中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ハードな内容で読み応えはあったが、ミステリー要素は低く社会派の小説という印象。ウイグル地区と中国政府の実態という感じで、謎解きの要素はない。爽快感もあまりなく、オチも事態が大きくなりすぎたので個人的なことに落とし込んだという印象。
現実的ではあるが小説であるがゆえのフィクションさ(爽快感)を求めたい自分には、今回の作品はあまり響かなかった。
人に勧めにくいが、読む価値がないとかそういったことはなく、この作品はフィクションと知りながらも1つの実態として知り、もしかしたらと物事を考えるきっかけにもなる。
ただ重ねて言うがミステリー要素は低いのが残念だった -
Posted by ブクログ
いじめとネット・マスコミ暴力をテーマとしたミステリー
被害者から一転して加害者になりうる怖さ
中学教師の穂刈の小学生の娘がいじめを苦に校舎から飛び降り!命は助かったが、被害者の親となる。
小学校はいじめそのものを隠ぺいしようと、何の説明もなし。そんな中、娘の復讐のため、自分たちでいじめの真相を探り、いじめの主犯の児童を特定。さらにその名前をマスコミにリーク。マスコミ、ネットで大炎上となるが、主犯の児童が死体で発見される。
主犯の児童を殺害したのは家族なのか?
そんな中、中学生の息子が重要参考人として、警察へ。
息子が復讐したのか?
いじめの被害者から、殺人の加害者として追い詰められる家族.. -
Posted by ブクログ
岬洋介シリーズの第2弾
ラフマニノフという作曲家を知らずに読み始めました。
前作同様、岬洋介が登場する音楽ミステリーで、完全密室で保管されていた時価二億円のチェロが盗まれるところからスタートします。引き続き起こる様々な事件。犯人は誰でなぜ起こったのかを探るとともにピアノを始めとする数々の演奏の美しい音楽描写を味わえる作品になっていました。
中山七里さんの作品としては珍しく、グロ描写や殺人が一切起きないものとなっていて少し物足りなさを感じました。事件の行方もなんとなく想像していた通りで、あまり刺さりませんでした…。
ただ音楽描写は、その音楽に込められている意味や背景、作曲家の意思ま -
Posted by ブクログ
正直冒頭は面白くなかった。火事に何かしらの事件性があることが仄めかされても、善吉がただの80歳の頑固爺ではないと分かっても、一家の大黒柱である夫のワガママな振る舞いや主が職を失っても他力本願気味な妻にイライラして、好きになれなかった。善吉に人並み外れた観察力、知識、技術、人を見る目があって、周囲からの人望が厚いところぐらいしか読みどころはないのかと思っていた。
でもそれは物語の表面でしかなかった。宮藤が最後までこだわっていた“火事の発火原因”には、あーもーまたそうきたかと思わせるトリックがしっかり仕込んであって、感が鋭い読者ならある程度目星が付けれそうにも思った。初読の方にはぜひ、引っ掛かり