【感想・ネタバレ】静おばあちゃんにおまかせのレビュー

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Posted by ブクログ 2023年11月19日

タイトルのライトな感じから打って変わって、起こる事件はヘビーで多彩。
静おばあちゃんの鮮やかな謎解きも然ることながら、その言葉が心に響く。
現実世界で本当に起きた事件や事故などもストーリーの中に散りばめられていて、いろんなことを感じ考えさせられる。

文庫版の帯のキャッチそのままに、“暮らし系社会派...続きを読むミステリ”、そして“驚愕のどんでん返し”だった。

はじめましての中山七里さん作品だったけれど、面白かった!他の作品も読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2022年05月21日

一つひとつの話が面白いのは言わずもがななのですが、最後にまいったと思わせてもらえるのが、もうすごい。
静おばあちゃんは、この後他の作品にもたくさん出てくるので楽しいですしね。

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Posted by ブクログ 2022年04月29日

まさかの結末に感涙!ほのぼのミステリーかと思わせての本格派な事件の数々、だけどほのぼの!面白かった‼︎

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Posted by ブクログ 2022年02月27日

どんでん返しは当然のことだけど、こう来たか…とびっくり。
5つの事件もそれぞれミニどんでん返し付きだけど、大筋がこうなるの…?っていう、ほんとびっくり結末。

とても面白かった。

解説にもあったけど、登場人物がほかの作品にも登場するこのリンクがすごく興味深く、さらに中山作品にのめりこむことになるの...続きを読むを中山さんは織り込み済みかもしれない。

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購入済み

2020年09月25日

ほっこりします。ただあっさりと自宅から一歩も出ずに孫娘の円からの情報で、全部、名推理にはちょっと肩透かしを食らったなぁとも思いながら、でも円と葛城のコンビもすごくほんわかするので良い短編集だと思います。

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Posted by ブクログ 2024年03月17日

タイトルや表紙、短編ものというスタイルからなんとなく「スピンオフ」のイメージを持っていましたが…。
おばあちゃんの孫を愛する心に涙

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Posted by ブクログ 2024年01月27日

おもしろかった。読みやすい。

噂話を聞くだけで謎解きできちゃうような系でトントン拍子でどんどん展開していくから飽きない。

最後の最後にあんなおばあちゃんの秘密があるとは思ってなかったのでいい意味で裏切ってもらえた。

もっと読みたい。

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Posted by ブクログ 2024年01月24日

すごく読みやすかった。
タイトルと装丁からは想像しないくらい
しっかり事件が起きる感じが驚きもありました。

最後は切なくなったけれどそれがなんとも言えない。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年10月01日

旅のお供として。5編の連作短編集。若い刑事が女子大生に事件を相談して、女子大生が情報をおばあちゃんに伝え、おばあちゃんが安楽椅子探偵として推理し、事件を解決、というもの。民間人をそんなに現場に連れてっていいのかというのはあるけど、まぁフィクションですから。最後幽霊だしね。でも元裁判官のおばあちゃんが...続きを読むまたいいこと言うんだわ。ほんと円は厳しくも優しく育てられて良かったよ。静おばあちゃんは他の作品にも出てるそうだ。読んでみようかな。

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Posted by ブクログ 2023年05月14日

中山七里の作品を複数読んでる人なら、どこかで出会ってるかもしれない、
高円寺静とその孫の高円寺円が事件を解決へと導く、5編の連作短編集。
主人公は警視庁の若手 葛城公彦。
事件を捜査するもうまくいかず、困ったときに高円寺円に意見を求める
ことになり、そこから事件解決へ向かう。
安楽椅子探偵と刑事もの...続きを読むのミックスと言った感じ。

別作品が思い浮かんだものを紹介します。
この作品を読んでいて、2話は新興宗教に入信してしまった上司の娘を棄教
させるために、葛城が頼まれて遂行するも教祖の謎の出来事により、
高円寺円を頼ることになります。
この話は、ドラマがヒットしたトリックを彷彿とさせる内容で、
読んでいるとトリックをご存じの方は似てるのでオマージュかなって思うでしょう。

次に、4話ですが、冤罪がテーマになってます。
冤罪と言うキーワードでは、どうしても、スティーヴン・キングの名作で、
グリーンマイルと言う作品を思い出します。この作品は、1932年の大恐慌時代の
アメリカの死刑囚収容所とそれを語る現代の老人ホームが舞台となってます。
収容所にデカくて屈強そうな黒人が収容されるのだが、実は気弱で優しく、
謎を秘めていた・・・。と言った作品で感動と不思議なホラー系ファンタジー小説。
ところで4話はどういう内容なのってのは、読んでくみてださい(笑)。

全体的には、中山七里さんと言えば、どんでん返しの帝王ですから、
その通りの展開になると思ってください。さらに○○トリックがありますので、
そこもびっくりするし、最後は泣けるかもしれません。

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Posted by ブクログ 2023年05月01日

 中山さんこういうのも書けるのか。面白くて一気に読めた。ラストは予想外でちょっと驚いたけど。どの話もあとちょっとで解けそうな所までしかわからず。おばあちゃんのお説教は毎話自分も教えを請うように読んだ。そういえば裁判官が主人公の話って読んだことないかも。どういう思いで判決を言い渡しているのか知らず、新...続きを読む鮮だった。警察官の主人公・葛城も真面目で不器用だが憎めない良いキャラだし、続編も読まねば。

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Posted by ブクログ 2023年04月20日

若手警察庁一課所属の葛城は事件を通して知り合い惹かれあい女子大生円と付き合う様になる。
彼女の洞察力で事件を解決していくのだが実は本当の名探偵は彼女と暮らす元裁判官のおばあちゃん。
最後にどんでん返しもあり楽しく読めた一冊。
続編が出ることを期待してます。

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Posted by ブクログ 2023年04月08日

中山七里の作品としては割と軽いタッチだった。それでも、知らなかった法曹界の事情など初めて知る事も多く楽しく読めた

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年11月19日

最後の第五話に静おばあちゃんの秘密が明らかになります。完全に油断していたので、衝撃でした。意外性という点では、同著者による「人面瘡探偵」に通じるものがあります。それぞれの短編もよくできており、オススメです。

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Posted by ブクログ 2022年04月03日

刑事の葛城、女友達の円、円の祖母・静。
各人同士のコミカルなやり取りが微笑ましい社会派ミステリー。
正義、親と子、宗教団体、外国人労働者、独裁国家。
扱う題材には考えさせられるが、意外な真相と盲点を突く推理は面白い。
某神父を彷彿とさせる各話のタイトルも良い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年02月09日

元上司の同僚を殺した罪の潔白を晴らすために奮闘する葛城刑事が相談したのは、法の勉強をする大学生の円だった。

葛城刑事は円のひらめきによって事件を解決する裏にいたのは、元裁判官の静おばあちゃんだった。

資産家の女性の殺人事件で、生前の彼女が夫や子供たちによってお金に苦労したことによって、一緒に暮ら...続きを読むすようになった孫にすら口うるさくなってしまったことで起きた悲劇。

新興宗教に熱を入れてしまった上司の娘を取り戻すために、葛城刑事と円は潜入捜査をすることになった。
そこで見た教祖の復活と死体遺棄のカラクリの真相。

450mの工事中のスーパータワーで起きたクレーンの中での殺人事件。
犯人にされた外国人労働者の潔白を晴らすために一酸化中毒と真犯人を見つけた刑事と円だったが、

円がそこで再会したのは、彼女が中学生だった当時に起きた飲酒運転での犯人の刑事だった。
両親を失ったその事故の本当の犯人はその人ではないと直感で気づいたこと。

日本に来ていた外国の独裁指導者の暗殺に関わっていたのは、全員アリバイがある独裁指導者と一緒に来ていた人たちが国や自分達のためにと関わっていたこと。

円の両親を奪った飲酒運転の事故の裏に隠されていた警察の隠蔽と、静おばあちゃんの真実。

静おばあちゃんのまさかの姿に、そうか、そうだったのかーと。
葛城刑事と円の出会いは要介護探偵2で書かれているのかな?
そっちはまだ読んでないけど、でもこっちが先に発売されてる。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年08月06日

トリックも面白い、読みやすいミステリーだった。けど最後はお婆ちゃんは幽霊だったっていうファンタジーなオチにちょっと苦笑。読み応えのある作品でした。

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Posted by ブクログ 2024年03月09日

タイトルと装丁からゆるい物語なのかな?って
思っていたけど、しっかりがっつり事件が起きて
満足のいく作品でした。
 
連作短篇集でラストには安定の驚きが。
マイルドな作品だなぁって読んでいたらちゃんと(?)
中山ワールドになっていたので良かった。
 
静おばあちゃんの鋭い言葉や、ぶれない芯の強い考え...続きを読む方、
だけどおばあちゃんらしい物事の考え方もするから面白い。
 
孫の円と葛城の恋路は必要だったのか?とちょっと思うけど…
 
静おばあちゃんは他の中山作品にガッツリでてくるのでそちらも要チェック。

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Posted by ブクログ 2023年10月15日

靜おばあちゃん、カッコイイね。
法律家志望の円さんは、靜おばあちゃんの様なぶれない芯と考え方の柔軟さを受け継いで成長して欲しい。
最後のどんでん返しは、必要なの?
何かと繋がっているのか知らん。

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Posted by ブクログ 2023年06月20日

この作品は所謂「安楽椅子探偵」ものだが、そこは流石の中山七里。普通の安楽椅子探偵ではない。
別のシリーズで主役になっている犬養隼人がちょこっと出たりしながら、こちらの主役は割とほんわかキャラクターで話が進んでいく。
作品全体としては普通の出来だが、最後の最後にファンタジー要素が飛び出してきたのは驚い...続きを読むた。
この作品は第二弾が刊行されているようだが、どうやって次作に繋がることやら…。それも楽しみに次作も読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2023年03月10日

正義感が強いけど、外見とその優しさから、冴えない警視庁刑事の葛城公彦。
その側で、手がかりを基に事件を解決に導く女子大生の円(まどか)と、その祖母静。
警察に手の余る難事件を、緻密な推理で解決していく爽快感と、2人の恋愛事情も入ってきて、とっても面白かった。
最後の出来事は、さすが中山七里さん~のど...続きを読むんでん返し~

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Posted by ブクログ 2022年11月26日

面白かった
5編からなる短編連作ミステリー
一点だけ、最後の最後が自分としては気に入らないオチでした。

法律家を目指す静あばあちゃんの孫娘の円と葛城刑事が次々の難題を解決していきます。

■静おばあちゃんの知恵
組織犯罪対策課長が射殺体で発見。被害者の体内に残されていた弾丸は組対課長補佐の拳銃から...続きを読む発射されたもの。
犯人は課長補佐なのか?

■静おばあちゃんの童心
派手な服装をしている資産家の老婆が殺害。動機ある身内はみなアリバイがある。
そのアリバイは崩せるのか?

■静おばあちゃんの不信
新興宗教団体の教祖が死亡しながらも、死体が消失
教祖が蘇るとのこと。
密室からの死体消失の謎を解きます。
新興宗教にのめりこむ上司の娘を救い出すことができるのか?

■静おばあちゃんの醜聞
クレーン操縦者がその運転室で殺害。実質密室な状態でどのように殺害されたのか?
ここでは、冤罪について語られ、「テミスの剣」での自身の判決についてのエピソードが語られます。

■静おばあちゃんの秘密
独裁国家の元首が厳重な警備のホテルの部屋で銃殺
これまた実質密室状態の中で、どのように殺害されたのか?

全編を通して、静おばあちゃんの法律に対する想いが伝わる物語となっています。
さらに、円の両親の交通事故の真相にも迫ります。
いわゆる謎解き系なので、謎解き好きな方にはお勧め

しかし、残念なのが最後のオチ
このオチは嫌いです。

「テミスの剣」を読んでから、本書を読むのがお勧めです

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Posted by ブクログ 2022年09月10日

え、えー、うっそおぉん。。。という結末
 
私の知っている中山七里さんの作品とはまた違って、それはそれで面白いかな

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Posted by ブクログ 2022年08月30日

表紙からして軽いタッチのコージー ミステリーかと思いきや結構シリアスな事件だったりして予想外。テンポよく謎解きされていくからすぐに読める。連続ドラマ化されそうな感じ。最後の最後にファンタジー要素もあったのかとまた驚き。著者の幅広い作風にも驚いた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年05月10日

結末がまさかの…。ちょっとショックなのか、えーなのか、少しもやもやする何とも言えない気持ちになってしまった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年03月16日

他の刑事に比べて突出した技量は何も持ち合わせていなかった。洞察力が優れている訳でも犯罪捜査に広範な知識を有している訳でもなく、また恫喝や交渉術に長けている訳でもなかった。ただ、およそ刑事には似つかわしくない愛想の良さとセールスマン顔負けの粘り強さだけは自信があった。

世の中で起きている紛争や犯罪が...続きを読む正義と正義の衝突ということなの。おカネを盗んだり騙し取る行為だって、今日一日の日銭を稼がないと生活していけないからという正義。人を殺めるのも、この人間を生かしておいたら自分や誰かの不利益になるからという正義。

殺されて然るべき人間なんかどこにもいない。本当なら
あの時に告げられた言葉をそのまま返したかったが、やめておいた。どんなに真摯な言葉でも、聞く者の耳が濁っていたら荒唐無稽にしか響かない。

「どんな人にも正義はあるけど組織の中にいると歪んでしまう」

「大人ってのは全体の正義のために罪を犯すことがあるんだ」
「戦争は大義名分のある大量殺戮。全体のために行われる殺人も存在する。でも、それは大抵が男どもの理屈でねえ。正義やら大義やらのために、お腹を痛めて生んだ子を殺されなきゃならない女にしてみたら堪ったもんじゃないわ。」

「行為は法が裁く。でも心を裁くのは神様に任せる。そう割り切るしかないんだってね」

震災、放射能漏れ、度重なる台風被害、そして欧州を起点とした経済機器。この国は千五かつてないほどの局面に立たされている。そんな中で世界一の電波塔を建てる意味は、やはり復興の旗印だ。どんな国難に襲われても何度でも立ち上がる。そういう国の象徴としてのタワーを造ることが建築屋の使命だと、土岐は思っていた。

土岐は、差別勘定は誰にでもあるものと考えている。しかし、それを言動に表すことは間違っている。

「仕事の価値はね、組織の大きさや収入の多寡じゃなくて、自分以外の人をどれだけ幸せにできるかで決まるのよ。」

新生パラグニアの国是は「軍事強盛大国」だった。税金の大部分は軍事予算といて大統領府と軍部が吸い上げ、経済も医療も教育も後回しとなった。ほどなくてして国民の中から不満が噴出いたが、大統領はこれに対し税金アップと国民皆徴兵制で応えた。逆らう者は政治犯の烙印を押され、漏れなく収容所送りにされた。うだるような熱気と伝染性疾病の万円する収容所は現世の地獄そのもので、収容された人間の半数以上が一年を待たずして野垂れ死んだ。

「決して自身の権力を己のために行使しないこと。公務員と名のつく人は皆そうね。既得権益、人事権、予算・・・。そうしたものに毛先ほどでも私欲を絡めたら、直ちにその職を辞さなければ駄目。そのためには絶えず身を律し続けること。それが人の上に立つ者に課せられた最低条件なの」

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Posted by ブクログ 2021年11月11日

葛城刑事が抱える事件を大学生の円に相談すると元裁判官の静おばあちゃんが安楽椅子探偵で

短編5話で5つの事件と全体を通して明らかになる過去の事件
さくさく読めて面白かったです
事件追ってない犬養さんは印象が違うな

ラストは予想外でびっくり

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Posted by ブクログ 2021年08月20日

ミステリーというより物語として読む一冊だと感じた。困っている人を助ける事が正義という葛城刑事と円の祖母静、その2人の考え方に惹かれる円が静おばあちゃんの知恵から事件を紐解いていく。オムニバス形式での5話。かなり無理な設定もあるものの、物語的には「部下を見ると上司の器量が分かる」「その人なりの行動規範...続きを読むは自然にあり、自分の規範と世間の常識を擦り合わせていく作業を成長という」「仕事の価値は自分以外の人をどれだけ幸せにできるかで決まる」「巧遅は拙速に如かずではない」と静おばあちゃん、こうした言葉に生きる指針を感じる作品。

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Posted by ブクログ 2021年08月18日

表紙の絵が可愛らしい…なぜ?
読み終えて納得(^^)

葛城刑事は数ある作者の本の中でも一番現実味があると思う。
でもそれぞれの事件はトリックありの最後はあらっとなるファンタジー?
その組み合わせの妙がちょっと好きかも?
今後の葛城刑事の登場が楽しみです♪

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Posted by ブクログ 2021年08月06日

普段の中山さんとは違う雰囲気の作品で、若干物足りないかな、、。ストーリー自体は面白いけれど、心に深く残る感じではないと思った。
登場人物のキャラはよかった!ラストは「‥え?」となったが笑

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Posted by ブクログ 2021年07月17日

中山七里は初めて読んだ。
ミステリというジャンルでありとあらゆるものを書きそれが後ろで繋がっている(海堂尊か)というタイプの作家という認識。それにしても途中で設定に齟齬とか発生しないのだろうか。現に海堂尊は齟齬を埋めるために新たな物語を生み出したわけだけど。
本作「静おばあちゃんにおまかせ」は安楽椅...続きを読む子探偵ものの連作短編集だが、起こる事件は全部重たい。これは静おばあちゃんと孫娘の円の会話に含蓄を持たせたいからなのか。
ひとつひとつの物語の筋立ては良いのだが、多作の作家だからかなんなのか、文体が読ませない…。小説は「筋の面白さ」と共にそれを語る「文の面白さ」が徹底的に必要だと思わされる。
特に、恐らく作者も本格推理志向じゃないので、題材は社会的で考えさせるのにとにかく読ませないというか、正直粗筋を読めれば物語本文なくてもいいのでは、と思わせるくらい文体が単調なのだ。面白いけど退屈。こういうことが起こり得るのか、と思ってしまった。
最後のどんでん返しも正直なところ必要がないと感じる。意味を感じないし機能していない。大体、調べたらすぐ分かるよね…。むしろなにも調べないで民間人をあんなガチの捜査に参加させるのかよ。
中山七里は職業作家として、求められているものを世に送り出しているという感覚があるのは分かる。ただ文章の緩急が単調すぎた。読みやすいのは確かだが、残るものがないというか。この短編集でもエンタメの中に色々な問題を織り込もうとしているのだが、いかんせん後に残らないのだ…。考えさせる余白が殆どないのだ。皆が喋っちゃうから。
でも難しい。そういう消費のされ方を認識して、敢えてやっているのだとしたらそれは圧倒的に正しいので。

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