中山七里のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
元ネタのアイアムアヒーローを読んだことも観たこともないのですが、好きな作家さんが多かったので手に取ったら個人的にはあたりのアンソロジー。
朝井リョウくんの話もさみしい青春、恋愛小説ですき。いじめっ子と人気者と一匹狼的なこのカースト。
藤野可織さんの話も久しぶりに読んだけどよかったな。やっぱりさみしい。仲間内って難しい。
最高だったのは佐藤友哉、島本理生夫婦の合作。こんな豪華な作品が辞めるなんて…!!! よかった、かなりよかった。引きこもりと心に傷を負ったシスターの話でよかった
全部にもちろんゾンビのような感染症の元ネタの設定が絡んでいるのですが話を知らなくても面白かったです -
Posted by ブクログ
テレビ番組に出演し、日本の司法解剖の問題を厳しく指摘した光崎教授。
翌日放送局のホームページに、自然死に見せかけた殺人の犯行予告が書き込まれる。
悪意に潜む光崎教授との因縁とは…。
ヒポクラテスシリーズ第4弾。
いよいよ光崎教授の過去の片鱗が明らかになります。
5つの事件の背景に社会的弱者の死が扱われ、解剖されることなく死因が究明されないのは、亡くなってもなお存在を蔑ろにしているような現実を突きつけます。
光崎教授の"悔恨"は大体察しがつくものでしたが、人間らしい一面というよりも昔から正しさを知る、今と変わらない鬼才ぶりがとても腑に落ちました。
お金や組織での立場がなければ、正しい判断だけで人を救うことは出来ない。
シリーズを通して立ちはだかる大きな壁に、それでも抗い続ける強さはどこから来るのか…。
「遺族の声よりも死者の声に耳を傾けるべき」姿勢は、法医学者としての信念であるとともに、かつて救えなかった人たちへの悔恨なのだと思いました。
それにしても埼玉県警も法医学教室も光崎教授ありきのマンパワーに頼りすぎているため、このままだと組織の行く末が心配になりますね…。
解剖に至るまでの経緯がそろそろ食傷気味なので、光崎教授や渡瀬刑事のエピソードも絡めた今後の新しい展開に期待したいです。 -
Posted by ブクログ
作家刑事毒島がコミックスになったとの情報を得て店頭で購入した。コミックスは本屋によって独特の配列になっているので、初めて行く書店で目的のレーベルにたどり着くのは至難の業である。特に大きな書店では探すのは無理!ということで売り場のお姉さんに尋ねたところ、1分もかからずこの本を探し出してくれた。お姉さん、本当にありがとうございました。
さて漫画の方だが、毒島のキャラクターは私のイメージとちょっと離れていた。でも犬養はほぼイメージ通り。明日香ちゃんはちょっと子供っぽく描かれていた。漫画を描いてくれた尾方富生さん、あれこれ言ってすいません。かなり昔に原作は読んでいたので、内容にはすぐに馴染めたが、どんでん返しの内容はすっかり忘れていた。
内容は第2話の途中で終わってしまった。次はいつ出るのだろう。初出「コミックグロウル」2026年4月~8月配信分、ということはオンライン出版と言うことか?これらを纏めて本にしたということは、2026年9月~2027年1月配信分を来年3月に第2巻が出る計算になる。それまで待つか。しかし、「コミックグロウル」って初めて見る名前だな。 -
Posted by ブクログ
他人をそそのかして悪事に手を出させて破滅に追い込む悪女・蒲生美智留が、今作では【カエル男】シリーズで医療刑務所を脱走し指名手配中の連続殺人鬼・有働さゆりとタッグを組んで、ホテルでの宴会に毒を混入したり観光バスや中学校やフィットネスジムを爆破したり無差別大量殺人を繰り返す…という連作短編集第3弾。
蒲生美智留が立案して、有働さゆりは実行し、蒲生美智留が有働さゆりに成功報酬を手渡すという構図。
蒲生美智留が何をもとにターゲットを選んでいるのか?という謎に捜査陣も振り回される…が、タネ明かしの後に「そんな設定、あったっけ?」と前2作を読み返すハメになってしまうこと請け合い。
【カエル男】シリーズの時系列では、2作目と3作目との間に本書が入るそうなので、両シリーズを追う人は読む順番が重要で大変ですね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ同じ年齢、血液型、背格好の従姉妹同士の2人の少女がピアノのレッスンを受けているところから始まる。香月遥と片桐ルシアのおじいちゃんは土地成金で地元のお金持ち。遥は日本で育ち、ルシアは親の都合でインドネシアで暮らしていてちょうど日本に一時帰国をしていた。1人で一足先にに日本に帰ってきていたら、インドネシアで大地震があり両親は亡くなってしまう。ある夜家で家事があり、ルシアとおじいちゃんは燃え死に、遥は誰かわからなくなるほど大火傷をする。長い治療を経て何とか元の顔と全身の皮膚を取り戻すが、杖なしでは歩けない身体中包帯だらけの障害者になってしまった。音楽特待生としてすでに受かったいた高校にだすも、差別やイジメも経験してしまう。それでもピアニストを目指し、コンクールにも出る事になる。すべては岬洋介と言う耳に障害を持った遥が魔法使いだと謳うピアニストの先生のもとで厳しいレッスンを受けながら。おじいちゃんの莫大な遺産の大半が遥にと遺書に残されていた事、そして遥を命を狙うように家の階段の滑り止めや松葉杖に細工があったことから遺産目当てで事件が起こったのではないかと伺える。そして不幸が続き、母までも不審な死を遂げてしまう。何と遥は実はルシアだったのだと判明する。家の細工はおじいちゃんの介護ヘルパーが遥がルシアと気付きルシアが遺産のためにおじいちゃんと遥を殺したと思いしたこと。そして母の事が実はルシアが殺してしまっていた。神社で偶然会った時、ちょっとした仕草で母は遥がルシアだと気付き口論なりルシアが押してしまって、ちょうど石段の上にいたので転倒して死んでしまう。それが事件の真相だ。
ミステリーだけどこの本の大半はピアノの曲の描写が多くてそれがいいのかもしれないけど、あんまりクラシックに興味なくて入りこめなかった。最後の結末もありきたりっちゃあありきたりだけど普通に騙された。