中山七里のレビュー一覧
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岬洋介シリーズの第2弾
ラフマニノフという作曲家を知らずに読み始めました。
前作同様、岬洋介が登場する音楽ミステリーで、完全密室で保管されていた時価二億円のチェロが盗まれるところからスタートします。引き続き起こる様々な事件。犯人は誰でなぜ起こったのかを探るとともにピアノを始めとする数々の演奏の美しい音楽描写を味わえる作品になっていました。
中山七里さんの作品としては珍しく、グロ描写や殺人が一切起きないものとなっていて少し物足りなさを感じました。事件の行方もなんとなく想像していた通りで、あまり刺さりませんでした…。
ただ音楽描写は、その音楽に込められている意味や背景、作曲家の意思ま -
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ネタバレ青春スポコンピアノミステリー小説
賞賛と興奮は一時で治るが、
嫉妬と冷笑はいつまでも持続する。
◯スポコンモノとしてエンタメとしておもろい
◯ラストの一文でタイトル回収の気持ち良さ
◯縁遠い音楽の世界の話が新鮮。
奏法や、表現についてのロジック、
わかりやすく言語化されて普通に感心。
◯昔カタギの祖父、仏頂面の医師、万能の教師。
優秀が過ぎるキャラ多いが、全員、超魅力的。
◯臨場感ある演奏描写と奏者の内面描写たち
スポコンものの疾走感、爽快感ある演出たち
◯教師の音楽への異常な愛情
冒頭から感じる静かなサイコ感たちが、
ラストで爆発。清々しい偏愛。正論。
●ミステリー要 -
Posted by ブクログ
正直冒頭は面白くなかった。火事に何かしらの事件性があることが仄めかされても、善吉がただの80歳の頑固爺ではないと分かっても、一家の大黒柱である夫のワガママな振る舞いや主が職を失っても他力本願気味な妻にイライラして、好きになれなかった。善吉に人並み外れた観察力、知識、技術、人を見る目があって、周囲からの人望が厚いところぐらいしか読みどころはないのかと思っていた。
でもそれは物語の表面でしかなかった。宮藤が最後までこだわっていた“火事の発火原因”には、あーもーまたそうきたかと思わせるトリックがしっかり仕込んであって、感が鋭い読者ならある程度目星が付けれそうにも思った。初読の方にはぜひ、引っ掛かり -
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皆様、遅れましたがあけましておめでとうございます(*´︶`) 変わらず遅読マンですが、今年もよろしくお願いします♪
今年初の作品は久々の中山七里!ひょ!
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昭和二十年、姫野村の成り下がり元大地主 巌尾利兵衛が起こした凄惨が過ぎる殺戮SHOWが、開始50ページも立たぬ間に繰り広げられる
不謹慎にも久々な生々しさに跳ね上がる私のテンションと親指 bb
彼の雄叫びは怨みの咆哮か はたまた孤独故の鬼の慟哭か..
描写が細かくて脳内が真っ赤になるのでみんなストレッチしてから読んでね
私はですね、流石に準備出来てなくてフルスロットルな急発進に首と脳ミソが肉離れ起こ -
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ネタバレ☆3.5かな。
今まで読んだ中山七里作品と比べると少し雰囲気というか毛色が違ったように感じた。
他作品のように強烈な犯行シーン等があるわけではなく、かつ主人公がお坊さんなせいか、死刑執行が迫っていて切羽詰まった状況のはずなのに、話全体に終始落ち着いた印象を受けた。
そのせいか前半部分は正直少しいまいちだった。
でも後半は山での出来事や事件の詳細等が明らかになっていき面白かった。
死刑制度については私はあるべきだと思う。
人に危害を加えておきながら税金でぬくぬく生かしてもらいまた出てくるなんて冗談じゃない。
作中でも述べられていたけど、本当にこの国は加害者に甘く被害者に冷たいと感じる…
凶悪犯 -
Posted by ブクログ
あら、借りた本と装丁が違いますね。
中山七里さんの執筆量が並外れていることは周知の事実。解説で知念さんも書いてらっしゃるけど、ファンの方が読むのが追いつかない珍しい作家さん。
しかも 時折 サイン本を作る書店の散歩なのか近旅なのか、そのあたりを歩いてらっしゃったりする。
そんな業界の中心にいらっしゃる著者の業界内ミステリー。新人作家さんへの悪態。編集者の悪癖。文学賞の悪徳。原作とドラマの悪戦。
そして、最後には、フィクションだけど 現実はもっと滑稽で悲惨だとおっしゃる。
出版業界は地獄絵図?
半分は地獄、半分は喜劇。
そして中山先生は、その境界線を歩いている作家なのでしょうか。
皆さん