中山七里のレビュー一覧

  • 帝都地下迷宮

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    普段の中山作品とはひと味もふた味もテイストが違う作品でした。
    殺人事件の真相はかなりあっさりしていて、かつ結末も呆気なかったけれど、廃駅オタクの主人公の知識といい、謎の地下生活者集団といい、ユニークな設定を楽しめる昨日でした。

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    2024年06月09日
  • ワルツを踊ろう

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    田舎で生まれて都会へ出て働き、父の死に伴い空き家になった実家に戻る。
    ハヤブサ消防団のような雰囲気かな?と思いきや、集落の面々は、田舎の人の悪いところを煮詰め尽くした嫌な老害そのもの。村役場の人もどうかと思った。あれはヒドイわー。
    それでも何とか集落に馴染みたいと、主人公があれやこれやと奮闘するが……

    人間怖い。もう何も誰も信じられない。


    ちょっと、でもね、これ言ったら私自身がどうかと思うんだけど、終盤には割とスカッとした。人としてスカッとしちゃいけない感じのところでめっちゃスカッとした。

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    2024年06月07日
  • 総理にされた男

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    テレビドラマ的なコメディーかと思ったら、設定はともかく最後まで真面目でした。この作家さん、政治にもこんなに詳しかったのか、相当勉強したのかな?そっちにも感心しました。

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    2024年06月04日
  • 禁断の罠

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    ネタバレ

    6人の作家によるアンソロジー。
    それぞれ個性豊かで良かった。
    斜線堂有紀氏の動画と宝石強盗に殺人事件を絡めた聞き取りによる作品が面白かった。

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    2024年05月28日
  • セイレーンの懺悔

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    相変わらずの筆力で、ぐいぐいと物語に惹きこまれる。

    中山七里作品、ここでは終わらないだろう、と思いながらも、最後の最後に明らかにされた事実に衝撃と、哀しみが…。

    どこまでも読者の想像の上をいく展開にはいつも驚かされる。

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    2024年05月26日
  • もういちどベートーヴェン

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    前作を読んで、より一層岬洋介のファンになった。
    だから“その後”が早く知りたくて一気読みした。
    もう「やりましたね!」という気持ちしかない。
    現在、ピアニストであることは分かっている。
    それでもそこに行き着くまでの過程を読めば、嬉しくなるしテンションも上がる。
    ホントこの男、魅力を詰め込みすぎなんじゃないかと心底思う。
    ミステリーとしての面白さも提供してくれる。
    音楽小説ならではの、ピアノにかける熱情やクラシックの素晴らしさもしっかりと表現されている。
    こんなん面白いに決まってる。
    あーやっぱり好き。

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    2024年05月25日
  • もういちどベートーヴェン

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    司法修習生になった岬洋介のお話。どこまでもクールだけど熱い男だったな。

    音楽とミステリーを組み合わせたストーリー。一体中山七里先生の頭のなかはどうなってるの?と思うほど緻密な描写に毎度驚かされる。

    凶器から指紋が検出されても殺害を否認する容疑者。驚愕の真実に、思わずえっ!?と声が出ました…。

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    2024年05月21日
  • 銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2

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    名探偵 静香さんの体裁ながら、実際の名探偵は傍若無人の老人である玄太郎さんといえるでしょう。
    静香さんの清廉な生き方も良いが、それより無茶の中に世の中の真理を織り込んだ彼の発言は非常に含蓄があって更に良い。
    もっと続いて欲しいシリーズです。

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    2024年05月18日
  • セイレーンの懺悔

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    中山七里は「デミスの剣」で誤認逮捕・冤罪を書いたが、本作ではマスコミによる「誤報」がテーマだ。
    「テミスの剣」では過ちを犯した刑事と判事は生涯重い十字架を背負っていく決断をする。ところがマスコミは誤報に関しては謝罪もせず、責任者ではなく現場のクビが飛ぶだけでとても内容に見合った罰を受けているとは思えない。

    私個人はマスコミは一部の人を除いてクズ揃いだと思っている。大衆の野次馬根性を満たすために手段もモラルも問わない取材をしておきながら、自分たちがクズだと自覚していればまだしも、「報道の自由」「大衆の知る権利」「社会の木鐸」などと声高に叫び正当化する姿を見ると反吐が出る。殺害された被害者家族に対して「どんなお気持ちですか?」とテレビなどで記者が聞いている映像はいつ見ても胸糞が悪くなる。

    では報道は、ジャーナリズムは不要か。そうは思わない。毎日世界で何が起きているかは知りたい。ただし客観的な事実のみを伝えてくれればそれで十分だ。

    対象となった人の人生を狂わせ生殺与奪の実質的な権利を持っているという観点では、警察も法曹もマスコミも同列ではないだろうか。法曹は最高レベルの難関な試験をクリアして資格を得ている。警察官も試験に合格し厳しい長期間の教育を受けて初めてその資格を得る。同様の「人の人生を奪う」チカラを持つマスコミが無試験・無資格なのはどう考えてもおかしくないか。
    ジャーナリストは難易度の高い試験と厳しい研修を受けた者だけを有資格者とし、通常の報道は人を介さず、進歩しているAIに客観的な事実だけを報道してもらえれば十分だと思うが如何だろう。

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    2024年05月15日
  • ヒポクラテスの試練

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    シリーズ3作目。
    真琴はますます頼り甲斐がある、そして教授のやり方を受け継いでいて図太くなっていてよい。
    しかし、この事件…胸糞悪いですなぁ…。思わずクソ!と吐き捨てたいくらい笑

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    2024年05月15日
  • 静おばあちゃんにおまかせ

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    これは、表紙から騙された。もう少しほんわかした事件をイメージしていたんだが…良い意味で裏切られた。高円寺静という名前に聞き覚えがあって、調べたらテミスの剣の裁判官とわかり鳥肌。そういえば冤罪の話で、おばあちゃんが後悔している判決がこれのことか。と繋がった。テミスの剣の再読をすることにする。

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    2024年05月12日
  • 笑え、シャイロック

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    ベニスの商人シャイロックを唱えてタイトルが付けられた。銀行の渉外部という債権回収という大変な部署である。そこに優秀な上司が居て、一緒に仕事をしていく途中で殺されてしまう。その後を継いで回収困難な案件を次々とアイデアで回収していく様が面白い。そして、最後には殺された真実が明らかになり、異名として「シャイロック結城」として渉外部のエースとなっていった。

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    2024年05月12日
  • 禁断の罠

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    読んで良かった。アンソロジーだから、読んだことのない作家の作品も気軽に読めるし、と手を出してほんとに良かった。
    どれも、趣向が違うし、雰囲気もそれぞれだけど、とっても面白い。
    トリックの面白さというより、人の面白さ。
    しばらくしたら、また読もう。

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    2024年05月06日
  • ラスプーチンの庭 刑事犬養隼人

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    ネタバレ

    導入部分の回想シーンが結末にそう繋がってくるのか〜と思いました。途中からぐーちゃんの正体については検討がついていましたが、ゆーちゃんについては何となくでした。それにしても織田さんが被害者だったとは‥‥姉妹の復讐の仕方については、他の患者さんを巻き込む点に於いて個人的には納得しかねますが、でも、幼い姉妹の視点から考えてみれば、これもあり得ることなのかと。それにしても犬養シリーズも安定の面白さがありますね。個人的には御子柴礼司シリーズが、シリーズものとしては特に好きです。

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    2024年05月05日
  • 騒がしい楽園

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    『闘う君の唄を』に続く、シリーズ第二弾。
    都内の幼稚園に赴任して来た神尾 舞子。

    しかし、そこでは、様々な問題に加え、小動物の惨殺事件が起きていた。やがて、...事態は最悪の方向へ。

    正義感の強い舞子と、どこか達観とした皮肉屋の池波の名コンビが、謎の解明に挑みます。

    やがて明らかとなる真相とは?
    最後のどんでん返しは、さすが中山七里氏ですね。

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    2024年05月03日
  • 禁断の罠

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    6人のミステリ作家のアンソロジー。
    どれも面白かったけど、ワタシにとってお初の中山七里さんの話が後引く面白さ。シリーズモノの一編だけど、違和感なく読めて、シリーズを最初から読みたくなった。
    なんか豪華な一冊でした。

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    2024年04月28日
  • 静おばあちゃんと要介護探偵

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    まだまだ数少ない女性判事として活躍し、80歳を超えた今も講演会やオブザーバーとして忙しくしている高遠寺静は、ある時車椅子の破天荒おじいちゃん香月玄太郎に出会い、彼の周りで怒る事件に巻き込まれつつ、2人で解決していく。

    静さんが、嫌味を言いながらも正義を持って破天荒おじいちゃんに協力してあげるのが微笑ましかった笑

    破天荒だけど筋は通っている香月さんも好きだ。
    有川浩の『三匹のおっさん』が好きな人はこの本も楽しめると思う。

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    2024年04月27日
  • 笑え、シャイロック

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    面白かった。

    ああいう無茶苦茶な要望にどう対処するか、三方良しの解決作が面白い。
    結城の成長も良いね。

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    2024年04月27日
  • 合唱 岬洋介の帰還

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    中山七里ワールドのオールスターが勢揃い。もうそれだけで嬉しい。いろんなシリーズを読んできたからこそ楽しめる。そしてもっと読みたい気持ちにさせられる。中山先生、うまいなぁ。
    御子柴先生が岬洋介のことを“真摯で老獪”と言ってたけど、まさに!って思った。

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    2024年04月26日
  • 静おばあちゃんと要介護探偵

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    ⭐︎4.1
    墓参りを兼ねて、帰省の予定を立ていて、感想のUPが遅れた。
    楽しませていただきました。平成の水戸黄門、これぞ勧善懲悪。
    爺さんの台詞かなり心に刺さるものがある。
    シリーズの続くものかたりも楽しみだ。

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    2024年04月24日