中山七里のレビュー一覧

  • おやすみラフマニノフ

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     さよならドビュッシーの事件が起きていた頃、岬洋介が何をしていたのか、下諏訪美鈴はどんな人なのか。さよならドビュッシーを楽しめた人なら、楽しめるはずです。

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    2025年12月07日
  • セイレーンの懺悔

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    ネタバレ

    経験の浅い若手記者、朝倉多香美の行動から報道があるべき姿を訴えるストーリー。
    ある女子高生誘拐事件が日を追うごとに様々な真実が浮き彫りにされ、最後は殺害された女子高生:綾香が不憫に思えてしまう結末。
    全編において人間の弱さが描かれ、ちょっとしたボタンの掛け違いが人生を狂わせてしまうことが若干のどんでん返しと共に表現されている。
    特に報道のあり方については一石を投じており、個人的にはすっきりした終わり方であった。

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    2022年06月19日
  • 夜がどれほど暗くても

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    ネタバレ

    加害者家族への容赦ない仕打ちが現実的に書かれており、自分に置き換えながら読むと非常に辛い気持ちになってくる。
    徐々に自分の中の複雑な思いを整理しながら前を向こうとする志賀を応援しつつ読み進めていくと後半で急に真犯人が判明する。
    もう少しこの判明するまでの伏線が書かれているともっと良かったのではないだろうか

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    2022年06月19日
  • 魔女は甦る

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    ネタバレ

    カラスが人を殺す。
    予想外でした。
    薬怖い。
    七里さんの本は殺され方が怖い。
    終盤のカラスとのバトルが凄まじかった。
    怖くて読むのがしんどいくらいだった。

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    2022年06月02日
  • 笑え、シャイロック

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    主人公がちょっと優秀すぎるなと思いましたが、債権回収の攻防が単純におもしろかった。
    犯人もああなるほどなという感じでおもしろかった。

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    2022年05月25日
  • 静おばあちゃんと要介護探偵

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    常識が服を着てたたんずでいる静さんと、頑固一徹とはこの人玄太郎。ただ根底に流れる正義の意識は共通するものがある二人が、タッグを組んで事件に挑みます。
    社会問題にも切り込み、一筋縄ではいかない事件も二人の誠実な行動や言葉に感動します。
    これからも活躍してほしい。

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    2022年05月21日
  • 中山七転八倒

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    七里さんの脳内を覗いてみたくて恐る恐る読んだ。
    ドン引きする箇所は多い。
    その一方で強烈に惹かれる箇所もある。
    映画愛は凄まじく、アイデアの豊富さに驚き、仕事に対する姿勢にはこちらの背筋が伸びる思いだった。
    まさに企業戦士。
    執筆時の裏話まで知ったら、もうこの方の作品を読破するしかないな。

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    2022年05月08日
  • 静おばあちゃんと要介護探偵

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    ミステリーというより物語として読む一冊だと感じた。困っている人を助ける事が正義という葛城刑事と円の祖母静、その2人の考え方に惹かれる円が静おばあちゃんの知恵から事件を紐解いていく。オムニバス形式での5話。かなり無理な設定もあるものの、物語的には「部下を見ると上司の器量が分かる」「その人なりの行動規範は自然にあり、自分の規範と世間の常識を擦り合わせていく作業を成長という」「仕事の価値は自分以外の人をどれだけ幸せにできるかで決まる」「巧遅は拙速に如かずではない」と静おばあちゃん、こうした言葉に生きる指針を感じる作品。

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    2022年05月03日
  • TAS 特別師弟捜査員

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    学園ミステリーとしてストーリーが良くできているだけでなく、公彦の授業内容とか、あまりに有名な伝記を現代風にアレンジしたオリジナル脚本など、本筋には関係ない部分まで丁寧に書かれているのが良い。
    事件の真相は慎也くんにとってあまりに苦いものであり、せっかく頑張った彼にここまで背負わせるのは酷な気がするし、殺人の動機が弱すぎるけれど、それを補う魅力がありました。

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    2022年05月02日
  • 静おばあちゃんと要介護探偵

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    元裁判官・静と経済界の重鎮・玄太郎。
    無礼で横暴な玄太郎だが、彼の発する言葉には時々ハッとさせられる。
    現実の社会問題をうまく組み込んで、まさかの真相を提示する。
    面白いけれど、リアルに考えなければいけない題材でもある。
    こういうとこが社会派なんだよな。

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    2022年04月29日
  • ワルツを踊ろう

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     最初から最後まで徹底的に気分が滅入るイヤミスも久しぶり。途中1度だけ光が見えかけたのに、結果は予想通りに。
     父の死をきっかけに限界集落に戻ってきた男が地域住民に馴染もうと努力するが、努力のベクトルがズレていたり、思慮が浅かったりが原因でさらに溝が深まる。主人公も性格的に問題があるのだが、さらに問題がある集落の老人たちが主人公の悪い部分を助長しているので、結果的にどっちもどっち。終盤でも老人たちに同情はしなかった。宮條が出た時点でピンと来るのだが、著者の方が1枚上手だった。
     先が気になりどんどん読めるが、終始嫌な気分になる上、痛い・グロテスク表現満載なのでハードな読書だった。

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    2022年04月02日
  • 合唱 岬洋介の帰還

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    殺人の疑いをかけられた親友のためにコンサートもうっちゃって駆けつける岬洋介。
    友情、親子の確執、そして復讐。
    著者の他作品の登場人物も出演していてそれも面白さに花を添える。

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    2022年02月23日
  • TAS 特別師弟捜査員

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    冒頭で人が死んだ事を忘れるくらい爽やか。
    青春小説を読むみたいに楽しんでしまった。
    だけどやっぱりそこは学園ミステリー。
    落差も凄いけど、これは苦いなあ。
    正直なところ「あえて慎也を巻き込んだな?」と勘繰っている。
    もしそうなら公彦は相当な鬼だなと思う。
    その一方で、これは優しさ故かもしれないと思ったりする。
    何とも言えない読後感だった。

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    2022年02月14日
  • アポロンの嘲笑

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    あまりに壮絶な人生だよね。そこまで書くか、と思いながら、ページが止まらなくなる。震災と上手にマッチさせた作品。さすが。

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    2022年02月13日
  • 月光のスティグマ(新潮文庫)

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    最近読んで面白かった「総理にされた男」と関連がある、と書かれていたので読んでみました。

    「月光のスティグマ」

    「総理にされた男」は、難しい政治の話を扱ってはいるものの、ただ総理に似ている、というだけの一般人が総理としとして政治を「市民感覚で」動かしていく、という、ちょっとコミカルな部分のある作品だったので、こちらもコミカルな作品なのだろうと思って読んだら、いやいや、違いました。

    なかなかハードなサスペンスものでした。

    美しい双子の姉妹、隣に住む純粋な少年。主人公は純粋な少年・淳平。恋愛感情なのか兄妹のような感覚なのか、淳平は双子の姉妹を「護る」と純真に思っていた。

    そこに襲い来る阪神

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    2022年02月03日
  • 中山七転八倒

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    これは小説ではなく、素顔の中山さんが垣間見える1冊!?
    作家刑事毒島とこの1冊で、素顔の中山さんが見えるのか。
    単なる日記とはいえない、人気作家の見せる深みがある!

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    2022年06月09日
  • 中山七転八倒

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    中山七里さんのエッセイ(日記)
    デビューから6年ほどたってから、刺激が欲しくて?書きはじめられたとか。
    何本も連載かかえて、締切過ぎてても映画は毎日観る。本も毎日読む。
    当然、寝ない。めちゃくちゃです。
    笑いどころ満載ですが、ご家族とのやり取りが特に気に入ってます。

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    2022年01月13日
  • 恩讐の鎮魂曲

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    とにかく面白い

    いつもながらの目がはなせない展開
    御子柴礼司の奥にある優しさ?このシリーズ好きです

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    2022年01月06日
  • 総理にされた男

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    売れない役者であるそっくりさんが病魔に倒れた総理の替え玉に…。数々の政治課題に対し胸のすくようなメッセージを発信、国がひっくりかねない国際テロに立ち向かう…。困っている者を救いたい」「世の中の不公平をなくしたい」その純粋な想いが支持を得る。政治家には耳が痛いだろうなあ。最初から最後まであり得ない設定で荒唐無稽な展開だが理屈抜きに面白い!

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    2021年12月28日
  • 贖罪の奏鳴曲

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    描写が生き生き

    内面の描写がスピーディでスリリング!

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    2021年12月12日