中山七里のレビュー一覧

  • 追憶の夜想曲

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    ネタバレ

    会社の方からお薦めいただいた小説。
    1巻を読まずにこちらの作品を読み終え、それでも問題はなかったけれどどうせなら初めから読んだ方が御子柴の人となりをもっと理解して入り込めるのだろうと思った。
    御子柴がどれだけの悪徳弁護士かと取ったら、ブラックジャックのような人だった。最初の、御子柴が園部だった頃に犯した殺人の模倣犯が出てくるのか⁉︎と思いきや読みは大外れ。夫殺しで既に判決が下された亜紀子の不利な現状からどのように逆転して無罪を勝ち取るのかと思ったら、なるほど美咲が父親と要蔵の被害者で、過剰防衛で殺してしまったのか。無罪に導くまでの推理や証拠集めは面白かった。そうか、亜紀子は御子柴の被害者の姉だ

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    2025年07月24日
  • 氏家京太郎、奔る

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    テンポはいい。つかみもOK。
    なのに、終わりのほうのバタバタ感が拭えない。やっつけ仕事のように、あっという間の解決。小説だからこそのなせる業。都合の良い出来事から真犯人がすぐに捕まり、すぐに自供する。
    いくらなんでも、そんなに上手くはいかないよ。

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    2025年07月24日
  • 能面検事の奮迅

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    シリーズ2作目。1作目よりはやや劣るが、水準以上の面白さ。
    また著者の作品で見かける岬検事も大きな存在感。

    相変わらず深みに欠けるし、傑作!という読後感もないが、優れたリーダビリティでグイグイ読めることは間違いない。

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    2025年07月23日
  • 能面検事

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    正直思ってた話と違くて最初の方は物足りなさを感じてしまい進み遅かったけど、終盤に向けて面白くなった。
    御子柴弁護士と戦ったらどっちが勝つのかななんて思ったけど、不破検事が本領発揮するのが裁判前の検事調べもとい初件だからそもそもそんな状況にはならなそう…^^;笑

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    2025年07月23日
  • ヒポクラテスの困惑

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    コロナ初期を舞台にお金持ちが偽ワクチンを高額で購入し、結果死に至ってしまったというお話。

    なんだかあまり法医学教室の出番がなく、好きなシリーズだったので残念。

    コロナの閉塞感を書きたかったのでしょうか。まあ確かにコロナよりも人の方が怖い時代でした。

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    2025年07月22日
  • 特殊清掃人

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    短編集のように、チャプターごとで語り手や事件が違うので読みやすい。 特殊清掃人という言葉の通り、孤独死や突然死など、死体の状態が細かく描写されており想像するだけで体力を使う場面も多々あるため、あまり想像せず読むのがいい。
    フィクションだが、物語の終わり方がなんとも言えず変に現実味を帯びているため、ノンフィクションのように思える。「なんだかなぁ」と現実の冷たさを、見させられてる気分になる。

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    2025年07月22日
  • 隣はシリアルキラー

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    ネタバレ

    ずっと気になっていた一冊でようやく読めた。初めての中山七里さん!
    最後まで徐が怪しかったけど、最後はどんでん返しでびっくりした。
    隣の部屋で死体が解体されていて、職場も同じなんて状況は怖すぎるし最悪すぎる…
    逃げ場のない恐怖がずっとあった。

    一度、罪を犯して服役すると再びまともな仕事に就くのはすごく難しい現実や、戸籍を持っている当たり前の大切さや、戸籍売買に潜んでいる問題など社会問題についても触れていて、ただのホラーミステリーではなく読み応えがあった。

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    2025年07月22日
  • 鬼の哭(な)く里

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    オーディブルにて。

    昔のように、村人以外を排斥しようとして、科学的なことや常識より村人の噂が重視される里。そこで起きた死亡事故と昔からある噂。

    現代とはかけ離れたストーリーの中で起こる話。
    ミステリーとしては浅いかもしれないけど、ストーリー含めて楽しめた。

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    2025年07月20日
  • 境界線

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    失踪者の戸籍を勝手に売買するなんて、、
    誰かに売ったり売られたりするために失踪のままにしてるんじゃない。希望に泥を塗らないでほしいし、悪気なくできちゃうその思考も悲しい。

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    2025年07月20日
  • ヒポクラテスの困惑

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    コロナというと、今ではすっかり「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ですが、2020年の感染拡大時には大騒ぎだったな、と言葉選びは違うかもしれませんが、少し「懐かしい」気持ちになりました。

    細かな情報がなくフェイクニュースが広まり、人々の不安に付け込んだ「ワクチン詐欺」に毒物(ヒ素)が混入するという二重三重に人間の醜さが書かれた作品でした。
    司法解剖や法医学教室の活躍があまり描かれず、事件そのものがつまらないわけではないのですが、ちょっと物足りない印象もありました。

    もう少し、真琴先生と古手川刑事の関係が発展して恋愛要素が出てくると、とも思いますが、はたしてどうなるでしょうか。

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    2025年07月19日
  • 能面検事

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    一つ一つ事件を解決していくようなストーリーかと思っていたのだが、掘り下げてストーリが展開された。
    続きもよんでみようかな。

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    2025年07月19日
  • 能面検事

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    癖の強いキャラクターがひょんな事から事件の背後に潜むものに挑む、というのはミステリに至っては珍しくない。
    主役を張るキャラクターは個性的だが、その周囲のキャラクターがどこか薄い。中山七里作品ならこういうキャラクター出てくるよね、というお約束が踏襲されている。事件に関してもこうなるんだろうな、というお約束をきっちり一つずつ守っているからそこまで驚きがない。テンポは悪くないが楽しめる作品ではなかった。

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    2025年07月18日
  • 人面島

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    会話できる人面瘡を持つ土地家屋調査士の男が相続問題解決の為、因習深い島「人面島」に。巻き起こる連続殺人事件。頭脳明晰な人面瘡の指示のもと無事解決にこぎつけるのか――!?



    シリーズもの。前作が面白かったので読んでみた。

    登場するキャラクターが好きな方にはおすすめだが、事件の序盤で犯人がわかってしまったので、純粋にミステリーを楽しみたい人には物足りないかもしれない。
    ストーリーや展開にも、前作を上回るほどの驚きや面白さは感じられず、正直言って期待外れだった。

    ただ、本シリーズおなじみのエンディングの会話はやっぱり好きだ。

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    2025年07月18日
  • 絡新婦の糸―警視庁サイバー犯罪対策課―

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    芸能人の醜聞、政財界の不祥事など、様々な暴露ネタで、物議を醸すSNSアカウント<市民調査室>を巡る攻防。フェイクニュース、ネットの炎上などまさに今リアルタイムで社会問題になっているテーマに真っ向から切り込んで色々と考えさせられる。小説だけど、現実味がありすぎてなんというか。《言葉でも人は殺せる》ということを、真剣に考えて向き合わなければいけないと思った。

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    2025年07月18日
  • 中山七里 短いお話ほぼ全部 短編&掌編&エッセイほぼ全仕事!

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    期待して読んだが私向きではなかった。
    うまく言えないが、SF以外の作品までもSFみを感じる。

    ただ、文体というか単語のチョイスは良い。
    女性作家にありがちな平易な言葉選びが嫌な私にとっては、とても読みやすい文章だった。

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    2025年07月17日
  • 越境刑事

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    前作が面白かったので、第2弾も読みたいと思い読みました。前作より更にバイオレンスと言った感じでした。小説の中で描かれている中国によるウイグル族への弾圧にどの位事実に近い物が有るのか知りませんが、少しでも事実があるとすれば、中国と習近平=ナチスとヒトラーで、とても許せるものではないと思いました。
    しかしここまで中国の公安を悪者に描いて大丈夫?!(他の読者の感想にも有りましたが)と言う程に、中国公安のウイグル人の殺害とレイハンと冴子への拷問は酷い物でした。
    まぁ主人公が死ぬ事は無いので、想像通り最後は助かるのですが、最後がサラッと終わってしまうので、もう少し先の事も書いて欲しかったなぁ、、、
    でも

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    2025年07月17日
  • 能面検事

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    ネタバレ

    不破検事かっこよすぎる。理想像で現実にはいなさそうだけど現実にいてほしい。

    本質を忘れてはいけない。
    本質を突き詰める不破検事を見ていたい。

    勉強

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    2025年07月17日
  • 特殊清掃人

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    章ごとに分かれていて読みやすかった。
    本だから淡々と読めるけど実際立ち会ったらたまったもんじゃないんだろうな…

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    2025年07月15日
  • ドクター・デスの再臨

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    また、順番を間違えて読んでしまった
    作者は難しい問題に取り組んでいる
    ミステリーとしてはなんとなく見えてた部分があり、やはりそうかと思ってしまった

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    2025年07月15日
  • 鬼の哭(な)く里

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    村人達、6人を惨殺して、村を見下ろして笑うともなくとも言えない声で叫ぶ鬼。八つ墓村の祟りじゃーを思い出す始まり。
    村八分、閉鎖的な村。現代のコロナや差別、世の中の思い込み、村の祟りとうまく重ねてある。
    私てきにはあまり面白くなかった。
    どうせなら八つ墓村くらい、おどろおどろしく、祟りのイメージが強い方が面白かったのかも。少し中途半端かなぁ、、っと。

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    2025年07月15日