中山七里のレビュー一覧
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オーディブルで聴きました。
中山氏のインタビューのポッドキャストの内容とほぼ同じ。中山氏ファンなら読んでおくべき。私は悪い本を読んでしまったあとは、中山作品で口直しします。直ります。
中山先生は今まで推敲したことがない。映像でなく文面が浮かぶ。学生時代に読んだ本の内容を覚えている。3時間睡眠で超元気。。やはり只者ではない。ミステリー製造マシン。
そんなに連載を抱えずとも、ゆっくりじっくり書いてほしいと思うが、締め切りに追われることによって、あり得ないスピードで作品が生み出されるのでしょう。
現地に行かないでも、地図を見れば書ける、後で行ってみてもちゃんと書けている、とのことだけど、現地に -
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ラスプーチンといえば、怪しい宗教家のイメージがある。祈祷僧だったラスプーチンは皇太子の病気を祈祷で直し信頼を得るが、それがロシア帝国の崩壊に繋がったと言われている。高千穂明日香が本文でも似たような事を話す場面がある。その教祖の「庭」???
犬養隼人シリーズ6作目で、明日香とコンビで動く。2人が上手く機能してきている。
物語は犬養隼人の娘の沙耶香の仲間だった庄野祐樹が同じ病院から退院し自宅療養することになる。1ヶ月後に急死し、犬養たちが葬儀参列で遺体に痣がある事に気付く。そんな折、女性の自殺があり、同じ痣があった。共通するのは、「ナチュラリー」という民間医療団体の冊子を持っていた事だ。
犬養と -
Posted by ブクログ
本屋で見かけてタイトル買いした本。純粋にミステリの書き方メソッドに興味があって買ったのだけど、そういう本ではなかった。
一応、著者の小説の書き方が説明されるけど、「プロットをきちんと作り込んでから執筆するので、執筆に悩んだことはないんです(キリッ」とか言われても、小説が上手く書けない人へのアドバイスになってますか?とか思ってしまった。
本書は、書き方指南本というより、著者のファンブック的な位置付けなのだと思った。自分は著者の名前は知ってるけど、作品は読んだことない。だから、対象読者ではないのだろう。
そんな感じで、途中まではあまり印象が良くない本だったけど、最終章で小説家としてのプロ意識み -
Posted by ブクログ
教誨師の高輪顕真が拘置所で出会ったのは、命の恩人でかけがえのない友でもあった関根要一…彼は、死刑囚でその執行を待つ身だった。顕真は関根が凶悪事件を起こすはずはないと、事情聴取に関わった刑事とともに関根の事件を調べ始める…。
途中まではよかったんだけどな…というか、終盤までドキドキでしたよ!調べるほどに浮かびあがってくる新事実…なのに、関根の死刑執行日が決まる…。いくら、関根が自首したとはいえ、真犯人があの人だったとはいえ、当時の捜査がずさんなものだったから、冤罪が起きるわけでしょう?ちょっと調べただけで、こんなにも重大な事実が判明したわけだから…。教誨師であるお坊さんと刑事が事件の捜査を