中山七里のレビュー一覧

  • ヒポクラテスの試練

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    12ヶ月連続刊行企画第6弾は「ヒポクラテス」シリーズの最新作。
    第6弾にして一番の読み応え。

    2017年の作品だが、2020年のコロナ禍を予言していたかの様な内容に驚く。

    司法解剖で発見されたのは『エキノコックス』と言う名の蠢く虫。
    相次ぐ不審死の感染源特定の為にアメリカに渡る法医学教室の助教・栂野真琴とキャシー。

    少しずつ真相に近づいて行く気配にドキドキが止まらない。

    終盤で明かされる複数の残酷な現実には感染症の恐ろしさを上回る人間の愚かさを感じる。
    ひたすら口を噤ぐ都議会議員にも嫌悪。

    感染症と人種問題を絡めた秀作。

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    2023年02月16日
  • 合唱 岬洋介の帰還

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    12ヶ月連続刊行企画第4弾。

    心弾むポップな表紙に見惚れていると冒頭からショッキングな幼稚園襲撃事件。
    犯人は自らに覚醒剤を注射した仙街不比等。

    刑法第39条「心神喪失者の行為は、罰しない。心神耗弱者の行為は、その刑を減軽する」を利用した犯行かと匂わせつつ、事態は意外な方向へ進む。

    仙街の取り調べ中に起きた殺人事件で窮地に陥る検事・天生の前に颯爽と現れた岬洋介。

    凛としてぶれない洋介の人間性に堪らなく魅力を感じる。

    蓋を開ければ想定内の犯人、動機もありがちなミステリーだが、魅力あるキャラと小気味良いテンポで楽しめた。

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    2023年02月15日
  • 魔女は甦る

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    ネタバレ

    「それなら僕だって魔女の末裔ですよ」そう語った桐生が惨殺される。あたかも中世の魔女狩りで八つ裂きにされたかのように。ミステリーだろうか、ホラーだろうか。

    「高度な科学は魔法と区別がつかない」と語ったのは誰だったろうか。魔女の末裔は、「人の心を支配する魔法、人を獣に変えてしまう魔法」を使ったのだろうか。あるいは、「メガビタミン理論:薬品による肉体と精神の改造を求め、先端の製薬技術」を使ったのだろうか。

    ときとして魔術は予想外の展開をもたらす。それが、「ヒートA」と「ヒートB」となる。理想のクスリと呼ばれていたハズなのに、…。自然界に挑戦するものは、科学者であろうと魔女であろうと、その限界を超

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    2023年02月11日
  • 作家 超サバイバル術!

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    中山七里さん、知念実希人さんの作品はよく読みます。

    これを機に葉真中さんの作品も読みたくなりました。

    作家が同じテーマで新人作家に向けたイロハを伝えています。全く同じ事を伝えていたり、異なる事を伝えていたり。
    結局良い作品をとにかく書き続けること、に落ち着いていますが、お金のことや出版社についても赤裸々に語っているので、作家業の裏側が見えて面白かったです。

    1番驚いたのはこの本のイラストや四コマ漫画を描いているのが、佐藤青南さんなことです。エンマ様シリーズ大好きです。多才な人だったんだなぁ。

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    2023年02月04日
  • 合唱 岬洋介の帰還

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    岬さんの司法修習生時代同期の天生検事が、幼稚園で5人殺した容疑者を検事調べ中に意識を失い、気づいたら容疑者銃殺されてて、殺害容疑で逮捕されちゃう。
    知らせを聞いた岬さんが昔した約束通り、天生検事を助けに来たお話。

    のっけから犯人逮捕に渡瀬刑事と古手川刑事、その事件を担当する天生検事。天生検事の事件を担当するのが岬さんのお父さん、ほんでもって犬養刑事に御子柴先生...って他作品の方達がまだまだ盛りだくさんに登場!

    天生検事が犯人でしかあり得ない状況をどのようにひっくり返すのか⁉︎
    結構あっさり笑(^_^;)

    あたしはすっごく楽しく読めましたが、七里先生の作品初読だと楽しいのかしら?(ー ー

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    2023年02月03日
  • 逃亡刑事

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    警官を殺した犯人が警察内部にいるとか、それを目撃した少年を保護するために主人公が逃亡するとか、映画「目撃者」を彷彿とさせる。

    悪者が徹底的に悪く、主人公が絶体絶命に追い込まれながら最後に大逆転する図式的は普遍的だが爽快。

    主人公を救出するために大阪のドヤ街のおっさんたちが警察署を迫撃砲で攻撃するとか、主人公が逃亡の手助けを暴力団に頼るとか弾けぶりも楽しい。

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    2023年02月02日
  • 翼がなくても

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    犬養刑事出てる!
    御子柴弁護士出てる!
    これで、面白くない訳がない!

    翼…なくても…ってなってるけど、今もあるんとちゃうかな。
    確かに、凄い事故して、翼がなくなったように見えたけど。
    また、違った翼を手に入れたというか、そういう物理的なものやない気がする。
    その翼を使える人は限られているのかもしれんけど、彼女は使えた!
    でも、使えるようになったのは、ある人の手紙かも…

    確かに、そんなの謝って済むことやないしな…
    でも、これはこれでツラい(T . T)

    御子柴さん、困った時は、彼女をよろしく〜

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    2023年02月01日
  • 騒がしい楽園

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    デジタルウーマン/悪の進化論/権利と義務と責任と/
    ガーディナー/エピローグ

    評価されやすい授業を目指す舞子だと思っていたのに、人情味のあることもわかって何だか嬉しかった。
    ただ 最後の事件はこの物語にどうしても必要だったのかなぁとモヤモヤしてる。

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    2023年01月25日
  • 作家 超サバイバル術!

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    中山七里・知念実希人・葉真中顕。新刊が出たら間違いなく読む小説家3氏共著の新人作家のための作家養成ギブス的エッセイ本。新人作家の裾野を考えると需要があるとは思えないので、外野の読書好き人種向けエッセイと思って拝読。3者のカラーが色濃く出ていて、佐藤青南氏の4コマ漫画含め(外野なので)楽しく読めた。まあ想像通りの内容ではあったが、やはり人気作家に大切なのは幅広いインプットと反面教師だということがよくわかった。プロ野球選手らと同じで大変だが夢のある職業なので、これからも面白い本を上梓いただけるよう期待しております(外野なので)。。

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    2023年01月25日
  • 逃亡刑事

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    単独で麻薬密売ルートを捜査していた刑事が、銃殺された。
    専従班として指名されたのが〈県警のアマゾネス〉と渾名で呼ばれている、身長180センチ、化粧っ気なし、独身。ショートボブで無駄に美人。
    千葉県警刑事部捜査一課警部、高頭冴子。

    その事件を目撃したのが、8歳の猛。

    猛の証言により、銃撃犯にたどり着いた途端に、警察殺しの濡れ衣を着せられた冴子は、猛と二人で、逃亡したところは、意外な場所だった。

    息もつかせぬ展開で、ようやく解決。

    冴子が猛に
    「一日も早く忘れろ」と言うと
    猛が
    「警察官になって、絶対また会いにきてやるからっ。憶えてろっ」

    猛が大人になつて、警察官になり、再会する場面が想

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    2023年01月23日
  • 翼がなくても

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    ミステリーというより、障害者スポーツを通した、主人公のスポ根の物語(笑)
    スポーツもののベタな展開には弱いんです。
    わかっていても、最後、熱いものがこみ上げます。
    さらに、本作は犬養刑事Vs御子柴弁護士。これまた面白い。

    陸上200Mでオリンピックを狙っていたアスリートの沙良は、幼馴染の泰輔の運転する車に轢かれ、左足を切断。オリンピックへの道が絶たれます。
    しかし、泰輔は謝罪もないまま、何者かに殺害されてしまいます。
    犯人は沙良?
    沙良の家族?

    目標を失った沙良ですが、パラリンピックに出場する目標を見つけ、レース用の義足を発注し、トレーニングを開始します。
    義足の費用はどこから?

    泰輔に

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    2023年01月14日
  • 合唱 岬洋介の帰還

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    前回にも登場した天生高春が登場。御子柴という弁護士などは他のシリーズに出ていたらしい。そのシリーズも読んでみたい。
    親と子の対決は見ものだった。

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    2023年01月03日
  • セイレーンの懺悔

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    迷ったとき、わからなくなったときは、原点に立ち返る。すると、自分が本当にやり遂げたかったことはなんなのか、思い出すことができる。

    たかみさんは、こんな言葉を掛けてくれるいい先輩と一緒に仕事ができて幸運です。


    真実は水面には映らないんだなぁ、と、改めて想像力を働かせることの大切さを感じた

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    2022年12月27日
  • カインの傲慢 刑事犬養隼人

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    考えさせられるテーマ やはり、難しいテーマですが、駄目なものは駄目なので、一定のルールが必要だと思います。

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    2025年12月03日
  • 帝都地下迷宮

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    中山七里の作品は大変読み易くどの作品も最後までストレス無く読めて、今作も同様であっという間に読み終わりました。異世界に迷い込んだ冒険物みたいな感じだったり、日本で現実にあった事をモチーフにした社会的な感じだったり、最後はきっちりミステリーだったりと大変楽しく読めました。

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    2022年12月20日
  • 作家刑事毒島

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    ネタバレ

    犬飼さんのもと先輩。
    毒舌の刑事であり、作家。面白い設定。
    短編集なので、事件はあっさりと終わる。
    登場する容疑者も被害者も、まぁひどくて、その辺は胸くそ悪いんだけど、毒島さんが、こてんぱんに言い負かすのは、なんというかスッキリ。
    逆にこの毒舌っぷりのセリフを言わせたいが為に、容疑者被疑者の人物設定がここまでヒドイ異なりなってるんだろうな、、、。
    解説が救い、かも。毒島=七里さんと言う意見、なかなか良いです。

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    2024年12月23日
  • 静おばあちゃんと要介護探偵

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    良識のある元判事の静おばあちゃんと、破天荒な玄太郎おじいちゃん。
    絶対に馬が合うはずのないコンビが面白い。
    ミステリーの内容はいつもきちんと推理させてくれるので、安心感がある。

    玄太郎さんの、言動が実に面白いが、この爺さんがいつも身近にいたら、想像するとゾッとするかも。
    いや困る困るこんなじいさん!

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    2022年12月07日
  • ヒポクラテスの試練

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    ヒポクラテスシリーズ初の長編!よかった!!
    途中からの読ませ具合がすごいよかっただけに最後のとこはもうちょい欲しかったかも

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    2022年11月27日
  • アポロンの嘲笑

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    原発に対するメッセージ性が強い物語
    東野圭吾の「天空の蜂」を思い出します

    東日本大震災と原発事故を下敷きとした社会派サスペンス
    東日本大震災の5日後に発生した殺人事件。しかし、加害者の邦彦は被害者の淳一とともに、原発で働いていた人物。家族ぐるみの付き合いをしていたにもかからわらず、なぜ邦彦は淳一を殺害したのか?
    そして、邦彦は一度逮捕されながらも、逃走
    その逃走先は?
    サバイバルのように、邦彦が向かう先は?
    あまりの展開にちょっとやりすぎ感を感じます。邦彦は不死身ですか?(笑)

    一方で、徐々に明らかにになる邦彦の半生、原発の作業実態、淳一の過去
    これ、ちょっと重い

    とはいえ、このベタなス

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    2022年11月20日
  • スタート!

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    作者の映画へのこだわりが感じられる物語
    ミステリーとしては、ありがちな展開ですが、映画作りの熱い想いを感じられる物語です。TVドラマ制作をちょっとこき下ろしていますが、それはご愛敬ということで(笑)
    映画製作の現場をそのまま経験できるような展開です(笑)

    伝説の映画監督の大森が「災厄の季節」を映画化
    しかし、幹事会社のプロデューサーがいろいろ口出し、配役変更と、さまざまな軋轢を生みます。
    そんな中、撮影中に事故が..ありがちな事故、事件?
    その真相は?
    犯人は?
    映画は無事作成できるのか?
    といった展開です。

    冒頭にコメントしたとおり、ミステリー色はイマイチですが、映画への熱い想いが心打た

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    2022年11月20日