中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトル通り
短編&掌編&エッセイほぼ全仕事全部!
掌編短編とエッセイと他作家の本に寄せた解説など 全554頁
短編集の刊行は初ですかね?(すみません知らなくて)
重くて持ち歩きには不向きだし本を持ち上げて読むのも困難なんで専らテーブルの上に本を置いて読むしかなかった。
2頁、7頁のものもある
それぞれにオチがあり
さすが過ぎてもう何も言えません。
そして今までに刊行された本のスピンオフ的な話も所々あってファンにとってはまたまた「あっ」と驚きだと思います。
エッセイでは作家自身の行動や考えなど垣間見れ興味深い。
一日一短編ずつ読んだら何日も楽しめちゃいます!
ですが私には短編のせ -
Posted by ブクログ
深夜2:20、神足友哉は、アパートの隣室から聞こえてくる不気味な物音で起こされた。ふと、隣人の徐浩然が死体を解体する姿を想像するが、近所で遺体の一部が発見されたことで、妄想は現実味を帯びる。
気になった神足が真夜中に外出した徐を尾行すると、想像を絶する恐ろしい展開に……。
職場の寮の隣室から、夜な夜な聞こえてくる不気味な音と周囲で発生する連続バラバラ殺人事件から始まるホラーミステリ。
なんとなく、普段あまり意識しない心の深くに根ざす差別意識のようなものを刺激される作品。異常な事態が起こった際、普段あまり関わりの深くない人間が不審な行動を起こしていたら、どこかで妄想が過ぎるとは思いながらも -
Posted by ブクログ
ネタバレ祟りを科学的に解き明かす限界集落ミステリー。因習物とはちょっと違う気がするけど、先が気になって一気に読めました。祟りのヒントは割と早めに出揃うので、既にいない利兵衛に怯えて麻宮を襲い続ける村人達の無知で狭量な考えの方に注意が行きます。
コロナ禍の限界集落や、パセリや農作物、山師や詐欺師などなど、幅広い知識が出て来て勉強になりました。
麻宮はずっと「無学で無教養な村人に何を言っても通じない」と言う姿勢だったのに、解決編では長々と山哭を口頭説明し、怒り狂っているはずの村人達はその説明をすんなり受け入れて和気藹々し始めたのはちょっと違和感。
中学生の裕也がとても聡明でした。村役場の個人情報保護や高級 -
Posted by ブクログ
Uターンで田舎の閉鎖的な限界集落に住むことになった主人公が、自分の感性とスキルで村興しをしようと奮闘するが、ことごとく失敗して、最後に狂ったように惨殺するストーリー。
自分自身の自己評価は、思い込みにしか過ぎない。主人公は、自分はエリートだと思い込んでるが、実際は、能無しでUターンするしかなかった落ちぶれ者。
一番人を見る目がある人は、裏で上手に人を操る。
最後のどんでん返しは、きっとそうだろうな、と予測がついてたものの、そうこなくっちゃ的な爽快感。(「嗤う淑女」で中毒になってるのかも)
村八分は田舎に行けば行くほど実際にあって、余所者や新しいものを嫌う。閉塞感と運命共同体。それは本当にリ -
Posted by ブクログ
もう7年くらい前になるだろうか。
マッチングアプリで、ノリで電話した男の子が無類の読書家だった。
付き合うなどは全くなかったが、飲みに行く前に本屋に寄って読みたい本を買っては、飲みながら本について語った。
今はもう話すことはないが、SNSで生存確認はとれる。
そんな彼が敬愛していたのは、中山七里さんだった。サイン本を買ったと連絡してくれたこともあった。
彼曰く、賢い作家だと。
知識量が多く、そのうえ自分の意見も述べている。
だが押し付けがましくない。
お前はこの事実をどう思う?
と強く問われているような気になって抜け出せないというのだ。
かくゆう私も、中山七里作品が好きだ。
知