あらすじ
伝説的映画監督の大森が、新作『災厄の季節』を撮る! 若き助監督・宮藤映一も現場に臨むが、軽薄なプロデューサーや批判を繰り返す外部団体など周囲には難敵ばかり。軋轢に抗いながらの映画作りが進む中、スタジオで予期せぬ事故が発生! 暗雲立ち込める状況で、完成に漕ぎ着けられるのか――。映画への情熱と、どんでん返しの妙が織りなす、一気読み確実のミステリー!
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Posted by ブクログ
中山七里先生の作品にしては珍しく、綺麗に終わった。
中山先生のデビュー作を映画に見立ててストーリーを作っている。
意外と無い発想で、さすが中山先生だと思った。
最後の犯人は分かったけど、さらにそこからどんでん返しも待っていた。これもさすが中山先生。
それにしても、宝来弁護士と宮里リポーターって、本当にダメな人物だと思った。
Posted by ブクログ
刑事主体ではない面白さ!映画を見ているような緊迫感。
映画の撮影の様子が事細かに描写され、知らない世界を垣間見れる楽しさが溢れてます。その中にポツポツ浮かぶ事件。
あくまで主体は映画制作であることからブレない面白さがあります。大森監督のカリスマ性と、それに魅了されていくスタッフ、キャストの様子が手に取るよう。
これまでの刑事メインのストーリーとは一風変わった面白さがありました。
Posted by ブクログ
カエル男とリンクしてて面白かった。こんな書き方あるんやなーと。そして殺人事件ではあったけど、今回はそれ以上に映画の方が気になった。こんだけ殺人事件の場面が短いミステリーもなかなかないよ。そもそもミステリー?
Posted by ブクログ
唯一無二、天上天下唯我独尊…
こういう、人を言うんやろな。
映画以外は、何も出来ん監督やけど、それに関しては、超一流!
やり方もハラスメントだらけやけど、凄い作品作れる!
そういう人の周りには、スタッフを含め一流が付く。ある種の家族。
内容も、撮ってる作品が、
「連続殺人鬼カエル男」やん!これ!
(ここでは、『災厄の季節』ってタイトルやけど、『このミステリーがすごい!』大賞に応募した時に使ってた『連続殺人鬼カエル男』の旧題みたい)
渡部警部とか、古手川刑事も登場!
この作品を作る経緯が『連続殺人鬼カエル男』の感想で、みんなから、映画化は無理って、言われたみたいで、なら、自分で作ったる!って事で、この作品できたっぽい。
なので、ファンには嬉しい。
私個人は、映画も好きなんで余計に嬉しい!
映画作成完了までには、普通でも色々あるんやろうやけど、ミステリーなんで、血は付きもの〜!w
それを乗り越えて!
お得意の大どんでん返しもあって、ミステリーとしても楽しめる!ってミステリー小説なんやけど(^◇^;)
やっぱり、映画ファンとしては、苦難を乗り越えて、凄い作品を創ろうとしてる熱い人らの方に目がいってしまう!
解説にもあるように、
映画ファンのためのミステリー小説
や!
感動させて貰いました〜!(^_^)v
「正気じゃ作れない。狂気でも作れない。映画は、本気で作るんだ!」
*************
土曜日は、映画館で
「ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ」
観て来た〜
ガガさん参加の影響か、ミュージカルっぽくなってないか?
しかし…
うわ〜!
こんな終わり方なんや〜!
衝撃や…
なんか、ガガさんに踊らされてるみたいな…
まさに、ピエロやん〜!
これは、これで良いのかも?
(・x・ ) 。oO (考え中…)
でも、こら、賛否両論あるわな!
次は、観るのは、
確定
「TRAP」
「ヴェノム」
「グラディエーターII 」
悩み中
「ボルテスVレガシー」
「ソウX」
Posted by ブクログ
どんでん返しミステリー!とあらすじに書いてあったので、読みました。
絶対真犯人当ててやるわぁ!と意気込んで読み進めたものの分からず。笑笑
なるほど〜となったので、私は好きです。
Posted by ブクログ
中山七里の作品は、ちょこちょこ読んでいるので(全部は多作すぎて追い付かない)、色んな登場人物にウフフってなりますね
一応「ミステリー」のくくりになってますが……ミステリーはどちらかとお話の味付け程度で、それよりも「映画制作」という現場を書いたお話だなぁと思いました。
いくつか事件は起こるけど、その犯人よりは映画制作そして上映如何のゆくえの方が気になってページを繰る手が止まらず。そして、読みながら願ってしまうことは「事件の解決」ではなく「映画が完成すること、できれば大きく評価されること」になってしまう。なんなら、映画制作に差し障るなら事件解決しなくてもいいけど……くらいな気持ちになる。そして、おそらくそれは作者の思惑通りな気がする。
なので、いわゆる「ミステリー」を求めて読むと、ちょっと物足りないかも。(でも、それは本の売り出し方の問題な気がする)
私はこういう、自分が知り得ないお仕事の裏側を知るのが好きなので、とても楽しく読めた。
映画にかんするちょっとした蘊蓄とか、専門用語とかも出てきて、それがまた楽しい。
映画制作現場の熱気とか焦燥とか……そういったものにあてられて、私ももっと本気で何かに取り組みたい気持ちになった。
Posted by ブクログ
素直に面白かった。
映画作りってこんなに大変なのか。
これからはもう少し丁寧に映画を観ようと思うくらい映画愛と情熱に溢れたミステリーだった。
エンタメ作品としてもめちゃくちゃ楽しませてくれるため、否応なしに上がっていくテンションを抑えるのが大変。
文句なしのラストには拍手したくなった。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
今回はミステリーメインというよりは、映画制作の中での人間成長を描く話かな?
映画制作というか映像の世界ってこんな感じなんだ、とも楽しめる。相変わらず中山七里さんは色々な職種や業界を知りすぎてる…。
中山七里さん読者としては、カエル男を先に読んでからの方がより楽しめるはず。
Posted by ブクログ
今まで読んだ中山七里著の作品と比べると意外な感じはしたけど、映画製作にかける監督やスタッフ、キャストの思いや仕事内容など知らない世界の話は新鮮でおもしろい!
Posted by ブクログ
どんでん返しの著書
今回はどんなどんでん返しを見せてくれるのか、と期待しながらページをめくる。
ほぅ、そう来ましたか! と思ったところにさらにかぶせて、そうだったのか! と中山七里ファンにとっては身を通したい作品であった。
Posted by ブクログ
面白かった。芸術を創り上げる過程とそれに携わる人々の心象風景を丁寧に描く。ドビュッシー シリーズにも共通する感動がありました。
ミステリーとしての鋭さはイマ一つかもしれませんが、主人公大好きです。
Posted by ブクログ
これは映画を愛する人、いやモノづくりを愛する人達の話だ。
正直この話のあらすじを読んだ時、このタイミングで読むのはどうかなぁとちょっと悩んだんですよね。
話の方向性は違うけれど、モノづくりに関するニュースが取り上げられたりしてるこのタイミングだとちょっとくるものがあるかなぁって。
でも読み終わってから「この話をこのタイミングで読んで正解だったな」と確信しました。
この作品、ミステリー作品ではあるんだけど途中からミステリーとかちょっとどうでも良くなっちゃうというか(言い方悪いけど本当にそうなの)、憧れだった世界で夢と現実のギャップに燻る主人公の成長物語の方がグッときてしまったというか、まぁとにかく熱いんですよね、登場人物がみんな熱い。
映画の業界の話やら専門用語も詳しく解説してあるし、合間に出てくる現実作品のエピソードもとても面白い。
作者の中山七里さんはかなりの映画好きだとどこかで読んだのだけれど、その知識が存分に発揮されている作品だと思います。
あとね、別の作品に出てくるやたら印象強い彼女もまた現れるんですけどね、これがまぁ「お前!お前!本当にお前は!!!」って感じの憎たらしさを全面に押し出してるんですよね……でもこれがまたいい役なんだよなぁ。
でもごめんやっぱ1回痛い目見て欲しい。
私達が何気なく取捨選択して眺める映像作品。
一生かかっても観られる数ではないその作品ひとつひとつにこういう物語が隠れているものなんだろうなぁ。
「映画は水物」という表現が作品中に出てくるんだけれど、本当にその通りだと思います。
実際ふんだんにお金をかけて作った作品がすぐに上映打ち切られたり、低予算のインディーズ映画が大ヒットを飛ばしたりとかありますもんね。
全てのモノづくりに関わる人達がこのくらい真剣に作品と向き合ってくれているんだと信じたい。
そんな作品です。
Posted by ブクログ
自分の小説を映画化する人々の群像劇を書くってのがまず面白い。まさか人死があるとは思ってなかったけれど、この謎解きはメインじゃない。
映画を作るしくみなどの知らない世界を覗くことができて、思った以上にするする読める。
中山七里さんはカバー範囲広いね。
Posted by ブクログ
中山七里は映画にも詳しいのか。彼のカバーエリアの広さというか知識の深さは驚くばかりだ。
テレビドラマの映画化ばかりで碌な邦画が出ない昨今、海外はサブスクで数億円の巨費を投じたものもあり、もはや邦画は劇場で観るものではなくサブスクでの放映を待つものになってしまった。黒澤などの過去の巨匠をイメージさせる本作の監督をはじめ、今では絶滅した「頑固一徹な巨匠」へのノスタルジー溢れる作品となっている。
ミステリ要素としては普通。伏線の張り方も謎を解きやすくなっている。
Posted by ブクログ
作者の映画へのこだわりが感じられる物語
ミステリーとしては、ありがちな展開ですが、映画作りの熱い想いを感じられる物語です。TVドラマ制作をちょっとこき下ろしていますが、それはご愛敬ということで(笑)
映画製作の現場をそのまま経験できるような展開です(笑)
伝説の映画監督の大森が「災厄の季節」を映画化
しかし、幹事会社のプロデューサーがいろいろ口出し、配役変更と、さまざまな軋轢を生みます。
そんな中、撮影中に事故が..ありがちな事故、事件?
その真相は?
犯人は?
映画は無事作成できるのか?
といった展開です。
冒頭にコメントしたとおり、ミステリー色はイマイチですが、映画への熱い想いが心打たれます。
こういうベタな展開好きなんです!」
「災厄の季節」は「連続殺人鬼カエル男」です。
なので、カエル男読んでから、こちらの作品を読むのがお勧め。
Posted by ブクログ
映画作りのお仕事小説とミステリーが一緒になった作品。一粒で二度美味しい。
物作りに熱くなる群像劇で、非常に面白かった。
ミステリーとしてもなるほどー、と思えた。
やっぱり中山七里さんの作品は信用できる。
Posted by ブクログ
七里さんの作品ではお馴染み、宮藤刑事、その宮藤刑事のお兄さん!が主人公。もちろん宮藤刑事も登場しまくりますね。『スタート!』いやぁ起きる起きる。カチンコの音と共に事件が次から次へと。ずっと積読になってたけど『スタート』の掛け声と共に一気に読みました。軽く、でも七里さんワールド満載。映画のタイトルは『災厄の季節』そうです、あの作品ですね。(にまにま) これ読んだらカエル男がまた読みたくなるなぁ。憎いぞ、七里さん。
Posted by ブクログ
連続殺人鬼カエル男を読んだ直後に読む面白さったら。
でも先に関テレのドラマ版カエル男のホームページで配役見ちゃったのは失敗だったな。それぞれの俳優のイメージが全然浮かばなかった。。。
まあ浮かぶ必要はないんだけど。
大森監督は名前からして大林宣彦かななんて思ったけどキャラは大島渚っぽいね。勿論テレビの中のキャラしか知らないけど。
青春小説の趣が強いけど、この人のはダークなものの方が好みかな。さて満を持してカエル男ふたたびを読むとするかな!
Posted by ブクログ
なんだか映画かドラマを観ているように、サラサラと楽しく進んでいく。映画をつくる人たちの熱い感動のドラマで楽しく読めた。しかし殺人がえらく軽く扱われているような?いい映画を作るためには怪我人わざと作ってもしかたないよなー、殺人までは行き過ぎだけど、まぁそれもしかたなかったよなー、みたいな流れ。だって最高の映画作るためだもん!!ってあり得ない感情が当たり前に存在してしまうのもまた、バラエティドラマ観るような気分で楽しめる要因なのかも?
Posted by ブクログ
映画製作にまつわる様々なことが興味深く、一つの作品を作り上げていく、その過程の面白さに惹きつけられます。
更にミステリ要素も加わり、エンターテインメントとして申し分なく、作者の引き出しの多さに、改めて感服しました。
Posted by ブクログ
映画好きには堪らないのかも知れないが、ちょっと映画撮影に関わるところが長いように感じた。事件も落下事件が2件と少なく、警察も本腰を入れない。やっと終わり頃に殺人事件。犯人もなるほどというところ。途中で挫折しかかったが、読み終えてホッとした。
ドンデン返しは、殺人者まで出した映画をウルトラCで公開に漕ぎつけたことだろうか。
Posted by ブクログ
映画の作成はこのような順序を辿っていくのかと、初めて知った。
映画本編のストーリーも、「なんか聞いたことのあるストーリーだな」と思っていたが実際に著者の『連続殺人鬼カエル男』であることを解説を読んで知った。こちらも読みたいと思う。
Posted by ブクログ
この小説はミステリーではない。映画に己の全てを捧げてきた者のか哀歌である。
鬼気迫る映画の撮影現場の緊張感。そこにはテレビ界でどれだけ視聴率を取ってきたかは関係ない。あるのは、映画を観る者が心を揺さぶられるか否かだけ。
久々に大スクリーンの映画を観たいと思わせてくれた。
Posted by ブクログ
映画人のプライドや気合いには尊敬を覚える、がそれをそれとして是正しようとしないのは、元ブラック企業で働いていた身としてはどうにも。だから殺人という歪みが起こるんだと思う。映画の内容を見ていないからわからないけど、そこまでの価値を見出せなかった。現実の世界では殺人でもなく、単なる予算削減やテレビ化でもなく、やり方を見つけ出してほしい。と、懐疑的な気持ちだったので⭐︎2だったけどここまで書いて、単にプライドがあるからいいんだ!の向こう側を伝えたくて書いてるとしたら、と思い直して1つ足した。
Posted by ブクログ
映画業界の裏側を少し覗かせてもらえたという思い、何かに本気で取り組むことの大切さを改めて感じさせてくれました。 いくつもアクシデントが起こるなか、一本の映画を完成させることに全力で挑む人達の姿に心から「素晴らしい」と讃えたい。
Posted by ブクログ
タイミングよく?現実の世界で映画界で騒動が起きている。
だから確信を持って分かってしまった展開。
もっと前に読めばよかったな。
そしてやっぱり
作品に罪はない。
言いたくなる気持ちは分かる。
Posted by ブクログ
公的な立場にあるから私憤や個人的な反論は許されない。それを知悉したうえでの揚げ足取り。人間が心底残忍になれるのは凶器を手にした時ではない。大義名分を手にした時。大義名分と己の正義を手中にした者は、誇らしげに人を刺す。それが刃でも言葉でも構わない。相手が言葉を持たぬ者でもかよわき者でも構わない。己を突き動かす熱情が冷めるまで延々と牙を剥き爪を立て続ける。描きたかったものは善人たちが隠し持つ悪意に他ならない。善良が邪悪に、被害者が加害者に一転するにはほんの些細なきっかけで足りる。
Posted by ブクログ
自慢じゃないけど(自慢です)、去年は劇場で映画を300本観ました。それでも年間に公開される総数からすると3分の1にも満たない程度しか観ていないわけで、毎日どこかの撮影現場で大なり小なりこんなドタバタが起こっているのかと思うと愕然とします。
エンドロールでよく目にする「◯◯製作委員会」をいつも謎に思っていた私は(調べろよ(^^;)、それがどういうものかわかってスッキリ。
しかしなんぼドンデン中山センセの作品であっても、ミステリーとしてはイマイチと言わざるを得ないから、映画をあまり観ない人にはイマサンぐらいかも。