【感想・ネタバレ】いつまでもショパンのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年02月28日

ピアノ演奏の情景を、文字だけで、ここまで表現する七里先生の力に、読むたびに驚く。
小さい頃少し習ったことあるくらいのピアノの知識しかないけれど、音楽の力って無限だな、と思わずにはいられない。

岬洋介の「あの場面」には思わず涙が溢れてしまい、この事件の背景にあるテロ、戦争の残酷さを改めて感じた。

...続きを読むしかし、読むたびに、「岬洋介、かっこいい!」と思います。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年08月31日

【あらすじ】
ポーランドで行われるショパン・コンクールの会場で
殺人事件が発生
遺体は手の指を全て切取られるという奇怪なものだった
コンサート会場に居合わせた岬洋介は、
取り調べを受けながらも鋭い洞察力で
殺害現場を密かに検証していた
さらに世界的テロリスト通称ピアニストが
ワルシャワに潜伏している...続きを読むという情報を得る
そんな折、会場周辺でテロが多発し・・・

【感想】
音楽の力の素晴らしさを
小説で痛感するとは思わなかった

全編がすべて繋がっているという演出も
すばらしい
このシリーズは読んだ方がいい

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Posted by ブクログ 2023年04月16日

岬さんが出てくるピアニストのシリーズ。ポーランドのショパンコンクールでのテロ事件に関して、岬さんが活躍する。全体的にピアノコンクールの曲の描写が多く、ショパンの曲を聴きながら読んだら、より表現の的確さが分かるだろうと思う。豊かな表現でショパンのピアノ曲の優雅さを表しているため、よりテロという出来事の...続きを読む凄惨さを浮き彫りにしている感じがして、最後までドキドキしながら読めた。

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Posted by ブクログ 2023年04月10日

岬洋介シリーズが大好きになった。
前作のおやすみラフマニノフよりも好きだなぁ夢中で読んだ。
作中の曲が分からないので調べて聴きながら読むとより臨場感が味わえる!

ヤンの父親には本当にイライラさせられた。

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Posted by ブクログ 2023年02月15日

小説で音楽の演奏を読んで(聴いてる錯覚)涙ぐんだのは初めてです。

「岬洋介シリーズ」3作目は、「いつまでもショパン」です。
ポーランドのショパンコンクールが舞台です。
これまでの音楽ミステリーに、テロが加わり殺人事件が起きます。

これも中山さんの得意分野で、殺人モノで本気で出せば「カエル男」が書...続きを読むけちゃう中山さんが、「軽くテロによる無差別殺人をひとつまみ」って感じかとおもえば、岬洋介シリーズには似合わないグロさを見せます。

前作と同じく、クラシック音楽に対する造詣が深く、描写もまるで聞いているような錯覚におちいります。
明らかに「辻井伸行さん」を意識した登場人物の役割もうまいですね。

コンクールの最後、岬洋介がアレになったあと、題目にはないアレを弾いたとき泣けました。
小説で音楽演奏を読んで(聴いてる錯覚)で泣けるとか初めてでした。自分でも驚き。中山七里の描写にも驚き!

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Posted by ブクログ 2022年12月03日

舞台はショパンコンクール。コンテスタントの1人であるヤンの視点から物語が語られます。ポーランドという国にとってショパンがいかに特別な音楽家なのかがよく分かります。そのコンクールにおいて、ミサキとサカキバの2人の日本人が一目置かれているのはフィクションでも嬉しいものですね。テロにも屈しない音楽という武...続きを読む器は世界平和のために欠かせないものだと思います。

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Posted by ブクログ 2022年11月24日

シリーズ3作目。
国際的
わたしも普段からピアノを弾くから、共感できる部分があり(もちろんそうでもない部分もあり)読んでいて頭にすっと入ってくる感じがいい。
ピアノを弾きたくなる、クラシックが聴きたくなる、そんな一冊

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Posted by ブクログ 2022年10月02日

子どもがバイオリンを習い始めたので手にしてみたシリーズ。音楽描写がとても面白く、読んでいる最中はクラシックばかり聴いていました。ピアノのこと、クラシックの事をもっと楽しむきっかけになるシリーズです。

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購入済み

演奏表現とミステリー

2022年03月04日

これまで岬洋介シリーズを何作品が読ませていただいたが何度読んでも言葉でこんなにも曲を表現できるなんて…そしてミステリーとしても楽しませてくれる

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購入済み

本物とは

2021年04月10日

本物の音楽とは
本物の勝者とは
を考えさせられる一冊です。

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Posted by ブクログ 2024年03月05日

ショパンコンクールの最中に起きる事件と街中で頻発するテロ。世界情勢と重ねながら、ドキドキしながら時には苦しく切なくなりながら読み進めて岬先生の演奏が世界の“時”を止める場面は泣きそうになった。芸術は人の心を動かす力がある。この小説の中の奇跡が現実世界でも起きたら良いのに。

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Posted by ブクログ 2024年01月27日

白熱するショパン・コンクールの描写に胸を躍らせる。
その一方で、テロによる凄惨な描写には顔をしかめてしまう。
この爽快さと陰鬱さのコントラストが印象的な作品だった。
ミステリーだけど音楽“過多”な感じがこのシリーズの魅力といえる。
ドラマティックな展開とラストシーンに、思わず涙が出た。
岬先生がホン...続きを読むト素敵だ。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年04月25日

前作よりもより音楽がメインとなっている。
ショパンコンクールを題材にした本作は、漫画「ピアノの森」を彷彿とさせた。
ロシア人、フランス人、アメリカ人、中国人と様々な国のピアニストが各々の個性を全面に押し出す演奏シーンはその曲を知らずとも情景が目に浮かぶ。辻井伸行さんのモデルや岬先生はその中でも一線を...続きを読む画しているが、最高の表現が多すぎるため、少し食傷気味に感じた。少し欠点がある方がいいというのはこういうことかもしれない。
ただ辻井伸行さんの詳しいエピソードは全く知らなかったので、その凄さを少しでも知れたのは興味深かった。
主人公のヤンは境遇は正反対だが、自己評価が低く夢中になると周りが見えなくなる所が似ていてどこか親しみやすい。趣味でしか音楽をやっていない私も、表現力のなさに打ちひしがれることが多々あるので、ヤンにどんどん感情移入していってしまう。
誰かの敷いたレールを歩んだだけで人生経験がないと感じてしまうのは、ピアニストという特殊な職業でなくても感じることだと思う。世間一般の普通の暮らしを目標とし、そこそこ努力してなんとなくその時のノルマをこなす。私自身、ヤンと努力量は比べものにならないが、困難や感情を揺さぶられる経験の少なさが表現力に出ているのかと思い悩む事もあった。
ヤンは圧倒的な存在に打ちのめされ、恋をして、凄惨な事件を経験して、自分の感情をさらけ出すことで最高の演奏を行った。音楽、芸術とは本来こういうものなのだと再認識する。自分の中の抑えられない感情をアウトプットする手段であり、技術だけを追い求めるものではない。新生ヤンの誕生はそれまでの溜めの解放も相まって幸福感に浸ることが出来る。
テロの描写が多くても、前作より読後感がいいのは主人公が苦難を事件にしているのが明確であるからだろうか。またエピローグが長いのも嬉しい。犯人は今回も予想がつきやすいとはいえ、ヤンにとってはショックが大きい。さらに父親も知っていた。それでも前を向いて歩いていく様が見られてほっとした気分になった。

ただ岬先生の演奏が争いを一時止めたのは、少しファンタジーに感じた。実際にそういうことがあったのかもしれないが……

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Posted by ブクログ 2023年03月17日


さよならドビュッシーぶりに中山さんの作品。
中山さんの作品のお陰で、好きなピアニストさんができたほど。
クラシックを聞いたことのないような人でも
聴いてみたいと思わせる表現力がすごい。

ショパンコンクール、名前は知っていたけど
こんなにも過酷なコンクールとは。
ミステリーは付属的で、あくまでも主...続きを読む役はピアニスト。ピアニストの心情描写、文章を読むだけで
どんなに鍛錬が必要なのかわかる。
加えて、ショパンに関して背景をしっかり描かれているから面白かった。ポーランドという国がどんな国で、ショパンがどうして曲を作ったのかなど、、。
いまだに多くの人に愛される理由がわかったかもしれない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年12月13日

ミステリーというよりピアノコンクールに重きを置いた作品だった。
その中でも音楽の持つ力。音楽で表現できる悲しみ、力強さを感じさせられる作品。

カミンスキ先生、嫌いになれない…。コンクール続行の目的は別にあったかもしれないけど、音楽に対する想いは本物だっただろうから。

ところで榊場くんが初登場にし...続きを読むてめちゃくちゃ出番多いし、なのに彼の心情が現れる部分が少なかったから、絶対犯人と思ってたらぜんぜん違った。

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Posted by ブクログ 2022年07月11日

最近、読むペースを速めてる中山七里さん!

岬洋介シリーズ第3弾!
ポーランドのショパンコンクールとテロ!
凄い組み合わせやけど、なかなか。
このシリーズは、ミステリーではあるんやけど、ピアニストである岬さんの話しなんで、ピアノ演奏シーンの描写が多い。多分、ミステリー的な描写よりも…それもかなり…
...続きを読むなのに、クラッシックとか、ピアノとか知らん私にも入り込める。
何か、演奏が凄いなぁ〜と思える。まぁ、読んでる間の話しではあるんやけど。
演奏シーンに飽きないというのは、作者の表現力が凄いんやろな。

コンクールでの賞受賞よりも、人の心を震わせ、全てを止める。
そんな人に、ホントの意味の賞をあげて欲しいな〜!

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Posted by ブクログ 2022年07月09日

面白かった
岬洋介シリーズ第3弾
ショパンコンクールでの物語

ストーリとしては大きく二つ
コンクール会場で起きた、指が10本とも切り取られてる殺害事件。さらに頻発する爆弾テロ。そのテロには「ピアニスト」と呼ばれるテロリストが絡んでいる。テロリストは誰なのか?

一方で、岬も出場しているショパンコン...続きを読むクール。
優勝候補の一人であるヤン・ステファンス。そのヤンの成長の物語。父親との確執がありながら、予選から決勝の中、ほかの出場者の演奏を聴きながら、本当の自分のショパン・演奏を見つけていきます。
ショパンコンクールの優勝者は誰なのか?
やはり、この音楽描写がすごい。熱量を感じます。

そして何よりも、今回、一番感動したのは
岬のノクターン
すぐにYoutubeで曲を聴いてしまった。
そのノクターンで起きた奇蹟
ありえないと思いながらも、今までの伏線ふくめて、岬が奏でたその瞬間のノクターンにはそれだけの強さがあるのだろうと思わずにはいられません。

とってもお勧め

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Posted by ブクログ 2022年05月29日

どこかでベートーヴェンを先に読んでいたので、どういう流れで冒頭につながるんだろうって思ってたが納得。

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Posted by ブクログ 2022年05月08日

すっかりハマってしまった中山七里さんの
岬洋介シリーズ。
今回も長距離移動などがあり、一気に読みました。
演奏シーンの描写が特に凄いのでYouTubeで音楽を調べて聴きながら読んだりしました。
前の二作より、どんでん返し感がなかったかなと思いましたが
また読んでしまいそうな
癖になるシリーズと言えま...続きを読むす。

この人の演奏シーンの描写は凄い。かなりの腕前かと思って調べたが全く弾けないとの事!弾けない事が、教科書の様な説明では無く、素人の皆さんにわかりやすく伝えられる描写の原因ではないかと。

凄いなぁ。

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Posted by ブクログ 2022年02月14日

ショパンコンクールが行われているポーランドが舞台。ピアノの演奏を文章で表現されていて臨場感がある。音楽用語が多いので、わかりにくいところもあるかもしれない。また、ポーランド人の国民性が歴史に基づいているため、コンテストの評価の仕方や感想の違いにつながっているところも興味深い。

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Posted by ブクログ 2024年01月17日

音楽の描写が美しい!それでいてしっかりミステリーと融合している。
コンクール参加者たちの成長していく様子が読んでいて気持ち良かった。
そこに絡む岬の推理がまた秀逸。
このシリーズにハズレはないですね。

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Posted by ブクログ 2024年01月12日

このシリーズが好きで他の作品も読んでいるが、この本はミステリー要素は酷く薄い。
事件はテロで、規模が大きい上に日本人である私には馴染みがないので、想像することがほぼ出来ない。
ただ、岬先生の優しさと音楽の偉大さは理解した。

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Posted by ブクログ 2023年12月02日

第1作が好きだったので、手に取る。
ミステリーとしてはあまり楽しめなかったけど、
ショパンコンクールの緊張感やテロの残虐さ、
そして何よりピアノの運指の描写はとてもインパクトがあった。
それだけでも読みごたえのある本だった。

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Posted by ブクログ 2023年10月11日

ポーランドで開催されるショパンコンクール、開催期間中にピアニストと呼ばれる犯人による連続爆破事件が発生する。
コンテスタントのヤンは音楽一家に育った一流のピアニスト。
ピアノ、弾き手の感情描写が素晴らしく外国が舞台のある意味現実離れした物語にも引き込まれてしまった。ノクターンが好きになりました。

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Posted by ブクログ 2023年05月23日

ミステリーと言うより友情物語だった。
カタカナの名前が苦手過ぎて途中で混乱!!自分にガッカリでした…

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Posted by ブクログ 2023年01月03日

01月-01。3.0点。
岬洋介シリーズ。新作出たため、再読。ショパンコンクールに出演する岬洋介。面白い。

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Posted by ブクログ 2022年11月27日

アルカイダによるテロが頻発する中 行われた
「ショパンコンクール」

「由緒正しいポーランドのショパン」のヤン
ハンデを背負いながら素晴らしい演奏をする日本人2人

優勝するのは誰か。そして最悪のテロリスト「ピアニスト」の正体は?

これ、シリーズの3作目だったのね・・・
知らずにこれから読んでしま...続きを読むった(笑)

ミステリとしてもだけど、音楽小説としても深い

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Posted by ブクログ 2022年05月01日

さよならドビュッシー、おやすみラフマニノフ続くシリーズ第三弾。今回の舞台はショパンコンクール。はじめから音楽の描写が多く、詳しく曲を知らない自分にとっては少し疲れた。推理小説としても少し伏線の回収が弱かった感じがした。同じ「音楽」という主題を基に、これまでの作品との違いを出さなければならないといけな...続きを読むい難しさはあるのだろうと感じた。次の作品は少し期間を開けて読んでみよう。
読み終わったあと表紙に目を向けると少し切ない気持ちがこみ上げてくる。表紙も作品の一つと感じた。

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Posted by ブクログ 2022年04月16日

ピアニスト岬洋介シリーズ 第3作
プレリュードでさっそく飛行機事故。政府専用機搭乗者全員死亡。ちょっと、岬先生が解決するミステリーにしては、死に過ぎてないか?とは思いつつ。
今回は、ショパンコンクール出場の為、舞台はポーランド。コンクールでのコンテスタント達の濃密な演奏やポーランド人ピアニストの覚醒...続きを読むを楽曲と共にテンポ良く描く。そこにシビアなテロ活動を織り込む。
ロシア人ピアニストが「音楽に政治を持ち込むのか」という場面があり、なかなかタイムリーだった。
今回は、音楽小説、そしてまさかの社会派小説的な要素が多いかな。岬先生の活躍が国際化。

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Posted by ブクログ 2022年03月31日

ポーランドの不屈の歴史とショパンを感じることが出来ました。

カチンの森や大統領旅客機墜落事故など、
現在のロシアを見ると非常に心象が悪いです。

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Posted by ブクログ 2022年03月20日

会場周辺で殺人事件やテロが頻発する中で開催されたショパン・コンクールにおいて、開催国ポーランドのピアニストのヤンが、岬洋介、盲目のピアニスト榊場等、他人の演奏に触れ、さらにはテロ事件による身近な人の死を目の当たりにし、演奏家として成長していく。
一方で、岬洋介は、他の出場者とは一線を画す演奏を行いな...続きを読むがら、鋭い洞察力で殺人事件の謎に迫っていく。

相変わらずの著書の音楽表現力に感服である。
クラッシック音楽に疎い私ですら、文章を読んでいるだけでショパンの曲が聞こえる気がした。
特に、感情を乗せた岬洋介の演奏シーンには、胸が熱くなった。

また、戦場にピアノ演奏を流す効果の真偽は分からないが、戦場に流されたピアノ演奏が戦闘行為を止めるシーンは、時期的に印象深かった。
ポーランドの隣国ウクライナにも、平和を取り戻すためのノクターンが流れることを祈りたい。

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Posted by ブクログ 2022年03月11日

「さよならドビュッシー」に続いて拝読。

正直、ピアノ描写が1番の醍醐味なんだろうけど  
私のような、腰掛け読者には 
ちょいと多すぎて全部入ってこない所あり…

ただ、辻井くんをイメージできたり
ちょっと前に、
ショパンコンクールのニュースが話題になっていたりで、とっつきやすかった事はあったかな...続きを読む


というか、
このウクライナ侵攻のタイミングで
かなり状況が被って読むのが辛かった。
カミンスキやヴィトルドが言う辛辣なセリフがノンフィクションに感じられる事もあり、
とても陰鬱な気分になった…
小説の中のような状況が、本当に現代に現実になっているとは…
ノクターンで停戦…
そんな奇跡があればいいけどなぁ…

しかし、途中
まさか?エリアーヌ?などと、
トンチンカンな考察をして、
我ながら後から笑えたσ(^_^;)

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