災疫の季節

災疫の季節

1,870円 (税込)

9pt

「いつから『週刊春潮』はカルト教団のパンフレットに成り下がった?」
――「週刊春潮」副編集長の志賀倫成は、旧友の医師・伊達允彦から問い詰められていた。コロナウィルスによる緊急事態宣言下、後手後手に回る医療行為に従事し、いたずらに命を奪われていく患者たちに日々悔しい思いで接している伊達にとって、メディアによる不安を煽るような報道、特にワクチンの効果に疑問を呈し、陰謀論すらふりまく反ワクチン的な報道は、決して許せるものではなかったのだ。
出版人としての良識と雑誌を売るための煽情的商法のはざまで志賀の心が揺れるなか、伊達の勤務する病院を訪れ、ワクチン接種の妨害活動を始めた反ワクチン団体の代表が、院内で死体となって発見される! 複雑な心情を抱えたまま、志賀は事件の真相を探るべく、取材を開始するのだが……
コロナウィルスの流行により疲弊しきった異常な日常に起こった歪んだ殺人事件の真相は果たして――? ベストセラー作家・中山七里が描き出す医療サスペンス!

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災疫の季節 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    前作を読んでいないせいで主人公の家族関係とか分からず、読んでおけば良かったと後悔。
    コロナ禍真っ只中の陰謀論や医療現場の疲弊など、忘れず、次回なければいいけど、同じようなことがあった時に教訓にできればと思う。
    ワクチンについてはどんな思いをもとうとも、それを他者に強制するのは絶対にいけないと感じた。

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    コロナ禍にあり奮闘する医師伊達允彦、販売数の為にコロナ禍に対して反ワクチン記事を書き続ける週刊誌副編集長志賀倫成、そして病院に対して強硬に反ワクチンを糾弾する団体阿神儀会。

    読者としては医師に感情移入し、週刊誌の姿勢に反発し、反ワクチン団体に嫌悪する。
    この感情を読者に刻み込んだなかで、病院内で起

    0
    2025年08月03日

    Posted by ブクログ

    シリーズ二作。コロナ禍の医療現場で日々奮闘する医師伊達が勤務する病院を襲った反ワクチン団体の代表が院内で死体となって発見される…。伊達の友人で反ワクチンキャンペーンをはる「週刊春潮」副編集長の志賀は自身の考えと反する雑誌の方針との板挟みに。週刊誌記者・医師・警察官それぞれの立場からの葛藤が描かれる。

    0
    2025年08月01日

    Posted by ブクログ

    2022年9月~2023年6月に連載されていたそうで、バッチリコロナ禍中のお話でした。登場人物は中山七里ワールドで繋がっているものの、これだけで読んで大丈夫。週刊春潮の副編集長、志賀倫成目線で話が進みます。反ワクチン路線の記事を書き、部数が伸びているけれど、はたしてそれが正しいのか足元が揺らぐ志賀、

    0
    2025年11月16日

    Posted by ブクログ

    コロナ禍の出版社のあり方も問われてるな。
    反ワクチンが、売れるからと、根拠ないものでも煽り倒す!
    それを信じて、本来なら助かってたかもしれん人が…
    作家さんが、怒って版権引き上げるシーンあるけど、多分、知◯さんやろな。まぁ、人の命を守る医者として、命より大事なものないしな。

    まぁ、今は落ち着いてる

    0
    2025年09月11日

    Posted by ブクログ

    コロナ禍って遠い過去のように感じるけど、たかだか5年前の話なんだよね。
    販売部数を上げるため偏向した記事を載せる志賀と、最前線で治療にあたる伊達。
    いくら旧知の仲といえども、この二人の意見が相容れるわけがない。
    改めて職業倫理や職責について考えさせられた。
    ミステリーではあるけど、社会派ドラマのつも

    0
    2025年08月31日

    Posted by ブクログ

    「夜がどれほど暗くても」の志賀が、元と部署の「週刊春潮」に返り咲き、反コロナワクチンで部数を上げていた。
    SNSの反ワクチン主義者から集団ができ、信者たちが病院の待合室で迷惑行為を繰り返すようになり、そのうち死者が出る。
    その死者が乗り込んだ病院が、志賀の友人が勤務する病院で…。
    宮藤と葛城の2人が

    0
    2025年08月27日

    Posted by ブクログ

    コロナ禍の日々を思い返しました
    医師の困惑や葛藤、報道マンの矜持などがドキュメンタリーのように書かれていて面白かったです
    それにしても社名や誌名、省庁名などが実在のものを記載する書物(マンガ等も)とそうでないものがあるのは何故か以前から疑問です

    0
    2025年08月27日

    Posted by ブクログ

    コロナ禍の時期、反ワクチン接種をテーマに掲げる集団がワクチン接種会場で暴動を起こした。そのリーダーが殺された…

    前作で追う側から追われる側となった週刊春潮の副編集長・志賀。古巣へ返り咲き、今回は反ワクチン集団の記事を取り扱う事に。
    コロナ禍当日、この手の話ありましたよね。反対する癖に、いざコロナに

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    コロナウィルスを題材とした小説を初めて読みました。医療従事者の方々の苦悩は、筆舌に尽くしがたい。20250823現在、あらたな「変異株ニンバス」が流行している記事をみた。公共機関をよく使う自分としては、あの時(本作では、この時)の見えない敵と戦っている危機感的なものが、薄れてきている気がする。もうこ

    0
    2025年08月23日

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