中山七里のレビュー一覧

  • 逃亡刑事

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    面白かった。
    「人にはいくつもの顔があって、いくつもの言葉を持っている。その都度その都度変わっていく。」

    反社の山崎さん、いい人とは言えないけど、悪い人とも言いきれない。猛くんには環境に負けずに賢くまっすぐ大きくなって欲しい。

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    2023年04月30日
  • 静おばあちゃんにおまかせ

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    若手警察庁一課所属の葛城は事件を通して知り合い惹かれあい女子大生円と付き合う様になる。
    彼女の洞察力で事件を解決していくのだが実は本当の名探偵は彼女と暮らす元裁判官のおばあちゃん。
    最後にどんでん返しもあり楽しく読めた一冊。
    続編が出ることを期待してます。

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    2023年04月20日
  • 総理にされた男

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    なかなか読みごたえがあった。政治に詳しくない人ほど、読んでみると政治に興味がわくのではないか。ありえない展開だが引き込まれておもしろかった。

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    2023年04月15日
  • 静おばあちゃんにおまかせ

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    中山七里の作品としては割と軽いタッチだった。それでも、知らなかった法曹界の事情など初めて知る事も多く楽しく読めた

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    2023年04月08日
  • 作家 超サバイバル術!

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    医者で作家というのが憧れだけど、現実はそう甘くないよう。取材旅行して、ホテルのスイートルームに缶詰めで執筆なんて妄想か。

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    2023年04月05日
  • ドクター・デスの遺産 刑事犬養隼人

    ネタバレ 購入済み

    面白い

    かなり考えさせられる。死ぬ権利。もし自分が同じ立場になったときにどう思うのか。多分読み手の心理によって180度かわるような作品だと思った。多くの人に読んでもらいたい。自分の死や大事な人の死を考えさせられる作品だった

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    2023年03月30日
  • 闘う君の唄を

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    ホントこの人どこから作品のネタ仕入れてるんだろう。
    “ほのぼのとした幼稚園での日常”なんて書くわけないと思っていたら、案の定シビアなストーリーだった。
    モンスターペアレンツとの対立や過去の陰惨な事件を扱う一方で、子供達との交流では温かい気持ちにさせられる。
    相変わらず面白かった。

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    2023年03月29日
  • 笑え、シャイロック

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    山賀さん、結城くんどちらも素晴らしいキャラクターです。
    回収不可能な案件をどのように回収するのか、楽しめました。

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    2023年03月18日
  • 越境刑事

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    中国のウイグル問題を題材にして、中国公安部と高頭警部との命がけのバトルが楽しめるミステリー。後半以降の敵地に乗り込んでの壮絶な展開は、007などのスパイ映画的ですらある。物語としての娯楽性も高いが、世界各地での人権侵害問題にも心をむけさせる一作。

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    2023年03月14日
  • アポロンの嘲笑

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    殺人事件が発端だが、その後の原発をめぐるハードボイルドな逃亡・突入劇がメイン
    描写がどこまで事実に基づいているのかは知る由もないが、震災で身近な人を亡くした人が多数おられ、どうなるか分からない原発の周りで日夜緊張を強いられた方々がおられたのも間違いないところであろう。
    野犬との対決や飢えとの戦いなどの描写が迫真的で凄い。結末は予想がつくからこそ、そこへの運び方が素晴らしいし、最後が変にだらだらしないのもよかった。

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    2023年03月08日
  • 越境刑事

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    過激な作品。
    あまりの恐怖に言葉を失う。

    発端は留学生の相次ぐ失踪。
    被害者に共通するのは新疆ウイグル自治区出身である事。

    犯人も、事件に中国公安部が絡んでいる事も序盤で明らかになるが、その後に続く展開が凄絶で思わず目を背けたくなる。

    “県警のアマゾネス”こと、千葉県警・高頭冴子の正義が炸裂。
    逃げた奴らを追い、舞台は日本から中国へ。

    誤ったトップの下、カルト宗教に洗脳されたかの様に、罪のない人達を暴力で服従させる。
    そこには人間の尊厳を根こそぎ奪う現実が存在していた。

    ウイグル民族弾圧が絵空事ではない事を思い知らされる。

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    2023年02月18日
  • ヒポクラテスの試練

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    12ヶ月連続刊行企画第6弾は「ヒポクラテス」シリーズの最新作。
    第6弾にして一番の読み応え。

    2017年の作品だが、2020年のコロナ禍を予言していたかの様な内容に驚く。

    司法解剖で発見されたのは『エキノコックス』と言う名の蠢く虫。
    相次ぐ不審死の感染源特定の為にアメリカに渡る法医学教室の助教・栂野真琴とキャシー。

    少しずつ真相に近づいて行く気配にドキドキが止まらない。

    終盤で明かされる複数の残酷な現実には感染症の恐ろしさを上回る人間の愚かさを感じる。
    ひたすら口を噤ぐ都議会議員にも嫌悪。

    感染症と人種問題を絡めた秀作。

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    2023年02月16日
  • 合唱 岬洋介の帰還

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    12ヶ月連続刊行企画第4弾。

    心弾むポップな表紙に見惚れていると冒頭からショッキングな幼稚園襲撃事件。
    犯人は自らに覚醒剤を注射した仙街不比等。

    刑法第39条「心神喪失者の行為は、罰しない。心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する」を利用した犯行かと匂わせつつ、事態は意外な方向へ進む。

    仙街の取り調べ中に起きた殺人事件で窮地に陥る検事・天生の前に颯爽と現れた岬洋介。

    凛としてぶれない洋介の人間性に堪らなく魅力を感じる。

    蓋を開ければ想定内の犯人、動機もありがちなミステリーだが、魅力あるキャラと小気味良いテンポで楽しめた。

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    2023年02月15日
  • 魔女は甦る

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    ネタバレ

    「それなら僕だって魔女の末裔ですよ」そう語った桐生が惨殺される。あたかも中世の魔女狩りで八つ裂きにされたかのように。ミステリーだろうか、ホラーだろうか。

    「高度な科学は魔法と区別がつかない」と語ったのは誰だったろうか。魔女の末裔は、「人の心を支配する魔法、人を獣に変えてしまう魔法」を使ったのだろうか。あるいは、「メガビタミン理論:薬品による肉体と精神の改造を求め、先端の製薬技術」を使ったのだろうか。

    ときとして魔術は予想外の展開をもたらす。それが、「ヒートA」と「ヒートB」となる。理想のクスリと呼ばれていたハズなのに、…。自然界に挑戦するものは、科学者であろうと魔女であろうと、その限界を超

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    2023年02月11日
  • 越境刑事

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    ウイグル自治区、良く聞くワードだけどこの本で心に沁みました。もっと世界を知らないとね。
    最近読んでいて中山七里なんだか月村了衛なんだかわかんない本がある。取材してると、書かずにはいられない理不尽と、小説の中だけでもやり返したい思いがつのるのかな。
    日本も、自由を謳うだけでなく、もっときちんと国民を守り海外に対抗するしたたかさを持って欲しいです。今回は残り少ないページからのこうきたか!というどんでん返し…なのかな。トヨタの勝ち?
    虐待のラインナップが凄くて、グロダメな人には向きません。中学にはダメかな~。好み的には★5なんですが、幸福度の薄さでやっぱり★4。

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    2023年02月09日
  • 作家 超サバイバル術!

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    中山七里さん、知念実希人さんの作品はよく読みます。

    これを機に葉真中さんの作品も読みたくなりました。

    作家が同じテーマで新人作家に向けたイロハを伝えています。全く同じ事を伝えていたり、異なる事を伝えていたり。
    結局良い作品をとにかく書き続けること、に落ち着いていますが、お金のことや出版社についても赤裸々に語っているので、作家業の裏側が見えて面白かったです。

    1番驚いたのはこの本のイラストや四コマ漫画を描いているのが、佐藤青南さんなことです。エンマ様シリーズ大好きです。多才な人だったんだなぁ。

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    2023年02月04日
  • 合唱 岬洋介の帰還

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    岬さんの司法修習生時代同期の天生検事が、幼稚園で5人殺した容疑者を検事調べ中に意識を失い、気づいたら容疑者銃殺されてて、殺害容疑で逮捕されちゃう。
    知らせを聞いた岬さんが昔した約束通り、天生検事を助けに来たお話。

    のっけから犯人逮捕に渡瀬刑事と古手川刑事、その事件を担当する天生検事。天生検事の事件を担当するのが岬さんのお父さん、ほんでもって犬養刑事に御子柴先生...って他作品の方達がまだまだ盛りだくさんに登場!

    天生検事が犯人でしかあり得ない状況をどのようにひっくり返すのか⁉︎
    結構あっさり笑(^_^;)

    あたしはすっごく楽しく読めましたが、七里先生の作品初読だと楽しいのかしら?(ー ー

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    2023年02月03日
  • 逃亡刑事

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    警官を殺した犯人が警察内部にいるとか、それを目撃した少年を保護するために主人公が逃亡するとか、映画「目撃者」を彷彿とさせる。

    悪者が徹底的に悪く、主人公が絶体絶命に追い込まれながら最後に大逆転する図式的は普遍的だが爽快。

    主人公を救出するために大阪のドヤ街のおっさんたちが警察署を迫撃砲で攻撃するとか、主人公が逃亡の手助けを暴力団に頼るとか弾けぶりも楽しい。

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    2023年02月02日
  • 翼がなくても

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    犬養刑事出てる!
    御子柴弁護士出てる!
    これで、面白くない訳がない!

    翼…なくても…ってなってるけど、今もあるんとちゃうかな。
    確かに、凄い事故して、翼がなくなったように見えたけど。
    また、違った翼を手に入れたというか、そういう物理的なものやない気がする。
    その翼を使える人は限られているのかもしれんけど、彼女は使えた!
    でも、使えるようになったのは、ある人の手紙かも…

    確かに、そんなの謝って済むことやないしな…
    でも、これはこれでツラい(T . T)

    御子柴さん、困った時は、彼女をよろしく〜

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    2023年02月01日
  • 騒がしい楽園

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    デジタルウーマン/悪の進化論/権利と義務と責任と/
    ガーディナー/エピローグ

    評価されやすい授業を目指す舞子だと思っていたのに、人情味のあることもわかって何だか嬉しかった。
    ただ 最後の事件はこの物語にどうしても必要だったのかなぁとモヤモヤしてる。

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    2023年01月25日