中山七里のレビュー一覧
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岬洋介シリーズ9作目。
ウクライナ侵攻直後のロシアが舞台で、政治問題と文化的鎖国という難しいテーマに切り込んでいます。
作中で描かれているロシアの状況は、今まさに現実世界で起きていることの一端であると思うと本当に胸が痛みます。
作者の平和への願いが伝わってくる1冊でした。
ミステリの観点からは、犯人を明かす岬の一言には驚かされましたが、動機やトリックの部分はなんとなくふわっとしていて物足りないような気がしました。
エピローグ、ラストシーンも頭の中で映像を想像するととても美しく印象的なのですが、やはり悲しく胸の中に重たいものが残る読後感ではありました。
国や政治なんて関係なく、世界中の誰も -
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ネタバレ読む音楽小説、第二弾
あまり聞きなれない「ラフマニノフ」
「ピアノ協奏曲第2番」を聞きながら読むと、
文章とリンクしていく場面がいくつもあって、
オケが見えてくる錯覚も楽しい。
ミステリーを求めて読むと、少し物足りなさを
感じるかもしれない。
晶がコンマスとして、どんどん成長していく姿、
そこにはやっぱり岬先生。
「タクトも振れるのか!!」
「天は二物を与えずって嘘だな」って
フィクションなのにのめり込む(笑)
チェロが消えたトリックについては
さすがに無理やりじゃない?
いくら楽器に疎い素人とはいえ
気が付かないもんかね?なんて思ったりした。
あとやはりシリーズものである醍醐味!!
ちょ -
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テミスの剣を読み終えた今、ギリシャ神話の法の女神テミスが手にする「剣」の意味が、これまでとはまったく違って見えている。天秤が平等を象徴するものであるならば、その剣は単なる執行の道具ではない。一度振り下ろされれば、取り返しのつかない結果をもたらす、不可逆の力そのものだ。本作は、その「取り返しのつかなさ」を、容赦なく突きつけてくる物語である。
物語は、昭和末期に起きた殺人事件から始まる。若き刑事・渡瀬は、執念の捜査と厳しい取り調べの末に容疑者を自白へと追い込み、事件は解決したかに見えた。しかし数年後、新たな事件を契機に、その判決が冤罪であった可能性が浮かび上がる。ここからの展開こそが本作の核心だ -
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ネタバレ相続鑑定士である三津木六兵の右肩には、ジンさんという人面瘡がある。ある日、三津木は、長崎にある隠れキリシタンの島『人面島』に派遣される。
島の村長、鴇川行平が亡くなり、財産の鑑定を行うためにやってきたが、相続人たち、またそれぞれのバックにつく島の権力者たちのいがみ合いがはじまる。宮司の継承式の日、オラショを読んでいた長男・匠太郎が殺される。そして妻、次男、、、と次々にいなくなる。
三津木とジンさんのやりとりは漫才みたいでテンポよくとても読みやすかったけど、もう少しひねりは欲しかったかなぁ。アリバイや犯人がそのまますぎて、少し拍子抜けしたかも。
最後の最後の文章には『え?え?え?』となった。この -
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先に「被告人、AI」を読んじゃったので
作中にAI裁判官の話が出てきて
前作があることを知りました。
前半は人物関係、AI裁判官の解説、事件の説明、
事情聴取の繰り返し、専門用語が多くて
なかなか進められなかった。
後半になって、やっと裁判が始まって
それからはすいすいと進められました。
「有罪、とAIは告げた」のなかのAIは
ただの機械(ソフト)なんだけど
「被告人、AI」では、自我を獲得するんですよね。
なんか、その先がありそうだなー。
ぶっちゃけ
実際はこんなに検証もなく、さらっと
裁判所にAIが導入されるとは思えないかな。
まずは大学とかの研究所に導入されるのでは?
と思うのだけ