中山七里のレビュー一覧
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ネタバレ岬洋介シリーズ最新作、作者に音楽経験もないのに演奏描写だけで素人の読者を名曲の調べ(知らんけど)に酔わせる達人だと再々再々確認してしまった
友(?)を救う為に莫大な借金(ツアーキャンセル料)を背負い、地道に信用を紡ぎ始めた相手はショパンコンクールファイナリストであるエドワードであり、屈辱的な条件さえも爽やかな岬洋介マインドのおかげで自然解決・・・出木杉
5分間の奇跡で世界的なカリスマになっているので、その影響力はそちらこちらに発揮して読者も爽快な気分であるが、トランプ大統領の初当選の世界の混乱が背景の本作品、分断の世界で殺伐とした暴力や大統領暗殺の陰謀がうごめく、アメリカの分断を象徴的に変えて -
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アパート〈すめらぎハイツ〉の一室で、偏屈だがゲームクリエイターとしての素質は超一級だった九十九孝輔の死体が見つかった。やがて現場に残っていたティッシュに残っていた体液から、過去に九十九と一緒に〈株式会社レッドノーズ〉で仕事をしていた御笠徹二という男が逮捕される。新聞でそのことを知った鑑定人・氏家京太郎は驚く。御笠はかつての氏家の親友だった。すぐに氏家は御笠に面会し話を聞くが、御笠は九十九のアパートには行ったことがないどころか、住んでいる場所すら知らないという。
「鑑定人 氏家京太郎」に続く、鑑定人・氏家京太郎シリーズ第2弾。いつもは鑑定によって得られたデータしか信じない氏家。しかし今回は -
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岬洋介シリーズ第4弾は、岬の高校時代を描いた物語。このシリーズは常にそうですが、殺人事件の要素はおまけのような感じで、主な主題は音楽に生きる若者たちの葛藤になっていました。
才能に恵まれた岬に対する周囲の嫉妬や劣等感が生々しく、音楽学校という閉ざされた環境がその心理をより濃く映し出していました。「努力」と「才能」、「個性」と「錯覚」というテーマが繊細に絡み合い、登場人物それぞれの苦しみが丁寧に描かれています。岬のまっすぐな信念や、他者の理解を求めすぎない姿勢にも静かな力強さを感じました。派手さはないものの、シリーズの中でも最も内省的で、人間の弱さと希望の両方を感じさせる一作だと思います。 -
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中山七里『越境刑事』PHP文芸文庫。
どうやら『逃亡刑事』の続編のようだ。と言いながら『逃亡刑事』は未読であったことに気付いた。さっそく本屋を2店回って『逃亡刑事』も購入した。
ロシアによるウクライナ侵攻も酷いが、中国の新疆ウイグル自治区で起きている習近平政権によるウイグル人迫害も酷いものだ。
ロシア、中国、北朝鮮を見る限り、共産主義、社会主義の国家を維持するためには独裁者による恐怖政治しか無いのだろう。日本は資本主義、自由主義の国家であるが、独裁者が出現すれば、一般国民には、それらの国と何ら変わらぬ迫害や強迫が待ち受けることになる。
本作は『県警のアマゾネス』と呼ばれる千葉県警の女性 -
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警官をテーマに、七人の作家が競演する書き下ろし警察短編集
「上級国民」葉真中顕
葉真中さんらしい、人間の陰をえぐる短編。
現代社会の問題を踏まえながら、「下級国民」の強かでしなやかな生息を描きます。
「許されざる者」中山七里
刑事犬養隼人シリーズのスピンオフ的短編。
コロナ禍の東京オリンピックを背景に、不祥事の数々を折り込みます。
「Vに捧げる行進」呉勝浩
あのコロナ禍当初の、息苦しい近隣・職場・日本、そして世界。
「死を捨て街に出る」その衝動を描きます。
「クローゼット」深町秋生
性的嗜好を隠して生きる“クローゼット”。
レイプ事件の被害者と加害者、それぞれの告白を前に、刑事は自らの -
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全6編の豪華書き下ろしアンソロジー。
「ヤツデの一家」新川帆立
疑心暗鬼が仕掛ける見えない罠。短編でも冴える描きぶり。
「大代行時代」結城真一郎
Z世代の生き様を描く。いっそ清々しいほどの割り切りが印象的。
「妻貝朋希を誰も知らない」斜線堂有紀
他人の本質は最後まで掴みきれない。果たして誰の罪だったのか。
「供米」米澤穂信
直木賞受賞後の小品ながら、丁寧に紡がれた物語。亡き夫の罠にかかりにいった妻。
「ハングマン」中山七里
副題の雛鵜は、無知ゆえ罪に落ちる若者の象徴か。操られた末の強盗事件。
「ミステリ作家とその弟子」有栖川有栖
弟子は師匠作家の教えを実行する。作品と現実が重なる趣