【感想・ネタバレ】作家刑事毒島のレビュー

あらすじ

新人賞の選考に関わる編集者の刺殺死体が発見された。三人の作家志望者が容疑者に浮上するも捜査は難航。警視庁捜査一課の新人刑事・高千穂明日香の前に現れた助っ人は、人気ミステリ作家兼刑事技能指導員の毒島真理。冴え渡る推理と鋭い舌鋒で犯人を追い詰めていくが……。人間の業と出版業界の闇が暴かれる、痛快・ノンストップミステリ!

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Posted by ブクログ

作家兼警察官、毒島真理シリーズ
五つの短編集の構成
1.新人賞応募者vs選考者
2.デビュー間もない作家vs編集者
3.新人賞受賞者vsベテラン作家の審査員
4.人気作家vs愛読者
5.テレビドラマプロデューサーvs原作出版社

今までの中山七里さん作品と比べてミステリー要素が少ないですが主人公の毒舌で世の中の勘違い野郎たちを次から次へと撃沈させていくのが痛快です。

そして油断したところでのどんでん返し。
やられました。

この毒島真理のキャラ、病みつきになります。













1
2025年09月07日

Posted by ブクログ

作家毒島シリーズ、たくさんの作家が殺害されるが、それぞれの理由が面白く引き込まれる。主人公は作者をモデルにしているというのも興味がわく!

0
2025年08月25日

Posted by ブクログ

めちゃめちゃ面白い!
構成はわかりやすいけど、犯人はそこか!って人たちで、毒島さんのキャラがすごく立ってて。
最後の方犯人になりかけるんだけど、最強すぎて容疑者だけど容疑者にならない感じすごいなと思った。
次も楽しみ!早く読みたい!

0
2025年07月22日

Posted by ブクログ

まさかまさかの短編集。
短編集はあまり好きじゃなかったけど、これはどれも読み応えがあって良かった!

話の流れは同じようなものだったけど、毎回キャラがたっているから楽しく読めた。毒島のキャラが思ったものじゃなかったけど、それもまた良かった。(表紙の絵からもっと陰気なキャラを想像していた)

0
2024年12月08日

Posted by ブクログ

YouTubeで中山七里先生という、完全に狂った(誉めております)作家先生にハマってしまった。あのテンションでお話しくださるから聞き流せるが、真に受け取ってしまうと作家志望でなくても詰まってしまう。

本作は、作家志望の人はもとより、夢を描いて大人になった全ての人に響くものがあるのではないか。私自身も子どもの頃、大人の世界はもっと輝いていると思っていた。キラキラしていた世界だと思っていた。しかし、大人になってみると、それは一面を見ただけの話だった。実際の大人の世界は、小さなことの積み重ね。99%はキラキラしていない、地味な世界だ。作家の世界はさらにキラキラして見えるが、きっと99.9%が地味な世界なんだろうなと勝手に想像した。夢を持つことはきっと大切だ。でもそれを叶えるためには、見えないところで想像を絶する努力を続け、それでやっと勝ち得るものなんだと思う。

0
2024年10月18日

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毒舌だけど嫌いになれない。

解説にもあったあの2つの文章私も好きです。
多分そういうところが毒島さんを嫌いになれないところなんだと思う。

出版業界の色んな側面描いてあってそっちも怖かった。

続編読みます!

0
2024年10月14日

Posted by ブクログ

2025-6

刑事を辞めて作家をしている毒島は、要請を受けて刑事技能指導員として警察で働いてるという特殊な立場。設定が面白いなと手に取ったんですが、めちゃくちゃ面白かったです。

犬養さんのトレーナー?だったとかで、ちょっと逃げ腰というかタジタジな犬養さんが見られてそこも面白かった。今回はその犬養さんの後輩で新人刑事の高千穂さんが主人公。毒島さんに振り回されながら、文芸界の闇を知っていく。
作家のかたが文芸界の闇を描くというのがまたなんとも。

毒島さんのキャラも独特で、どんどん読み進めてしまった。続きも早く読みたい。

0
2025年10月23日

Posted by ブクログ

毒島さんの毒舌を待ってしまう自分がいる
主に事件は出版業界に関してで1章1章で事件が解決されとても読みやすいものだった
これからの明日香さんと毒島さんとの関わりも楽しみなので次の巻も読もうと思う

これからの出版業界の方達の為にも本をこれかもしっかり書籍として買わなくてはと思わされました

0
2025年09月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

元捜査一課の刑事でありながら人気作家となった毒島真理が、出版業界を舞台に起きる事件を、鋭い観察眼と容赦ない毒舌で解き明かしていく連作短編集。
編集者や作家、ドラマ業界など、出版を取り巻く人間模様の中で次々と事件が展開する。
事件の謎解き以上に、夢や憧れに取り憑かれた人間の脆さを暴き出すのが痛快だった。毒島は「アイドルやスポーツ選手は素養があるが、作家志望者の9割は根拠も才能もない」と言い切り、編集者の苦労を代弁する。さらに「被害者意識は金言を雑音に変える」「夢は人生を拗らせる重荷になる」といった言葉で、人間の自己正当化や承認欲求を容赦なく断罪する。
『作家刑事毒島』は、推理小説の体裁を取りながら、出版業界の「夢に翻弄される人間の愚かさと執念」を描いた作品。事件の謎解きよりも、毒島の毒舌とそこに込められた人間洞察の鋭さが特に面白いと感じた。

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2025年08月17日

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新しいキャラクター。
作家で刑事。現実にあり得るのかはともかく、業界独自の視点から容疑者を追い詰めていく毒島の手腕は痛快でした。
独特すぎるキャラクターに振り回される明日香。二人のやり取りが面白く、出てくる容疑者も呆れるような幼稚性のじんぶつばかり。頭がお花畑というか、被害妄想甚だしいというか、自分もそうならないよう自制したい、と反面教師の容疑者だらけ。
おもしろかったです。

0
2025年08月11日

Posted by ブクログ

後書に中山七里は改造人間である。
1日2時間の睡眠と1回のトイレ。
3日に一度の〆切で、10本の連載を抱える。
とあった。作品の中の毒島刑事は、話をしながらでも40ページ以上の執筆が出来てしまう。
作家業とは、何と恐ろしい職業かと思う。
出版業会とドラマ業界の恐ろしさが描かれているが、これを取り巻く勘違い人間の多さが、これまた恐ろしい。実際に作家になるんだけど、読んでみてと言われて、文章にもなっていない酷いものを見たことがあるが、この本の中には、その時の文章よりも恐ろしい勘違い人間たちが描かれている。
これを読んだら、その業界には、近づくべからずと思ってしまった。
本が好きで読ませていただいているが、好きな作家さんたちに改めて感謝の気持ちを捧げたい。

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2025年07月30日

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 すっかり毒島先生のファンである。傍若無人で冷酷、口を開けば皮肉や毒舌が飛び出すのでおよそ現実には出会いたくない人物だけど、時折相手へのエールを滲ませたりする人間味がグッと来た。まさに沼な言動。これはトリコにならざるを得ないというもの。

 出版業界を皮肉りまくるブラックユーモアが、「現役の作家さんがここまで書いちゃっていいの?」と心配になるレベル。
 業界の内幕劇が好きなので興味津々で読んだが、誇張はあるだろうけれど、こんなにも魑魅魍魎が蠢いているのか出版業界…
 毒島の針のように鋭い舌鋒が、承認欲求・自己陶酔の権化みたいな出版関係者をバッサリ斬る様は妖怪退治みたいで痛快で、スカッとして気分がいい。でも業界関係者からしたら気が気じゃないのではなかろうか。

 内幕劇としての読み応えももちろん抜群なのだが、ミステリとしてもめちゃくちゃ面白い。短編だからか大掛かりなものは無かったけれど、どんでん返しの帝王の異名に恥じぬ意外な真相に驚かされっぱなしだった。

0
2025年04月27日

Posted by ブクログ

噛めば噛むほど。
だんだんと毒島が癖になります。
それぞれの話が短編で事件の展開が早くすらすら読めました。
皮肉と嫌味とほんの少しの本音。それが垣間見えた時に虜になってました。
続編も読みます!

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2025年02月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長編だと思ってたら短編集だった笑
話も分かりやすくてテンポ良く進むからサクサク読めた。
毒島刑事は毒舌というか、確かに歯に衣着せぬズケズケした厳しい物言いだけど(まぁそれを毒舌と言うんだけど)アタオカな容疑者達にああもはっきり言ってくれるとこはちょっと気持ちがいい。
出版業界周辺の専門的な内部事情ネタを知れるのが興味深かった!

作家志望者や新人作家達の見当違いな自信過剰や現実見えてない脳内お花畑に対して
『一般的な企業で大して何も出来ない新卒が「自分の個性を大事にしろ」とか「自分が昇進出来るように懇切丁寧に面倒見ろ」とか言われたら殴りたくなるでしょ』
『誰でもなれるわけじゃないから勘違いしやすい』
ってセリフがすごく分かりやすくて印象的笑

最後の話辛坊絡んでたの残念だったな…
でもデビュー当初からパートナーで、二人三脚で書き上げた作品を貶されて心の底から怒ってくれるならきっと良い担当だったんだろうなぁとしみじみ…

0
2024年11月22日

Posted by ブクログ

①語彙★★☆☆☆
中山七里先生の数ある著書の中では比較的使われている語句も平易なので読みやすい。
②登場人物数★☆☆☆☆
章立て毎に1人の被害者と3人の容疑者が登場し、それを毒島がねっとりねちっこく追い詰める様を、やや引き気味で立ち会う主人公。という構図になっている。少ないので全く把握に困らない。
③1文感想
文壇に関わってくる、あらゆるタイプのヒトの形をしたモンスター達を、灰汁が強い作家兼刑事毒島の弁舌で説き伏せる、非常に痛快なストーリーが魅力の作品だった。

0
2024年10月19日

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クセありすぎ()
うふ、うふふ、うふふふふって
毒島さんなかなか毒舌ですが本当の事でもある
章が進むごとにパワーダウンしてるのは気のせいかな?

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2024年11月12日

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ネタバレ

出版業界をテーマにした連作短編ミステリ。

最後にあの人を犯人にしちゃうなんて、中山七里先生、容赦ないなぁ…。



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2024年07月28日

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ネタバレ

犬飼さんのもと先輩。
毒舌の刑事であり、作家。面白い設定。
短編集なので、事件はあっさりと終わる。
登場する容疑者も被害者も、まぁひどくて、その辺は胸くそ悪いんだけど、毒島さんが、こてんぱんに言い負かすのは、なんというかスッキリ。
逆にこの毒舌っぷりのセリフを言わせたいが為に、容疑者被疑者の人物設定がここまでヒドイ異なりなってるんだろうな、、、。
解説が救い、かも。毒島=七里さんと言う意見、なかなか良いです。

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2024年12月23日

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結構犯人わかりやすい短編集だな…と思ってからのラストですよ!あっさりと!
さすがだなあ。
私はめちゃくちゃ「原作厨」なので作品の根幹を壊す改変が本当に許せない。改変してキャスティングされる人は全く悪くなくて、やっぱ現場にいない人がぐちゃぐちゃにしてるんだね。映像化したら売れるんだから黙ってろってひどい話で、映像化してコケる作品とどっちが多いんだよって話だよね

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2025年07月13日

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中山七里さんご自身がモデルなのかな。

巻末コメントが気になった|ω・*)
『この物語は完全なるフィクションです。
現実はもっと滑稽で悲惨です。』

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2025年05月13日

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最後の話はちょっと悲しかったなぁ
でも毒島のキャラクターが良くも悪くもっていう感じで嫌いにはなれない。ちょっとおネエな感じが入ってるのも憎めない笑

0
2025年04月27日

Posted by ブクログ

出版業界への皮肉が効いた連作短編集。
新米刑事の明日香は文壇で起きた殺人事件をきっかけに、警察の技能指導員と小説家の二足の草鞋で働く毒島と一緒に動くことになる。
穏やかだが癖のある毒舌の毒島のキャラクターが強烈。
作家、ひいては出版業界の歪みを描く。

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2025年04月26日

Posted by ブクログ

作家刑事 毒島が活躍する短編集。毒島の毒舌で展開していくのは面白いが短編だけに急ぎすなのが少し物足りなさを感じました。

0
2025年03月07日

Posted by ブクログ

テンポの良い短編集。タイトルにもある作家刑事 毒島が、作者 中山七里さん本人にしか見えない!と思ったら、解説で知念実希人さんがまさに本人だと書いていた。YouTubeで中山七里さんを見て、その強烈な個性に惹かれてから読むようになって2冊目。多作な作家だから、デビュー作から順に、、なんてやってたら追いつかないだろう。適当に目についたものを読んでいくことにする。しかし2冊目で中山七里本人のような面白い主役の本に遭遇するとは、アタリだ!

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2025年01月13日

Posted by ブクログ

犯人と対峙した時の毒島の毒舌はスカッとするけど、実際に目の当たりにしたらちょっと引いちゃうかも。
短編集なので少し物足りない感があるかな。

0
2025年01月08日

Posted by ブクログ

「毒島刑事の嘲笑」を最初に読んだので、シリーズ一作目から読みたいと思い買ってみた。
どの話も、こうはなりたくないと思う登場人物ばかりで、毒島刑事の毒舌に期待することが多く、ストーリーが終わるごとにスッキリした。また、同時に、このような人間にならないようにしたいと思う作品だった。

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2025年01月05日

Posted by ブクログ

出版業界をぶった斬る!わたしが新人作家だったら途中で苦しくなって読みきれなかったと思う。

毒島と接する新人刑事目線なので、若い人のほうが感情移入できるかな。

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2024年12月14日

Posted by ブクログ

帯の通り毒舌で最低な主人公は魅力的でスカッとする。
所謂ギョーカイの魑魅魍魎が跋扈する闇の部分が描かれて、知念実希人さんの解説にも納得。 物語ではあるが、近年の悲しい出来事を思い出す章もあり重苦しく感じる事もあった。

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2024年12月11日

Posted by ブクログ

「毒島刑事、最後の事件」を読んだ後に、読みたくなって手に取った。
TVで犯人は知っていたので積読になっていたが、原作とドラマの間には深くて暗い川があるそうなので、読んでみて正解。

犯人達は、承認欲求が異常に強くて、滑稽なほど勘違いも甚だしい面々が次から次と現れる。
被害者側もうんざりするほど関わりたくない連中だ。
毒島の「うふ、うふふふ」は、爽快解決の始まりだ。
犯人にとってはとんでもなく理不尽で受け入れ難い毒舌かもしれないが、内容は至極真っ当で正論だ。
だからかな、すっきりするのは。

元同僚刑事達に異常に避けられているけど、こんな頭脳明晰で優秀な上に毒舌だなんて、最高におもしろいと思うけどなぁ。
自分を見透かされそうで嫌なのかな。

しばらく毒島にはまりそうだ。


2024/11/07 20:06

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2024年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初の3章は似たような話かつあっさり終わっていくので、え〜?中山先生の作品にしては単調では〜??と思ったけど、後半2章は普通に面白かった。
特に5章は現実でも似たような話があって、本当なんだな…と思ってしまった。
リアルにあれが起こったと思うと、しんどいねぇ…。


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2024年10月25日

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