【感想・ネタバレ】作家刑事毒島のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年11月25日

作家さんが作家志望者の暗部を描くお話。
一つのことに熱中すると結構周りが見えなくなって病んでくることもあるんだろうなぁとかんがえさせられる。
が、社会には通じないそんな病みの常識をぶった斬る毒島は痛快。現実にはできないからこそこの本読んでストレス発散!

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Posted by ブクログ 2023年08月23日

面白かった!相変わらず毒島のキャラクターが大好き。嫌味が痛快すぎる。
解説の言葉通り、出版業界を舞台にブラックユーモアたっぷりのストーリーで、正直「出版業界ってこんななの…?」とドン引きするレベルだったので、中山七里が出版業界を敵に回しているんじゃないかと勝手に心配になっていた。

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Posted by ブクログ 2023年02月23日

いやあ、痛快。本当にその一言に尽きる。皮肉さが突き抜ける毒島刑事は、キャラクターの際立ち方が本当にもう爽快そのもの。ワトソン役でもある明日香もだんだん影響されて、口調が悪くなっていく姿にニヤニヤさせられた。
出版、文壇界隈での事件に立ち向かうミステリー。毒をふんだんに含んだ毒島刑事以上にクセがありす...続きを読むぎる登場人物がこれでもか、とぶつけられてくる。文芸の世界とはこんなにも魑魅魍魎まみれなのか……?一つひとつの事件を章ごとに積み上げていく構成だが、小説志望者、新人賞受賞、人気作家、映像化……とどんどんクラスアップしていくのも楽しい。デフォルメされているとはいえ、特徴ありすぎるこじらせた人間の心理描写やケースが毎回違っていて驚くばかりであった。
毒島刑事はもちろんのこと、毒島刑事を怖れる捜査一課の面々もなかなか興味深い。犬養さんが活躍するエピソードも読んでみたいな……と密かに思っていたりする。

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Posted by ブクログ 2022年12月10日

文芸の世界の闇の部分を、毒島を通してコミカルかつシニカルに表現している小説でした。やっぱりこの小説の面白さは毒島の強烈なキャラクターによるところが大きいです。続編も早く読みたいです!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年11月21日

二作目読んでからの読み直し。ちゃんと刑事辞めた理由犬養さんが言ってた。
出版・物書き関係の業界の闇深すぎて、でももっといろいろ聞きたくなっちゃう。辛坊さん好きだな、酔ってるとこめっちゃハメ外してて好き。

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Posted by ブクログ 2024年01月31日

“ワナビー”、レビュワー、作品の映像化について、ブラックユーモアたっぷりに描いていて少し怖くもあり、面白い。最後の小説映像化の話は、直近のニュースに絡めて考えてしまい辛かったな…。小説だからこそ許される、毒島先生のキャラクターが魅力的。

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Posted by ブクログ 2023年12月07日

中山七里さんの生み出すキャラクターは誰もが魅力的。
皆、泥臭く正悪が同居し悩みを抱えている感じがします。
毒島さんにも悩みがあるかは別ですが。
この本を読むとおよそ作家にはなれないし、なれなくてもいいかなと思えたりします。
どんな職業も大変です。


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Posted by ブクログ 2023年10月24日

5編からなる短編集でした。出版業界の内部をブラックユーモア満載で描かれていて面白かったです!毒島刑事が思っていたキャラと全然違っていてイラっとしたし、スカっともしました。他の毒島シリーズも読んでみたいです。

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Posted by ブクログ 2023年09月29日

面白かった。筒井康隆っぽい。
トリックはミステリークイズみたいなノリだが、キャラクター造形や、話の起承転結がしっかりしているので小説として面白い。

・ワナビの心理試験
・編集者は偏執者
・賞を獲ってはみたものの
・愛瀆者
・原作とドラマの間には深くて暗い川がある

連絡短編形式で、出版業界が舞台に...続きを読むなっている。パロディーとは分かるものの、関係者が読んだら怒りそうな内容だ。
特にワナビの心理試験は、小説家志望でコンテストに落ち続けている人間が読んだら怒りで気が狂うかもしれない。

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Posted by ブクログ 2023年09月17日

作家にはなりたくないと思わせる一冊w
業界の闇を見てしまった感が凄く、どこまでがフィクションでノンフィクションなのか境界が分からない。
何となく結末が読める話もありますが、最後の話は結末が意外でした。

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Posted by ブクログ 2023年08月16日

第3話「賞を獲ってはみたものの」、第4話「愛讀者」がお気に入りです。

あとがきの後の
この物語は~のところも好き。

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Posted by ブクログ 2023年03月12日

犬養刑事の師匠なんや。毒島刑事って…
(まぁ、師匠というより、作家本人な気もしないではない…)
こんな後ろ向きな犬養さん見たことないけど、そんなに、魑魅魍魎が跋扈して、常識が通じない出版業界。
そこに、元警察官の毒島さんが、作家兼警察官として登場!

凄い優秀やけど、キツい…こんな人と話してたら精神...続きを読む的にやられる!
実際に、取り調べでは、全て自供させたらしい。
ミステリーではあるんやけど、出版業界を皮肉ってる中山さんの笑う姿が思い浮かぶ〜!
犬養刑事も、事件が出版業界と分かると自然に退く姿が面白い!そして、自動的に毒島刑事に…

このパターンで、進む短編集やけど、分かってはいるけど、面白いものやな。

毒島刑事の人間性は、ともかく、事件は解決に導く〜(^-^)v

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Posted by ブクログ 2023年03月05日

本当に怖いのは怒らない人かもしれない。でもこういう人って実際に存在していて、人を見透かす。

読み切り短編で、少しトリッキーな作家刑事の話。短編でちょうどいいかもしれない。痛快な毒舌ではあるが、長編で見続けるのは少々、気が引けてしまう。一つずつ、程よい感覚で読むのをオススメする。

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Posted by ブクログ 2023年02月10日

中山七里さんの本は読みやすいな。

なんか、自分を見ているような感じになるけれども、こんな生き方が出来ればさらに素晴らしいな!と思える作品。

言いたいことを言える、って素晴らしいことだよな。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月09日

犬飼さんのもと先輩。
毒舌の刑事であり、作家。面白い設定。
短編集なので、事件はあっさりと終わる。
登場する容疑者も被害者も、まぁひどくて、その辺は胸くそ悪いんだけど、毒島さんが、こてんぱんに言い負かすのは、なんというかスッキリ。
逆にこの毒舌っぷりのセリフを言わせたいが為に、容疑者被疑者の人物設定...続きを読むがここまでヒドイ異なりなってるんだろうな、、、。
解説が救い、かも。毒島=七里さんと言う意見、なかなか良いです。

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Posted by ブクログ 2022年12月05日

毒島先生のブッタ斬りが痛快な一冊。七里先生の思いを毒島先生が代弁してるのかとか色々考えちゃう台詞がそこかしこに。最後のどんでんにもしてやられた一冊。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年11月01日

出版業界の裏側や作家志望者・売れない作家の描写は驚くようなものが多く、こんなに酷い自惚れ屋や妄想に取り憑かれた人いるの?!と恐ろしいのだけど、面白かった。スイスイ読めてしまった。
毒島さんの毒舌っぷりが凄くて息も絶え絶えになる。全てごもっともなんだけど、「言いたいこと言ってくれてスッキリ〜!」とはな...続きを読むらなくて他の刑事たちのようにちょっと距離を置きたくなってくる。出来ることなら関わりたくないし、敵に回したくない人ナンバーワン。見事なキャラクターだった。
最後の「でもデビューする前から僕は刑事だったんだよ」というセリフに痺れた。

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Posted by ブクログ 2024年03月08日

短編集。読みやすかったです。

ただ、人間の暗さ、鬱々としたものが私はしんどかった。

原作と映像化の話は、最近のニュースを連想してドキっとした。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2024年02月21日

作家刑事毒島シリーズ 第1弾

一 罠日の心理試験
二 編集者は偏執者
三 賞を獲ってはみたものの
四 愛瀆者
五 原作とドラマの間には深くて暗い川がある

警視庁の名刑事でありながら、退職して作家になり、外部指導員として存在する毒島真理が、捜査一課の麻生班、犬養、高千穂が扱う事件を解決する。

...続きを読む版業界の闇にも迫る事情や、端を葉発する事件を、切れ味鋭い毒舌を交えながら解決していく。

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Posted by ブクログ 2023年07月22日

毒島シリーズ1作目。
出版関係はこんなにも魑魅魍魎としてるんですか?ってくらいヤバい 笑
毒島刑事の痛快な毒舌に拍手!!言ったれ!って思ってました笑

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Posted by ブクログ 2023年07月12日

2.75
題名の通り作家でもあり刑事でもある男が作家、編集者、本関連に携わる人達で事件が起き作家刑事がその人達の気持ちなど理解できるので犯人を特定してしまう、人の嫌な部分を見つける天才であり、言葉巧みにボロクソに言う天才であるこの男に振り回される関わるようになってしまった女性刑事
女性刑事は嫌気が差...続きを読むしてたが、自分は読んでいて自分が言われる立場じゃなければ聞いていて痛快で頭がキレるなと思った
こんな語彙力と精神の強さを持てたらなと感じた

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Posted by ブクログ 2023年07月03日

主人公 毒島真理の毒舌ぶりが凄くて、何だかユーモラスに感じるほどです。 中山七里さんも人気作家でコンスタントに作品を発表しています。アイデアが尽きてしまうことはないのか、本当に不思議。

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Posted by ブクログ 2023年05月27日

以前、中山七里先生の一日に密着した動画を拝見したことがあります。
ほぼ食事や睡眠をとらずにひたすら執筆をし続けていた様子だったので、作家さんはこんなに過酷な生活を送っているのか、、、と衝撃を受けました。
本作の毒島先生も、3日に一回締め切りがやってくるスケジュールをこなし、誰かと会話する時も常に執筆...続きを読むの態勢を崩さず…というキャラだったので、まさにご自身をモデルにされているんだろうなぁと思いました。
(あの独特の口調ももしかして…)

出版業界の周りで発生する事件に対して、毒島先生がさすがの視点から次々と解決していく様がコミカルに描かれていて、とても読みやすかったです。
本を読むことは好きですが、書く側には絶対なれないなぁと改めて実感しました(笑)

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Posted by ブクログ 2023年05月07日

作家兼刑事と女性刑事の掛け合いが面白く、物語もテンポ良く進むので、サクサクっと読み進められる。
作家や文芸の世界をうまく使った、疲れない軽いミステリー。

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Posted by ブクログ 2023年05月05日

ここまで、言い込めたら?論破できたら?スッキリするだろなぁ(笑)と思いました。人を傷つける言い方はどうかと思いましたが…
でも、作品としては読みやすくて面白かったです。また毒島さんに会いたくなる感じがしました。

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Posted by ブクログ 2023年04月09日

作家刑事毒島の物語第一弾。
出版業界におけるブラックユーモアな描写があり、中山七里さんからの作家希望者に向ける辛辣なメッセージにも感じました。
内容としては短編集のような構成になっており社会派ミステリーなんだけど、エンタメ要素が濃すぎてミステリーだということを忘れてしまう不思議な作品でした。
個人的...続きを読むにエンタメとしては面白かったですが、ミステリーとしては物足りないというか他の犬養シリーズやヒポクラテスシリーズの方が好きです。

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Posted by ブクログ 2023年02月08日

書名の通り毒島は作家にもなっていて本書の舞台は出版業界周辺。

承認欲求の塊の半人前か、商売優先の業界人がやたら出てきてちょっと辟易する。
露悪趣味が本書の売りだとは思うが。

前作で毒島番だった犬養に代わり、本書の毒島番は新人の高千穂刑事。
毒島の毒気を和らげるのに新人を当てるのは適役。

設定の...続きを読む関係で展開も限られてしまう中で、オチや犯人についてはいろいろ工夫されている。

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Posted by ブクログ 2022年12月12日

作家刑事毒島(ぶすじま)の短編。作家まわりの事件を解決していく5話。作家志望。編集者。出版社の3話読んだ。
登場人物の数人だけ名前の付け方がちょっとだけフザケてて好き。
作家まわりのあるあるネタであろう、編集者と作家の関係やら、出版社主催の受賞パーティーの裏事情などの事件とは別の話が興味もてるし、会...続きを読む社員とは違うけどなかなかの世知辛さがある。
この物語はフィクションで現実はもっと滑稽で悲惨です。と。編集後記に書いてあり。笑。働くて大変。

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Posted by ブクログ 2022年10月23日


出版業界の特殊性なのか、とにかくプライドばかりが肥大化して実績も中身も伴わない人がたくさん出てくる。

短編に出てくる新人作家、編集者など自尊心•承認欲求が高すぎて哀れみを覚えるほどで、それをばっさり切り捨てていく毒島の毒舌ぶりはみていて痛快だった。

デビュー前の作家、2作目が書けない作家、人気...続きを読む作家の厄介な読者など、多種多様な場面に分かれているのもまたわかりやすく、それぞれ違う方向に“客観視できない人たち”が出てきて飽きが来ず面白い。

シリーズの次の作品がもう出てきているようなので、そちらも楽しみ。

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Posted by ブクログ 2021年08月26日

出版業界においては「ありふれた人物」たちに絡んだミステリ。

誰にも認められない作家未満、スタートラインに立ったまま動けない新人作家、作品を映像化のコンテンツとしか見ていないプロデューサー。
自分にはこんなに才能が溢れているのに、周りが認めない、周りの奴らが悪いんだ!と拗らせた面々に兼業作家の毒島刑...続きを読む事がまさに毒を吐きながら対峙していく作品。

既読の中山作品に比べてポップでサクサク読めるし、ミステリ要素もあっさりしているが、そこはかとない毒素が体内に残留する。
ただ、感じたことは知念実希人氏のあとがきに凝縮されていて、改めて読後感を表せない。
どんな業界にも独特な業界の常識があり、業界のルールがあり、独特な業界人がいる。
ただ、文学界というのはある意味「いつでも誰でも」そのステージに立てるだけに拗らせていくと面倒なのだな、と出版業界の大変さをうっすら思いやる。

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