中山七里のレビュー一覧

  • 鬼の哭(な)く里

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    ネタバレ

    コロナ禍の限界集落の鎖国感の恐ろしさ。理由は関係なく、排除したいから排除する。人が考えなくなった時にこれほど浅はかになってしまうのか…
    最後はまさかの展開だったが、あっさりと結末にいってしまったので少し物足りない。

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    2025年08月05日
  • 災疫の季節

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    『夜がどれほど暗くても』の主人公、「週刊春潮」副編集長・志賀倫成シリーズ第2弾。
    前作未読でも問題ない。

    時はコロナ禍真っ只中。

    <阿神儀会>を名乗る反ワクチン団体と売上げ至上主義の週刊誌、医療崩壊寸前の現場で奮闘する医師。

    三つ巴の闘いに殺人事件が絡むミステリー。

    犯人は予想通りだったが、本作の読みどころは災疫の最中に繰り広げられる人間模様。

    日々増加していく死亡者数に慄きながらワクチン開発を待った日々を思い出した。

    阿神儀会の同調圧力と、売れてなんぼの週刊誌に嫌悪感を抱きながら、医療従事者への感謝の気持ちが蘇った。

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    2025年08月05日
  • 祝祭のハングマン

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    ネタバレ

    父親を殺された女性刑事が元刑事の私立探偵と共に復讐する話。といいつつ復讐するまでの過程が長すぎて途中まで正統派の警察小説だと思ってた。いわゆる「法の代わりに我らが裁く」的な勧善懲悪ものなのでそれなりに面白かったけど、システムに侵入してうんたらかんたら、ってちょっとありがち過ぎてちょっと物足りなかった。

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    2025年08月03日
  • 彷徨う者たち

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    宮城県警シリーズ第三弾。東日本大震災の復興を題材としているが、設定や展開に共感できる内容があまりなかった。父親の悪事をバラされて恨むとかただの逆恨みではと設定とはいえずっと引っかかった。それでもストーリーとしては楽しめるしさすがだと思う。

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    2025年08月03日
  • 七つの大罪

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    大罪のひとつひとつを「七」ゆかりの名前をお持ちの作家が書き下ろした短編集。る三上幸四郎氏はなぜ⁉と思いきや、三と四を足したのね(爆)。『名探偵コナン』の脚本で知られるだけあって、実に視覚的なトリック、面白かった。あと、ラストのく若竹七海氏による<暴食>テーマが、幾重にも謎が仕掛けられていて出色。

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    2025年08月03日
  • 越境刑事

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     千葉県警のアマゾネス高頭冴子シリーズ第2弾。

     中国の留学生が殺害された事件捜査から、連れ去られたレイハンという活動家の妻と犯人を追って部下の郡山とともに新疆ウイグル自治区に渡った高頭冴子…。

     う~ん…ひどすぎて、痛すぎてこれ以上のレビューは無理っ(;´д`)
     えっ?これ、大丈夫??こんなの、小説にしても??

     ハードボイルドとかアクションとか、別次元っ!読むのがとってもつらかったけど、そこは中山七里先生の作品なんで最後まで読めましたけどね…。ホント、無事に帰国できてよかった…!!

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    2025年08月02日
  • 隣はシリアルキラー

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    中山七里先生の作品2作目

    壁の薄いアパートの隣の部屋に連続殺人犯住んでいたら……とてもじゃないけど落ち着いて生活なんて出来ないですよね。

    背筋が寒くなりました。
    最近の暑さにへばり気味のところで読んでたので、気持ち耐えられずちょいちょいページ捲る手を止めて、深呼吸してまた進むの繰り返しでした。

    元気な時に読んでください。

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    2025年08月02日
  • ヒポクラテスの困惑

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    汚い手を使ってでも、自分の思い通りにしようとするなんて! しかも、世間がピリピリしている時に。惑わされぬよう平常心でありたい。

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    2025年08月02日
  • 嗤う淑女

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    整形ってそんなに簡単にできるものなのかという少し腑に落ちない部分はあるものの見事に最終盤で2度ひっくり返されてまんまと嵌った。どんでん返し好きとしては満足のどんでん返しと爽快な伏線回収だった。
    このシリーズの残り2作品も読破したい。

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    2025年08月02日
  • 境界線

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    「護られなかった者たちへ」に続く宮城県警シリーズ第二弾。東日本大震災をキッカケに人はどう変わるのか。行方不明者の戸籍を悪用する設定には驚いたが、真相は特に意外性がなかった。目の前の人間を助けられなかった心情は痛いほどわかる。胸に迫る物語だと思った。

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    2025年08月02日
  • 能面検事の奮迅

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    ネタバレ

    シリーズ第2弾

    今回は国有地払下げとその疑惑に関する文書の改竄というモリカケ問題を思わせる事案

    不破が能面なだけに、事務官の美晴を狂言回しのようにするしかないのだろうが、ちょっとうるさくも感じてしまう

    事案の割に、元となる真相が微妙
    20年以上、そんなに広大な土地が開発もされずに野放しになるのだろうか?
    彼らは、家族や社会的地位よりも守りたかったのか?
    白骨死体はなぜ衣服も所持品もなかったのか?
    彼女はいつかのためにブラシを残しておいたのか?

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    2025年08月02日
  • ヒポクラテスの憂鬱

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    ネタバレ

    中山七里さんのヒポクラテスシリーズ。
    まだ2作目だけど、引き続き面白い。

    扱われている内容は必ずしも簡単ではないが、かなり読みやすくてスルスル読めてしまう。
    人の命が描かれているだけあって、亡くなった人の想いに心を馳せるとグッとくるシーンもあれば、利己的な犯人にモヤモヤするシーンもある。

    登場人物のキャラもよくて、やはり光崎教授はかっこいい。
    今回は真琴と古手川の関係性についてもスポットライトが当たっていたのかな。(ひと昔前のドラマ感はあったけど笑)

    数編の短編集ではあるが、最後の章で一冊を通したストーリーが完成する構成になっていて満足感も高い。
    早く3作目も読まなくては!


    以下、章

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    2025年08月02日
  • 祝祭のハングマン

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    ネタバレ

    ストーリーとしては面白かった。会長に対して刃を突きつける場面は、ヒーローが怪獣を倒すなんて洒落た演出だと思ったし、悪いことした奴に対して被害者家族がきちんと復讐する構図が描かれている。

    司法には委ねられない。国がやらないなら自分でやる、“私刑”というやり方でしか悪に立ち向かえないところに、モヤっと感が残った。

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    2025年08月01日
  • 彷徨う者たち

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    「護られなかった者たち」「境界線」に続く宮城県警シリーズの第三弾。前2作では笘篠(とましの)刑事が主人公でしたが、本作は蓮田刑事が主人公となり、これまでの作品とは一線を画す、全く新しい物語という印象を受けました。

    中盤で描かれる与野党の議員同士の駆け引きは、リアリティがあり非常に引き込まれました。一方で、物語の核となる密室殺人事件や、シリーズの魅力であった社会問題への鋭い切り込みという点では、個人的には少し物足りなさを感じました。

    特に、本作のキモである終盤のどんでん返しについては、これまでの伏線や登場人物の行動と照らし合わせると、少し唐突で不自然さが残るように感じたのが正直なところです。

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    2025年07月31日
  • 隣はシリアルキラー

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    ネタバレ

    実際にこんなことはなさそうだが、真犯人は、途中から怪しさを感じてしまい、やはり、、という感じだった。しかし他の方も言うように動機がちょっと弱いと思った。全体的にテンポがよく引き込まれたのであっという間に読めてしまった。不思議な中国人は、やっていることは凄惨だが、心が綺麗な方だと思った。

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    2025年07月31日
  • ふたたび嗤う淑女

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    終わる訳はないと思っていた通り、悪魔の再登場
    獲物を手のひらに上で転がし思い通り動かして、その様子を見てただただ楽しむ悪魔。今回も驚きの終わり方です

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    2025年07月31日
  • 嗤う淑女 二人

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    悪魔があのカエル男!を利用して無差別大勢殺人を繰り返す話
    自分はシナリオを描くだけ、手を下すのはカエル男。シナリオの完了を嗤う(楽しむ)悪魔は間違いなくレベル悪化。残念ながら2人は捕まらず、恐ろしや~

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    2025年07月31日
  • 嗤う淑女

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    主人公は悪魔。美しくて、賢くて、人を思いやる気持ちに長けてる悪魔
    そんな悪魔に目を付けられ、ちょっと背中を押され、谷底へ落ちていく人たち。悲しいかな、人はいとも簡単に他人の命を奪う犯罪者となってしまう。闇バイトと一緒

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    2025年07月31日
  • 能面検事の死闘

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    ネタバレ

    もともと愛想のない人が好きだからか(笑)、不破検事のことは最初から大好きですが、いつまで経っても惣領事務官のことは好きになれません。

    けれどふと気づく。彼女がこんな調子で不破に向けて放つ言葉こそ、私たち一般人が尋ねたいことなのだろうと。あまりに青臭く正義をふりかざした質問で、聴けば怒られそうだと思うことを彼女は普通に口にする。そのおかげでわかりやすい話になっているのだと思います。

    冒頭の殺人現場の描写は生々しくて絶句。子どもまでそんな目に遭わせますか、七里センセ。それだけに、最後は余計に不破の様子が心に染み入りました。

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    2025年07月31日
  • 贖罪の奏鳴曲

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    悪徳弁護士を主人公に据えた法廷ミステリ...序盤はやや退屈だななどと思っていたけれど、少年院のくだりからこれこそが作者が描きたかったものであるのだな、と。これこそがドラマであると。

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    2025年07月30日