災疫の季節

災疫の季節

小説・文芸
1,870円 (税込)

9pt

「いつから『週刊春潮』はカルト教団のパンフレットに成り下がった?」
――「週刊春潮」副編集長の志賀倫成は、旧友の医師・伊達允彦から問い詰められていた。コロナウィルスによる緊急事態宣言下、後手後手に回る医療行為に従事し、いたずらに命を奪われていく患者たちに日々悔しい思いで接している伊達にとって、メディアによる不安を煽るような報道、特にワクチンの効果に疑問を呈し、陰謀論すらふりまく反ワクチン的な報道は、決して許せるものではなかったのだ。
出版人としての良識と雑誌を売るための煽情的商法のはざまで志賀の心が揺れるなか、伊達の勤務する病院を訪れ、ワクチン接種の妨害活動を始めた反ワクチン団体の代表が、院内で死体となって発見される! 複雑な心情を抱えたまま、志賀は事件の真相を探るべく、取材を開始するのだが……
コロナウィルスの流行により疲弊しきった異常な日常に起こった歪んだ殺人事件の真相は果たして――? ベストセラー作家・中山七里が描き出す医療サスペンス!

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災疫の季節 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    コロナ禍を思い出します。数年前のあの騒動は一体何だったのでしょうか。また新たな未知のウィルスであのような騒ぎは起こるのか、不安は尽きません
    が…。

    0
    2026年08月11日

    Posted by ブクログ

    中山七里がコロナ禍をテーマにミステリを書くとこうなる。今までの中山七里作品と大差ない、と言ってしまえばその通りだ。社会の動き、それに翻弄される人間たち、そこから発生する歪み、噴出する悪意とそれへの対峙。
    力技で突き進むパワーを持ちながらもそれを緩めず、最後まで突っ走る。思ったより尺が短いが、それが良かったのだろう。ギュッと濃縮されたようなスピード感がドラマでも観ているかのように心地よい。内容に心地よさは欠片もないのだが。
    クライマックスには奇妙な救いがあった。コロナによってついた傷は大きいが、学ぶ事で前に進めるのだ。人が皆、そうでなくても。

    0
    2026年07月21日

    Posted by ブクログ

    『夜がどれほど暗くても』の登場人物たちが、コロナ禍における反ワクチン、反マスク、陰謀論、そしてそれを煽るメディアの構造を辛辣に描いた社会派ミステリ。

    単に「非常識な人たち」を描くのではなく、孤立感や承認欲求、居場所のなさが人を極端な思想へ追い込んでいく流れが説得力をもって描かれている点はさすが。特に、正義や真実を掲げながら実際には不安や怒りを増幅させ、マスコミとカルトの共犯関係を生み出していくメディアの姿は強い皮肉として印象に残りました。

    前作『夜がどれほど暗くても』と同様、ミステリーとしての切れ味は今一つですが、あの時期の空気や人々の分断を記録した作品としての価値は高いと思いました。コロナ禍をすっかり過去のものとして感じていた人ほど、当時の異様さを思い出させられる一冊。

    0
    2026年04月19日

    Posted by ブクログ

    前作『夜がどれほど暗くても』の志賀倫成が今作の主人公。「週刊春潮」副編集長・志賀はコロナ禍の渦中、医療現場で反ワクチン団体代表の殺人事件が発生。容疑者の中には旧友の伊達の名前も上がっており、出版人としての葛藤も抱えながら志賀は真相を追う展開になる。

    物語の中で、マスクもせず病院の前で反ワクチンキャンペーンを謳う面々が、コロナに罹患しバタバタ倒れ、病院でワクチン接種を懇願するシーンなんかは自業自得を絵に描いたような光景でした。偏向報道、陰謀論、医療崩壊などあの時の混乱が蘇るような一冊です。
    情報過多の世の中でどの情報を取捨選択して生きていくか、その責任も結局は自分自身でとらなければならないと訴えかける内容だと感じさせられます。
    ※ちなみに前作読んでなくても楽しめます♪中山七里シリーズ読んでいると時々出てくるエピソードもクロスオーバーしているのでさらに楽しめます

    0
    2026年03月17日

    Posted by ブクログ

    コロナ禍の世相を思い出しました。医療現場の混乱、ワクチン接種の経験、家族のコロナ罹患等々。
    週刊誌、記者、医療現場、反ワクチン、ワクチン肯定派、いろんな思惑が交錯して遂には殺人事件が起こってしまう。それぞれの感情に触れて一気に読みました。
    面白かったです。

    0
    2026年02月20日

    Posted by ブクログ

    コロナをテーマとした医療現場、週刊誌、反ワクチン活動家の物語。
    それぞれの立場や考え方が丁寧に語られている。
    過激な行動に対する咄嗟の行動は責められない。

    0
    2026年02月11日

    Posted by ブクログ

    2022年9月~2023年6月に連載されていたそうで、バッチリコロナ禍中のお話でした。登場人物は中山七里ワールドで繋がっているものの、これだけで読んで大丈夫。週刊春潮の副編集長、志賀倫成目線で話が進みます。反ワクチン路線の記事を書き、部数が伸びているけれど、はたしてそれが正しいのか足元が揺らぐ志賀、高校からの悪友で医師の伊達にも反ワクチンの記事で何人の人間が未接種故に罹患して死に至ると思ってるのかと言われたりしますが、売れているため報道の流れは変えられず…。
    そんな中、反ワクチン団体(カルト宗教っぽい動きあり)が伊達の病院に押しかけ、騒動中に殺人事件が起こります。
    ワクチンの有効性をまともに訴えることが世論に受けいれられない感じありましたよね。接種死亡数は罹患死亡数に比べて圧倒的に少ないのに。マスコミが偏向的に報道するのは、世論を反映しているのか?偏向して煽るから世論がそっちを向くのか?
    全体的に暗い雰囲気や大人の嫌な計算高さなどありますが、読みたがれば小学生でも。基本は高校くらいから。

    0
    2025年11月16日

    Posted by ブクログ

    コロナ禍の出版社のあり方も問われてるな。
    反ワクチンが、売れるからと、根拠ないものでも煽り倒す!
    それを信じて、本来なら助かってたかもしれん人が…
    作家さんが、怒って版権引き上げるシーンあるけど、多分、知◯さんやろな。まぁ、人の命を守る医者として、命より大事なものないしな。

    まぁ、今は落ち着いてるけど、コロナ自体は、今もバンバンあるし。
    最近はワクチンしてないけど、不活化生ワクチン出来たみたいやから、今年はやろうかな?前からの創り方やから、副作用少なそう…
    今までの次の日、絶対、熱出るし。コロナ発生当初は、仕方ないにしても、時間経ってるし、そろそろ改良版出てもね。
    どうしよかな??

    ハイ、内容は、
    コロナ禍全盛!
    雑誌もコロナ一色!!
    (まぁ、この頃、色んなの中止ばっかりで、ネタないしな^_^;)
    それもワクチンに対して「???」な記事を!
    反ワクチン運動も半分カルト化して、ワクチンには、毒が入ってるとか、首謀者は、ディープステート!
    それを止めるのは、YAP遺伝子持った光の戦士!
    って聞いてても、めっちゃ納得???の話!(誰が納得すんねん!)で、医療行為すら妨害へ!

    病院で暴れて、ワクチン、機器を壊す!
    で、その代表が殺される…
    殺人は、あかんけど、間接的に人殺してるようなもんやん。コロナだけやなくて、機器壊したら、他の病気の人も( *`ω´)

    犯人探すにも、マスクしてるは、完全武装で証拠が…取り調べもマスクしてて、顔見えないので反応分からん…

    病院関係者か?
    カルトの内部反抗か?
    しかし…何があっても、人を殺めたらあかんけど…
    なんかね…

    「巨大化しようと法人化しようと、真っ当でない組織はいつか必ず崩壊しますよ」
    年の割に老成したことを言う。
    「誰か偉人の名言かな」
    「いいえ。でも、そうとでも考えないとやってられないじゃないですか」



    う〜ん…光の戦士って、どっかで聞いた気がする。なんやったかな?

    0
    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

    コロナ禍って遠い過去のように感じるけど、たかだか5年前の話なんだよね。
    販売部数を上げるため偏向した記事を載せる志賀と、最前線で治療にあたる伊達。
    いくら旧知の仲といえども、この二人の意見が相容れるわけがない。
    改めて職業倫理や職責について考えさせられた。
    ミステリーではあるけど、社会派ドラマのつもりで今回は読んだ。

    0
    2025年08月31日

    Posted by ブクログ

    コロナ禍。
    週刊誌の副編集長と医師は、ワクチン接種をめぐって友人関係に亀裂が入る。
    そんな中、1件の殺人事件が・・・果たして犯人は?

    中山七里さんにしては短いというか中編なのでしょうか。
    あっという間に読み終わりました、もう少し何かあるのかな?と思っていましたが、少し肩透かしを食らったみたいでしたが、筆力で一気読みさせられました。

    0
    2026年06月21日

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