中山七里のレビュー一覧
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“それは、街の死骸だった。”
東日本大地震、原発と重い題材なのだが、テンポの良さとスピード感のある展開でページをめくる手が止まらなかった。
とくに震災後の原発の描写は、作者が丹念に調べ上げて物語として落とし込んでいるのでほぼ真実なんだろうなと思った。
震災が起こった場所で暮らしていたこと、原発で働く選択をしたこと。
自己責任で片付けるには、割り切れない気持ちになってしまう。
とはいえ、地震大国で暮らし電気がないと暮らせない生活を送っている身としては何もできないのも事実なのだが。
このような社会派サスペンスを読んだあといつも思うのだが、今まで責任ある立場で受けた恩恵もあるのだから、問 -
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自分探しの結論といった趣き。
司法修習生となった岬洋介。寮の隣人天生は岬の2歳上で高校生までピアノを弾いていたクラシック好き。
司法試験に合格した後に、司法修習生として1年4ヶ月の研修があるそうだ。
天才岬洋介は、司法の分野でもやっぱり天才。もう死角なしの完璧男子なのに、人にはフラットでどことなく子供っぽい。ゆえに完璧だと私は思う笑
司法修習生として現実の事件も向き合いつつ、とある天生のいたずらがきっかけで、岬は自分の目指すところに向き合っていく。
同時に、彼らが新聞で見た絵本作家の殺人事件にも関わり、被害者の作品を見てまた信じるところを思ったりする。
音楽の表情もたいへん巧みで、事件もなか -
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鉄道オタクってのも色んなのがあるみたいやけど、廃駅オタクってあるんやな。
駅あるけど使用してないってのがあるんや。しかも、地下鉄で!知らんかったわ!
廃墟ツアーみたいな感じで、行ってみたい気もする。
廃駅オタクの公務員 小日向さんが、立ち入り禁止の廃駅に潜り込むとそこには、いっぱい人が!
人呼んで「エクスプローラー」。名前はカッコええけど…
しかし、こんな事情で、地下に住むのを納得すんの?
めちゃくちゃやん!日本政府!
さらに公安に見張らせて!
しかし、潜入していた公安が殺されて、それに小日向さんも巻き込まれ〜
でも、この話しは、殺人事件に巻き込まれて〜
というより、国の政策間違いに巻き込 -
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静おばあちゃんシリーズ3作目。
元裁判官の静おばあちゃんと車椅子の暴走老人玄太郎とのコンビによる連作短編ミステリー。
今回は、名古屋在住の玄太郎が癌の治療のため東京の病院に入院。そこで静と再会し、医療過誤問題、構造計算書偽装問題や高齢者の暴走事故など、ニュースで話題になった事件がテーマになっている。
玄太郎の暴走が事件解決の端緒となるのが、小気味いい。
この玄太郎、著者のデビュー作ともいえる作品で、すでに最期が判っていることに、哀切を感じる。
著者の小説には、他のシリーズの人物が時々顔を出すが、今回はファンにとってはうれしい岬洋介が司法修習生として登場。全作品を、書かれている時代別に並べてみた