっているなと思った。傷口が見えないから平気で傷つけられる。本当にその通りだと思った。自分だけが被害者、自分だけが可哀想なんて思うもんじゃないなと。弱いものいじめて何が楽しいんだかって思うけど、結局人間の恥ずべきところかつ真理なんやなって思う。

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2024年01月17日

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他人を傷つけて平然と
していられるのは、

その惨く痛ましい傷口
が見えないから。

私も正義の名のもとに
知らず他人を傷つけて
いることがあるのかな
・・・

場の雰囲気に呑まれて
笑っているだけでも、

他人を傷つけてしまう
ことがある。

自分たちは正しい!と
いう思いこみ。

その考えや行いは本当
に正しいだろうか。

善悪は単純なものでは
ない。

そもそも、正義は人を
傷つける理ではない。

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2023年09月25日

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登場人物みんな図太いな〜
奥さん、めっちゃ取り乱してめんどくさいやつみたいな扱いされてたけど、冷静に考えたら1番普通の感覚持ってる人やん。
奥さんが脆いんじゃなくて、周りがたくましすぎるだけ。

正義という名を借りた悪意が多すぎて、正義って言葉の格落ちてるよな。言葉・正義ちゃんかわいそう。
正義を大義名分にして人を傷つける人たち、自分たちは正しいことをしてるって感覚なのが怖いよな。それだけ止めるのが難しくなるもん。自分も気をつけないとな。

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2023年08月03日

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加害者は、当の本人であって、その家族が必要以上に非難されるのはなぁ〜
確かに事件の被害者からは仕方ないかもしれんし、諦めも付きそうな気もするけど、赤の他人からは…
実の息子が加害者やったら、育て方とか色々言われるし、自身も悩んでしまうけど…
済んだ話で終われるものでもないし…
生きててキツいわな…

赤の他人である当事者と無関係の人らはある事ない事を批判する。今時は、SNSあるから余計に…
匿名だと思い込んでるけど、特定されんねんで!無茶すると!
更に、加害者だけやなくて、被害者の家族もやられんねんな…
世間はどうなってんの?
ただ、他人事なんで面白いだけなかな?
しかし、家にまで来て、落書きするとか、どういう神経してるんや?って思ってしまう。そこまでなんで、するん?
理解不能や…

残された加害者、被害者家族は、辛すぎる〜

話的には、急展開のハッピーエンド?
ホッとはするけど…
失ったものは大き過ぎる…

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2023年05月13日

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初めての中山七里著の作品で面白く読めた。

志賀倫成は週刊春潮の副編集長でスキャンダルネタの記事を担っていて忙しい日々を送っていたが、突然大学生の息子健輔がゼミの女性教授夫妻を殺して自分の命も絶つ事件が起きる。志賀は事件を追う立場から一変して殺人犯の親父という事で記事対象となる立場に変わり職場でも冷遇される様になる。私生活も一変して被害者の遺児となった中学生の奈々美から報復を受け、誹謗中傷の嫌がらせを受ける息子を亡くした妻との生活も上手く行かず妻は実家に身を寄せ1人暮らしとなる。そんな生活の中、奈々美が学校で虐めに遭い、家も同じ様に嫌がらせに遭っている状況を目にして虐めの対処に関わる様になり、少しずつ加害者、被害者遺族間で心が通じ合う様になる。志賀は事件を追う刑事を横目に生前関係が希薄となっていた息子健輔の親交のあった学生と遭い殺人動機の真実を調べる。そんな状況で被害者奈々美宅が火事に見舞われ志賀は奈々美の助けに向かい最後は、刑事から殺人真犯人が健輔のゼミ仲間で中国からの留学生でお金に困った動機による犯罪と報告を受ける。遺族として知合い最後は冤罪と分かった志賀夫妻と遺児奈々美の今後の希望で終える。

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2023年04月26日

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オススメされた一冊

ラスト怒涛の展開でハッピーエンド?
大切な家族を失った新しいファミリーの始まりなのかな?期待が残るラストでした

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2023年04月11日

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ネタバレ

加害者家族への容赦ない仕打ちが現実的に書かれており、自分に置き換えながら読むと非常に辛い気持ちになってくる。
徐々に自分の中の複雑な思いを整理しながら前を向こうとする志賀を応援しつつ読み進めていくと後半で急に真犯人が判明する。
もう少しこの判明するまでの伏線が書かれているともっと良かったのではないだろうか

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2022年06月19日

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久々のミステリー。
人間の汚い部分をこれでもか、と盛り込んでいるから、ミステリー要素よりもそこへの問題提起の印象が強い。
仲が良かった人に突然裏切られる、不特定多数の人間から罵られる…そういうことがあり得るとわかっていてもイメージできないことが、いとも簡単に自分の身に降り掛かって来る。
このタイトルの意味を考えると、明けない夜はない、みたいな意味に捉えられるが、純粋なハッピーエンドではないだけに、他の意味があるのだろうか…と思ってしまう。

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2022年05月17日

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ネタバレ

一人息子を失い、社会的信用を失い、今は妻も失いかけている。この上、自負さえ奪おうというのか。

「インターネットのなかった時代は加害者家族に対する誹謗中傷はとても限定的なものだったんです。それがネット社会になると加害者家族のプライバシーをあばくことが正義だという間違った風潮が広まってしまいました。残念ながらこの風潮が下火になることは望めないでしょうね」

「医療行為には成果が期待されます。期待は性急さに繋がります。心を痛めた人に性急さを求めるのは酷というものです」
「アルコール依存症の回復施設なら、ある程度の矯正や性急さは必要なんです。あれは精神疾患であると同時に肉体疾患でもありますから、早急に依存体質から脱却させなくちゃいけない。しかし犯罪関係者の家族の心の病は焦っても意味がないんです。あったことをなかったことにはできない。過去を踏み越えて明日を生きるようにしないと、いつまで経っても事件の影に怯えて暮らす羽目になる」

もう自分には二度と安らかな日常も温かな団欒も戻ってこない。そう思うと胸の痛みがじわじわと広がっていく。当たり前のように自分の選んだ仕事をこなし、当たり前のように家に帰る。事件が起きる前は気に留めることもなかった毎日が、今は果てしなく遠い出来事のように思える。

いや、そもそも子供の将来や希望を母親に任せきりという時点で、親として失格なのではないか。自分は働いて給料を家に入れているというのは単なる言い訳で、慣れない面倒な仕事をしたくなくて、慣れた面倒ではない仕事に逃げているだけではないのか。
どうして息子と向き合おうとしなかったのだおう。
どうしてった数分の話し合う時間を作ろうとしなかったのだろう。

被害者遺族と加害者家族の確執もそうです。お互い、直接の責任はないはずなのに憎み合ってしまう。周囲の人間が憎み合わなきゃ変だと煽る。でも、後に残された人は全員が被害者じゃないでしょうか。

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2022年02月08日

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加害者の家族として、追う立場から追われる立場になった雑誌編集者を主人公に、左遷され家族も崩壊し、絶望の淵に追い込まれる様を、生々しく描くミステリー。
被害者遺族と加害者家族とは、全く相反する立場であり、特に遺族にとって加害者とその家族は憎んでも憎み切れない相手である。
決して相いれない両者でありながら、”正義”の名のもとに、共に世間やネットで叩かれる。
この両者が出会うことによっって、さらに事態は進展する。
担当刑事の緻密な捜査により、やがて明らかになる真実。
小さなどんでん返しにより、爽やかな読後感に浸れる。
『夜がどんなに暗くても』夜が明ければ、希望が。

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2021年07月23日

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第一章 誰彼 第二章 人定 第三章 夜半
たそがれ にんじょう よわ

第四章 鶏鳴 第五章 日出(陽はまた昇る)
けいめい にっしゅつ

取材する側、される側。両方の経験が今後の糧になるだろうか。持っている人格・性格次第かもしれないけれど、どうか良い方向に進めるように

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2021年02月07日

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週刊誌副編集長の志賀。芸能スクープを扱う自分に慣れている。そんなある日、突然1人息子が横恋慕していた女性とその夫を殺し、自分も自殺したと知らされる。その時から取材する側からされる側になった事をしる。世間からの誹謗中傷、職場の移動、何より息子を失った痛みに苦しむ。妻も精神的に参って、実家に帰ってしまう。ただ1人耐えながら不本意ながら新しい職場で働き始める。
そんな時被害者夫婦の1人娘から刺されそうになり、息子のした事の重さを改めて感じる。
息子の事をもっと知ろうとするうち、息子が殺したのでは無いのではと思うようになり…。
あまりにも面白くて一気読みした。著者の作品をもっと読みたい。

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2020年09月06日

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七里先生の作品好きなんですが、解説にもあるように閉店が速すぎて(あえて早ではなく速)ものたりないときがある

これもその一つ

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2024年06月10日

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有名な出版社で記者として奮闘していた志賀。
突如息子が殺人事件の容疑者として死亡。
加害者の親となった志賀の生活は一変し、妻との別居、被害者の娘との出会い等数々の困難が降りかかる。
読み物としても面白く、志賀のキャラクターも憎めない。読み応えある一冊。

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2024年05月24日

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ネタバレ

中山七里さんには珍しく、少し最後の展開が早急だったような、、?中山七里さんの描くどんでん返しが大好きなので期待していただけに、少し残念(中山七里さんファンはそこを期待して手に取りますよね?!)。でも、言葉選びのセンスというか、こんな言葉で描くか!という驚きを今作品でも味わうことができたので満足です(私はこの要素も中山さんの小説を読む時に期待ポイント)。夜がどれほど暗くても、というタイトルの通り、暗いトンネルもいつかは終わるというような、深い絶望の後に明るさを添えて描くところが、中山七里さんっぽくて好きです。

p173「わたしはともかく世間はあなたを批判していますよ」「〇〇には申し訳ないと思わないのですか」「良識に照らし合わせていかがなものか」全ては己を安全圏内に置きながら、世間やら良識やらを盾にして気に食わない相手を叩いているに過ぎない。己一人では影響力がないのを誰よりも知っているから、大樹に隠れて石を投げているのだ。そうした有象無象の思惑の集合体が正義になる例が少なくない。

私たちはSNSを日常的に使っていて、それによって自分が「追う側」だと勘違いしているのではないか?私たちはいつでも「追われる側」に陥る可能性があり、その時に「追う側」の醜悪さに気づく、それはとても残酷だと思った。

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2024年05月06日

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2/3くらいまでサスペンス性も無く鬱展開で面白くない。
最後で怒涛のの無理クリ展開
エピローグも短く呆気なかった。

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2024年02月14日

Posted by ブクログ

うーん。。

スクープする方からされる方、被害者側・加害者側、そしてその家族が味わう絶望。
誰しもが突然そうなる可能性がある中、救いはあるのか。
そんなことを投げかけてくる作品なんだろうなと思いながら読み進めていくと…

その終わらせ方、有り?

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2023年11月17日

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ストーリーの展開に少し強引さがあるように思えた。被害者遺族、加害者遺族の感情もそんなに綺麗にはいかないだろうと思いながら読んだ。

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2023年08月13日

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加害者家族と被害者家族。
さらに、マスコミやネット社会の闇がメインの物語。
ミステリ色は最後に少々といったところです。

それぞれの「正義」の名のもと、加害者家族も被害者家族もたたかれるネット社会、現実社会が生々しく描かれています。

ストーリとしては、
大手出版社「週刊春潮」の副編集長の志賀。
(これ、週刊新潮と文春をもじっているんですよね(笑))

芸能人のスキャンダル記事を追っかける毎日ですが、ある日、大学生の息子がストーカ殺人を犯して自殺したという事件が発生。
一転して取材される側に...

仕事は左遷され、周りからの嫌がらせ、家族崩壊、と転がり落ちる様に災いが襲い掛かります。

そんな中。被害者遺族の奈々美との出会い。
奈々美も周りから嫌がらせを受けていた...

奈々美との関係は?
そして、息子の事件の真相は?

といった展開ですが、事件の真相はあっけなく、サラっと語られます(笑)
ベタな展開ですが、希望がある終わり方でよかったです。こういう終わり方も好きです!

ミステリを楽しむのではなく、マスコミやネットの問題をしっかり受け止める物語でした。

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2023年02月05日

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一流紙と言われる「週刊春潮」の副編集長・志賀倫成の大学生の息子・健輔が、自身の大学講師にストーカー殺人を犯し、自らも自殺したとの疑いがかかった。
強引に取材していたのが、一変して、取材される対象となった。
夫婦して、精神が疲弊していく日々。
そんな時、被害者遺族である奈々美と出会う。

加害者遺族だけではなく、被害者遺族にまで牙を剥く、人間の汚さ、怖さで、途中までは、心が押しつぶされそうになったが、後半から、志賀と奈々美との心が触れ合いつつある様子に、救われた。

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2023年01月05日

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ドキドキする場面もありましたが、全体的に違和感がある場面の方が多く、設定や展開が雑だなという印象でした。

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2022年09月08日

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ネタバレ

ゴシップをウリにする週刊誌の副編集長が主人公。彼の息子にストーカー殺人犯の嫌疑がかかり、息子自身も死亡。ネタを追う側が追われる側に変わるとどうなるか。

既婚俳優と若手女優の不倫話だとか、お騒がせ議員の問題発言だとか、リアルなゴシップを反映した小説をこんなにも速攻で書ける七里センセは凄い。

だけど、私にとっては最近の七里作品の中ではいちばんつまらなくて、宮藤・葛城コンビが出てこなかったら耐えられなかったぐらい。いつものドンデン返しすら肩すかしもいいとこ。

ところがそのままでは終わりませんでした。抱腹絶倒の巻末、西原理恵子の解説漫画。そう読めば面白いやんか。へい七里、じゃなくて西原さん、次も待ってるぜ(笑)。

後書きから読む習慣のある人、決して後ろから読んではいけませんよ。抱腹絶倒だけど、ネタバレ全開ですから。

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2021年07月08日

Posted by ブクログ

犯人が誰かということは二の次で志賀さんの一方的な悔恨というか救済への道筋かな。もっと周りに感謝する気持ちがほしいです。

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2021年02月28日

Posted by ブクログ

殺人事件の加害者遺族と被害者遺族はどうなる?なお話。

散々ゲスな週刊誌の副編集長として生きてきて、家族もほったらかしだった男(父親)が追われる立場になっていろいろ反省するのですが・・・
作者もゲスなマスゴミ関係者が相当お嫌いのご様子でそのお気持ちが十分伝わってくる作品。

また、そんなゲスなマスゴミに簡単に誘導させられてしまう馬鹿な視聴者購読者をも目を覚ませと言っておりますね。

そんな部分を楽しみたい方にはオススメ。

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2021年01月19日

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