あらすじ
関節を有り得ない方向に曲げ、赤黒い血溜まりの中で死んでいたのは、学校一の美少女だった──。飛び降り自殺と噂する生徒。転落事故と主張する校長。騒ぎ立てるマスコミ。校内外が騒然とする中、クラスメイトの慎也は、ある引っ掛かりを覚えて事件性を疑う。そこに従兄で刑事の公彦も加わり、二人は潜入捜査を開始する。猛スピードの展開、予想だにしない結末。ノンストップ学園ミステリー。
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Posted by ブクログ
学園一のアイドルの飛び降り自殺。
騒然とする生徒や学校側に、マスコミも加わり謎は深まるばかり。
クラスメイトの慎也は、従兄で刑事の公彦と潜入捜査を行う。
そこから現れたのは驚愕の真実であった。
ノンストップ学園ミステリー。
最後のどんでん返しは、さすが中山七里さんです。
Posted by ブクログ
2日で読み終わった!主人公が部活にハマっていく過程も推理パートも結構好き。ただラストはすごい後味悪くて読み終わったあとにモヤモヤしてた。後味悪いの好きな人と学園モノを楽しめる推理小説好きにはオススメ。
Posted by ブクログ
一気読み。
学校一の美少女に「放課後時間ある?」と言われてドキドキの主人公。ところが当の美少女は転落死。
演劇部の花形だった美少女の周辺を知りたいから、演劇部に入部したところ、意外な才能が開花!
夢中になって活動し始めたところで、演劇部の後輩がまた亡くなってしまう。
学校側のことなかれ主義や隠蔽体質もチラチラ見えて、社会は汚いなあと思わされる。一方で演劇部のみんなの団結や葛藤の中で過ごす夏休み、キラキラの青春群像が、なんとも眩しい。
みんなで作り上げた舞台のあと、浴びる拍手喝采のカタルシス。
そして、意外な犯人と、辛い別離が、ほろ苦い。
Posted by ブクログ
本当に、中山七里は七人いるのでは(^ ^;
信じられない多作であるのはもちろん、
書くものによって文の「色」が全然違う。
それでいて、圧倒的なリーダビリティと
期待を裏切らない「どんでん返し」は
全ての作品に共通している。
普通の人間にできるワザではない(^ ^;
さて、本書は、とある高校が舞台。
赤川次郎か!? と思わせるほどの
ショッキングな幕開けで(^ ^;
演劇部の活動がかなり詳しく描写されるので、
似鳥鶏氏の「市立高校シリーズ」も彷彿とさせる。
おそらく若い読者向けに書かれたのであろう、
ディテールのリアリティよりも
エンタメ性を重視しているように見える。
現役の刑事が高校に「教育実習生」として
潜入して操作するなど、かなり荒唐無稽。
これは弓月光氏の「ボクの初体験」か...って、
今時の若者は知らんだろうなぁ...(^ ^;
なかなかな鬱展開もありつつも、
一気読み必至の佳作(^ ^
Posted by ブクログ
今回の舞台は学園。
狭い世界ながらも奥深いミステリーが展開される。
そして最後は、そうきましたか、というクロージングで、やっぱり期待を裏切らない作品です。
Posted by ブクログ
学園ものミステリー!
学校一番の美人で、勉強も出来て、演劇部のエース!
そんな娘が飛び降り?自殺?それとも?
更にもう1人演劇部の生徒が〜!
私の中学高校の頃、思い出すと1つ上の学年に、そんな子おった!
美術部の部長で、剣道もしてて、めっちゃ可愛い子!
迷わず美術部へ!
絵とか描いたことないのに…
まぁ、私の場合、この作品の主人公のように、急に演劇部に入って才能を開かせるとかないけど…( ; ; )
ええ思い出や〜(^◇^;)
主人公と従兄弟のお兄ちゃんが刑事さんで、その師弟コンビで、事件の真相を暴く〜!
事件もそうやけど、演劇部が文化祭に向かって、夏休みそっのけで、練習に明け暮れるのが、青春してるなぁ〜
文化祭の演劇が終わると共に、暴かれる真実…
大どんでん返しとはいえ、ツラい〜!
しばらくは、立ち直れんな、主人公の慎也くん。
うちの高校も3年の時は、演劇するっていう伝統があってやったわ。何か、登場人物が、桃太郎、金太郎、浦島太郎という豪華キャストで!(ただのドタバタ劇)
私は、何したかって?
豪華キャストではなく、桃太郎のおばあちゃんでした〜( ; ; )
開始と共に、幕が上がる!
そこで川で洗濯してるという… ⁄(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)⁄テレテレ
まぁ、これ推薦したヤツ、亀役にしたったわ!
(おばあちゃんの推薦がバカウケで、やらざるを得ん状況やったんで、お返し推薦で亀役、コレもバカウケ!ヤツも諦めよった〜)
顔から、首まで、緑のドーラン塗って、しばらく取れんかったそうな(^_^)v
何か感想より、思い出話が多過ぎ(~_~;)
Posted by ブクログ
演劇部の青春×校内殺人事件
刑事の従兄×主人公
演劇部の比重が思ったより大きくて
なかなか読み進められなかったのだけれど、
ラストに行くにつれ必要な『青春』だったんだなぁと。
ミステリー、事件、動機、トリックに比重置きたい人は少しモヤッとするかもしれない。
Posted by ブクログ
学園ミステリーとしてストーリーが良くできているだけでなく、公彦の授業内容とか、あまりに有名な伝記を現代風にアレンジしたオリジナル脚本など、本筋には関係ない部分まで丁寧に書かれているのが良い。
事件の真相は慎也くんにとってあまりに苦いものであり、せっかく頑張った彼にここまで背負わせるのは酷な気がするし、殺人の動機が弱すぎるけれど、それを補う魅力がありました。
Posted by ブクログ
冒頭で人が死んだ事を忘れるくらい爽やか。
青春小説を読むみたいに楽しんでしまった。
だけどやっぱりそこは学園ミステリー。
落差も凄いけど、これは苦いなあ。
正直なところ「あえて慎也を巻き込んだな?」と勘繰っている。
もしそうなら公彦は相当な鬼だなと思う。
その一方で、これは優しさ故かもしれないと思ったりする。
何とも言えない読後感だった。
Posted by ブクログ
作者にはあまりない?学園もの。
帰宅部の高2の主人公が演劇にのめり込む姿や従兄弟の刑事との絡みも面白いが、作者の文学や演劇への傾倒振りを垣間見えたのがとても興味深い。
Posted by ブクログ
展開が早くサクサクと読めた。
部活動や学校生活という日常の中で起こる非日常な出来事にハラハラし、自分なりに推理しながら楽しめた。
中山七里さんの作品は初めて読んだが今後も読んでみたいと思った。
Posted by ブクログ
最初、刑事ものなのかなあ、と思って読み始めたら、高校生の演劇部で人が亡くなるお話だった。事故か?殺人か?犯人は?といったお話。
主人公のちょっとぼんやりした感じの慎也が、事件を追ううちにどんどん演劇部にのめり込んでいくさまがほほえましく、なんだかいいなあと思った。
学園ものとなめていたが、演劇のシナリオの話もまざっており、いろいろと面白かった。
Posted by ブクログ
演劇部の部長を務めていた学園一の美少女が死んだ。その直前に彼女から話ががあると言われていたクラスメイトの高梨慎也は、自殺でカタをつけようとする学校側に反発する。捜査に乗り出してきた警視庁の刑事には、他の中山作品にも多く登場する葛城公彦が。彼は、慎也の従兄弟で、慎也へ私的に捜査に協力するよう依頼する。演劇部に入部し、真相を探るうちに、死んだ美少女の隠された実態や、演劇部の仲間の人間関係が、つぎつぎと明らかになる。そして、またしても舞台制作中の後輩の男子が転落死する。
最後の謎解きには伏線があり、中山作品らしさが盛り込まれているが、今ひとつの感があるのは、主人公に強烈な個性がなく、葛城の役割も中途半端だからかも。
Posted by ブクログ
一 警察故事 二 師弟出馬 三 龍兄虎弟
四 ダブルミッション 五 奇蹟
公彦兄は出来過ぎの感じがして遠い人だったけど、弱気ながらも辛さや苦しさと向き合おうとしている慎也君は気に入りました。壁村先生の男前なところもね
Posted by ブクログ
高校一の美少女が飛び降り自殺した?
直前に放課後に話したいと言われていた主人公の高校生が刑事の従兄弟と謎を解く。こう書いてしまうと青春ほんわか小説かと思われるが、中山七里はさすが。演劇の奇跡の人は出てくるわ、新たな殺人も出てくるわ、麻薬まで出てくる。そして、最後は青春小説っぽく甘酸っぱい。
面白い。
Posted by ブクログ
同じクラスなだけで、他に接点がないのに演劇部員で学校一の美少女に放課後会ってくれないかと誘われた慎也。
しかし、その後その美少女が、美術室から転落し、遺体となって発見された。自殺?事故?殺人?調べていくうちに美少女は麻薬を使用していたこともあり、学校だけでなく、メディアにまで伝わり、騒然としてしまった。
さらに母方の従兄弟で刑事の公彦も加わり、事件の真相を知るためにそれぞれが潜入捜査を始める。
中山さんといえば、どんでん返しの展開が印象的ですが、今回も裏切りませんでした。テンポよく進んでいくので、気づいたら、あっという間に多くページをめくっていました。
演劇部員が亡くなったということで、演劇部に潜入するのですが、秘かに佇むどころか、一躍脚本家としての才能が開花します。演劇部には幼馴染や友人もいて、切磋琢磨して、文化祭に向けて練習を重ねていくのですが、ここの描写は事件抜きで青春小説としても楽しめました。
時折、これミステリーだよね?と何回か思ってしまったくらい、演劇部での奮闘がしっかりと作り上がっていて、結構楽しめました。
一方、公彦は公彦で、学校に教育研修生として潜入します。ちなみに公彦は別の作品にも登場していて、犬塚刑事の後輩刑事だそうです。
二人とも才能が開花するということで、ありえねぇとツッコミたくなってしまいました。
二人が、どう捜査していくのか、生徒側と先生側それぞれでの関係性が、色んな意味で渦巻いていて、ついついどんな展開になっていくのか惹き込まれました。
そんな時に起きた新たな死亡事故。まさか新たに起きるとは・・・。
逆境にいながらも、演劇部が限られた条件の中で奮闘する姿には、応援したくなりましたし、ぜひ成功して欲しいなと思ったりもしました。
その裏側では、世間体を気にする学校関係者やメディアなどには見苦しい部分もあり、ムカッとしてしまいました。
そんなこんなで、真相もわからないまま、演劇が披露されるのですが、無事に終わってよかったねと思う一方、その後がまぁ切なすぎでした。
ミステリーとしては充分なくらい、二転三転する展開で面白かったです。でも、その真相にせっかく作った砂の城が流されるかのように悲しさ・切なさが入り混じっていて、やるせないわと思ってしまいました。
そこからの公彦のサポートには、救いがありましたが、それでも辛い現実に頑張って欲しいなと思いました。
Posted by ブクログ
ミステリのトリックというよりは、若者の、喜劇、青春に寄った作品かなと。
楓が麻薬に頼った流れや殺害までの道のりをもっと練って欲しかったが、テンポ良く一気に読み切れて、最後には爽快感が残る。
麻薬の常習犯なら臭いである程度、普段からバレるのでは?大麻でそこまで認知力が落ちるのかな?とか想像したがそこは小説。
10代の若者の、青春、葛藤、嫉妬、羨望、苦悩など、ほろ苦い後味が残る作品だった。
Posted by ブクログ
どっきり感は少ないですが楽しめました。
学校という狭い世界、さらに狭い部活という世界で起きた事件。
ミステリーはついでで、主人公が自分の才能に気付き、演劇の世界にハマっていく様子は読んでいて気持ちの良いものでした。
実際にありえるかはともかく、軽い読み物としてはオススメです。
Posted by ブクログ
高校で起きた転落死を被害者の同級生とその従兄である刑事が真相を暴く展開。
その高校の演劇部が舞台となっており、そこでのエピソードが色々語られ、残りの数ページで真相が語られるのはちょっと一気に行き過ぎな感はあった。
事件の真相が1つではないところなどは中山氏らしい展開であったが、真相に気づいた慎也は何とか立ち直って欲しいと思う。
Posted by ブクログ
ほろ苦く終わる学園ミステリー。
ミステリーと演劇、部活動の熱さが楽しめる物語です。
しかし、主人公慎也にはちょっと辛い展開。
演劇部の部長で学校一の美少女が転落事故死。
事故なのか、自殺なのか?
しかし彼女には薬物反応が..
従兄で刑事の公彦から捜査協力の依頼された慎也は演劇部に入部して、事件の真相を探る。
徐々に明らかになる演劇部内の人間関係。
一方、慎也は脚本家として演劇に世界にのめりこんでいきます。
そんな中、今度は後輩の男子が転落死。
演劇部内で何が起きているのか?
演劇部は無事、学園祭で上演することができるのか?
そして、事件の真相は?
慎也には酷な展開でした。
切なくほろ苦いラスト。
しかし、高校生にこんなことさせるかな(笑)
ちょっと設定に無理がある
Posted by ブクログ
面白いし、内容がわかりやすいからサクサク読める。
けど、登場人物が限られているところから
推測が立ちやすいのと、師弟捜査官といいつつ
物足りない関係な感じがしてしまった。。
Posted by ブクログ
著者には珍しい、高校生が主人公のミステリー。
演劇部の美少女が校舎から落ちて死亡。
自殺か、事故か、はたまた事件か。
真相究明のため、演劇部に入部したクラスメートの慎也。
彼が得た情報で、タッグを組んだ従兄弟の刑事公彦が、犯人の目途をつける。
探偵役が犯人名を明かさず、助手役の慎也はもちろん、読者にも謎を仕掛けるのは、ミステリーの常道。
大きなどんでん返しはないが、ある喪失感と青春の苦みが余韻として残る。
Posted by ブクログ
七里作品、最後の最後にもう一捻りあることは予想していたが、主人公・慎也にとっては辛すぎる現実だなあと同情してしまった。
結末が気になって一気読みしてしまうのはいつも通り。
Posted by ブクログ
さすが中山七里作品、一気読みの挙句、最後の最後でやっぱりぬあぁっ!となりました。ただ、全体的にはちょっと読めてしまっていたのでそれほどでも。
今までの作品での葛城がもう少し幼い印象だったので、新たな面が見れて良かったかな。猫の話の件はすごく良かった。
ってか宮藤刑事ってお兄さん映画監督とかじゃなかったっけ?その辺りの繋がりでもっと絡んでくるかと思ったけど、さすがにそれは煩すぎるかw
Posted by ブクログ
さすがの中山七里…
間違えなくのめり込んで読めた。
高校生とは思えない大人な考え方をもつ
登場人物たちという部分だけはさておき、
ミステリーの側面ではスリルがあり
一方で部活動に対する青春も味わえた。
最後の数ページでのどんでん返しも圧巻。
Posted by ブクログ
星3.5
放課後時間空けててねと言った演劇部のエース美少女が昼休みに転落死した
あまり接点のなかった慎也だが従兄弟で刑事の公彦と組んで潜入捜査を始める
高校生が主人公で演劇部が主な舞台だからかシッカリと青春してました
でも深い傷が残る出来事でした
Posted by ブクログ
初期の中山七里をすっ飛ばして御子柴弁護士シリーズからずっぽりハマった身としては、初期寄りの登場人物たちに軟らかさというのか軽さを感じて、そこまではハマれません。単に面々が若いだけで、その若さに私が戸惑っているのか(笑)。
しかし思いの外、彼らの演劇への情熱にほだされ、脚本がよければどうにかなるところを見せてもらえました。
誰にでも優しくて努力家で自分をひけらかすような真似をしない人だからこそ恨まれる。こうして考えてみると、世間の殺人の動機のほとんどが「嫉妬」で括れてしまうのかも。
若い子と組むなら葛城刑事!?
Posted by ブクログ
高校生にしては
登場人物達
皆んなが
大人より大人な
言葉遣いや表現力で
少〜し
違和感があったけど
ラストへ向けては
さすがな展開で
決して
ハッピーエンドでもない
結末だったけど
後味は
決して悪くはなかった