中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ著者の作品が面白かったので他の作品も読んでみようと思い購入。
葛城さんが出てきたので嬉しい。
切り裂きジャックを模倣した劇場型犯罪という所が惹かれる。
臓器移植を巡って様々な問題があるとはいえ、明日死ぬかもしれない人を目の前に、諦めろなんて自分は言えないが。
人の優しさにはその分相手への期待があって、それが裏切られたと思ったらやっぱり多くの人が批判するのだと思う。期待が(犯罪者にだけはならないで)くらいなら良いが、(普通に仕事して生きて)だと、病気で最終学歴が低かったり、さまざまな不安の中で生きてるなら、結構難しいのかもしれない。人間、そんなに強い人ばかりじゃないと思う。募金する時は募金したことをすぐに忘れるくらいが良いと思う。そうでないと無意識の期待が裏切られた時に、人を罵倒し始めてしまうから。
募金で臓器移植した方も、受け取った重圧がやっぱりあるだろうなと思うと募金募るのも覚悟がいると思う。今後の人生を、助けてくれた人たちに捧げるみたいな考えは苦しいし無理だと思うから、偶にありがとう、と思って生きたら良いと思う。
善意は自分が良い人間だと思いたい人がやる行為だ、みたいに言ってたが、100%ではない気がする。目の前で辛そうな人がいたら心が痛い、だから助けるって場合、人にはもっと単純で純粋な気持ちがあるんじゃないかなと、思いたい。 -
Posted by ブクログ
連続殺人サスペンス小説。
ホテル宴会場での大量毒殺を皮切りに非道な事件が相次いで発生する。現場には番号札が残され、防犯カメラには医療刑務所を脱走した女の姿が。果たして、この女が犯人なのか、犯行の目的は何なのか?そして表題にある二人の淑女とは?
普通に面白いサスペンスでした。普通です。
犯人視点で描かれるシーンが多く、主人公は犯人ですね。警察を嘲笑うかのように物証をほとんど残さず尻尾を掴ませない犯行の連続で、どのように逮捕されるのかを気にしつつ読み進めますが、予想していなかった流れが待っていました。
「嗤う淑女シリーズ」と「カエル男シリーズ」が交差する位置づけの作品で、それぞれの次作を匂わせる締め方をしているので、あくまで繋ぎという印象を否めず、どうしても消化不良感が残りました。 -
Posted by ブクログ
AIロボットを裁く
そのような時代は、決して遠い未来ではないのかもしれない。
読み進めるうちに結末はある程度予想できた。しかし、本作の魅力は事件の真相そのものではなく、「ロボットを裁くことは可能なのか」という問いにあると感じた。
意思を持ったAIと人間との違いは何か。AIが起こした行為の責任は誰が負うべきなのか。そもそもロボットを裁くとはどういうことなのか。読後もさまざまな疑問が頭に残り、深く考えさせられた。
現在でもAIは急速に普及し、私たちの生活に身近な存在となっている。法整備も進められているのだろうが、本書で描かれた世界は単なるフィクションではなく、数年後に現実となる可能性を秘めた「予言」のように感じられた。