中山七里のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本作の特徴は、前半は淡い恋愛模様、中盤にかけては
犯罪の匂いが漂いだし、最終局面では政治も絡んだ愛憎渦巻く刑事ものに豹変していきます。
読む手が止まらないとはまさにこのことだな、と。
純粋で真っ白に澄んでいたものも、たった一つの出来事をきっかけにその色を濁していく。本質は変わらないとしても本質をとりまく自分がそうなっていく。
大切なもののためであれば、なんでもできてしまうのが人間のストロングポイントではある。それが例え、世間一般で許されないと分かっていることでさえも。
読むたびに切なくて切なくて、でもなぜか主人公やヒロインに感情移入して、同情したり、嫉妬したり憎んだり、+にも-にも感情を揺さぶられる作品でした。
読めてよかったし、読んでしまった。そう思いました。
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Posted by ブクログ
いやこれ映画とかで観たい……めちゃくちゃ大スクリーンでしっかりと事の顛末を見届けたい。
そう思わせてくれる壮大な物語でした。
中山七里さんの小説は本当に映像化と相性がいいよなと読む度に思います。
こう、読んでいる時に文章から映像が自然と頭に浮かぶんですよね。
頭の中に風景が浮かぶし、そこで登場人物がしっかり生きて動いてる姿が見える。
だからこそこの話は読んでて辛いシーンも多かった。
ていうか本当に加瀬……こんな事ってあるか?いくら何でも神様は加瀬に無慈悲すぎんか???もう少し優しくしてあげてもいいんじゃないのか???
もうね、本当に加瀬がね、話が進むにつれてどんどんどんどん印象が変わっていくんですよ。
その加瀬を追う仁科も相当辛かったのではないかと思う、二重の意味で辛かったのではないかと。
でも逆にその経験をしたからこその最後のシーンなのかもしれないとも思うけど、でも、でもやっぱり神様はもう少し加瀬に優しくしてあげてもいいと思うんですよ。
読み終わった後「嘘やん」って言っちゃったからね私は本当に。
何と言うかそこも含めて映像で観たいなぁと思う部分もあるのですが、やっぱり震災やら原発やら扱ってる話は難しいのかなぁ……結構批判も込められてる感じがあるし。
あとこれは余談なんですけど、凄くベテルギウスが加瀬に似合うなと思いました(実際読んでる時ずっと頭の中で流れてた)。
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Posted by ブクログ
大手銀行勤続3年目の銀行員
営業部から 融資渉外部ー債権回収業務ー
への移動
移動に納得していなかったけれど
先輩の見事な債権回収に 銀行員としての姿勢を学ぶ
1 わらしべ長者
自称デイトレーダーの負債を
2 後継者
会社を引き継いだ2代目社長の工場負債を
3 振興衆狂
新興宗教の負債を
4 タダの人
総裁選に敗れた政治家の負債を
5 人狂
指定暴力団フロント企業の負債を
それぞれ所有する資産を考慮して大胆な回収方法を披露する
しかも 一つ目の債権回収の後 先輩行員が他殺で見つかり 債権者のアリバイも確認してしまう
事件と債権回収が並行して解決していく
上手くいきすぎな感じもありましたが
銀行員あるあるも読めて
楽しかったです
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Posted by ブクログ
ジャーナリストの苦悩を具体的に理解をさせて頂きました。人を責めるのでなく行為を憎むと思っていても視聴の数値は情け無用の誹謗中傷が引き上げる。そんなジレンマをまといながら視聴者のための言葉をもぎ取る。そんな時に立ち返るのは、原点。選んだ道の原点、間違った時の起点となる原点、絡み合った推測を紐解いたら辿り着く端点。改めて現認することで判明する無二の真実。新人の足掻き苦しむ過程が短時間で成長される様を見せて頂いた。
解説は池上彰さん。言わずと知れたお茶の間のの教授だ。世の事なら何でも分かりやすく解説してくれる。そんな万能な先生も朝倉さんと同じ経験をなさって悩まれた。倫理観が保たれる範囲で知る権利と伝える義務を果たして、忌々しい事件が未然に防げると良い。何をしても誹謗中傷が蔓延としている今、発信者が懺悔する時が訪れるのか?悔やんで且つ前進してほしい。 -
Posted by ブクログ
刑事犬養隼人シリーズ第五弾。
テーマは臓器移植と貧困。
その裏側にあるとても重いテーマの物語。
第四弾のドクターデスを読んでから読みましょう。
前作に引き続き、とても考えさせられました。
肝臓の一部を抜き取られた少年の死体が発見されます。
少年は中国からやってきた貧困家庭の子供。
さらに、別の少年も同様に内蔵の一部が抜き取られ、死体として発見されます。
次々に発見される肝臓が抜き取られた少年たちの死体。
いったい何が起きているのか?
その裏側には貧困問題。子供の臓器を売ることでしか生計を立てられない貧困家庭。
そして起きる殺人事件という展開です。
臓器移植を企てる悪徳ブローカと病院関係者という単純な構図を描き、その犯人を追い詰め、黒幕へたどり着けるのか?
という展開にスッキリ感満載というところでしたが、最後の最後で明かされる黒幕と犬養の会話がとても重い!
これは、やられてしまいました。
臓器移植は常に考えさせれれます!
とってもお勧め。
このシリーズは順番通り読みましょう。