中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ会社の方からお薦めいただいた小説。
1巻を読まずにこちらの作品を読み終え、それでも問題はなかったけれどどうせなら初めから読んだ方が御子柴の人となりをもっと理解して入り込めるのだろうと思った。
御子柴がどれだけの悪徳弁護士かと取ったら、ブラックジャックのような人だった。最初の、御子柴が園部だった頃に犯した殺人の模倣犯が出てくるのか⁉︎と思いきや読みは大外れ。夫殺しで既に判決が下された亜紀子の不利な現状からどのように逆転して無罪を勝ち取るのかと思ったら、なるほど美咲が父親と要蔵の被害者で、過剰防衛で殺してしまったのか。無罪に導くまでの推理や証拠集めは面白かった。そうか、亜紀子は御子柴の被害者の姉だ -
Posted by ブクログ
コロナというと、今ではすっかり「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ですが、2020年の感染拡大時には大騒ぎだったな、と言葉選びは違うかもしれませんが、少し「懐かしい」気持ちになりました。
細かな情報がなくフェイクニュースが広まり、人々の不安に付け込んだ「ワクチン詐欺」に毒物(ヒ素)が混入するという二重三重に人間の醜さが書かれた作品でした。
司法解剖や法医学教室の活躍があまり描かれず、事件そのものがつまらないわけではないのですが、ちょっと物足りない印象もありました。
もう少し、真琴先生と古手川刑事の関係が発展して恋愛要素が出てくると、とも思いますが、はたしてどうなるでしょうか。 -
Posted by ブクログ
前作が面白かったので、第2弾も読みたいと思い読みました。前作より更にバイオレンスと言った感じでした。小説の中で描かれている中国によるウイグル族への弾圧にどの位事実に近い物が有るのか知りませんが、少しでも事実があるとすれば、中国と習近平=ナチスとヒトラーで、とても許せるものではないと思いました。
しかしここまで中国の公安を悪者に描いて大丈夫?!(他の読者の感想にも有りましたが)と言う程に、中国公安のウイグル人の殺害とレイハンと冴子への拷問は酷い物でした。
まぁ主人公が死ぬ事は無いので、想像通り最後は助かるのですが、最後がサラッと終わってしまうので、もう少し先の事も書いて欲しかったなぁ、、、
でも